なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart22
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ここは、なぜエヴァを楽しむ成熟した大人が増えたのか?
または、なぜ幼稚な大人はエヴァを楽しめないのか?について意見の交流を行うスレです。
深夜アニメばかり見て精神退行した自分はエヴァを楽しめなくなったと嘆いて傷を舐め合うもよし、
エヴァが楽しめてる自分はまともな大人なんだな、という希望にすがるもよし
「いや深夜アニメ見てる奴にも人気あんじゃん」と叩かない範囲内でツッコミ入れるもよし
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart21
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/eva/1604394219
の次スレとなります 以前に、「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」スレが乱立し、
そこの旧スレ主が長文で必死に「エヴァが大人に楽しまれてない」という主張(と自称した妄想?)
を展開してました
しかし、議論が進むうちに、
・ネット限定の見識に依存した(旧スレ主の)狭隘な世界観、見識が露呈しただけの作文でしかない
・社会現象アニメであるエヴァと、ヲタ限定マーケットの深夜アニメの市場規模の違いという現実が見えてない
・幼稚な大人が深夜アニメに移っているので、深夜アニメが騒がれてるように見えるだけでは?
などの指摘により、旧スレ主の主張は次々に破綻、エヴァ板住人に完全論破された10スレ目を最後に、
新スレも立たなくなってしまいました
「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」という旧スレ主の認識そのものが誤認でしかなかったと判断され、
議論じたいに意義が無くなってしまったのです
そこで、事実上の後継スレとなる当スレでは、
「なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか」
という、より現実に即した視点からの議題を提示して、皆さんとの議論を深めたいと思います
それでは、どうぞ! 今となって読み返すと笑い話でしかありませんが・・・
「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」スレの発端となった
旧スレ主の主張(と自称した妄想?)がこちら
エヴァの人気が下落してる?現象についての初代1の愚痴つーか考察
「庵野さん気持ちの良いエヴァ作ってくださいよ」
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1400609307/2-5
前スレは>>4-7 悪魔くん「そうだ。どんな強力な仙術にとらわれていようと、僕たちは心と心で繋がっているんだよね。
(♪〜。集え、12使徒よ)」
韓湘子中年「むむむ…ああ」
妖虎「ん…やっぱり来てくれたか」
象人「待ってたぞう」
鳥乙女「…ん」
こうもり猫「助かった」
鳥乙女「ふふ」
メフィスト2世「…仙術を破ったんだ。さすがだぜ、悪魔くん」
悪魔くん「…!」 八仙人たち「…」
漢鍾離老人「見事じゃ」
韓湘子中年「漢鍾離老人、これは」
漢鍾離老人「世界のヘソである蓬莱島が崩壊しようとしてるのじゃ。
もしそんなことになれば地中に埋もれた無尽蔵の霊魂たちが地上に彷徨い出し、
この世は一挙に大混乱に陥ってしまう」
メフィスト2世「そんなことになったら、ルキフェルの思う壺だぜ」
妖虎「うむ、天空船を持つルキフェルに全ての魂を奪われてしまうじゃろう」
八仙人たち「…」 何仙姑女「こうなっては、いくら私たちでも防ぎようがないわ」
韓湘子中年「か、漢鍾離老人」
漢鍾離老人「この危機を救えるのは悪魔くんしかおらん」 悪魔くん「…」
メフィスト2世「?」
悪魔くん「みんな、“六芒星”の位置につくんだ」
メフィスト2世「“六芒星”?そうか。よーし」
百目「分かったモン」 悪魔くん「(♪〜)」
八仙人たち「ああ…」
張果老老人「ああ、これは」
漢鍾離老人「今をさかのぼること3000年前。偉大なるソロモン王がソロモンの笛と共に、
永久の平和を願って後世に遺したとされる最大の秘術じゃ。
その形は全宇宙の神秘を表し、完全なる“六芒星”が描かれたとき、
その力を無限にまで高めることが出来るという」
悪魔くん「(ソロモンの笛よ、とどけ、世界に)」
八仙人たち「!?」
悪魔くん「うっ…」
メフィスト2世「やったぞ」
百目「悪魔くん」
鳥乙女「悪魔くん、しっかり」
悪魔くん「…やあ」
何仙姑女「見事だったわ、悪魔くん」
12使徒たち「?」
八仙人たち「…」
張果老老人「“六芒星”の力しかと見せてもらったぞ。はーっくしゅん!」
悪魔くん「え?」 漢鍾離老人「まだ未完成とはいえ、どんな困難にも負けず自分の夢を貫こうとした悪魔くん。
君と12使徒たちならばあの“六芒星”を持って東嶽大帝を倒せるかもしれん」
こうもり猫「変なじいさんたちだなあ。さっきまで俺たちを散々バカにしてたくせに。俺みたい」
漢鍾離老人「許してくれ、悪魔くん。わしたちは君の力がどれほどのものか試すためにこの島へ呼び出したのじゃ。
だが、君たちの力はわしたちの想像をはるかに超えるものだった。
世界の平和は君たちにかかっているのじゃ。あとは頼んだぞ、悪魔くん」
悪魔くん「(ありがとう、八仙人。あなたたちのおかげで“六芒星”の大切さがよく分かりました。
そしていつか必ず“六芒星”を完成させ、僕たちの夢を実現させてみせます)」 悪魔くん「ルキフェルと契約したクモ仙人が、メフィスト2世をクモに変えてしまうんだ。
不死身のクモ仙人には、どんな魔力も通じない。
そして、12使徒達は次々と繭にされ、ソロモンの笛がルキフェルに奪われてしまう。
悪魔くん。クモにされたメフィスト2世!!
夢よ、とどけ君の心に」
『クモにされたメフィスト2世!!』 悪魔くん「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
ソロモンの珠宝を手に入れた悪魔くんと12使徒は、
力を合わせて見えない学校を浮上させた。
今ここに魔界伝説が蘇ったのだ。 先生「なんですか。宿題書が真っ白じゃないの。一体何をしてたの?二人とも」
百目「外国へ行ってたんだモン」
悪魔くん「こら、百目」
先生「が、外国って、海外旅行?」
百目「えーと、ブーゲンビル島でしょ。蓬莱島でしょ。悪魔くんはイースター島にも行ったんだモン」
先生「うーらやましー。先生なんか夏休み田舎に帰っただけよ。ああ、夢にまで見た海外旅行。
うらやましいから二人とも廊下に立ってなさい」
悪魔くん「ほら見ろ、余計なこと言うから」 メフィスト2世「ずるずる。せっかく親父に死神屋のラーメンおごってやろうと思ったのに。
魔界谷温泉に湯治に出かけちまってんだからなあ。あー食った食った。ん?なんだか魔気を感じるぜ」 メフィスト2世「ははあ、こりゃとっくの昔に使われなくなった廃坑のようだな。
おわ!ひでえな、クモの巣だらけじゃねえかよ。ん?う、うわあ、なんだこりゃ!どうなってんだ!」
ルキフェル「はははははは」
メフィスト2世「お、お前はルキフェル」
ルキフェル「はははははは。思った通り魔気に誘われて12使徒の一人が罠にかかったか。やれ、クモ仙人」
クモ仙人「とりゃあ、とう!」
メフィスト2世「うわー、よせ、よせ」
クモ仙人「わはははは。これであと3時間もすれば、メフィスト2世はクモに変身してしまうわい」
ルキフェル「よーし。次は悪魔くんからソロモンの笛を奪うのだ。ぬかるなよ」
クモ仙人「5000年ぶりにこの岩穴から出してもらえて仙人の姿に戻れたんじゃ。
そのくらいのことはお安いごようだわい」 貧太「ねえ、悪魔くん。今日うちに遊びに来ないか?実は、お願いがあるんだ」
悪魔くん「お願い?」
貧太「僕にもタロットカードの占い方を教えて欲しいんだ。ねえ、いいだろ?」
悪魔くん「構わないけど、12使徒たちが…」
百目「12使徒のことならボクに任せてモン。悪魔くんもたまには貧太くんとのんびりしたらいいモン」
貧太「そうだよ、そうしなよ。特別におやつとお茶を奮発するからさ」
悪魔くん「う、うん。じゃあ頼んだぞ、百目」
百目「心配いらないモン。ばいばーい」 ヨナルデパズトーリ「うーむ、やはり手掛かりはこの付近にあるらしいんだわさ」
妖虎「しかし何も見つからなかった。中国は奥が深いからのう」
こうもり猫「百目のやつ、何をやってんのかねえ。
こんなところに大勢詰め込まれちゃ狭っくるしくて息も出来ないでやんすよ」
百目「お待たせ、だモン」
こうもり猫「ったく、遅いんだよ」
百目「ごめんだモン。さあ、ボクについてくるんだモン。人間界を案内してやるモン」
鳥乙女「ドキドキするわ」
幽子「怖いことないかしら」
百目「しーっ」 百目「右に見えるのが電気屋さんだモン。モーン」
電気屋の店長「?」
こうもり猫「よっ、社長」
電気屋の店長「なんだありゃ」
百目「左のお店はパパさんのよく行くパチンコ屋さんだモン」
豆ユーレイたち「どれどれー」
幽子「あ、だめよ。豆ユーレイちゃん」
豆ユーレイたち「わーい、ゆーれいひー」
こうもり猫「へえ、お土産って訳?」
おばさん「このこうもり」
こうもり猫「誰だ!俺っちを呼び捨てにするのは」
おばさん「ん?」
百目「わ、オバタリアンだモン」
こうもり猫「強いのか?」
百目「ものすごーく強いモン。総理大臣だって敵わないんだモン」
こうもり猫「えっへへ。あ、よいしょっと。お初にお目にかかりやす。あっしはこうもり猫っていうケチな野郎で…」
鳥乙女「バカね。オバタリアンって悪魔や妖怪とは違うのよ」
おばさん「?」 クモ(メフィスト2世)「(はあ、やっと出られたぜ。へへへ、案外簡単に逃げられたぜ。
ん?お、現れやがったな!まさか…これが俺か!?)」 クモ(メフィスト2世)「(とにかく、悪魔くんになんとかしてもらわなきゃ)」
コハル「誰?エツ子?きゃー!化けグモー!」
クモ(メフィスト2世)「(ちちち、違うんだ。俺だ。俺)」
コハル「こここ来ないで!おおお、お父さん!お父さん!」
茂「ん?どうした?母さん。ん?わー!なんだ、このクモは!あが!」
エツ子「どうしたの?お母さん。あら、どっから取ってきたのかしら。
メフィスト2世さんのシルクハットかぶってるわ。よーし、その帽子を返しなさい!」
クモ(メフィスト2世)「(おわ!俺がそのメフィスト2世だよ!)」
エツ子「なにピーピー鳴いてんのよ!」
クモ(メフィスト2世)「(ダメだ。言葉が通じねえんだ)」
エツ子「待てー!」
コハル「捕まえて動物園に売ればローンがいっぺんに払えるかもしれないわよ!」
茂「なに!?」 エツ子「ちょっと待ちなさーい!」
茂「待てー!」
警官「どうかしましたか?埋れ木さん」
茂「ローンが…じゃなかった、クモです。化けグモが現れたんです」
警官「なに、化けグモ?あー!あの家に逃げ込んだぞ!」
犬「ガルルルル…」
クモ(メフィスト2世)「(わー!魔力さえ使えりゃあんな犬なんか…どわー!)」
猫「ミャー!」
クモ(メフィスト2世)「(はあはあ…)」
警官・茂・エツ子・市民たち「待てー!」 クモ(メフィスト2世)「(はあはあ…)」
警官・茂・エツ子・市民たち「待て待てー!」
百目「ん?あれはなんだモン?」 クモ(メフィスト2世)「(あ、あそこ行っちゃお)」
茂「しめた!あの路地の先は行き止まりだぞ!」
警官「本官にお任せください。市民の平和を守るのが警察官の仕事でありますからして。
えーい。ふー、ふー」 クモ(メフィスト2世)「(しまった!あ…うわ)」
警官「…」
クモ(メフィスト2世)「(わあ、やべえ。悪魔くん)」
悪魔くん「?」
貧太「どうしたの?悪魔くん」
悪魔くん「小さな家…危険…これは、なんかあったのか」
警官「抵抗すると、う、撃つぞ」
クモ(メフィスト2世)「(あ…)」
百目「もう、ちっとも見えないモン。…あれはメフィスト2世のシルクハットだモン」
こうもり猫「俺たち悪魔の仲間かな?」
鳥乙女「だとしたら、ほっとけないわ」
クモ(メフィスト2世)「(百目!)」
警官「う、う、動くな!」
クモ(メフィスト2世)「(だぁー!うぅ…)」 クモ(メフィスト2世)「(うぅ…)」
百目「モーン!」
警官・茂・エツ子・市民たち「うわー!」「まぶしい!」
警官「…き、消えた!」
茂「ミ、ミステリーだ」
警官・茂・エツ子・市民たち「…」
こうもり猫「これがほんとの雲(クモ)隠れなんてね」
クモ(メフィスト2世)「(はあ、とにかく助かったぜ)」 クモ(メフィスト2世)「(俺だよ、悪魔くん。分からねえのか!大変なんだ。ルキフェルのやつが…)」
百目「さっきからピーピー言ってるだけなんだモン」
ヨナルデパズトーリ「うーむ、さすがのわしでもクモのことは分からないのである」
悪魔くん「それにしても、どうしてメフィスト2世のシルクハットをかぶってるんだろう」
こうもり猫「きっと拾ったでやんすよ。全くメフィスト2世もドジだからねえ。
風に飛ばされたのを追いかけようとしても、足は短いし、のろまだし、方向音痴ときてるんだからね」
クモ(メフィスト2世)「(言いたいこと言いやがって!)」
こうもり猫「そういやお前、マヌケ面がメフィスト2世に似てるじゃないの。へへへへへ」 クモ仙人「しめしめ、作戦通り。とうとう悪魔くんと12使徒の隠れ家を見つけたぞ」
悪魔くん「あのカードと関係があるのか?小さな家…危険…。
とにかく、メフィスト2世を呼び出して、事情を聞いてみよう」
クモ(メフィスト2世)「(俺ならここにいるってのに!)」 悪魔くん「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!出でよ、第1使徒メフィスト2世!」
クモ(メフィスト2世)「(…)」
悪魔くん「!」
12使徒たち「!」
クモ仙人「ははははははは、はははははははは」
悪魔くん「お前はクモ仙人!」
クモ仙人「ははははは」
こうもり猫「クモ仙人?」
ヨナルデパズトーリ「左様。今からはるか昔に、クモから永遠の命を与えられた仙人がいたのである」
悪魔くん「永遠の命を得て思いあがったクモ仙人が悪さばかりするので、
神様にその姿をクモに変えられ、地下の岩穴に封じ込められてしまったんだ」
クモ仙人「悪魔くんのソロモンの笛を奪うことと引き換えに、出してもらったのじゃわい」
悪魔くん「ソロモンの笛を!?」
百目「お前なんかにソロモンの笛は渡さないモン!」
クモ仙人「いひひひひ。では12使徒全員がそのメフィスト2世のように、クモにされてもよいのか?」
悪魔くん「え!」
メフィスト2世を除く12使徒たち「!」
鳥乙女「このクモが、メフィスト2世!?」
クモ(メフィスト2世)「(だからそう言ってんじゃねえかよ)」
悪魔くん「ピクシー!薬草でメフィスト2世を元に戻すんだ!」
ピクシー「がってんだ!」
青ピクシー「全くもう、クモになるなんて」
赤ピクシー「くもった、くもった」
クモ仙人「ムダだ、ムダだ。わしを倒さぬ限り元には戻らぬわい」 家獣「バウー!バウ、バウ、バウー!」
クモ仙人「ぬへへへへ」
家獣「バウ?」
悪魔くん「あ!」
12使徒たち「!」
クモ仙人「さっきの話を聞いていなかったのか?わしは永遠の命を手に入れたのだ。
わしを倒すのは不可能じゃ。それー!」
家獣「バウー!バ、バ、バウー!」
悪魔くん「家獣!」
クモ仙人「ほらー!」
百目「わ、わ、うわ」 クモ仙人「えい!」
象人「!」
悪魔くん「妖虎!火炎放射でみんなの繭を焼き切るんだ!」
妖虎「心得た。がおー!だめじゃ。うわあー!」
鳥乙女「ピーンク…きゃあ」
こうもり猫「うわ、うわ」
クモ仙人「それ!」
ヨナルデパズトーリ「うがあー!」
クモ仙人「こら!」
サシペレレ「!」
ユルグ「コーン…」
ピクシー「わ、わー!」
クモ仙人「こら!」
百目「わあ。モン」
幽子「きゃー!」 クモ仙人「ははははははは。どうだ、悪魔くん。
みんなを助けたかったら、ソロモンの笛をこちらに渡すんじゃ」
悪魔くん「う…」
クモ(メフィスト2世)「悪魔くん」
悪魔くん「メフィスト2世。喋れるのか?」
クモ(メフィスト2世)「ああ、ピクシーの薬を飲んだら、声だけは元に戻ったんだ」
クモ仙人「さあ、ソロモンの笛を渡せ」
悪魔くん「…」
クモ仙人「ダメだ、悪魔くん。ソロモンの笛はみんなのために必要なんだ」
悪魔くん「分かってるよ。分かってるけど」
クモ仙人「どうした。こうしてるうちにもあの繭の中で12使徒はどんどんクモになっているのじゃ」 クモ仙人「さあ、よこせ」
悪魔くん「…」
クモ(メフィスト2世)「よせ!悪魔くん!」
悪魔くん「(ソロモンの笛、お願いだ。みんなを救ってくれ。♪〜)」
クモ仙人「ふふふふふふ」
クモ(メフィスト2世)「俺もやるぜ。てやあ!わあ!くそ」
悪魔くん「(…ソロモンの笛でもダメか)」
クモ仙人「はははははは」
悪魔くん「…!」
クモ仙人「わしにしか12使徒は救えないのだ。さあ、ソロモンの笛を渡せ」
悪魔くん「…」 悪魔くん「(12使徒は僕にとってかけがえのない仲間なんだ)」
クモ仙人「いひひひひひ」
クモ(メフィスト2世)「く…」
クモ仙人「よしよし」
クモ(メフィスト2世)「ダメだ!」
悪魔くん「あ!」
クモ(メフィスト2世)「こっちへくるんだ」
クモ仙人「おのれ!」 クモ(メフィスト2世)「親父ー!親父ー!どこにいるんだ!親父―!」
メフィスト老「ああ、いい湯じゃ」
クモ(メフィスト2世)「親父ー!」
メフィスト老「誰じゃ。わしゃクモの子供なんか持った覚えはないからして」
クモ(メフィスト2世)「俺だってば。俺」
メフィスト老「ん?それはメフィスト家に代々伝わるシルクハット。
するとお前はせがれ。何をしておるんじゃ」
クモ(メフィスト2世)「助けてくれ。クモ仙人が追ってくるんだ」
メフィスト老「クモ仙人じゃと?よりにもよってとんだやつを相手にしたもんじゃな。やつは不死身じゃ…おっ」
悪魔くん「たあ!今だ!絶対零度でクモ仙人を凍らせるんだ」
メフィスト老「よーし。魔力、絶対零度!」 クモ仙人「うわあ!」
悪魔くん「やった!」
クモ仙人「ふふふふふふ」
悪魔くん「?」
クモ仙人「わしは不死身じゃ。こんなことで勝てると思うな!」
メフィスト老「あー、やっぱりダメじゃ」
クモ(メフィスト2世)「なんとかしてくれ、親父!このままじゃ他の連中もみんなクモにされちまうんだ!」
メフィスト老「うーむ、かくなる上はもう一度地上に戻るんじゃ。
悪魔くん、しっかりわしに捕まってないと魔界に取り残されるぞ。はあ!いいか!」
悪魔くん「うん」
クモ仙人「ん?」
メフィスト老「とう!」 悪魔くん「メフィスト、クモ仙人が追ってくるよ!」
メフィスト老「任せておけ。魔力、物質変化!このロープで結んだものは絶対にほどけんのじゃ」
クモ(メフィスト2世)「親父!」
悪魔くん「メフィスト、早く!」
クモ仙人「おっとっと」
メフィスト老「えーい!宇宙の無限空間まで飛んでいくんじゃ!」
クモ仙人「ん?くそー!」
悪魔くん「あ!ソロモンの笛が…」
メフィスト老「よーし、わしが!ん!?」
ルキフェル「やったぞ。ソロモンの笛は確かに頂いた」
悪魔くん「しまった!」
ルキフェル「わははははははは」 悪魔くん「(クモ仙人が宇宙の無限空間に飛ばされたために、術をかけていた念波が届かなくなったのか)」
メフィスト老「おー、せがれよ。よかった、よかった」
メフィスト2世「よかねえよ!ソロモンの笛がルキフェルに奪われちまったんだぜ」
メフィスト老「わしの愛用のステッキも無くなってしまったわい…」
こうもり猫「よいしょっと。あーあ、おや、メフィスト2世。元に戻ったんでやんすね。
良かった良かった、心配しやしたよ。ねー」
メフィスト2世「なにが。やい、こうもり猫!さっきはよくも言いたいこと言いやがったな。このー!」
こうもり猫「わー!ちょちょちょちょ」
メフィスト2世「待てー!この!」
12使徒たち「ははははは」
悪魔くん「(なんとしてもソロモンの笛は取り返すぞ。ルキフェル)」
ルキフェル『わははははははは』 悪魔くん「ソロモンの笛を手にいれたルキフェルが、見えない学校を狙ってついに動き出すんだ。
そして、壮絶な戦いの中で、ファウスト博士のお父さんへの想いが、
僕たちに新たな力を呼び起こしてくれる。
見えない学校と僕たちの心が今ひとつになる始まり。
悪魔くん。生命玉が応える12使徒の夢。
夢よ、とどけ君の心に」
『生命玉が応える12使徒の夢』 悪魔くん「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
ソロモンの珠宝を手に入れた悪魔くんと12使徒は、
力を合わせて見えない学校を浮上させた。
今ここに魔界伝説が蘇ったのだ。 東嶽大帝「わはは。喜ぶのはまだ早いぞ、ルキフェル。見えない学校の在処を探し、破壊するのじゃ」
ルキフェル「ははあ」 ベルゼブブ「ふああ、よく寝た」
ルキフェル「気分のいいところで、お前の占い杖の力を貸してもらおうか」
ベルゼブブ「だ、誰だ!ん?」
ルキフェル「ふははははははは」
ベルゼブブ「誰だ、貴様は。あー!」 <ナレーター>
ルキフェルにソロモンの笛を奪われた悪魔くんは、懸命にその行方を探していた。 悪魔くん「世界…悪魔…そして旅人…。ルキフェルは魔界で何かを探してるみたいだ」
鳥乙女「魔界っていっても広すぎるわ」
メフィスト2世「焦るなって、鳥乙女。で、悪魔くん。その詳しい場所は?」
悪魔くん「うーん」
百目「ん?へーっくしゅん!」
12使徒たち「ああ!」
百目「ごめんだモン、悪魔くん。もう一度やってだモン」
悪魔くん「タロットカードは同じことを続けて占っちゃいけないんだよ、百目」
百目「ええ」
こうもり猫「せっかくもう少しでソロモンの笛の在処が分かるってときに。
なにしやがんだ!百目のドジ!タコ!ポンポコポン!」
鳥乙女「ちょっと!そんなに言うことないでしょ、こうもり猫。
百目ちゃんだって、わざとした訳じゃないんだから」
百目「ごめんだモン、悪魔くん」
悪魔くん「仕方ないよ、百目」
メフィスト2世「だけどさ、ルキフェルの野郎。一体何を探してやがるんだ?気になるな」
鳥乙女「とにかく魔界へ行ってみようよ」
メフィスト2世「そうだな、手分けしてさがそうぜ」
悪魔くん「うん。百目とメフィスト2世は僕と行こう」
鳥乙女「私はこうもり猫と一緒に行くわ」
こうもり猫「まっかせなっさーい」
鳥乙女「放っておくと何するか分からないからね」
こうもり猫「え、お後がよろしいようで」 こうもり猫「さすが魔界の六本木と言われるだけあって、相変わらず賑やかですねー」
鳥乙女「どうせ学校サボってこの街で遊んでたんでしょう?あんた」
こうもり猫「またー。まあディスコ荒らしのこうもり猫っていやあ、ちーっとしたもんだったぜ。
いえーい、ダンシング。決まったぜ」
鳥乙女「バカ言ってないで、さ、お仕事お仕事」
こうもり猫「うー、そんな固いこと言わないで。せっかく来たんだからさ、ティーでもドリンクしていこうぜ、彼女。
鳥乙女待ってよ。こんなにのんびり出来ることはそうないんだぜ」 百目「おばあさん、この村でも一番の物知りって本当かモン?」
老婆「あー?村一番の美人だって?照れるじゃないか。よしとくれよ。おほほほほ」
悪魔くん・メフィスト2世「…」
悪魔くん「僕たち、ルキフェルって悪魔を探してるんです!」
老婆「あー?」
メフィスト2世「ソロモンの笛を持ってるはずなんだ!」
百目「とーっても恐ろしい悪魔だモン!」
老婆「笛を持った恐ろしい悪魔…ああ!」
メフィスト2世「知ってるのか?婆さん」
百目「やったモン」
悪魔くん「うん」
メフィスト2世「で、その笛を持ったやつはどこに」
老婆「…!あの男じゃ!」
メフィスト2世「?」
悪魔くん「?」
男A「(♪〜)」
メフィスト2世「あ、あの男が?」
百目「変装してるのかモン」
悪魔くん「まさか。ルキフェルが屋台のラーメン屋に変装する訳ないよ」
メフィスト2世「まあ、いいじゃないか。ラーメンなら俺大好物だぜ。ついでに食ってこうぜ、悪魔くん。な。
おーい、ラーメン屋」
悪魔くん「でもおばあさん。あの悪魔のどこが恐ろしいの?」
老婆「あの屋台のラーメンを食った客は必ず腹を壊すという。まさに恐怖のラーメン悪魔なのじゃ」
メフィスト2世「ははは。早く。早く」
男A「へい、お待ち」
メフィスト2世「わ、があ」 ルキフェル「確かに見えない学校はこの辺りなのだな?ベルゼブブ」
ベルゼブブ「はい、占い杖の示す通りにございまする。ルキフェル様」
マルコキアス「ガルルル…」
ベルゼブブ「な、なんだよ」
ルキフェル「俺を騙すとただではおかんぞ」
ベルゼブブ「め、滅相もございません。ああ、丁度よかった。あの街で聞いてみましょう。
歩き通してのども乾きましたしねえ」
ルキフェル「(ちっ、世話のかかる男め)」 ベルゼブブ「そうそう、ぐっと強い酒頼むぜ」
男B「はい」
ベルゼブブ「くそう、野郎まるで隙もなんもありゃしねえ。このままだと時間稼ぎしてるのバレちまうよ」
大男「ぐわーはっは」
ルキフェル「お!」
ベルゼブブ「…ソロモンの笛!」
マルコキアス「ガルルル」
ルキフェル「放っておけ。マルコキアス」
大男「なんだと?よそ者のくせしやがってでかい口叩くじゃねえか」
ルキフェル「失せろ、カスめ」
大男「ぐわあ」
ルキフェル「へへへへへ」
大男「野郎!」
男C「おもしれえ。俺たちも力になってやるぜ」
ルキフェル「仕方あるまい。行け、マルコキアス」
大男「うわ。わー」
男C「う、ぎゃー!」
ルキフェル「!ベルゼブブ…」 ベルゼブブ「やったぜ。これでやっと悪魔くんに…
(ベルゼブブ「どうか命だけはお助けを」
悪魔くん「ベルゼブブ。二度とこの占い杖を使って、悪いことをするんじゃないよ」
ベルゼブブ「は、はい」
悪魔くん「そして、心を入れ替えて、また魔界に戻ってくるんだよ」
ベルゼブブ「はい。ありがとうございます。悪魔くん」
悪魔くん…!」
ルキフェル「ベルゼブブ」
ベルゼブブ「や、野郎」
ルキフェル「血迷ったか。愚かな奴め」
ベルゼブブ「悪魔くんは、俺の命の恩人なんだ!その借りを返さなきゃ、このベルゼブブ様の男がすたるってもんよ!」
ルキフェル「つまらん見栄をはりおって。悪魔なら悪魔らしく、ベルゼブブ、さあ素直にその笛を返せ」
ベルゼブブ「けっ、誰が!うわあーああ!」
ルキフェル「はははは。よしよし」
ベルゼブブ「お、おのれ!」
ルキフェル「潔く死ね!」
ファウスト博士「やめぬか、ルキフェル!」
ルキフェル「!」 ルキフェル「ファ、ファウスト!」
ベルゼブブ「ファウスト博士!」
ルキフェル「探したぞ、ファウスト。見えない学校をどこに隠した!」
ファウスト博士「お前などに決して指一本触れさせはせん。この日を待っていたぞ。
わしの全てを賭けても、ルキフェル!お前を必ず倒す」
マルコキアス「ガルルル…」
ルキフェル「待て。この老いぼれめが。よかろう。相手になってやるわ。ふふふふふふふ」
ファウスト博士「フルカスバラムアンゴルカム、フルカスバラムアンゴルカム」
ルキフェル「(老いぼれめ、何をするのだ)」
ファウスト博士「フルカスバラムアンゴルカム、フルカスバラムアンゴルカム…」
ルキフェル「(な、なんだ、これは)」 メフィスト2世「悪魔くん。これはまるで見当がつかないぜ」
悪魔くん「うん。鳥乙女や家獣たちからも連絡がないところを見ると、みんなも苦労してるみたいだね」
百目「ボクがくしゃみしたせいだモン」
悪魔くん「もう、気にするなよ。百目。それにしても、ソロモンの笛を早く取り返さなきゃ」
ファウスト博士「フルカスバラムアンゴルカム、フルカスバラムアンゴルカム…
岩に棲める精霊よ。我が力となりたまえ…我が力となりたまえ!」
ルキフェル「おお!うおー!」 ベルゼブブ「あ、ああ…」
ファウスト博士「フルカスバラムアンゴルカム…我が力となりたまえ!」
ルキフェル「へへへへ。これしきで俺様を倒そうなどと笑わせるな。そりゃ!」
ベルゼブブ「わあ!」
ファウスト博士「うわー!」
ベルゼブブ「ファウスト博士!」
マルコキアス「ガルル」
ベルゼブブ「わあ」
ルキフェル「年寄りの冷や水とはこのことよ。さあ、ファウスト。見えない学校はどこにある。
ひと思いに殺してやってもいいのだぞ」
ファウスト「ぐ…」
ベルゼブブ「ま、待て!」
マルコキアス「ガルル」
ベルゼブブ「…!」
ルキフェル「はは。貴様が死ねば、見えない学校も魔界のどこかで誰にも知られず永遠に忘れ去られるのだ。
見えない学校もなく、ソロモンの笛を持たぬ悪魔くんなど、もはや問題ではないわ。わーはっはっは」 悪魔くん「あ!これは!」
百目「どうしたんだモン?悪魔くん」
悪魔くん「ソロモンの笛が僕を呼んでいる」
メフィスト2世「なんだって!?」
悪魔くん「この近くだ。メフィスト2世、君は鳥乙女や家獣たちに連絡してくれ」
メフィスト2世「よーし。分かった」 ルキフェル「へへへへ」
ファウスト博士「ぐ…」
ルキフェル「死ね!」
ベルゼブブ「あ…やめろ!ぎゃあああ!!」
ルキフェル「余計な邪魔を!…!」
悪魔くん・百目「ファウスト博士!」
悪魔くん「博士!」
百目「しっかりしてだモン」
ファウスト博士「悪魔くん。わ、わしのことより、ベルゼブブを頼む」
悪魔くん「え!」
百目「ベルゼブブ、大丈夫かモン?」
悪魔くん「しっかりしろ。博士!」
ファウスト博士「わしのことは構うな」
悪魔くん「で、でも!」
ファウスト博士「このルキフェルとはいずれ決着をつけなければならぬ宿命だったのじゃ」
悪魔くん「え!」 ファウスト博士「…わしの父、初代ファウスト博士は300年前に悪魔を呼び出し、
そのために八つ裂きにされてしまった。というのは、悪魔くんも聞いとったな」
悪魔くん「ええ」
ファウスト博士「父が呼び出したという悪魔こそ、サタン王国の王、サタンじゃったのじゃ。
父は、地上を支配しようとしていたサタンと対決し、
相討ちとなって自らの命を犠牲にし、サタンからこの世界を守ったのじゃ」
ルキフェル「ふふふふ。俺にとっても初代ファウスト博士の息子である貴様を倒すことは、
偉大なる王サタンの仇を討つことでもある」
悪魔くん「博士…!」
ファウスト博士「手出しは無用ぞ。悪魔くん」
ルキフェル「下がっていろ、マルコキアス」
ファウスト博士「フルカスバラムアンゴルカム」
ルキフェル「!」
ファウスト博士「フルカスバラムアンゴルカム」
ベルゼブブ「悪魔くん、博士を止めるんだ。ルキフェルは、
博士を殺して見えない学校の行方を永久に封じ込んでしまおうとしてるんだぜ」
悪魔くん「え!見えない学校を!?ま、待ってください、博士!わ、ああ!」 ルキフェル「何度やっても同じことよ」
ファウスト博士「フルカスバラムアンゴルカム…岩に棲める精霊よ。我が力となりたまえ!」
ルキフェル「くらえ!」
ファウスト博士「フルカスバラムアンゴルカム…」
ルキフェル「うがあー!」
百目「あ、悪魔くん!」
悪魔くん「博士!」
ファウスト博士「うむ」
ルキフェル「おのれ!」
ファウスト博士「やめろ、ルキフェル」
ルキフェル「む」
ファウスト博士「父の遺志を継ぐことはお前を倒すことだけではない。
真に平和な世界を築くことこそ、わしの父の願いだったのじゃ。
それが出来るのは、この悪魔くんしかおらん」
ルキフェル「そりゃあ!」
悪魔くん「ふっ」
ルキフェル「ぐわああ!」
メフィスト2世「博士!悪魔くーん」
12使徒たち「博士!」
ルキフェル「マルコキアス、この者どもを皆殺しにしてしまえ!」 メフィスト2世「魔力、火炎放射!わ、あちゃちゃちゃ」
鳥乙女「ピーンクハリケーン!」
ルキフェル「えい!」
鳥乙女「きゃあ!」
こうもり猫「わ、ごめんなしゃーい!」
幽子「ファウスト博士ー!」
ルキフェル「どけどけ、小僧ども!いくぞ!次は悪魔くん、お前の番だ!」
メフィスト2世「そうはさせるか!」
ベルゼブブ「やめろ、ルキフェル!」
家獣「バウー!」 悪魔くん「一体どうしたらいいんだ…あ」
ファウスト博士「ん?」
悪魔くん「博士」
ファウスト博士「うむ」
悪魔くん「みんな、“六芒星”の位置につくんだ」
メフィスト2世「よし、分かった」
鳥乙女「みんな、急いで」
ベルゼブブ「あ、ど、どうなってんだ」 悪魔くん「(♪〜)」
ファウスト博士「(そうじゃ、今まで学んだことを生かすのじゃ。悪魔くんなら必ず出来るはずじゃ)」
ベルゼブブ「み、みんな早く逃げるんだ!悪魔く…ああ、もう、間に合わねえ!」
悪魔くん「(僕たちの心よ。届け、見えない学校に)」
ベルゼブブ「ああ、もうダメだ!」
ファウスト博士「おお、あれは見えない学校の魔輪!」
ルキフェル「マ、マルコキアス…」
ファウスト博士「おお」
ルキフェル「消えてなくなれ、悪魔くん!ぐわああああああ!!!」
百目「やったモン、悪魔くん!」
メフィスト2世「ルキフェルを倒したぞ!」
こうもり猫「どんなもんだい!ざまあみやがれってんだ!」
悪魔くん「博士!」
ファウスト博士「うむ。見事じゃったぞ、悪魔くん。
みんなも辛い目に耐えてようここまで成長してくれたな。わしゃ嬉しいぞ」 メフィスト2世「見ろ、魔界城が消えていくぞ。
これでルキフェルのサタン王国再興の野望も、完全に叩き潰したって訳だ」
鳥乙女「天空船も天国へ向かっていくわ」
ファウスト博士「よかったな、悪魔くん」
悪魔くん「はい。
(ありがとう、見えない学校。ソロモンの笛も、そして君も、僕たちと同じ仲間さ。
これからもよろしく、見えない学校)」 悪魔くん「そんな博士!」
百目「どこに行っちゃうんだモン?」
ファウスト博士「わしの役目は終わったのじゃ。みんなに教えることはもう何もない。
これからは見えない学校も諸君の手で立派に守ることが出来るじゃろう」
悪魔くん「でも…」
ファウスト博士「うむ。ルキフェルを倒したとはいえ、東嶽大帝自らが動き始めるに違いない」
悪魔くん・12使徒たち「えー!」
ファウスト博士「そこでじゃ。究極の“六芒星”を完成させることによって、東嶽大帝を倒すのじゃ。
君たちなら必ず出来る。ベルゼブブ、お前も約束通り心を入れ替え立派に修行したようじゃな。
もう魔界に戻ってもよかろう」
ベルゼブブ「ありがとうございます。あの、ついでと言っちゃなんですが、
どこへとなりと博士のお供をいたしやす。いや、そうさせて下さいやし」
ファウスト博士「うむ。じゃあ行くか」
ベルゼブブ「じゃ、悪魔くん」
メフィスト2世「博士!」
悪魔くん・百目「博士!」 メフィスト老「さあ、行きましょうか。ファウスト博士」
メフィスト2世「親父」
メフィスト老「最近道楽息子がもう勝手に乗り回すもんでギアの調子が悪いがな」
メフィスト2世「ったく、俺のせいじゃないよ」
メフィスト老「まあ気にするな。骨休めするにはのんびり温泉にでも浸かるのが一番じゃ。
わしの腰痛治療で効き目は保証済みじゃからしてなあ。ははははは」
ファウスト博士「わはははは」
鳥乙女「温泉?博士が?」
メフィスト2世「なんだ。もう二度と会えないのかと思ったぜ」
百目「心配して損したモン」
悪魔くん「ほんとだ」
ファウスト博士「それじゃ頼んだぞ、悪魔くん」
悪魔くん「はい、ファウスト博士」
鳥乙女「博士、ゆっくりしてらっしゃいね」
メフィスト2世「あとは俺たちに任しとけって」
ベルゼブブ「じゃあ行ってきます。ふふふふ」
こうもり猫「ああ、得したな。ベルゼブブの野郎」
ベルゼブブ「へへ、温泉」
こうもり猫「温泉か。いいな」
メフィスト2世「はははははは」
悪魔くん・12使徒たち「ははははははは」 集まれ!我らが仲間よ
「ファウスト博士」の前に!
アララ1人ずつじゃチョイと
パワー不足 キャリア不足
だけどみんなの 力あわせ今日も…
ポッポッポ ポッピヤー
集まれ! 我らが仲間よ
見えない学校に乗り
魔力体力 それ 特訓だぁ
「東嶽大帝」倒せ!
戦争(いくさ)はツライけど
(悪魔がマグマを吐く間はタンマ!)
エロイムエッサイム (あらよっと!)
夢を開くよ 12使徒
並みじゃナイ!ひるまナイ!くじけない!(行くぞ!)
迷わない!! 悪魔くん「東嶽大帝直属の大使、トン・フーチンがやって来た。
大きな顔で大声を出す大口童子を使って、町のみんなを次々と洗脳してしまう。
僕たちはみんなの良心を取り戻すため、大口童子の胃の中に飛び込むんだ。
でも、想像を超えた恐ろしい世界が待っている。
悪魔くん。悪魔大使トン・フーチン。
夢よ、とどけ君の心に」
『悪魔大使トン・フーチン』 悪魔くん「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
ソロモンの珠宝を手に入れた悪魔くんと12使徒は、
力を合わせて見えない学校を浮上させた。
今ここに魔界伝説が蘇ったのだ。 東嶽大帝「皆の者よーく聞け。このところ四界制覇が遅れをきたしておる。
これも全て悪魔くんと12使徒、そして見えない学校のせいじゃ。
そこで、誰でもよい。悪魔くんからソロモンの笛を奪った者に褒美を取らす。
見えない学校を見つけ出した者にもだ。
ソロモンの笛と見えない学校、この二つを抑えれば、四界制覇はなったも同然」
悪魔たち「おー!東嶽大帝様、万歳!」 トン・フーチン「ソロモンの笛を手に入れ、悪魔界の外交官にしてもらうアル」
大口童子「外交官ってなんだ?」
トン・フーチン「人間界に悪魔領事館を置き、東嶽大帝様に代わって人間たちをおさめるのことアル。
悪魔くん、待っているヨロシ。ソロモンの笛は必ずこのトン・フーチンが頂くアル」 ヨナルデパズトーリ「ここなら大丈夫だわさ。東嶽大帝にもそうたやすくは発見されまいて」
メフィスト2世「樹海に入れば迷子になるし、空からも見えないか」
妖虎「おまけに周囲は絶えず魔眼が見張っておるからのう」
悪魔くん「みんなの力で、十分守れるよね」
妖虎「そうじゃな。ひとまず隠れながら東嶽大帝の本拠地を探してみるつもりじゃ」
メフィスト2世「それじゃみんな、あとのことは頼むぜ。俺は悪魔くんと一緒に人間界に戻るからよ」
百目「ボクもだモーン」
鳥乙女「あら、二人だけなんてずるいわ」
メフィスト2世「俺は、学校と名の付くところは性に合わなくてね」
鳥乙女「そんな」
ヨナルデパズトーリ「我慢するんだわさ、鳥乙女。
メフィスト2世と百目には、悪魔くんのボディーガードの役目もあるのである」
百目「そうなのであるんだモン」
鳥乙女「うーん」
こうもり猫「そそ、そういうこと。いいじゃないの、鳥乙女。このこうもり猫ちんのそばにいられるだけで幸せでげしょ」
鳥乙女「ふっ!」
こうもり猫「わ!冗談通じないんだから」 エツ子「お兄ちゃーん!百目ちゃーん!お兄ちゃんたち、ほら起きなさい!また遅刻するよ」
悪魔くん「ん〜…あと少し…」
百目「んん、まだ眠いんだモン。99の目が眠ってるんモン」
エツ子「起きなさいって言ってるのに、どうしても起きない気ね…。
二人とも、起っきろーー!!!!!」
メフィスト2世「う、うわあ。いてー…もう相変わらずの大声だな」 先生「中国は、面積がおよそ日本の26倍もあって、人口は11憶人もいるの。場所によって、言葉も違うのよ。
むう…、もう、みんな、ちゃんと聞きなさーい!!!!」 メフィスト2世「ずるずる。このラーメンを食べられるだけでも、悪魔くん家はいいぜ」
大口童子「ごめんくださーい」
メフィスト2世「誰だ。みんな出かけてるんだけどなあ」 メフィスト2世「はいはーい。今開けますよ。ぎゃあ!な、なんだてめえは!」
大口童子「悪魔くんに用がある」
メフィスト2世「用がある?顔だけじゃなく態度もでかいな。悪魔くんなら学校に行ってるぜ」
大口童子「お前は誰だ?」
メフィスト2世「誰だって失礼な。悪魔くん率いる12使徒中のナンバー1。メフィスト2世様を知らねえのか?ん?」
大口童子「知らん」
メフィスト2世「あららら」
大口童子「まあついでだ。お前にも信仰をすすめよう」
メフィスト2世「しんこう?出発進行か?」
大口童子「違う。お前たちは悪魔のくせに東嶽大帝様を信仰してない。だから改心するようにすすめているのだ」
メフィスト2世「東嶽大帝様…てめえ、東嶽大帝の家来か」
大口童子「そうだ。今に悪魔界だけでなく、妖精界も地獄界も人間界も全員が東嶽大帝様を信仰するようになる」
メフィスト2世「へっ、余計なお世話だよ」
大口童子「悪魔くんこそ、異端児となるのだ」
メフィスト2世「うるさい。とっとと帰れ」
大口童子「どうしても嫌だというのなら、ここで大声出すぞ」
メフィスト2世「へへ。大声ぐらいエッちゃんので慣れてる」
大口童子「よーし。おぎゃー!!!!おぎゃー!!!!おぎゃー!!!!おぎゃー!!!!」
メフィスト2世「か、か、ああ!……」
大口童子「ふふふふふ。口ほどにもないやつだな」
トン・フーチン「悪魔くんに伝えておくヨロシ。信者を増やしてからまた来るアル」 エツ子「たっだいまー。あら、メフィスト2世さん。待っててくれたの?
ふふ、可愛い寝顔。でもこんなところで寝てたら風邪引いちゃうわ。
メフィスト2世さん、起きて。2世さん。2世さん。2世ー!!!!」
メフィスト2世「だああ!まだ耳がジンジンいってるぜ。おっとこうしちゃいられないや。よっと」
エツ子「もう、寝ぼけてんのかしら」 悪魔くん「うーん」
青ピクシー「よっ。ぬりぬり」
赤ピクシー「ぬりぬり」
メフィスト2世「ふう、やっと耳鳴りが収まったぜ。どうだい、悪魔くん。あの顔でかベビーのこと、何か分かったかい?」
悪魔くん「それが悪魔辞典にも載ってないんだ。仕方がない。学者に調べてもらおう」 悪魔くん「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!」
こうもり猫「ああ、もういや。悪魔くんでも呼び出してくれねえかなー」
ヨナルデパズトーリ「こら!こうもり猫!もっと気を入れてやるんだわさ」
こうもり猫「はいはいはいはい。ファウスト博士の代理だと思って、うるさいんだから。
ヨナルデなんかどっかに消えちまえ」
ヨナルデパズトーリ「何をぶつぶつ言ってるんだわさ。こうもり猫…」
こうもり猫「消えちまったわさ。ほんとに」
ヨナルデパズトーリ「文句ばっかり言わないんだわさー!!!!」
メフィスト2世「だあああ!!もうせっかく治ったところだったのに」
ヨナルデパズトーリ「ん?あー、これはこれはお呼びであるか?」
悪魔くん「うん。教えて欲しいことがあるんだ」 ヨナルデパズトーリ「ふーむ。どうやらメフィスト2世が会ったというのは、
中国に住む大口童子という悪魔らしいのである」
悪魔くん「大口童子なんて聞いたことのない悪魔だね」
ヨナルデパズトーリ「中国の奥地に住む悪魔は数が多くて、
どんなのがいるのかまだまだ実態が掴めていないのである。でもメフィスト2世は運が良かったんだわさ。
この大口童子は、大声を出すだけではなく、良心、
すなわち人の持つ善の心を食べてしまう恐ろしい悪魔なのである」
悪魔くん「良心を食べる悪魔!?大変だ!その大口童子は、みんなの良心を食べて、
東嶽大帝の信者にしてしまうつもりかもしれない!」
メフィスト2世・百目「…」 八百屋「奥さん、リンゴ安いよ、リンゴ。どう?」
女A「?」
サラリーマン「?」
おじいさん「!」
市民たち「みんな、東嶽大帝様を信仰しよう…信じる者は救われる…
みんな、東嶽大帝様を信仰しよう…」
女B「何よ、あれ」
男A「映画のロケかなんかじゃないのか?」
市民たち「信じる者は救われる…みんな、東嶽大帝様を信仰しよう…」 市民たち「東嶽大帝様、ばんざーい…」
警官「こらー!待て待て待てー!何者だ!市民の平和を乱す者は、本官が許さないぞ!」
大口童子「許さなくてもいいよ」
警官「いーっ」
大口童子「あーん。もぐもぐ」
洗脳されてない市民たち「…!」
警官「離せ離せ離せ…こら」
洗脳されてない市民たち「…!」
警官「にひひひひ」
洗脳されてない市民たち「ぎゃあー!!」「わー!」
大口童子「もぐもぐ」「もぐもぐ」「もぐもぐ」「もぐもぐ」「もぐもぐ」 市民たち「東嶽大帝様、ばんざーい…」
トン・フーチン「これだけ信者が集まればいいアル。さあお前、悪魔くんのところへ案内するアル」
貧太「…」 青ピクシー「またまた」
赤ピクシー「ぬりぬり」
メフィスト2世「ふう。ん?」
ピクシー「わあ」
メフィスト2世「おい、何か聞こえねえか?」
悪魔くん「ん?なんだろう。こっちへ近づいてくる」
百目「ボク見てくるモン」
ヨナルデパズトーリ「…」 百目「わー!だモン!」
悪魔くん・ヨナルデパズトーリ「!」
百目「う…」
トン・フーチン「悪魔くん。そこにいるのは分かっているアル。出てくるヨロシ!」
悪魔くん「あ!」
百目「悪魔くん、大変だモン!」
市民たち「…」
ピクシー「…!」 ヨナルデパズトーリ「まずいんだわさ。みんな大口童子に良心を食べられているんだわさ」
トン・フーチン「悪魔くん、君の持っているソロモンの笛をもらいにきたアルよ」
メフィスト2世「なに寝言言ってやがる!お前は何者だ!」
トン・フーチン「ボクの名前はトン・フーチン。悪魔大使アル」
ヨナルデパズトーリ「む、その名前なら聞いたことがあるんだわさ」
悪魔くん「うん、確か善良な白悪魔だったはずだ。そうか、君も大口童子に良心を食べられてしまったんだね」
トン・フーチン「ははははははは。東嶽大帝様を信仰することは、死者と生者の世界に、落ち着きと平穏をもたらすことアル」
メフィスト2世「そんなバカな!」
トン・フーチン「それを君が乱そうとしているから、東嶽大帝様が立ち上がり、四界を混乱から守ろうとしているアルね」
悪魔くん「そんなことないよ。僕たちは悪魔も人間も妖精も、みんなが幸せになることを願って戦っているんだ」
トン・フーチン「違うアル!君は邪魔ばかりしているアル!東嶽大帝様が四界をおさめることは、すでに決められたことアル」
悪魔くん「そんな、勝手なことを!」 メフィスト2世「話すだけムダだぜ。悪魔くん」
トン・フーチン「その通りアル。さあ、おとなしくソロモンの笛をボクに渡すアル」
百目「東嶽大帝なんて大っ嫌いだモン。お尻ペンペン」
ピクシー「お尻ペンペン」
百目「だモン」
トン・フーチン「どうやらキミたちはボクの実力を知らないらしいアル」
悪魔くん「あ!」
百目「悪魔くん!」
ヨナルデパズトーリ「いかん。トン・フーチンの超能力で連れていかれてしまうわさ」
百目「っ!」
メフィスト2世「くそ!魔力、稲妻電撃!」
貧太「…」
情報屋「…」
メフィスト2世「どけ、邪魔だ!」
悪魔くん「やめるんだ、メフィスト2世!良心を食べられたみんなは、
トン・フーチンの意のままに操られているんだ」
ヨナルデパズトーリ「この際一旦退却するんだわさ」
メフィスト2世「しょうがねえ」
トン・フーチン「逃げてもムダアル。さあみんな」
市民たち「おーう…」 悪魔くん「わ!」
ヨナルデパズトーリ「魔法陣の中ならトン・フーチンの超能力も及ばないんだわさ」
百目「でもみんながくるモン」
市民たち「わー…」
赤ピクシー「ここはピクシーにお任せ」
青ピクシー「お任せ」
赤ピクシー「ドジョウのヒゲと、ゴビ砂漠に咲く蓮の花」
青ピクシー「中国4000年の秘伝の眠り薬と、ふかひれスープを混ぜてつくった睡眠線香だよ」
赤ピクシー「これを嗅いだらみんなぐっすりおやすみね」
青ピクシー「おやすみね」 市民たち「うぅ…」
メフィスト2世「うまいぞ、ピクシー」
ピクシー「せっせ。疲れるけど、せっせ」
市民たち「…」
大口童子「信者はまだまだいるじょ」
ヨナルデパズトーリ「悪魔くん、どうするつもりだわさ」
悪魔くん「方法はただ一つ。大口童子の中に入って、トン・フーチンとみんなの良心を助けだすんだ」
ヨナルデパズトーリ「えー。しかし、悪魔くん、
ひとつ間違えればわしらの良心まで食べられてしまうんだわさ」
悪魔くん「分かってる。でもそれしかないんだ」
ヨナルデパズトーリ「分かったんだわさ」
悪魔くん「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!出でよ、第4使徒幽子!」
幽子「…」
悪魔くん「幽子、照魔鏡の力を借りたいんだ」
幽子「分かったわ」 トン・フーチン「さあ、悪魔くん、観念してソロモンの笛を渡すヨロシ」
悪魔くん「メフィスト2世、大口童子のあごを外すことが出来るかい?」
メフィスト2世「やってみるぜ。やーい、大口童子の顔でかベイビー。大声ならこっちにも負けないのがいるぜ」
大口童子「なんだって?」
メフィスト2世「ひとつ勝負しようじゃないか」
ヨナルデパズトーリ「な、何をするであるか…わ、わしは大声なんてそんな」
悪魔くん「いいからいいから」
大口童子「お前がそうか。よし、勝負だ。いくぞ。はあー」
メフィスト2世「今だ。魔力、ツボツボ打ち!」
大口童子「あ、あ、あ、あ、あ」
トン・フーチン「ああ!」
ヨナルデパズトーリ「なるほど。あごのツボに針を刺して、口を閉じられないようにしたのであるな」
メフィスト2世「今だ、俺に捕まれ!」
大口童子「あ、あ」
トン・フーチン「しまったアル!…!」 メフィスト2世「へへ、あのステッキは簡単には抜けないぜ」
百目「それにしても中はすごく広いんだモン」
悪魔くん「きっとどこかにみんなの良心がとらわれているはずだ」
メフィスト2世「なんか足元がブヨブヨしてるぜ」
悪魔くん「ここは大口童子の胃だ。みんな、消化されないように気を付けろ」
トン・フーチン「こうなったらボクの超能力で大口童子の胃を暴れさせてやるアル!」 悪魔くんたち「わあ!」
百目「なんだモン!トン・フーチンやみんな良心はどこなんだモン!」
悪魔くん「あ!あったぞ!あれがトン・フーチンの良心だ」
幽子「でもどうやって助けるの?」
悪魔くん「僕がソロモンの笛を吹いて、みんなの良心を救い出す。幽子は照魔鏡でそれを吸い取るんだ」
幽子「分かったわ」
悪魔くん「良心よ、このソロモンの笛を力を借りて、呪縛から逃げだすんだ。(♪〜)」 メフィスト2世「またトン・フーチンの超能力だな。みんな、悪魔くんと幽子を守るんだ!」
百目「分かったモン!」
ヨナルデパズトーリ「よっしゃである」
メフィスト2世「くそ、魔力…あれ?あ、そうだ。えい、仕方がない。魔力、がりがりピクシー!」
ピクシー「キーン!」
百目「モーン!」
ピクシー「がりがり」
豆ユーレイたち「こちょこちょ」
幽子「照魔鏡!いいわ、悪魔くん」
悪魔くん「よし、脱出だ」
大口童子「あ、あ、あ、あ、あ」
百目「わーい、やったモン」
ヨナルデパズトーリ「大口童子は食べた良心が抜けてしまうと存在そのものが無くなってしまうのである」
トン・フーチン「こ、これまでアル」
悪魔くん「待て、トン・フーチン。忘れ物だ」
トン・フーチン「え?う、うわあー…」
悪魔くんたち「?」
トン・フーチン「ボ、ボクは」
悪魔くん「分かってるよ。みんな良心を食べられてしまったせいなんだ」
メフィスト2世「何も覚えていないって訳か。はあ」 トン・フーチン「そうだったアルか。みんなに迷惑かけたアル」
メフィスト2世「ま、気にするなって」
トン・フーチン「悪魔くん。魔界でも、白悪魔はどんどん少なくなっているアル。
みんなを守るために、ソロモンの笛は大切にして欲しいアル」
悪魔くん「うん、君たちはこれからどうするんだい?」
トン・フーチン「東嶽大帝に見つからないように、子鬼たちとどこかに隠れて暮らすアルよ」
悪魔くん「そうか、元気でね。きっと君たち白悪魔が平和に暮らせるようにしてみせるよ」 悪魔くん「さあ、幽子。みんなの良心も元に戻してやるんだ」
幽子「はい」
ヨナルデパズトーリ「メフィスト2世、百目、あとは頼むである。
わしらはまた見えない学校に戻って、東嶽大帝の居場所を探さなければならないんだわさ」
メフィスト2世「任せておけって」
百目「モン」 悪魔くん「女の時代だからって、急に張り切り出した母さんやエツ子たちが、
透明魔人のアムリタに騙されて魔女にされてしまう。
姿を見せない透明魔人から、母さんたちを救うにはどうしたらいいんだ?
悪魔くん。奥様たちは魔女がお好き!?
夢よ、とどけ君の心に」
『奥様たちは魔女がお好き!?』 悪魔くん「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
ソロモンの珠宝を手に入れた悪魔くんと12使徒は、
力を合わせて見えない学校を浮上させた。
今ここに魔界伝説が蘇ったのだ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています