「わたしこのお話聞いて自分もって思
ったわ」
「そう言うけれど」
それでもとです、ここでサワディーち
ゃんご自身が言ってきました。
「私はタイランのご両親にいつもよく
してもらっていてね」
「恩返しをなのね」
「それを考えて」
そうしてというのです。
「お父さんとお母さんにもね」
「そう考えてなのね」
「それだけだから」
だからだというのです。

「立派なことをしたとは思っていない
わよ」
「そうなのね」
「そう、本当にね」
「そう言うこと自体が立派だと思うけ
れどね」
タイラン君はサワディーちゃんに言い
ました。
「立派なことを立派だと言わない」
「本当にそうよね」
ニホンちゃんも頷きます、そうしてな
のでした。
皆サワディーちゃんがどう言ってもこ
のことは素晴らしいと言うのでした、
実際にそう思ったからこそ。