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武器SS総合スレ
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0001創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/09(火) 21:39:32ID:X8/njt5X
ここは武器に関する創作物を投下するスレです
剣や弓などのメジャー武器から、知名度の低いマイナー武器まで、なんでもおk
得物への愛をぶつけましょう
創作する上で出てきた武器に関する疑問や、単なる武器トークなんかも歓迎

すべての戦う漢達(なんなら女子も)のために
00661/3 ◆ea7yQ8aPFFUd
垢版 |
2010/11/10(水) 00:12:05ID:l33T3N2C
念のため、トリいれて投下させていただきます。

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男はただただ困惑していた。
そして、後悔していた。

数時間前の自分の行いに・・・そして、自分の言動に・・・。

都内にある巨大スタジアム。
ここで、今日は世界最強の武術を決める格闘技大会が開催されようとしていた。
ある者はヨーロッパから、またある者は中国の奥地から、
さらには南米の秘境から『己の信じてきた武器こそ最強』という鋼の信念を持った戦士たちが九段下に集まっていた。

無論、その中に『男』の姿もいた。
・・・だが、彼の心には鋼の信念以上に心を渦巻くものがあった。

「・・・青龍刀・・・無くしちゃった・・・。」

男は思い出していた。
確か、笹塚まで袋に収めた『青龍刀』を手に持ちながら席に座っていたのは覚えている。
しかし、新宿でおばあさんが乗ってきたので席を譲り、出口近くで門番のように立つことに。
すると突然、自身に睡魔が襲いかかり、席のフレームの寄りかかりながら睡眠、そしてそのまま馬喰横山へ。
「・・・で・・・ドタバタしながら反対方向の電車に飛び乗って・・・九段下の駅を降りて・・・
 スタジアムまで来て・・・。」
うわ言のようにこれまでの行動を復唱する男。
だが、どこで自身の武器である『青龍刀』をどの場面で失くしたのか、まったくと言っていいほど思い出せなかった。
冷や汗をかきながら、スタジアムの入り口付近をうろうろする男。
とりあえず鉄道会社の電話番号を調べ、「青龍刀が忘れ物として届いてないか?」と質問。
「・・・青龍刀ですか?・・・えぇっと、失くした時間帯から見て・・・もう終点まで行ってると思いますので、
 こちらから確認してみますね。あと、結構目立つ物なので、もしかしたら他の方が忘れ物として届け出てる可能性もありますね・・・
 じゃあ、そちらの方もチェックしてみますよ。」
対応してくれた職員の親切な答えに落ち着きを取り戻す男。
とりあえず、青龍刀の所在が判れば!・・・と願うのだったが、10分後に返ってきた返事はどれもNOであった。
携帯を耳にあてたまま、再びパニックと化する男。
「どうしよう・・・どうしよう・・・。」
男の口からささやかれ続ける言葉。
男はどうすることも出来ず、ただただ携帯電話を耳にあてたままフラフラとしていた。

そんな時、突然、男の耳にひとりの女性の声が飛び込む。
00672/3 ◆ea7yQ8aPFFUd
垢版 |
2010/11/10(水) 00:15:16ID:l33T3N2C
「出場ですか?」
その声の主は、格闘技大会の参加エントリーを対応する係のおばちゃんであった。
「えぇっと・・・珍しいわね、『武器:携帯電話』での参加ね。」
「え・・・いや・・・あ・・・その・・・。」
いきなりの事態にモゴモゴとした声で反論しようとする男。
だが、その『モゴモゴした声』に何かしらの嫌悪感を感じたのか、
おばちゃんは先ほどの声の3倍くらいの大きさで叫んだ。
「あなた、『漢』ならハッキリとしゃべりなさいよ!出場するんでしょ?!」
「・・・ハイ。」
「『己の信じる武器こそが最強』だってことを証明しに来たんでしょ?!」
「・・・ハイ。」
「『武器:携帯電話』でOKでしょ?!」
「・・・ハイ・・・あ・・・え?」
「はい、エントリー完了!・・・ん?さっさと控室に行きなさいよ!
 場所はそこの階段を下りて左!!『B-298』って書いてあるから!!!・・・分かった?!」

男は従うしかなかった。

「・・・ただいまより『世界最強武器決定戦』の予選・・・バトルロイヤルを行います。
 大会出場者は各自武器持参のうえ、入場者口にお集まりください。繰り返します・・・ただいまより『世界最強武器決定戦』の・・・。」
男の頭上で流れるアナウンス。
とりあえず「入場者口に行かなくちゃ・・・」という気持ちが働くものの、顔をあげる彼の目に己の手に握られた携帯電話が目に入り、
と同時に彼の気持ちは即座に後悔の念へと変わり・・・というのを繰り返していた。
そして、この行為が10往復目に達した時、彼の頭にひとつの考えが浮かんだ。
「・・・よし、棄権しよう!」
諦めることを決意した男。
・・・と同時に緊張感が取れ、さらに尿意が男の体に現われる。
「トイレ行こう。」
そう言って彼が控室のドアを開けると、そこには数人の出場者が移動していた。
なんとなく「どんな武器を使っているのだろうか?」と思い、出場者たちの手元を覗き込む男。

だが、そこにあったのは男の想像を超える武器・・・いや、道具ばかりであった。
2つのヤカンが取り付けられた鎖、エアコンのフィルター、両手に握られた電気ポット・・・
中には日本刀やヌンチャクといった正統派もあったが、7割近くの出場者が武器なのかどうか謎な物を握りつつ入場者口を目指して歩いていた。
「何だこりゃ・・・?」
ポツリと言う男。
そんな時、彼の肩に何かしらの圧力がかかる。
訳も分からずに横を見ると、そこには陽気な男が彼の肩に手をかけていた。
「ヘイ、ユー!アナタモ参加スルノデ候(そうろう)デスカ?」
陽気な男がヘンテコな日本語で言う。
「ユーノハ・・・オー、『もばいる・ふぉん』ネ!グッドベターネ!!デモォ・・・ミーノコレニハ勝テナイアルネ!!!」
そう言って、陽気な男は彼に何かを見せると、スキップしながらその場を去って行った。
彼が見せたのは、アメリカのドラマで見るような金属製のごみ箱であった。
「・・・。」
00683/3 ◆ea7yQ8aPFFUd
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2010/11/10(水) 00:18:35ID:l33T3N2C
数分後、気づいた時にはすでに男はスタジアムの開会式に参加していた。
奥に見える段の上で委員長と名乗る老人がヨボヨボした声で祝辞を述べるものの、
周りの「早く戦わせろ!」の声にかき消されていた。
ようやく退場する委員長。
そして、入れ替わりにアナウンサーのような男が現われ、出場者に向かって叫んだ。
「今からぁ!最強の武器を決めるぅ!!覚悟は良いかぁ?!」
彼の大声に呼応するかのように、スタジアム内を揺らすような声で答える出場者たち。
「相分かったぁ!!それじゃあ・・・予選・・・開始ぃ!!!」
こうして、戦いが始まった。

携帯電話を片手に手持無沙汰にいる男。
その周囲では電気ポット 対 チェーンクロス、
鎌ヌンチャク 対 少年チャンピオンなどの戦いが繰り広げられていた。
「・・・。」
このカオスな空間にただただ黙る男。
だが、その沈黙を破ろうと、何者かが男めがけて黄色い何かを投げてきた。
とっさに避ける男。
それはプリンであった。
その直後、彼の前に両手にむき出しのプリンを持った男が現われて言う。
「プリンこそ最強の武器!その証明として貴様を倒す!!」
その男の表情は真剣そのものであった。

「・・・ま、いいか。」
つぶやく男。
そして彼はこのカオスな空間を受け入れると、とりあえず先ほどのプリン男へ反撃するため、
携帯電話片手に飛びかかり、相手の鼻をもぎにかかるのであった。

おわり
----------------------------------------------------------------------

以上です。
なんか・・・思いつきでシュールな作品を書いてしまい、本当に申し訳ありません。
0069創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 00:20:13ID:8qjgZMFa
いや、いい発想だったwww
この方式ならカオスな戦いを繰り広げることができるw
0071創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 00:27:17ID:5tBL66RX
青竜刀のありかを鉄道に問い合わせてる時点で相当シュールだったけど、プリン対携帯ってwww
0072創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/10(水) 00:33:44ID:8qjgZMFa
>電気ポット 対 チェーンクロス
>鎌ヌンチャク 対 少年チャンピオン

wwwwwwww
0073 ◆ea7yQ8aPFFUd
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2010/11/10(水) 00:35:00ID:l33T3N2C
>>69
>>70
>>71
感想ありがとうございます。
まさか、発作的に思いついたプリン男がここまで反応をいただけるとは思ってもいませんでしたw
0075 ◆ea7yQ8aPFFUd
垢版 |
2010/11/10(水) 00:42:24ID:l33T3N2C
>>72
少年チャンピオンの起用は、先日の雑談掲示板からだったりします。
まあ、チェーンクロスも雑談掲示板でのムチの話が頭にあったことによる無意識での使用かもしれませんが。

個人的に電気ポット VS チェーンクロスは良い戦いを見せそうな気がするのですが・・・気のせいですかね?

>>74
創作板発のプリン男について、詳細を教えていただけないでしょうか?
0076創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 00:43:11ID:Zk4mmXv5
>>68
 投下乙です!
 これは何とも言えないシュールさw
 それぞれの戦い方が気になって仕方ありませんwww
0077創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 00:52:31ID:mJh6Li2M
>>75
たいしたものじゃないよw
なぜか潜在的に流行って、板内のあちこちのスレに出ていた時期があったんだww
もっともそいつはプリン……む、誰か来たようだ
0078 ◆ea7yQ8aPFFUd
垢版 |
2010/11/10(水) 00:55:49ID:l33T3N2C
>>76
電気ポット:殴るorお湯をかける
少年チャンピオン:叩くor紙面で切りつける
ゴミ箱:相手を中に押し込んで圧縮
携帯電話:折りたたんで、相手の体の一部を挟んでつねるorもぐ

・・・適当に書いたばっかりに、書面ではシュールでも実際だと地味なものばかりになっていた。
なんか、地味すぎてすみません・・・。

>>77
へぇ・・・そんなことがあったんですね。
情報ありがとうございます。
0081創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 01:01:07ID:5tBL66RX
 ビルの狭間から、遠くネオンの光がわずかに差し込んでいる。今日は月の光も見えない。
あるいは、まもなく降ってくるかもしれない。早く片をつけて帰りたい。そう思っていた
ところだったから、前方に小柄な少年の人影が見えたのは好都合だった。相手が間抜けにも
馬鹿正直に約束の場所に現れてくれた以上、こちらから人を割いて探し出す手間が省ける。

 加山は上機嫌だった。チームのシマに踏み入った余所者をシメるという、愉快な仕事を
初めて回してもらえたのだ。徹底的に痛めつけてやれば、アニキ達の憶えもめでたいだろう。
それに、倉庫にあったポン刀も勝手に持ち出した。左手にかかるずっしりとした重量が心地よい。
現場に向かう前に、夜食のリンゴで試し切りしてみたが、切れ味もばっちりだ。やはり強い
武器こそ男に自信を与える。

「よう、兄ちゃん。なんのために呼ばれたかは分かってるな?」

「街の掟とやらに逆らった僕をリンチしに来たんだろう? 思ったよりおっかない物を持ってるね」

 少年はゆっくりと顔を上げて、加山の問いに応じた。その顔立ちは案外幼いもので、
その割、妙に落ち着いた声音である。何かあるのか。あるいは仲間が隠れているのか。
そう思って目をこらしてみて、ふと気づく。少年の手には何かが握られている。
袋状のもののようだが、武器を入れてあるのかもしれない。そこまで考えが至った時、
既に体は動いていた。

「武器を出そうったって無駄だ! その前にぶった切ってやる!」

 そう言って柄に手をかけた時、少年は動いた。だが、袋の中身が取り出されることはなかった。
少年は袋を振りかぶって、そのまま思いっきり加山を殴りつけたのだ。扱い慣れぬ日本刀を
抜くより、このごく単純な動作はずっと速かった。

「痛ッ! 野郎!」

 強烈な衝撃に脳を揺さぶられ、立っているのも必死だったが、それでも逆上した加山は
なんとか刀を抜き放ち、少年に襲いかかった。が、当たらない。重い刀を必死で振り下ろしても、
ことごとく少年にかわされる。否、そもそもの狙いが正確ではないのだ。

「日本刀の扱いには技量が要る。木刀と違って重みもあるし、素人が適当に振り回したって
当たらないよ。当たったってちゃんと切るのは難しい。こういう鈍器の方が使い勝手はいいよ」

 そう言って、少年に例の袋で殴られ、ついに加山は崩れ落ちた。殴られたところが熱い。
ふと、肌に冷たい感触を感じたかと思うと、にわかに強い雨が降り始めた。

「一体、どんな得物を使いやがった?」

 そう問うと、少年は実に得意げな顔で答えてくれた。

「ただの洗濯ネットだよ。中にたくさん石を詰めてある。こんなものでも、素人同士の戦いでは案外、
強いだろう? 石が詰まってるだけでも強くなれる。ちょうど、意志の詰まった人が強いようにね」

 シャレか!?
0083創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 01:07:20ID:mJh6Li2M
ダジャレーかww

素人はまず抜けない
抜かないと重い分、木刀にも劣るかな
抜けても素人では刀に振り回されそう
0084創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 01:08:18ID:8qjgZMFa
洗濯ネットの説得力に驚いたww

よし、明日以降になるが伝説の武器VS伝説の武器で何か書く(勢い任せで)
なんか武器くれ
0085創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 01:08:48ID:lRH0pX1n
ブラックジャックか(あれは砂が詰めてあるのだっけ?)

たしかに日本刀は扱いを知らないと斬れない
刃傷をつけるくらいだろうね
刺すほうが確実
0088創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 01:14:57ID:5tBL66RX
お前ら、武器を答えろwwwww
さすが創発の安価
人数が少ないのにことごとくひねてるw
0092創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 01:27:14ID:TOs147WX
鬼畜安価でも期待に応えるのが創発クオリティと信じている。
だから、俺も安心して鬼畜安価が出せるんだ!
0096創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 02:09:26ID:8qjgZMFa
『対決! ボールペンVSシャーペン 容赦無き文具?闘争』




 「えーっ!? 私が大会に出場するんですかーッ!?」
 「やれ」
 「分かりました! 私、文子、オトコになってきます!」
 「女だがな」
 「てへへ」
 「褒めてないぞ」

0097創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 02:10:27ID:8qjgZMFa


 そのような会話があったかはさておき、一人の少女がとある大会が年がら年中行われているというスタジアムまで訪れると、身分証明を行い大会に出場が決まった。
 学校? 年齢? ここはどこの国? 知らんがな。
 ともあれ、世界各国から我こそはと名乗りを上げた連中が思い思いの武器を用いて行う大会で、例え死亡クラスの怪我をしても怪我をしたことにならないという摩訶不思議な……あとは御察し下さい。
 文子は、ランダムの試合にエントリーして数分後、武器を選ぶ部屋へと通されていた。
 わくわくする胸を押さえつつ、武器を観察してみる。

 「わぁー! これましんがん? ですよね! あっ、こっちは狩りする系の鞘から抜けない長さの太刀だ! わぁこれはなぁに? ……んー、薬瓶? じきるとはいど? こっちは……つぁーり……ぼんば?」

 明らかに怪しい武器ら(核弾頭含む)があっちこっちにあるなか、『俺を使わないか』と妖しげに自己主張する武器を見つけた文子は、わぁいと手を打ちよろこんだ。
 青いゴムラバー。紙にくくりつけるフック。消しゴム。先端にはぽっかりと穴が空いている。
 これは、まさか―――。

 「ボールペン、君に決めた!」

 それはボールペンだった。
 ただし、大きさが文子の身長並みにあった上に引き金やら排熱口やら、弾倉がくくりつけられている。
 どうみてもパイルバンカーです。本当にベリーサンキュー、ケセラセラ。

 ※ ※ ※ ※



 
0098創る名無しに見る名無し
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2010/11/10(水) 02:11:54ID:8qjgZMFa


 文子はハチマキをして何故かセーラー服を着こみ、例のボールペン(パイルバンカー)片手にステージに立つと、おもむろに腕を組み、合図した。
 すると見る見るうちにステージがせり上がっていき、風が吹き込み髪の毛を揺らすも、唇をがんと結んだまま微動だにしない。
 どんでんどんでんどんでんどんでん たったらーたったらーたららららーん たったらーたったらーたらららーんらーん 
 砂しかない会場へと地面から登場した文子は、観客の声援に答えるように腕を解くと、数十kgありそうなボールペン(ただしパイルバンカー)を引っ提げ、戦う相手の前に躍り出た。
 相手も文房具のようなものをもっていて、外見だけならシャープペンシルに見えたが、明らかに別物のようだった。そして文子はそれに気がつくこと無く、にぃと口の端をあげると構える。

 「私の名前は文子。苗字略!」
 「私は桃花! 苗字略よ!」

 苗字を名乗らない理由については、深い慈悲を頂けると嬉しゅうございます。
 びゅうと風が吹き抜けるや、砂埃をあげた。
 3、2、1、ゴング。
 戦闘開始。

 「やああああああああっ!!」

 まず仕掛けるのは文子。
 ボールペンがいつパイルバンカーと気がついたのか安全装置を解除すると、腰だめに突っ込み、全体重を乗せて振り回すようにしつつ、引き金を引いた。

 「踏み込みが足りない!」
 「あっ」

 が、桃花はあっさりそれをシャープペンのようななにかで振り払うや、ずどんと地面に先端を突き立ててポールダンスを彷彿とさせる廻し蹴りを文子にお見舞いした。

 「……っ〜〜〜!」

 どんっ。
 女学生にしか見えぬ桃花から放たれた一撃で意識を駆り取られそうになる。
 なんという馬鹿力。文子は一瞬ふらつき、すぐさま瞳をカッと見開く刹那、ボールペン(パイルバンカーです)の引き金を落とし、炸裂の反動で踊るように蹈鞴を踏み、追撃のシャーペンの薙ぎを躱す。
 ジャキィーン……。
 薬莢が排出され、地面に転がり硝煙を引いた。

 「とったッ!」
 「やらせないですよ!」

0099創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/10(水) 02:13:26ID:8qjgZMFa

 瞬間、シャープペンのようなものを操作した桃花に対し、文子は叫ぶ。
 また次の瞬間、シャープペンの先から何か黒い物体が伸びるや、あたかも鞭のように、否、地面を深く抉りながら文子の頭があったと思しき場所を吹き飛ばした。
 轟々と風が鳴る。
 桃花のポニーテールが揺れ、同調するかのようにシャーペンの先端から生えた黒い鞭がうねり狂う。なんと、全身を乗せるように操れば、あたかもバトンのように、シャーペンが回転して、黒の部分が踊る。
 鞭にしては随分強力だった。きっと炭素が絡んでいるんだろう。知らんが。
 
 「むー……鞭だなんて卑怯ですよ! しかも謎素材!」
 「鞭はかの有名な考古学者も愛用する武器なのに、失礼なっ!」
 「ちょ、わぁっ、それはあぶなっ」
 「死ねぇっ! 武器の性能も引き出せずに死ねぇっ」

 文子は、一転、防戦に追い込まれた。
 シャーペン型鞭(仮称)を巧みに操り、蛇が酔ったような凄まじい乱舞を繰り出す桃花には、近接上等のパイルバンカーでは正直どうしようもなく、弾は込めど撃てない。
 ええい、ままよ。
 文子は黒き鞭をボールペン(パイルバンカーだよ!)の側面ではじき返すや、地面を蹴っ飛ばし、ジグザクに駆けた。
 咄嗟にシャーペン型鞭を引っ掴み、足でけり飛ばす様にして鞭で絡め取ってしまわんとした桃花は、自分の目がおかしくなったのかとおもった。
 分身するように、文子の体が残像を引いて鞭の森を突き抜けてくるのだから。
 だから、あっと思った時には近接に入られていた。
 そ、その動きは!

 「ちいっ」

 鞭で自分を巻きこんではどうしようもないのは分かっていた為、本体で殴りつけにかかった。
 が、文子のパイルバンカーの切っ先であっさり止められ、引き金が引かれていた。
 ズゴガッ……!! カシュン。
 薬室内で冒涜的なまでに絶頂した勢いが杭を動かしボールペン型鞭の本体を強打、空の彼方に吹き飛ばした。破片が飛び散り地面に突き刺さる。衝突時の火花が桃花の頬を撫でた。
 文子、跳ぶ。
 ボールペン(パイルバンカーっていってんだろぉ!)を再装填。先を桃花の胸にぴたりと押し当て、一言。

 「零距離、取りました!」

 トリガー。
 決着。
 勝者、文子。


 【おしまい】
0104創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/10(水) 02:35:21ID:5tBL66RX
テンションたけえなおいwww

つうか武器を答えろよ武器をwww
0108創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/10(水) 21:08:31ID:dbXvrrzX
クボタンは小さな棒を総合的に使用する武技である

この武技を極めることにより…
     ( ゚д゚) ;y=‐ ;y=‐
     (\/\/

攻撃効果は120%上昇
     ( ゚д゚) ;y=‐
     (\/\
          \ ;y=‐


防御面では63%上昇
     ー=y;―
         |
      (゚д゚ )
 ー=y;_/| y |


クボタンを極めたものは無敵になる!
  ー=y;  ( ゚д゚)   ;y=‐
    \/| y |\/
0110創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/11(木) 01:51:01ID:9qbNs8zK
クボたん(;´Д`)ハァハァ
0117創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/12(金) 14:33:34ID:ts0wJiDl
タッグバトルでリストラされた
合気道と新体操とボールを組み合わs(ry
コマンドサンボに最新科学と盾を(ry
の方がネタとしては秀逸だった気がする
0118創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/12(金) 23:17:57ID:HikVfyAL
リメイク版タクティクスオウガが楽しすぎて創作する気がおきないでござる
やっぱ武器がいろんな種類あるのはいいわ
ハンマーとか渋いところおさえてあるし
0120創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/17(水) 09:23:35ID:xmK8HKbp
リベリオンは傑作だよなー
B級低予算映画にして、人気戦闘術ガン=カタを世に知らしめる偉業
ガン=カタ元祖にして、あれを超える銃格闘術は未だ見たことない
0121創る名無しに見る名無し
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2010/11/19(金) 20:11:22ID:29dSNbBo
王道の剣や刀でも色んなのがあるから、個性を出すためにキャラごとに違うのを持たせてもいいかも。
ロングソード、レイピア、ブロードソード、フランベルジュ、ツヴァイハンダー、打刀、野太刀、長巻、忍者刀……
中国や中東とかの物も含めたら膨大な数になりそうだ。
0123創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/19(金) 20:26:06ID:URuTdoUg
そういえば、何年か前に武器や防具をテーマにした駄文を書こうとしていたことを思い出した。
概要としては・・・

古代中国で刀鍛冶として活躍していた四姉妹の残留思念が刀や盾として現代に復活。
主人公は彼女らと契約を結ぶことで武器を取得、謎の組織を相手に戦っていく

・・・てな感じのもの。
1話だけ書いてみたものの、あまりの駄文にデータを廃棄してしまった。

今、考えると『仮面ライダー電王』まんまな内容だなぁ・・・。
0124創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/19(金) 21:37:43ID:kdcwugdc
リライトフラグですね
わかります
0125創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/20(土) 23:00:37ID:Vj0KurIk
斬新なアイデアなんて、そうそう残ってねえよ。
まんまと思ってても、書き方次第で意外と新鮮さは出るかも知れん。
読まないと判断出来ない事だと思うね。
0126創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/20(土) 23:21:40ID:jMj3HPyr

斬新さばかり求めると迷走しかねん。
故に時には陳腐なくらいベタな物を書くのもいいかもしれないな。
それによって新しい発見もあるだろう。
0127創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/21(日) 21:27:46ID:0L6mNEGY
伝統的な製法で作られた、いわゆる名刀よりも、近代技術突っ込んだ軍刀の方が場合によっては性性能がいいっていうのを知って、なんかちょっとだけ悲しくなった
0128創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/21(日) 21:41:48ID:QHdRoGF4
太平洋戦争のころの軍刀(満州刀だったかな?)は大量生産品で
造りが粗雑だって話を聞いた気が
銃の先につける銃剣の話だったかもしれない

自衛隊には銃剣道なる訓練もあるそうな
実戦的で生々しそうだなww
0129創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/21(日) 21:58:10ID:0L6mNEGY
軍刀粗悪品説は都市伝説らしいよ
Wikipediaソースだけど

銃剣って銃の先っぽになんか刃物つけてたら、めちゃくちゃ扱いづらそうなイメージなんだけど、
実際のところ使い勝手はどうなんだろう
0130創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/21(日) 22:09:42ID:w2sdpuae
>>124-126
返信遅くなりましたが、アドバイスとお言葉ありがとうございます。
確かに書いてみなきゃ分からないのが創作作品なのですが・・・やはり頭の隅のほうで「いや・・・やっぱ似てないか?」みたいな感情が働いてしまい、
リライトしようにもなかなか踏み切れないのが現状だったりします。

・・・でもまあ、とりあえず来年頭くらいに投下出来たらなぁ・・・などと思う次第ですので、
もしこの板への投下の際には皆さまの評価をよろしくお願いします・・・って、宣伝な書き込みですみません(汗)
0131創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/21(日) 22:10:48ID:oZuoDENX
銃剣突撃は最後の手段
そもそも遠距離戦の銃で白兵戦を挑む訳だから効果は押して知るべし
だがその不可解な総攻撃は連合軍の兵士たちにトラウマを与えた
0132創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/21(日) 22:23:06ID:0L6mNEGY
銃とは別にナイフ持ってて、白兵戦の時だけそっちを出すっていうのじゃ駄目なの?
0134創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/21(日) 22:38:51ID:oZuoDENX
>>132
銃剣にするのはリーチを長くするためです、だから突撃に適しています
揉み合いとかになったらナイフ良いよ
ナイフ=近接の油断をつくスペツナズナイフってのがありますぜ旦那
0135創る名無しに見る名無し
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2010/11/21(日) 22:40:54ID:0L6mNEGY
なるほどリーチか
同じリーチの武器を別個に持ち歩くと、かさばりすぎるもんな
0137創る名無しに見る名無し
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2010/11/22(月) 00:37:37ID:SkiSH503
着剣した小銃って、要するに手槍だよな。
弾が無くなっても武器として使えるし。
0139創る名無しに見る名無し
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2010/11/22(月) 12:13:21ID:ue2ch+YR
まぁ銃剣の方がトドメさす時には便利だよな
0142創る名無しに見る名無し
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2010/11/23(火) 20:10:57ID:PmYLwQZj
ネタ振り的質問

SFに出てくる「ブラスター」とは、どういう武器なのでしょう?
ようするに熱線銃? レーザーガンとは違う?
0144創る名無しに見る名無し
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2010/11/23(火) 21:27:32ID:RODNIuUN
>>142
blast(爆発)+ er なので、要は『何らかのエネルギーを爆発に変えて放出する武器』と言えるのではないでしょうか?
だから、『 ブラスター = レーザーガン 』でも正解だと思われます。
0145創る名無しに見る名無し
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2010/11/23(火) 23:01:42ID:6gYk4Ze+
熱線銃ってレイガンと思ってたんだけど……

冷静になって考えたら、レイガンの「レイ」って、「RAY」で、「放射線」の事なんだよな。
0146創る名無しに見る名無し
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2010/11/23(火) 23:27:40ID:PmYLwQZj
>>143-145
ありがとうです!
なるほど、blastからか! こんな初歩的なことも気づかないなんてorz
ちょっと物理復習しようかな(←明日にはそんな気失せてる)
0147創る名無しに見る名無し
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2010/11/23(火) 23:34:37ID:L0JQOcVG
レイは電磁波=光で正解のはず。

ブラスターは通常の銃とは違うという前提ならプラズマ銃とか?
もしくは命中した部分をエネルギー化させて爆発させる非実弾兵器。
0148創る名無しに見る名無し
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2010/11/24(水) 00:00:23ID:R8XBEred
メダロットのメタビーが最初に出て来て非常に火薬臭い兵器に脳内変換されたぜ!
0149創る名無しに見る名無し
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2010/11/24(水) 00:23:25ID:Qnm4FcbB
>>128
亀だが銃剣道の話を。
経験した身から言えることは

・そんなに生々しくはない、銃床打撃は禁止だし。そういうのは『銃剣格闘』の部類になる。
・剣道に比べたらハードだと思う、防具もゴツいし。肩(防具名)が結構邪魔くさい。
・それに木銃で変なところ突かれるとよく青あざができる。
・初一本(試合開始と同時に突撃すること)を決めるのは銃剣道選手の誉れ。みんな突撃大好きだ!

WW2どころか、フォークランド紛争(80年代)でもちゃんと白兵戦が発生してるから
「銃剣とか時代錯誤だってwwwww」
とも言えないよな。
0151創る名無しに見る名無し
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2010/11/24(水) 04:36:29ID:O2rASeXg
ロリキャラが身の丈超えるハンマーで地面叩きつけて地割れ起こすようなキャラが必ず一人はいるよね
0152創る名無しに見る名無し
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2010/11/24(水) 08:58:16ID:qFDNB0By
確かに多い希ガス
ハンマーといえばミョルニル

ゲルマン神話で萌え擬人化という電波が舞い降りてきたがたぶんもう誰かやってんだろな
0153創る名無しに見る名無し
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2010/11/24(水) 15:36:53ID:Qnm4FcbB
>>150
稽古は普通だよ、走り込んだり筋トレしたり足捌きの練習したり打ち込みしたり試合練習したり。
突くことしかできないから、ぶっちゃけ槍術の方に近い。手の位置は動かせないけどね。

で、話を戻すけど個人的には銃剣はまだまだ現役だと思ってる。
確かに弾があって撃てる状況ならそれに越したことはないけど、そうもいかない事もある。
弾切れや再装填時、隠密行動時、遭遇戦での近接攻撃手段とか、銃剣を使うべき状況はまだ残ってる。
それにかさばらず、安価で、多彩な用途に使え、既存の武器とうまく融合できる銃剣は優秀な兵士の補助装備だ。
だから銃剣は100年後だってちゃんと存在してくれていると思う、多分。
0155創る名無しに見る名無し
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2010/11/24(水) 22:07:07ID:J8vaQtvK
>>149
>初一本(試合開始と同時に突撃すること)を決めるのは銃剣道選手の誉れ
なんか、カッコイイなww 「牙突」決めるみたいな感じ? 違うかww

>>152
夕鶴さんのハンマーは「とおる君」だったっけww
雷神トール、武器名にも魔法名にもなってるね
0156創る名無しに見る名無し
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2010/11/25(木) 08:15:04ID:MommmigH
そういや西洋では日本みたくシグルってた連中っているのかね?
なんとなく剣とか槍とか戦争にしか使ってないイメージしかない
あとは専用の闘技場使ったり
0157創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/25(木) 15:58:09ID:4Y/jCLku
フェンシングやジュースティングが
0160創る名無しに見る名無し
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2010/11/27(土) 03:20:02ID:i/wAFizs
(´・ω・)つクボタン
0162創る名無しに見る名無し
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2010/11/28(日) 12:42:27ID:fGxgL3cY
文才も無いのにSS書き始めたんだけど、一部だけ投下してもいいかな?
0163創る名無しに見る名無し
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2010/11/28(日) 13:01:05ID:ClQqJ9jO
続きが上がり次第投下してくれるなら。

文才に関しては読んでみないとわからん。
0164創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/28(日) 13:04:28ID:fGxgL3cY
了解した、2次創作だから設定の説明はあんまり含まれてない。

STALKER〜one of them〜

背景:SoCのSFPS3.14に準じる
主人公:ストーカー、ウクライナ人


ひっひぃひぃ、ハーハー・・・・
運が悪かった、完全に”ファーストエイド”も切らしちまってるし、仲間も全員くたばった。
完全に吸血ヤロウの餌食になるのを待つだけだった、どうしてこんな事になったのだろうか。

・・・・・

そもそも、シドのおっさんに進められた「簡単な仕事」とやらで一稼ぎをしようと思ったのが事の発端だった。
ZONEに尻まくって来たのは大体半年前、想像以上に荒廃した環境、アノマリーやミュータント、超常現象なんかに目を丸くしながらもなんとか生き長らえて来た。
少なくとも入りたての新入りよりかはずっとここらに関しては上手くやれると思ってた、だから調子に乗って今回の仕事に参加したのだった。
「そろそろお前も慣れて来たんじゃないのか?」そう言ってルーキー村を牛耳ってるデブ商人は話を持ちかけてきた。
「なぁに、簡単な仕事さ。数人でブツを回収してくるだけだ、待ち伏せも無いし戦闘も無い。貧弱な装備のお前にはピッタリだろ」
ここいら、ZONEと呼ばれる異常地帯での仕事と言えば「裏切り者を始末しろ」だの「〜を山賊どもから救出しろ」だの「ミュータントの群れを殲滅しろ」だのとにかく命に関わる、危険極まりない仕事ばかりだ。
俺を含め、ならず者ばかり集まるZONEでは仕方が無い事では有るが、俺は特別チキンだった。だから詐欺まがいの事で生計を立ててたが、そんな気質じゃない俺はいい加減にセコイ生活が嫌になっていた。
シドのおっさんが言うには仕事に対して支払いはデカいらしく、数人での仕事だから何か有っても問題無いとか、そんな甘い口車にまんまと乗せられちまった。
「なに、帰ってくるまで一日も掛からん、さっさと行け」と準備をする時間も無しに仲間と合流させられ、出発した。
確かに建物に着くまでは何も無かった、仲間と「白衣の美女」について鼻を伸ばしながら放射能除去剤を齧り、正にピクニック気分だった。
ダークバレーに入ってからはバンディットの本拠地内と言う事も有って悟られない様にゆっくり目標の建物に近づいた、それがいけなかったのかもしれない。
「待ち伏せは無い」とは言っていたもののここはZONEだ。バンディット共が待ち伏せしていても仕方が無い、だから音を立てずに建物をクリアリングしていった。
「左クリア」「正面もOKだ」「カイダンクリア」「個室にも敵影無し」全てが順調だった、だったのだ。
そして俺たちは死体が抱えているブツを発見し、安堵してため息を付いた、そして成功を祝って昼飯にしたのだ、それが良くなかった。
昼食位は楽しく取る、それがSTALKER達のルールであり伝統であった。その為だけに態々かざばるギターを持ち運ぶ奴も少なくなかった。
直ぐに昼食は「賑やか」になった、それがいけなかった。


「ハハハ!で?お前はあのDUTYに掘られたのか?え?」「馬鹿言うなよ!俺はゲイじゃ ウップ、アガガガガアアアア

突然仲間の一人が宙に浮いた。

「ブラッドサッカーだ!、奴はもう駄目だ!奴毎撃て!」

パパパパパパパパン!バカバカッ!パンパン!

俺も咄嗟に引き金を引いたが、引き金はスコスコ言うだけだ。そう、俺は戦闘なんて行った事が無い、行わない。
だから、腹を立てた時に「間違って引き金を引かないように」チェンバーは何時でも殻だ。
戦闘慣れしてない俺は何が起きたのかも分からずMP5をブン投げピストルを抜いた。

ひぃいい!死ねぇ!死ねよぉ! 

「パン!カシュカシュ」

ジャムった。見事なまでにジャムった。
何を隠そう、このピストルは偶然転がってた死体から拝借したトカレフ(しかも粗悪品の)だった、サビサビである。
勿論、無駄な弾薬を買う金など無かったので実射は一度しかした事が無かった、実に馬鹿丸出である。
必死にジャムをクリアしようとするがまったくスライドは動かなかった。そこからは全てがスローモで見えた。
仲間がペペーシャで必死にばら撒いているが全く弾が当たっていない。
パパパパパパッパッパッパッ「グブブボアガッ」パパパパパン・・・
そいつもすざましい奇声を上げながら串刺しになった、ブラッドサッカーはそいつを何度も串刺しにし、死んだのを確認すると俺の方に向かって来た。

「ひっ」
0165創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/28(日) 13:07:19ID:fGxgL3cY
俺に食らい付くブラッドサッカー、完全に腰を抜かして震えてる俺は問題無いと思ったのか食事(俺の事なのだが)を取り始めた。
肩に触手が入ってくる感覚を覚えつつ俺は気を失った。

・・・・・・・・

そして今に至る、何を考えたかブラッドサッカーは殺さずに俺を放置したのだ。
仲間の死体の血が完全に抜けているのを見ると俺はどうやらデザート扱いのようだ、ふざけやがって。
兎も角、生きている以上は悪足掻きをしなくちゃならない。力を振り絞ってPDAからオープン状態で情報を送信する。
・・・・ZONE的に考えて助けてくれる人間なんて皆無なのだが、その筈なのだが。
コツコツコツ・・・・ブーツの音がする。バンディットが止めを刺しに来たのだろうか、と思ったが足音は一人の物だ。
ストーカースーツを着た一人の男がやって来た、体は細く、少し剥げている。おそらく普通のストーカーだろう。
俺は藁にも縋る思いで「ポマギー!メディキットを、メディキットをくれ・・・!」と頼むと。
「ああ、これを使え」と、驚くべき事にそいつは俺を助けてくれた、俺なら間違いなく無言で荷物を漁るだろう。

キシャアアアアアアアアアアアアアアアア!ハッ・・・ハッ・・・ハッ・・・

ブラッドサッカーだ。あまりの感動にコイツの事を忘れていた。
しかし男は表情を変えず後ろを向き、すばやい動作でHK416を取り出しフルオート掃射をした。
「パパパパパパパパン!」「ボテッ」
・・・・・お見事、咄嗟にフルオートで撃ったにも関わらず全弾命中している・・・・凄い男(STALKER)だ・・・・!
「・・・・・・流石に焦った、こういう事は先に言ってくれないとな」
「た、助かった!命の恩人だよ!もし時間が有ったら近くの養豚場に寄ってくれ!必ず礼はする!」
「分かった、時間が有れば寄って行く・・・荷物が重いな」
と言うと男はトレードをしてくれと申し出た、断る理由が無くトントントンと商談は進んでいく。
いらないから、と格安でAK74Mと弾薬、FNハイパワーを譲ってくれた、なんだ、ただの神か。

彼が去った後、俺はブツを持ち出し報酬をもらう為にルーキー村に向かった。
バンディットの本拠地ではどういう訳か戦闘が起こっている、これ幸いと俺はダークバレーを後にした。
コードンの境界まで辿り付いた時だった、俺は何気なく建物を通って外に出ようとすると声が聞こえたので身を潜めた。
「バンディッツだ・・・どうして・・・」
バンディッツが焚き火を囲んで2人、俺には気が付いて無いみたいだがどうあがいても奴らの前を通らなくてはいけない。
その内バンディットの一人が「ああ、そうや酒を置いてきちまったな」と此方に向かってきた。
選択肢は残されていなかったようだ。俺はチェンバーにきちんと弾が装填されてる事とセレクターの位置を確認して息を潜めた。
ニーリングでアイアンサイトを覗き・・・・・・引き金に指を掛けた。
「たーっしかこっこに〜ウオッカが有っ バチバチン! 「ボトッ」
バンディットは即死してその場に倒れた、胸に二発・・・当てる事が出来た。
「なっなんだぁ!おい!ミュータントか?おい!」
焚き火に居たバンディットはしどろもどろしながら立ち上がり銃に弾を装填し、此方に注意深く向かってきた。
相手の銃口が此方を向いている、それだけなのに急に吐きそうになった、凄い緊張で眩暈がする。
俺は激しくなる呼吸を抑えつつ暗がりで待ち伏せた、

今の所ここまで、色々平行してやってるから進みが悪い。
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