なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart20
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ここは、なぜエヴァを楽しむ成熟した大人が増えたのか?
または、なぜ幼稚な大人はエヴァを楽しめないのか?について意見の交流を行うスレです。
深夜アニメばかり見て精神退行した自分はエヴァを楽しめなくなったと嘆いて傷を舐め合うもよし、
エヴァが楽しめてる自分はまともな大人なんだな、という希望にすがるもよし
「いや深夜アニメ見てる奴にも人気あんじゃん」と叩かない範囲内でツッコミ入れるもよし
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart19
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/eva/1575553411/
の次スレとなります 以前に、「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」スレが乱立し、
そこの旧スレ主が長文で必死に「エヴァが大人に楽しまれてない」という主張(と自称した妄想?)
を展開してました
しかし、議論が進むうちに、
・ネット限定の見識に依存した(旧スレ主の)狭隘な世界観、見識が露呈しただけの作文でしかない
・社会現象アニメであるエヴァと、ヲタ限定マーケットの深夜アニメの市場規模の違いという現実が見えてない
・幼稚な大人が深夜アニメに移っているので、深夜アニメが騒がれてるように見えるだけでは?
などの指摘により、旧スレ主の主張は次々に破綻、エヴァ板住人に完全論破された10スレ目を最後に、
新スレも立たなくなってしまいました
「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」という旧スレ主の認識そのものが誤認でしかなかったと判断され、
議論じたいに意義が無くなってしまったのです
そこで、事実上の後継スレとなる当スレでは、
「なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか」
という、より現実に即した視点からの議題を提示して、皆さんとの議論を深めたいと思います
それでは、どうぞ! 今となって読み返すと笑い話でしかありませんが・・・
「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」スレの発端となった
旧スレ主の主張(と自称した妄想?)がこちら
エヴァの人気が下落してる?現象についての初代1の愚痴つーか考察
「庵野さん気持ちの良いエヴァ作ってくださいよ」
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1400609307/2-5
前スレは>>4-7 【衝撃】エヴァ劇場版:||の内容は「鋼鉄のガールフレンド」と同内容と判明。マナの乳首がまた見れる!
ttps://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1596327180/ コハル「〜♪。真吾、お鉢はまだー?」
真吾(サシペレレ)「はいはい、これでいいかな。ママ」
コハル「やーだー、植木鉢持ってきてどうすんのよ。料理を盛り付けるお鉢。
ほらー。お正月に使ったじゃない」
真吾(サシペレレ)「そ、そうだっけ。は、はははははは」 真吾(サシペレレ)「パパ、空の桶お隣で借りてきましたけど」
茂「え、そんなもんで私の得意な演歌は歌えんだろうが。
私が借りてきてくれといったのはカラオケだよ。カラオケ〜」
真吾(サシペレレ)「だから空の桶」
コハル「お父さん、真吾ったらきっとあなたを喜ばせようとしてふざけてんのよ」
茂「ああ、そうか。空の桶、カラオケか。はは、こいつはいいや。ははははは」
コハル「はははははは」
真吾(サシペレレ)「ははははははは、ははは。あ」
エツ子「あら、お兄ちゃんどこ行ってたの?心配してみんなで探したのよ」
真吾(サシペレレ)「(まずい)あ、そうだ。これ返してこなくちゃ」 真吾(サシペレレ)「(はあ、早く戻ってきてくれないかな。悪魔くん)」
メフィスト2世「どうしたんだ?悪魔くん」
真吾(サシペレレ)「?」
メフィスト2世「やけに元気ないな」
真吾(サシペレレ)「ちょうど良かった。なんとかしてくれよ」
メフィスト2世「わあ!サ、サシペレレ。なんでお前が?」
サシペレレ「じ、実は、悪魔くんに頼まれて…」 真吾「そうか。あの占いブームは、僕を呼び寄せるための作戦だったんだな。
タロットカードに出た魔術師っていうのは、占い王に化けたベルゼブブに気を付けろっていう意味だったのか」
ベルゼブブ「へへへへ。このベルゼブブがよりに腕によりをかけてあの世に送り届けてやる」
真吾「そうはいくか。たあ!」
ベルゼブブ「へへへ」
真吾「あ!」
ベルゼブブ「こっちだ」
百目「あ!」
真吾「わあ!」
ベルゼブブ「いくぞー!」
真吾「うわ、う」
百目「うわー、助けて悪魔くん…くる、苦しい…」
ベルゼブブ「へへへへ」
真吾「ベルゼブブ。魔界を追われ、この地上に罪滅ぼしの修行の旅に出た君がなぜこんなことを」
ベルゼブブ「ふん、冥土の土産に教えてやる。メシアと約束したんだ。お前を始末すればメシアの片腕になれるってなあ」
真吾「メシアだって?」
ベルゼブブ「そうだ。そして甘い汁をたっぷり吸わせてもらおうって寸法さ」
真吾「なにー!う…」
百目「苦しいんだモン」 メフィスト2世「あ?何やってんだ、あの二人」
真吾「く、苦しい…」
百目「ああ、助けて、助けてモン」
メフィスト2世「しっかりしろ!悪魔くん。百目」
真吾「ああ…」
百目「あ、ヘビが消えちゃったモン」
真吾・百目「あれー」
真吾「確かにヘビが」
ベルゼブブ「やはり来たか。メフィスト2世」
メフィスト2世「何!?」
ベルゼブブ「ふん」
メフィスト2世「べ、ベルゼブブ!お前の仕業だったんだな。よし、俺が相手だ。魔力、稲妻電撃!ああ!?」
ベルゼブブ「へへへへ。どこを狙っている」
メフィスト2世「いつの間に。くそ。くらえ!うわ!(なぜだ。俺の動きが全て読まれている。くそー)魔力、火炎放射!
なに!?うわ、うわあ!」
真吾・百目「あ!」
百目「悪魔くん、メフィスト2世が危ないんだモン」
メフィスト2世「うわ、うわあ!」 真吾「空中での水渦巻き。さっきのヘビも…そうか!ベルゼブブの魔力は、きっと“幻覚”に違いない。よーし」
百目「あー、悪魔くん!」
メフィスト2世「うわ!」
百目「わー!」 真吾「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!
出でよ、第2使徒、ユルグ!第4使徒、幽子!第7使徒、妖虎!」
妖虎「どうかしたのかな。悪魔くん」
真吾「妖虎、ユルグ、幽子!」
メフィスト2世「助けてくれー!く、苦しい、やめろ」
百目「助けてだモン。苦しいモン」
ベルゼブブ「ふふ、12使徒のお出ましか。よし、悪魔くん共々始末してやる」 妖虎「うがあ!」
真吾「頑張ってくれ。妖虎。…あ!」
ベルゼブブ「くらえ!」
妖虎「うおー!」
真吾「あ!ユルグ!ユルグ早くベルゼブブを!」
ユルグ「分かったぞ、悪魔くん」
真吾「えっ、何が?」
ユルグ「あいつはこっちの手の内をすべて読んで攻撃しているんだ。あの占い杖で」
真吾「そうか。ベルゼブブは幻覚魔力だけじゃなかったのか。あの杖が僕たちの動きを予測してたのか」
妖虎「うお!」
ベルゼブブ「へへへへへ」
妖虎「今じゃ、幽子」
真吾「待て、幽子!」
ベルゼブブ「ひゃひゃひゃひゃひゃ」
幽子「う、うわあー。ああ」
真吾「幽子。大丈夫か?幽子。何をしてもベルゼブブには先を読まれてしまう。一体どうしたら…」
ベルゼブブ「次はお前だ」
真吾「…!下がって、幽子」
メフィスト2世「くそー」
ベルゼブブ「覚悟しろ、悪魔くん。ん?こ、こここ、これは」
真吾「ユルグ!」
ユルグ「コーンエッサムコーン!」 ベルゼブブ「お、なんだこれは…バ、バカな。俺の占い杖には何もなかった」
ユルグ「狐火の魔力に覆われたら、動きを読むことなど、いかに占い杖でも不可能だ。
狐火は完全にお前を包み込んでいる。今のお前に分かるのは狐火の中だけ。つまり自分自身の運命だけだ」
ベルゼブブ「な、何だとー。くそー」
真吾「ユルグ…!」
ユルグ「あとは頼んだぞ、メフィスト2世」
メフィスト2世「分かってるよ、魔力、稲妻電撃!」
ベルゼブブ「ぎゃあああ!!」
真吾「大丈夫か?妖虎」
妖虎「もちろんじゃとも。悪魔くん」
幽子「悪魔くーん」
豆ユーレイたち「良かったねー。悪魔くーん」
真吾「ああ」 真吾「大林寺魔州。その人がアニマムディの魔鏡を?」
メフィスト2世「そんな得体の知れねえ男がメシアだっていうのか?」
ベルゼブブ「いや、あの俺が言ったんじゃねえって」
メフィスト2世「この」
真吾「待て、メフィスト2世。妖虎、君なら中国の悪魔の視鬼魅のことは詳しいはずだね」
妖虎「うーむ。言い伝えによると、視鬼魅の鋭い予知能力を恐れた神々は、
メシア復活の時まで鏡の中に閉じ込めたという。じゃが、その視鬼魅が目覚め、しかも黒い影と言ったとは」
真吾「そうか。タロットカードに出ていた小さな家は鏡のこと。復活とは、視鬼魅のことだったのか。
その視鬼魅が、黒い影の正体を知ってるかも知れない」
ベルゼブブ「あの、どうか命だけはお助けを」
真吾「ベルゼブブ」
ベルゼブブ「ん?」
真吾「二度とこの占い杖を使って悪いことをするんじゃないよ」
ベルゼブブ「は、はい」
真吾「そして、心を入れ替えてまた魔界に戻ってくるんだよ」
ベルゼブブ「は、はい。ありがとうございます。悪魔くん。ほんじゃあ、バイバイ。おーいた」
メフィスト2世「いいのかい?悪魔くん。占い杖まで返しちゃってさ」
真吾「ちょっとあいつの心が悪気を起こしただけさ」
妖虎「悪魔くん、魔州という男の持つアニマムディの魔鏡。急いで調べてみる必要がありそうじゃな」
真吾「うん、今度こそ黒い影の正体を知るためにも…」
百目「でも今日はパパさんの大事な受賞パーティなんだモン」
真吾「あ、そうか」
メフィスト2世「サシペレレの偽悪魔くんじゃ親父さんも可哀想だぜ」
妖虎「アニマムディの魔鏡のことならわしらに任せてくれ」
ユルグ「そうだよ。悪魔くん」
幽子「そうよ。百目ちゃんもメフィスト2世さんも、パーティに行ってあげて。きっと悪魔くんのお父さんも喜ぶはずだわ」
百目「そうするんだモン。悪魔くん」
真吾「う、うん。ありがとうみんな」
メフィスト2世「すまねえな」
妖虎「なんのなんの」 茂「え、えーと、皆さん。本日はお日柄もよく」
コハル「お父さんったら。結婚式じゃないのよ」
茂「あ、そ、そっか」
真吾「とにかく。おめでとう、父さん」
茂「あ、ありがとう」
エツ子・貧太・情報屋・メフィスト2世「おめでとうー」
百目「おめでとうだモン」
茂「ああ、ありがとう。ありがとう」
真吾「迷惑かけてごめんね」
サシペレレ「気にしない、気にしない」 エツ子「メフィスト2世さん。遠慮しないで食べてね。ラーメンも沢山あるのよ」
メフィスト2世「気が利くなあ、エッちゃんは。きっとお嫁さんにしたやつは幸せ者だよ」
エツ子「や、やだー。恥ずかしい」
真吾・メフィスト2世・サシペレレ「ははははは」
情報屋「こりゃいいや」 茂「母さん、ありがとう。とっても美味しいよ」
コハル「ふふふ」
真吾「(さあ、パーティが終わったら駆けつけるからね。妖虎、幽子、ユルグ)」 魔州「く、ベルゼブブの間抜けめが!だが、必ず悪魔くんは始末してみせるぞ。このメシアであるわしがな」 真吾「ついに、大林寺魔州と対決の時が来た。
そして、伝説のアニマムディの鏡から、光と共に現れる視鬼魅。
2000年の眠りから目覚めた視鬼魅が、僕たちに語る東嶽大帝の秘密と目的とは。
悪魔くん。今、明かされる東嶽大帝の秘密!!
夢よ、届け君の心に」
『今、明かされる東嶽大帝の秘密!!』 真吾「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
人間に不幸を与える悪魔を退治するために、
一万年に一人現れるという悪魔くんが、
12人の仲間と力を合わせて今立ち上がった。 <ナレーター>
妖虎、ユルグ、幽子の三人は、悪魔くんより一足先に、
黒い影の正体を知っているアニマムディの魔鏡を調査するため、
天狗のねぐらを目指していた。 ユルグ「ん?」
妖虎「ふう、やれやれ。どうしたユルグ」
ユルグ「ああ、なんだか監視されてるような気がしてな」
幽子「えぇ…」
妖虎「監視されとるじゃと?」
ユルグ「風の音か」
幽子「悪魔くんたち、遅いわね」
妖虎「お父さんの受賞パーティが盛り上がっとるんじゃろう。大いに喜ばしいことじゃからのう」
灰怒羅「…」 魔州「灰怒羅か」
灰怒羅「はい、魔州様。悪魔くんの仲間が三人、この天狗のねぐらへやってきます」
魔州「狙いはアニマムディの魔鏡だな。だがあの鏡は、この魔州がメシアである証。
指一本触れさせはせぬわ。灰怒羅よ」
灰怒羅「はい」
魔州「ベルゼブブが打ち損じた悪魔くんを始末しろ」
灰怒羅「は!」 茂「しげると。はい」
キリヒト「ありがとうございました」
貧太「お願いします」
コハル「お父さんスター作家みたいね」
茂「ははは。スターはよかったな」
コハル「スターに恥じない良いお仕事してくださいね」
茂「ああ、やるとも」
コハル「はい」
茂「ありがと。母さんもどうだい?」
コハル「ふふ。私はもう十分。少し酔っちゃったみたい」
エツ子「お父さんとお母さんとっても楽しそう」
真吾「うん…」
エツ子「これが家庭の幸せっていうのね」
真吾「そ、そうだな…」
エツ子「もう、気のない返事」 メフィスト2世「(ずるずるずるずる)」
百目「(ずるずるずる)」
サシペレレ「あ…」
真吾「(早く妖虎たちのところへ行かなくちゃ)」
サシペレレ「あ、えっと」
エツ子「サシペレレさん。ラーメン食べないの?」
サシペレレ「いえ、あの」
メフィスト2世「なんだサシペレレ。なら俺が」
サシペレレ「ダメ。(ずずずずずーっ)ごちそうさま」
エツ子・メフィスト2世・百目「(ズコッ)」 コハル「Zzz…」
真吾「あーあ、母さん眠っちゃった。今日は大変だったから疲れたんだよ」
茂「うん、そうだな。今夜はこの辺でお開きにするか」
真吾「そ、そうしよう!」 キリヒト「おじさん、ごちそうさまでした」
茂「いやいや、ありがとう。みんな」
情報屋「じゃあね」
貧太「じゃあね」
茂「さーて、母さんを寝かすとするか」 茂「さあさ、母さん」
コハル「あ〜…幸せなの…」
真吾「さ、天狗のねぐらへ急ごう」 エツ子「あら、メフィスト2世さんもう帰っちゃうの?」
真吾・メフィスト2世・百目・サシペレレ「!」
エツ子「まだいいじゃない。私が特製ラーメンつくってあげるから」
メフィスト2世「と、特製ラーメン!あ、え」
真吾「…」
メフィスト2世「あ、食べる食べる」
エツ子「そう、じゃあすぐにつくるわね」
真吾「メフィスト2世」
メフィスト2世「へへへへ。エッちゃんが親切に言ってくれるのに、断れないだろ?後からすぐ行くからさ」
真吾「天狗のねぐら分かるのか?」
メフィスト2世「追跡用発信機があるじゃないか」
真吾「え」
メフィスト2世「なあ、百目」
百目「モ、モン…」 真吾「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、あ…先生」
先生「埋れ木くん」
真吾「何してるんですか?こんなところで」
先生「先生大変なことしちゃったの。誕生日に父がプレゼントしてくれたルピーの指輪を落としちゃったの」
真吾「ええ?」
先生「明日父が来るの。ねえ、一緒に探して」
真吾「えー!」
百目・サシペレレ「…」
先生「お願い」
真吾「うーん…」 妖虎「この奥が、天狗のねぐらじゃ」
ユルグ「よし。探ってみよう」
妖虎「幽子ちゃんはここにいてくれ」
幽子「はい」 妖虎「魔州はおらんようじゃな。ん?あれがアニマムディの魔境じゃ」
ユルグ「あれが?」 先生「ここよ。きっとここだわ。先生ここでスケッチしてたの。
すると綺麗な蝶が飛んできたので、捕まえようと追いかけたの。その時落としたんだわ。きっとそうよ」
百目「うーん、見つからないモン」
真吾「百目でも見つけられないんだ。先生明日にしたらどうですか?あれ?先生?」
先生「ふふふふふ、はははははは、ははははは」
真吾「あ!」
百目・サシペレレ「!」
灰怒羅「…」
真吾「お前は何者だ!」
灰怒羅「メシア大林寺魔州様の一番弟子,、灰怒羅」
真吾「灰怒羅?」
灰怒羅「まんまとひっかっかったね、坊や。命はもらったよ!はあ!」 真吾「あ」
百目「モン!」
真吾・サシペレレ「…!」
百目「モンモンモンモン、モン!」
サシペレレ「うわあー!…バブー」
百目「サシペレレ―」
真吾「百目!しまった!うわ!」
サシペレレ「バブー、バブー」
百目「く、苦しいモン…」
灰怒羅「ははは。苦しみながら死ぬがいい」
メフィスト2世「あ、悪魔くん!悪魔くん!ん!?お前の仕業か。よし、魔力、電撃パンチ!」
灰怒羅「ふっ!」 灰怒羅「わあ!こしゃくな!はあ!」
メフィスト2世「おっと」
真吾・百目「?」
真吾「百目、灰怒羅の目を封じるんだ」
百目「分かったモン。モンモンモンモーン!」
灰怒羅「きゃ」
メフィスト2世「魔力、遠心分離!」
灰怒羅「あ、あああー!」
サル「キーッ、ウキーッ」
メフィスト2世「ああ、あいつの正体はサルだったのか」
真吾「魔州の妖術で、人間にされていたんだ」
サル「ウキ―ッ」
百目「はい」
サシペレレ「うう」
百目「ふふ」
真吾「さあ、妖虎たちのところへ急ごう」 真吾「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!出でよ、第8使徒、家獣!」
家獣「バウー!」 妖虎「この鏡の中に視鬼魅がいるのじゃ。黒い影の正体を知っている視鬼魅がな」
ユルグ「その視鬼魅とやらを呼び出してみよう」
妖虎「うむ。視鬼魅様。メシア悪魔くんは復活しました。どうかお姿を現し、この世を乱す黒い影の正体を教えていただきたい」
ユルグ「視鬼魅様、どうかお姿を。…ダメか」
魔州「ふふふふふふふふ」
妖虎・ユルグ「?」
妖虎「お前は魔州」
魔州「愚か者め。視鬼魅様はこのわしにしか答えんのだ。くらえ!妖気波!」
妖虎「くう、おのれ。うがあー」
ユルグ「コーンエッサムコーン!」
魔州「ふふふ、ははははは」
幽子「妖虎おじいちゃんとユルグさんが心配。豆ユーレイちゃん、様子見てきて」
豆ユーレイたち「幽子ちゃんのためならユーレイヒー、ユーレイヒー、ユーレイヒー」 妖虎「があー」
ユルグ「コーンエッサムコーン!」
魔州「たあ」
妖虎・ユルグ「うわあー!」
魔州「ふふふふふふ。思い知ったか。秘術、妖気金縛り」
豆ユーレイA「…」
魔州「貴様らの体は気体となって消え去るのだ。はははははは」
豆ユーレイB「ひえー、それはたーいへん」
豆ユーレイC「霊気ー」
豆ユーレイD「金縛りー」
豆ユーレイE「気体ー」
豆ユーレイF「それは大変ー。幽子ちゃん大変。針金で縛られて電気で機械にされたって」
幽子「え、どういうこと?」
豆ユーレイF「さあ」
幽子「もう、豆ユーレイちゃん集まって!」
豆ユーレイたち「はーい」 真吾「妖虎とユルグが金縛りに!?」
幽子「早く助けないと、二人とも気体になってしまうわ」
真吾「よし、家獣を先頭に、一気に突入だ!」
家獣「バウー!バウー!」 魔州「…」
真吾「…!妖虎…ユルグ…!?」
魔州「妖気金縛りはわしを倒さぬ限り解けん」
メフィスト2世「ちくしょう」
魔州「鏡の中の視鬼魅様がメシアと認めたわしは不死身。お前らごときに倒されはせん」
真吾「むう」
メフィスト2世「何を言ってやがる!メシアはこの悪魔くんだ」
百目「そうだモン」
魔州「黙れ!アニマムディの魔境を祀る聖なるほこらを汚す者は生かしておけん!」
真吾「ぐ」
サシペレレ「うわ!」
幽子「きゃー」
百目「う」
メフィスト2世「魔力、ステッキブーメラン!」
魔州「たあ!」
百目「ポーン!」
魔州「お、うわー」
サシペレレ「それー!たあ!」
魔州「うわあー」
真吾「ふっ」
魔州「うわー、う」
百目「わーい、やったモン」
メフィスト2世「へへ、木偶の坊、立ってみろい」
魔州「…月霊召喚」 魔州「◎△$♪×¥●&%#?!」
月霊「がうう」
真吾「なんだ、あれは」
家獣「バウ、バウー!」
月霊「がう」
家獣「バウ、バウ、バウ」
真吾・サシペレレ「!」
メフィスト2世「くそ、魔力、絶対零度!」
百目「ポーン!」
月霊「…」
真吾「なんてやつだ!」
魔州「○!※□◇#△!」
真吾「幽子、照魔鏡であいつの魔力を奪うんだ」
幽子「はい。えい」
月霊「がうう」
メフィスト2世「幽子!」
月霊「(バシッ)」
メフィスト2世「ああー、ああー!」
月霊「(バシッ)」
サシペレレ「う、わ、あああ(メリメリメリ…)」
真吾「あれは、魔州が操る精霊怪物なんだ」
百目「やだモン、やだモン」
月霊「(バシッ)」
真吾「百目!」
百目「モン…モン…(メリメリメリ…)」
幽子「こわいー」
魔州「ふふふふふ」
月霊「がう」
幽子「あ」
真吾「幽子」
魔州「小僧、最期だ」 真吾「そうだ、このソロモンの笛で。(♪〜)」
月霊「!」
魔州「○▼※△☆▲※◎★●!」
真吾「(♪〜)」
月霊「がうう…」
魔州「(月霊、小僧を叩き潰せ)」
真吾「(♪〜。魔州、僕はあなたと戦いに来たんじゃないんだ。僕らの敵は黒い影)」
魔州「(ふん、聞く耳持たぬわ)」
真吾「(♪〜。その正体をアニマムディの魔境の視鬼魅が知っているんです)」
魔州「(月霊よ、早く小僧を)」
月霊「がう」
真吾「(♪〜。魔州、あなたの力を、みんなの平和と幸せを守るために使ってください)」
魔州「(わしの力はわしのために使う。小僧、とどめだ!)」
月霊「がう!」
真吾・幽子「!」
アニマムディの魔境『(ビリビリビリビリ)』
魔州「ぎゃああああああああ!!」
真吾「あ!」
月霊「がうううう!!」
魔州「ぎゃああああああああ!!」
メフィスト2世・サシペレレ・百目・ユルグ・妖虎「…!」 アニマムディの魔境『…』
妖虎「悪魔くん、視鬼魅様じゃ」
真吾「あの人が…ゴクリ」
視鬼魅「メシア悪魔くん。ソロモンの笛の音がわしを2000年の眠りから目覚めさせ、魔境の中から出してくれた」
真吾「視鬼魅…」
視鬼魅「おお、悪魔くんこそ一万年に一人現れるまっことの救世主じゃよ」
魔州「し、視鬼魅様…あなたは、この魔州こそメシアだと言ったではないか」
視鬼魅「思いあがるな!わしゃ眠りの中で絶えずメシアに呼び掛けていたのだ。お前をメシアと言った覚えはないぞ」
魔州「な、なんということを」
視鬼魅「魔境の封印を解いてくれてこそ真のメシア。それが出来なかったお前はただの妖術使いにすぎん」
魔州「…おのれー!!」
視鬼魅「不埒者め!妖力奪取!」
魔州「うわああー!!」
真吾・メフィスト2世・ユルグ・幽子・百目・妖虎・サシペレレ「ああ…」
年老いた魔州「……」
視鬼魅「さっさと立ち去れい!そして、もう一度修行に励むがよい!」
年老いた魔州「……」
サル「キッ。ウキッ」 真吾「視鬼魅。教えてください。黒い影の正体を」
視鬼魅「その正体は、魔界の超悪魔、東嶽大帝じゃ」
真吾「東嶽大帝!?」
視鬼魅「左様。9900万の悪魔を従えた東嶽大帝じゃ」
真吾「9900万の悪魔…」
視鬼魅「中国の五岳は、神々の御座す山々なのじゃ。
その五岳の中の東岳で、神に仕えておった東嶽大帝は、神々を裏切り、悪辣非道な行いをし、
神々の怒りを買い、東岳の山中へ閉じ込められたのじゃが、
その東嶽大帝が闇の魔界の大魔王として蘇り、動き出した。
天上界。地獄界。妖精界。悪魔界。そして人間界の全てを混乱に陥れ、君臨する大魔王たらんとしてな。
その東嶽大帝と戦えるのは、一万年に一人現れる我らがメシア、悪魔くんなのじゃ」
真吾「僕が?」
視鬼魅「そうじゃ。生きとし生けるものの幸せのため戦うのじゃ。そして、全ての世界に平和の王国を築くためにな」
真吾「はい」
視鬼魅「ソロモンの笛で魔境から出られたのは、黒い影の正体を悪魔くんに教えるため、神がひと時お許しになったのじゃ」
真吾「ではまた鏡の中へ?」
視鬼魅「そうじゃ。悪魔くんが使命を果たした時、わしゃまっこと自由の身になれる」
真吾「視鬼魅、僕は必ず使命を果たします」
視鬼魅「約束したぞ」
真吾「はい」
視鬼魅「その日まで、さらばじゃ」 ファウスト博士「まさかと思っておったが、やはり東嶽大帝が。悪魔くん。これは大変なことになるぞ」 真吾「アムドスキアスが、バイオリンを使ってインドの子供たちを悪夢の世界に閉じ込めてしまう。
そして、インドの四賢人とフランネールは、全ての原因が僕だと言ってソロモンの笛を奪ってしまうんだ。
悪夢の世界の中で、僕は今、悪魔くんであることを試される…。
悪魔くん。奪われたソロモンの笛!!
夢よ、届け君の心に」
『奪われたソロモンの笛!!』 真吾「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
人間に不幸を与える悪魔を退治するため、
一万年に一人現れるという悪魔くんが、
12人の仲間と力を合わせて今立ち上がった。 アムドスキアス「お呼びですか。東嶽大帝様」
東嶽大帝「アムドスキアスか。お前の力で聖なるガンジスの流れを悲しみと絶望の川と変えるのだ。
秩序は混乱に、平穏は不安に変えることが悪魔王国建設の礎となるのだ」
アムドスキアス「…」 アムドスキアス「(♪〜)」
インドの子供たち「あ…ああ…」
インドの男の子A「あ、ああ…はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、助けてー!わあー!」
インドの子供たちの父親・母親「!」
インドの子供たち「あ、ああ…」
インドの子供たちの父親「ど、どうした。おい、起きろ。起きるんだ」
インドの子供たちの母親「起きなさい、みんな」
インドの子供たちの父親「ど、どうした」
インドの子供たちの母親「どうしたの…」
インドの子供たちの父親「しっかりしろ!起きろ」
インドの子供たちの母親「あなた」
インドの子供たちの父親「…」 インドの男A「眠ったまま、ゆすっても叩いても起きないんだよ」
インドの男B「ああ、うちの子もだ。ずっとうなされ続けている」
インドの男C「どうしたらいいんだ。長老」
長老「祈るのじゃ。ガンジスの流れに向かってひたすら祈り続けるのじゃ」
インドの子供たちの父親「どうか、どうか私たちの子供をお救いください。お願いします」
フランネール「…」 貧太「あーあ、一匹も釣れなかったな」
百目「ボク、空き缶と長靴釣ったモン」
情報屋「バーカ。何でも釣ればいいってもんじゃないの」
百目「だって、自分のお尻を釣った情報屋よりマシだモン」
情報屋「うるせえ」
真吾・貧太「あはははは」
真吾「?」
町の人たち「ガヤガヤ」
百目「なんの騒ぎだモン?」
情報屋「人の集まる所特ダネあり!へへ、お先に」
百目「あ!」
町の人たち「ヘビが出るとか」「コブラかな」「やめてよこわい」
フランネール「(♪〜)」
町の人たち「わあ…!」「あら」「おお」
情報屋「特ダネ!」
百目「すごいモン」
貧太「どんな仕掛けがあるんだ?悪魔くん」
真吾「さあ」
フランネール「…」 真吾「ZZZ…」
百目「Zzz…」
フランネール「(♪〜)」
真吾「…よせよ、百目」
百目「Zzz…」
真吾「…ん?わあ、なんだ!離せ!おい、起きてくれ百目!百目!ぐ…!」
百目「むにゃ…こんな時間にどこ行くんだモン」
真吾「わあ!」
百目「ああ、悪魔くん!…!」
真吾「離せ!う…お前は昼間の」
フランネール「おとなしくするんだ。これからお前をインドの四賢人様の所へお連れする」
真吾「一体僕に何の用が、わー!」
フランネール「○×△☆♯♭●□▲★※」
百目玉「…」 真吾「ZZZ…」
百目「Zzz…」
フランネール「(♪〜)」
真吾「…よせよ、百目」
百目「Zzz…」
真吾「…ん?わあ、なんだ!離せ!おい、起きてくれ百目!百目!ぐ…!」
百目「むにゃ…こんな時間にどこ行くんだモン」
真吾「わあ!」
百目「ああ、悪魔くん!…!」
真吾「離せ!う…お前は昼間の」
フランネール「おとなしくするんだ。これからお前をインドの四賢人様の所へお連れする」
真吾「一体僕に何の用が、わー!」
フランネール「○×△☆♯♭●□▲★※」
百目玉「…」 メフィスト2世「なんだって!?悪魔くんがインドに連れていかれたって?」
百目「うん、目玉が聞いたモン」
メフィスト2世「こりゃただ事じゃないぜ。よし、俺たちもインドへ行ってみよう」
百目「うんだモン」 真吾「う、ああ、窮屈だった」
フランネール「四賢人様」
真吾「!」
フランネール「悪魔くんを連行しました」
真吾「…!」 林住賢人「お前が悪魔くんか。思ったより可愛いらしい顔をしておるな」
遊行賢人「東嶽大帝と戦うには頼りない気もするのう」
真吾「東嶽大帝を、東嶽大帝を知っているんですか!」
林住賢人「もちろんじゃ。わしらは悪魔くんと12使徒が東嶽大帝率いる悪魔軍団と戦ってることも知っておる」
真吾「一体、あなたたちは」
遊行賢人「わしらは、一生を4つに分けて、それぞれ各地を修行して歩いておるのじゃ」
学生賢人「はじめに万物の秩序と法則を学ぶ学生期」
家住賢人「そして、それを実践して歩く家住期」
林住賢人「さらに深い悟りの境地に達し、森林の中で生活を送る林住期」
遊行賢人「最後は静かに死を待ちながらも、修行を続ける遊行期」
フランネール「遊行賢人様が死んで火葬にされた灰は、このガンジス川に流されて天に昇り、
やがて雨となってこの世に戻って再び生まれ変わることが出来るのだ」
林住賢人「わしらは自然に少しも逆らうことなく」
学生賢人「生まれ」
家住賢人「生き」
林住賢人「死に」
遊行賢人「そして再生するのじゃ。それが静かに死を迎えようとこの地に戻ってみれば、どうじゃ。
東嶽大帝の差し向けたアムドスキアスのバイオリンの音で子供たちは悪夢の世界に閉じ込められ、
親たちは嘆き悲しんでおる」
真吾「アムドスキアス。あの世界中の楽器を弾きこなすことが出来るという悪魔が」 家住賢人「この聖なるガンジスは、親たちの祈りの声でいっぱいじゃ」
学生賢人「それは悪魔くん。君のせいなのだ。君がぐずぐずしているから」
真吾「えぇ…」
学生賢人「秩序が乱れあちこちで混乱が起こっておるのだ」
真吾「…僕は、これでも一生懸命やっているんです!だけど、まだ力が足りなくて…」
遊行賢人「力が足りぬなら悪魔くんでいる資格はない」
真吾「ええ、そ、そんな!わあ!」
遊行賢人「悪魔くんでない者にソロモンの笛は無用の物じゃ。どこへでも行くがよい」
真吾「え、あ、待ってください!ぼ、僕は!え!四賢人!?」
百目「メフィスト2世、早く早く!」
メフィスト2世「分かってらい。ちぇ、乗っかってるだけで呑気なもんだぜ」
真吾「だあ!わー!あーいて。一体どっちへ行けばこのジャングルから出られるんだ。
あ、助かった。家だ!」 真吾「ごめんください」
インドの子供たちの父親・母親「?」
真吾「どうしたんですか?」
インドの子供たち「うう…ああ…」 インドの子供の父親「そのバイオリンの音を聞いても、私たちは何でもありませんでした。
鳥も獣も大丈夫です。人間の子供たちの純粋な心にだけ悪夢を植え付けるんです」
真吾「(アムドスキアスめ。許せないぞ。ソロモンの笛を取り戻すより、
子供たちを悪夢の世界から助け出してやるのが先だ!)」 百目「モンモン、モンモン」
メフィスト2世「うへえ、やっと着いたのはいいけど」
百目「インドって広いんだモン」
メフィスト2世「悪魔くんはどこにいるんだ?」 真吾「アムドスキアス!どうした、僕が怖いのか!出てこい!」
アムドスキアス「東嶽大帝様の思惑通り騒ぎにつられて悪魔くんが現れたか(♪〜)」
真吾「あ!…う!(バイオリンの音が聞こえないように耳に綿を詰めてきたのに)
アムドスキアス「耳をおさえたりしてもムダだ。このバイオリンの音はお前の脳に直接響くのだ」
真吾「う!しまった…。う…」
メフィスト2世・百目「あ」
メフィスト2世「誰がこんなところでバイオリンなんて弾いてやがるんだ」 真吾「あ…眠っちゃダメだ。眠っちゃ……」
百目「こっちから聞こえてくるモン」
メフィスト2世「あそこだ!見ろ」
百目「あ。悪魔くん!」
メフィスト2世「おい!しっかりしろ!」
百目「悪魔くん」
真吾「アムドスキアスのバイオリンを止めてくれ」
メフィスト2世「任せとけ!魔力、ハットノコギリ!…!どこへ行きやがった」
アムドスキアス「(♪〜)」
真吾「あ…」
メフィスト2世「ちっくしょう。どこに隠れてやがるんだ。こうなったら片っ端から稲妻電撃をお見舞いしてやる。
魔力!あ、ああー!くそー!どうなってるんだ」
百目「出られないモン」
真吾「メフィスト2世、百目」 ファウスト博士「こ、これは。ああ」
こうもり猫「何やってんだよ。メフィスト2世と百目は」
ファウスト博士「あの水晶玉の中では魔力が一切使えないようじゃ」
鳥乙女「あ、あれは!?」
象人「あれは、インドの四賢人だぞう」
こうもり猫「ひい、ふう、みいって五人いるじゃねえかよう」
象人「もう一人は召使いのフランネールだぞう」
ファウスト博士「やはりそうか」
幽子・象人・鳥乙女・こうもり猫「?」
ファウスト博士「百目とメフィスト2世をあの水晶玉に入れたのは四賢人じゃ」
こうもり猫「なにをー!四賢人だか何だか知らねえが、
何で悪魔くんの邪魔をして、アムドスキアスの味方をするんでげしょ」
ファウスト博士「これは大きな試練じゃ。誰の力にも頼らず、アムドスキアスの魔力に打ち勝たねばならないのじゃ。
ここは正念場じゃぞ。悪魔くん」
真吾「うわっ…」
百目「悪魔くん、悪魔くんたら」
メフィスト2世「目を覚ますんだ」
アムドスキアス「悪魔くんはもはや、夢魔界地獄へ落ちた」 真吾「うわーーっ!…!」
アムドスキアス「夢魔モーラが見せる数々の恐怖に、悪魔くんが一言でも助けてくれと叫んだなら」
インドの子供たち「うう…」
アムドスキアス「その瞬間から、魂はこのオレのものとなるのだ」
真吾「くそー、お前なんかに魂を売り渡してたまるか!僕は負けないぞ。きっとあの子供たちを助け出してやる!あ、うわー!」
モーラ「ふははははは」
真吾「!」
モーラ「痛みも苦しみも本物だよ。さあ泣いて助けを求めるがいい。そうすればあの子供たちもこの世界から出られるんだ」
真吾「!」
メフィスト2世・百目「悪魔くん!」
真吾「あ…ああ…」 真吾「はあ、はあ」
悪魔A・B・C「ギャハハハハ」
真吾「うわー!た…!うわ!」
モーラ「ははははは。恐怖がまた恐怖を呼ぶ。これが夢魔界地獄さ」 悪魔たち「ギャハハハハ」
真吾「!」
悪魔たち「ギャハハハハ」
モーラ「さあ大きな声で叫ぶんだ。助けてくれーって。そうすればこの夢魔界地獄から出られるんだよ」
真吾「いやだ」
モーラ「強情なやつだ。じわじわと焼いておやり」
真吾「!」
悪魔たち「とりゃー」
真吾「あっつい…う…」
幽子「きゃ」
鳥乙女「悪魔くん」
妖虎「もう黙って見ておれん」
ファウスト博士「待て。これは悪魔くんの戦いなのじゃ」
メフィスト2世「ちくしょう、ここから出しやがれ!」
百目「悪魔くん!」
真吾「た、助け…」
インド四賢人「…」
モーラ「ははははは、はははははは」 真吾「(た、助けてと言ってしまえば、僕もあの子供たちも助かるんだ。だけど…!)」
インドの子供たち「悪魔くん、しっかり!」「悪魔くん負けちゃダメだよ「悪魔くん」「悪魔くん頑張れ!」
こうもり猫「よいしょ!」
鳥乙女「がんばって!」
真吾「う…」
青ピクシー・赤ピクシー「がんばれ、がんばれ」
ヨナルデパズトーリ「がんばるのである」
真吾「う…」
妖虎「頑張るんじゃ、悪魔くん」
家獣「バウー」
百目「悪魔くん、頑張るんだモン」
メフィスト2世「悪魔くん、負けるな!」
真吾「うう…う…」
東嶽大帝『わっはっはっはっはっはっは』
真吾「う…」
インドの子供たち「悪魔くん!」「悪魔くん!頑張って!」「悪魔くん!負けちゃダメ!」
真吾「そうだ。僕は悪魔くんなんだ)」 エロイムエッサイム エロイムエッサイム
ほら! バランガバランガ 僕らの悪魔くん
ファウスト博士「おお」
12使徒たち「!」
悪魔たち「!」
真吾「(そうか、僕の心の恐怖心がこいつらを生んでいるんだ。勇気を出すんだ)」
くじけた涙に 悪魔は寄ってくる
忘れちゃいけない 友情の力を
ひとりじゃ動かぬ 岩さえブッ飛ばす
奇蹟を呼ぶのは 心をつないだ仲間さ
悪魔たち「ぎゃああああ!!」
モーラ「…!」
闇が燃えれば Shiyu-Shiyu
何か起きるぜ No-No
魔界の罠が ジワジワ迫る!
ここにもそこにも あそこにも!!
モーラ「バカな。バカな!はっ!」
真吾「とりゃあ!」
モーラ「う、うわああああ!!」
エロイムエッサイム エロイムエッサイム
ほら! 熱い夢が ぼくらの魔法だぜ! インドの子供たち「!」
真吾「さあ」
メフィスト2世「やった、悪魔くんが勝ったんだー」
百目「ははは、悪魔くん」
ユルグ・ヨナルデパズトーリ・幽子・ピクシー・妖虎・家獣・象人・鳥乙女・サシペレレ・こうもり猫「わーい!」
ファウスト博士「おお」 遊行賢人「よくやった。その勇気こそが大切なのじゃ。さあ、ソロモンの笛を吹いてみるがいい」
真吾「は、はい(♪〜)」
アムドスキアス「く、くそー。うわあああああ!!…」
遊行賢人「おお、まさしく宇宙に流れる神の音色。生きとし生けるものに秩序と平穏を与える万物の共鳴音じゃ」
インドの子供たち「わーい、あははははは」
ファウスト博士「大きな試練を乗り越えて、悪魔くんはまた一つ成長しおった。いよいよじゃな」 遊行賢人「ガンジスの流れは清められた。これでわしも安心して自然に還ることが出来る。
次にわしが生まれてくる時には、平穏な時代が訪れていることじゃろう。頼むぞ、悪魔くん」
真吾「はい」 悪魔くん「巨大な渦巻きが次々と船を沈めていくんだ。
伝説の海坊主セドナの仕業なのか。
僕は、セドナの味方をするヒロシくんを信じて、初めて変形魔法陣をつくるんだ。
でも、僕のパワーが弱ければ、冥界に引きずり込まれてしまうかもしれない。
悪魔くん。遠い海から来たセドナ。
夢よ、届け君の心に」
『遠い海から来たセドナ』 悪魔くん「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
人間に不幸を与える悪魔を退治するため、
一万年に一人現れるという悪魔くんが、
12人の仲間と力を合わせて今立ち上がった。 情報屋「えー、悪魔くんの彼女!?」
悪魔くん「違うよー。みんなに紹介するよ。僕たちの友達で幽子っていうんだ」
幽子「あの…幽子です」
メフィスト2世「俺からもよろしく頼むよ」
貧太「ひ、貧太です。よろしく」
キリヒト「キリヒトです」
情報屋「あー、ちょっとこっち見て。はい」
幽子「あ…」
豆ユーレイたち「うちの幽子ちゃんは恥ずかしがり屋ー」
貧太・キリヒト・情報屋「?」
メフィスト2世「ごほん」
エツ子「ねえ、百目ちゃん。メフィスト2世さんと幽子ちゃんとどういう関係なの?」
百目「友達なんだモン」
エツ子「もう、ただの友達とかそれ以上とか色々あるじゃない」
百目「色々って」
エツ子「はっきり言えないような仲なの?どうなの、百目ちゃん」
百目「苦しいんだモン」
悪魔くん「エツ子ったらメフィスト2世にヤキモチ焼いてるみたいだぞ」
エツ子「なんか言った?お兄ちゃん」
悪魔くん「べ、別にー。そうだ。みんなボート乗りに行こう」
エツ子「待って、私も―」
百目「あーん。ボクもボート乗りたいんだモン」 悪魔くん「誰もいないんですかー?」
情報屋「気味の悪いボート屋だな」
メフィスト2世「おーい、構わないから乗っちまおうぜ」
エツ子「私メフィスト2世さんと一緒に乗ろう」
おじいさん「ボートは終わりじゃ」
真吾・キリヒト・情報屋「?」
一同「うわー!」
おじいさん「今日はもう店じまいじゃ。悪いことは言わん。やめておいたほうがいい」
情報屋「だってまだ昼過ぎたばっかしだよ。ボート貸すのが商売じゃないか」
悪魔くん「どうしてですか。おじいさん」 一同「!?」
おじいさん「この瀬戸岬の沖には、昔から海坊主という魔物が住んでおるという言い伝えがあってな」
情報屋「ははー、海坊主だって。はは。う」
おじいさん「その住処を荒らす人間がいると嵐を起こして船を沈めてしまうそうじゃ」
キリヒト「そういえば最近この辺りで、船の海難事故が相次いで起きてるんですよね」
情報屋「そんなの迷信に決まってるぜ。きっと台風かなんかの事故だよ」
キリヒト「でも、嵐になるような天気じゃないのに、事件は次々と起こっているんですよ。全く原因は不明だそうです
エツ子「やーだー。今夜ここに泊まるのに、なんだか怖くなってきちゃった」
百目「大丈夫だモン。ボクが付いてるんだモン」
情報屋「海坊主か、よし特ダネをつかんでやるぞ。わ!なんだ君は」
ヒロシ「セドナは悪者なんかじゃない!」
エツ子「なに?あの子」
貧太「セドナだって?」
悪魔くん「セドナ?」
ヒロシ「セドナは何もしてないんだ!」
悪魔くん「あ、待って!」
おじいさん「…」 悪魔くん「おい、君に聞きたいことあるんだ。海坊主のことをセドナって言ったね」
ヒロシ「…」 百目「ヒロシくんって言うんだモン」
ヒロシ「僕の父さんは貨物船の船長をしていたんだ。でも、3年前、
いつもと同じように母さんと僕は、港で父さんを見送ったんだ。それが父さんを見た最後だった。
瀬戸岬沖で船が行方不明になったんだ」
悪魔くん「瀬戸岬沖…」
百目「この近くだモン」
ヒロシ「ここは、父さんによく連れてきてもらった思い出の場所なんだ。
ここに立って海を見てると、父さんが帰ってくるような気がして。そんな時なんだ。
僕が初めてセドナを見たのは…」 ヒロシ「…あ。ああ。あ、うわー!うわ…ん?ん?うわ!き、君は!?」
セドナ「セ、ド、ナ」
ヒロシ「セドナ?セドナ」
セドナ「セ、ド、ナ」 ヒロシ「みんな夢だって誰も信じてくれなかったけど、そうじゃない。
セドナが僕を助けてくれたんだ
だからあのセドナが人間を襲うなんてある訳ないよ」
百目「ボクもそう思うモン。ボクも一度セドナに会ってみたいんだモン。ね、悪魔くん」
悪魔くん「う、うん」
ヒロシ「ありがとう、僕の話を信じてくれて。なんだか元気が出てきちゃった。じゃあね!」
百目「またセドナに会えるといいんだモン」
ヒロシ「うん!」
百目「どうしたんだモン。悪魔くん」
悪魔くん「(悪魔辞典にあった冥界の守護神セドナは滅多に人間の前に現れることはないという。
だとしたら、ヒロシくんの話は一体どういうことなんだ)」 ルキフェル「どうした、グラウコス」
おじいさん(グラウコス)「は。ルキフェル様。うまい具合に悪魔くんが現れましてございます」
ルキフェル「ほう、あの小僧を始末して手柄をあげれば、
東嶽大帝様もサタン王国をこの世に再建することをお許しくださるはず。ぬかるでないぞ、グラウコス」
おじいさん(グラウコス)「は」 エツ子「天気予報でも台風が来るなんて言ってなかったのに」
貧太「ひょっとしたらあのおじいさんが言ってた海坊主が現れたのかもしれないぞ」
情報屋「はは。絶対スクープ写真撮ってやるぞ」
一同「?」
悪魔くん「なんだろう」 村の人たち「……」
情報屋「海坊主、どこにいるの」
ヒロシ「…」
情報屋「!」
悪魔くん「ヒロシくん何があったの?」
女性A「誰かうちの人の船を助けに行ってください。お願いします」
男性A「こんな嵐だなんて、海坊主のせいとしか考えられんわい」
女性A「助けてください。お願いします」
ヒロシ「セドナじゃない…セドナじゃ…」
悪魔くん「ヒロシくん」
村の人たち「あー危ない!」「危ないぞ!」
ヒロシの母親「あ、ヒロシ!どこに行くの!」
悪魔くん「百目、君はメフィスト2世を呼んできてくれ」
百目「うんだモン」
悪魔くん「僕はあの子を追う。ヒロシくーん!」 悪魔くん「ヒロシくーん!戻ってくるんだー!」
ヒロシ「(セドナのせいなら僕がやめさせなきゃ。でも、絶対そうじゃないよね…)うわー!」
悪魔くん「このままじゃヒロシくんが…よし」 ヒロシ「あ…うわ…」
悪魔くん「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!出でよ、第8使徒、家獣!」
家獣「バウー」 悪魔くん「いたぞ。ヒロシくーん!」
ヒロシ「あ、うわー!」
悪魔くん「よし、今度はあの漁船だ」
家獣「バウー」
悪魔くん「こ、これは」
グラウコス「ふふふふふ。待っていたぞ、悪魔くん」
悪魔くん「お前はグラウコス…あ!」
家獣「バウー」
悪魔くん「家獣、頑張れ。飛び出すんだ!」
家獣「バウー。バウ、バウー」
百目「悪魔くーん」
メフィスト2世「なんだあの魚みたいなやつは。悪魔くんを頼んだ」
幽子「はい」
百目「僕に任せるんだモン」
メフィスト2世「俺が相手だ!魔力、稲妻電撃!逃がすか」
百目「家獣、頑張るんだモン」
幽子「もう少しよ」
家獣「バウー」
悪魔くん「頼む、家獣」
家獣「バウー」
百目「わー」
幽子「きゃー」
メフィスト2世「?」
グラウコス「くらえ!」
メフィスト2世「うわあー!」 家獣「バウー」
幽子「ぷはー」
百目「苦しかったモン」
悪魔くん「みんな大丈夫か」
百目「うんだモン」
幽子「はい」
メフィスト2世「うわ。せっかくの服が台無しだぜ。しかしどこだここは」
百目「あそこに島があるんだモン」 メフィスト2世「薄気味の悪い島だぜ」
悪魔くん「遭難した漁船だ」
メフィスト2世「あ、ほんとだ」
悪魔くん「気を失ってるだけだ。しばらくそっとしておこう」
メフィスト2世「おかしな島だなあ。どう見ても空って感じじゃないぜ、こりゃ」
グラウコス「ふふふ」
悪魔くん・メフィスト2世・百目・幽子「!?」
グラウコス「どうやら生き延びたようだな」
悪魔くん「グラウコス、出てこい!」
グラウコス「ふふふふ」
悪魔くん「海に棲む悪魔グラウコス。あの岬で嵐を起こし、船を襲っていたのはお前の仕業だったんだな!」
百目「やっぱりセドナじゃなかったモン、ヒロシくん。この変な顔したやつだったんだモン」
グラウコス「へ、変な顔だと。黙れ!この島がお前たちの墓場だ。覚悟しろ!」
メフィスト2世「えい、サンゴの化け物め!おわ!」
グラウコス「えい!」
悪魔くん・ヒロシ「うわ!」
百目・幽子「わ!」
家獣「バウ」 悪魔くん「グラウコス!お前の本当の目的は一体なんだ!」
グラウコス「ふふ。世界各地で暴れていたオレは、ルキフェル様の命令で日本に来た。お前を始末するためにな」
悪魔くん「ルキフェルの命令?」
グラウコス「まもなくルキフェル様が再びこの世にサタン王国を築き支配する。そこでオレは海の世界を頂くって寸法よ」
メフィスト2世「そうはいくか。ぐ…わあ」
グラウコス「ふふ。いいものを見せてやろう。お前たちの周りにあるのはサンゴの樹だ」
悪魔くん「…?」
グラウコス「すくすく育った樹には実がいっぱいなっておる」
百目・幽子「?」
グラウコス「さあ見えるか?霊魂の実が。ふふ、俺が襲って集めた人間どもの魂だ」
悪魔くん「なんだって!」
グラウコス「ふん、だがもしオレの魔力が消えるようなことがあれば、
サンゴの樹は朽ち果て、霊魂の実は成仏出来ずに未来永劫彷徨うことになる」
メフィスト2世「いい加減なことを言うな!えい、魔力、電撃パンチ!家獣!」
家獣「バウー」
メフィスト2世「へっ、こんなもんで俺の相手をしようなんて笑わせるぜ」
グラウコス「ふふ」 千年サンゴ「アウ…」
百目「わ、なんだモン」
家獣「バウー」
メフィスト2世「サンゴの化け物め!」
百目「ポーン!」
幽子「えいっ」
霊魂「うう…」
悪魔くん「!」
ヒロシの父親「ヒロシ…ヒロシ…」
ヒロシ「父さん!」
ヒロシの父親「ヒロシ…ヒロシ…」
ヒロシの父親「父さん?父さーん!」
悪魔くん「ヒロシくん!」
ヒロシの父親「ヒロシ…」
ヒロシ「父さーん!」
悪魔くん「やめろ、メフィスト2世!」
メフィスト2世「ちょ、ちょっとなんだよ」
ヒロシの父親「ヒロシ…」
ヒロシ「父さん!」
悪魔くん「!」
グラウコス「ふふふふふ。そーら千年サンゴ共に喰い殺され、お前たちの魂もサンゴの化石の中に永遠に閉じ込められるがいい!」 千年サンゴ「アウ…」
百目「わ、なんだモン」
家獣「バウー」
メフィスト2世「サンゴの化け物め!」
百目「ポーン!」
幽子「えいっ」
霊魂「うう…」
悪魔くん「!」
ヒロシの父親「ヒロシ…ヒロシ…」
ヒロシ「父さん!」
ヒロシの父親「ヒロシ…ヒロシ…」
ヒロシ「父さん?父さーん!」
悪魔くん「ヒロシくん!」
ヒロシの父親「ヒロシ…」
ヒロシ「父さーん!」
悪魔くん「やめろ、メフィスト2世!」
メフィスト2世「ちょ、ちょっとなんだよ」
ヒロシの父親「ヒロシ…」
ヒロシ「父さん!」
悪魔くん「!」
グラウコス「ふふふふふ。そーら千年サンゴ共に喰い殺され、お前たちの魂もサンゴの化石の中に永遠に閉じ込められるがいい!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています