連続ドラマ小説「二ホンちゃん」65クール目
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「奇麗と言っては駄目」
世の中には男の人と女の人がいます、
大きく分けてそうです。
そしてその中で女性に対するどうかと
いう発言もありますが。
町のあちこちでそうした発言について
異を唱える人がいます、確かに差別は
いけないことです。
ですが行き過ぎたことを言う人もいま
して日之本家にもそうした人がいてで
す。
アサヒちゃんやシャミンちゃんが有名
ですが。
赤い髪の毛のおばさん、こう書くとあ
の茸カットの四角いお顔で扇子を持っ
ていて何度同じ間違いを指摘されても
全く変わらない人もそうですが。
この人と違って細長いお顔の人もいま
す、この人はこう主張しています。
「奇麗って言わないの!奥さんがいた
りしたら奥さんが傷付くでしょ!」
「えっ、そうだったんだ」
その人のお言葉にニホンパパさんは思
わず言葉が出てしまいました。そうし
てニホンママさんに尋ねました。 「奥さんもそうかな」
「それ位何とも思わないわよ」
ニホンママさんはニホンパパさんにど
うでもいいというお顔で返しました。
「別にね」
「そうなんだ」
「その人が奇麗ならそれでいいでしょ。
それであなたは私も奇麗と思っている
わよね」
「決まってるじゃないか、この世で一
番奇麗だよ」
ニホンパパさんはご自身の奥さんに笑
顔で答えました。
「言うまでもないよ」
「そう思ってくれているわね。それで
他の人を見てどう思ってもどう言って
もね」
それでもというのです。
「気にならないわ。あなたは浮気もし
ないしね」
「ははは、僕の柄じゃないね」
尚このことについてはニホンパパさん
が実は恐妻家だからだという人もいま
す、何しろニホンママさんは怒ると某
エトラちゃんのユズリハさん並に怖く
てです。 剣道、柔道、空手、薙刀、合気道、弓
道、古武術全て五段以上です。物凄く
強いのです。
そんな奥さんがいるのに浮気したらど
うなるか、それでだと言う人がいるの
です。
ですがニホンパパさんは笑顔でこう言
うのでした。
「そんなことしないよ」
「そうよね、だったらね」
「気にならないんだね」
「それ位で気にする人はね」
ニホンママさんはこうも言いました。
「かなり余裕がないんじゃないかしら」
「そう言えばこの人は前からこうした
ことを言ってるけれど」
ニホンパパさんはその人をあらためて
見て思いました。
「女の人についてはこうしたことを言
って男の人についてはイケメンはいい
とか言うね」
「二重基準よね」
所謂ダブルスタンダードです。
「そうよね」
「しかも余裕はね」
ニホンママさんが言うそちらのことは
といいますと。 「全くと言っていい位だね」
「ないわね」
「うん、何かいつもいらいらあくせく
している感じだよ」
「あの四角いお顔の人もそうでしょ」
「そうだね、こうした女の人の権利が
どうとか必死に言う人はね」
ニホンパパさんは首を傾げさせながら
こうも言いました。
「誰ががじゃないけれど余裕がなくて
公平でないしバランス感覚もないよ」
「私もそう思うわ」
ニホンママさんもです。
「こうした人の言うことは同じ女の人
でもね」
「頷けないんだね」
「そうよ、昔何かあってそれで必死な
のかもと思うわ」
「そうかも知れないね。言うなら公平
で男の人のことも言わないとね」
ニホンパパさんはあらためて思いまし
た、ですがこの人ももう一人の人もそ
うしたことは言いません。
「こうした人達の言うことは聞いても
ね」
「どうもね」
ニホンママさんも言います、そうした
意見はどうにもと。
ソースは某おーぷんで ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています