【リレー小説】勇者ヘッポコと冒険者ヌルスケ part1
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
今日はヘッポコくんの16歳の誕生日。いつものようにお母さんにベットからたたき起こされました。
お母さん「ヘッポコや今日はお城に呼ばれているのを忘れたのかい!
ヘッポコくんはあわてて服を着がえてお城へむかいました。
─────────────────────────
ダーマ神殿
私は冒険者とはいえ、類稀なる方向音痴だ。西へ東へ行ったり来たりしているうちあるものを拾った。
数ヶ月前のこと山で遭難しかかった時山道で小さなメダルを拾ったのだ。私はそれを何気にポケットに入れた。 共和国にある精神病院の256号室だ。
今日で入院72日目になる。 牢屋の外の兵士たちがざわめいている
「魔王の手下が攻めてきた!」「とんでもない強さだ!」「竜に乗るモンスターもいて歯が立たない!」などと、どうやら魔王の軍が王宮に攻めてきているようでした
ヘッポコ「俺、レベル256だから魔王より強いんですけど…」
牢屋の番人「黙れ!お前みたいなやつが強いわけないだろ!」 突然、牢屋の外が静かになった。
ヘッポコは驚いて体を起こすと、
右手首に管が刺さっており、支柱に掛かった袋につながっている。 「こりゃ拷問じゃー!」
ブチッ
ヘッポコは手首の管を引き抜き
ドガッ
袋のかかった支柱を蹴り飛ばした
ズガーン
支柱が牢屋の扉を破壊した
「さて、魔物狩りじゃ」 ヘッポコはベッドから降りると転んでしまった。
立ち上がろうにも手足に力が入らず、小刻みに震えた。 宮廷魔法使い「音切りきりBASARA糞貼った〜音切りきりBASARA糞貼った〜」
ヘッポコ「あいつか!オレの足を動かなくしているのは!キサマー!!」
宮廷魔法使い「ヒッ!」
ヘッポコ「こんなものーこんなものーーーーっ!!!」 「におうよ〜におうよ〜!」
ヘッポコは呪文を唱え出した。
「ぐわっ、臭い!こ、これは外道呪文のクセーキンタマ!?」
「クセーキンタマ!!」ニャッ
ぷうぅ〜〜ん つぅ〜〜ん
ヘッポコは呪文を唱えると同時に、金玉を弄った指を魔法使いの鼻に擦り付けた。
「ぎゃーーーっ!」バタッ
あまりの悪臭に、魔法使いは気を失ってしまった。
「どうした!これは何事だ!? うっ、臭い!」
駆けつけた僧侶がたまらず呻いた。 再び突然、魔法使いも僧侶もスッと消えてしまった。
まるで最初からいなかったようにだ。
そして立ち上がっていたはずのヘッポコは床に座り込んだままである。 女神「…勇者ヘッポコ、聞こえていますか」
ヘッポコ「えっ?」
女神「勇者ヘッポコよ、その牢から脱出するのです。あなたがいる場所は魔王に心を売った者たちが作った牢獄です。さあ、はやく。」 ヘッポコ「人の気配がしない。
魔王の牢獄というのは本当なのか?
牢の扉が開いているぞ…。
……嫌な雰囲気がする。
この気配は……、そうだ、
モルゲッソヨやミュータントと
対峙した時のあれだ……。」 「誰だ…? 誰かいるのか?」
「!?」
ヘッポコは呻き声がした隣の牢を覗くと、思わず声を上げてしまった。
「ケ、ケン! 生きとったんかワレ!」
「…そこにいるのはヘッポコか?ここは…いったい…どこなんだ…?
暗くて…よく…わからない…。オレは…何をしているんだ…?
立っているのか…座っているのか…手足の感覚が…まるで…ないんだ…。」 ケンは頭部だけ、つまりリュックサックだけの存在になっていた。
だからヘッポコの視点ではとなりの牢は
どう見ても空き部屋であり何処にケンが居るのかもわからず、ただその声だけが聞こえていた。 ヘッポコは復活魔法ベホマでケンのからだを復活させた
ケン「す、すまん!」
ヘッポコはパルプンテを唱えた!ケンは混乱した!
ヘッポコ「さぁ、お仕置きの時間だぜぃ?!」 ヘッポコが牢の外へ出ると見慣れない光景が広がっていた。
ヘッポコの国では地下牢といえば石造りで
たいまつがなければ真っ暗なのだが
ここの廊下はランプも松明もないというのに妙に明るいかった。
どうやら天井に付いている光る棒が明かりの役割を果たしているらしい。
ヘッポコは電灯というものを知らなかったのだ。 ヘッポコ「これは不思議な棒だな」
そう言うとヘッポコは電灯を引き抜いた
ケン「あっ!」
ヘッポコ「なんだ!真っ暗になったぞ」
ケン「何やってんだ、元に戻せよ」 カチャカチャ パッ
ヘッポコ「おっ、明るくなった」
ケン「あんま余計なことすんなよなー」
ヘッポコ「おいっ、向こうに何かいるぞ!」
ケン「モルゲッソヨ!?」
ヘッポコ「の死体…?」
ガチャ
ケン「誰だ…!」
ヘッポコ「あ…アナ!生きとったんかワレ!?」
アナ「久しいのヘッポコ…じゃが、姿を見られたからには生かして帰すわけにはいかないぞえ…」
ヘッポコ「何を言ってるんだアナ!」
ケン「よく見ろヘッポコ、あれはアナじゃない!妖婆だーっ!」 妖婆もまたヘッポコたちと同じく囚われの身だった。
彼女は魔族でありながら、魔王軍から閉め出された者たちの一人である。 「こんにゃろ!」
ケンはバットで妖婆をメッタ打ちした。
床に倒れた妖婆はしばらく痙攣していたが、やがて動かなくなった。
ケンが妖婆の死を確認するために顔を覗くと、そこにはボコボコにされたアナが横たわっていた。
「え……何で……。」 妖婆「笑止、笑止、笑いが止まらんわ、お主らが滅多うちにしたのは仲間だよ」
ヘッポコ「げ、幻術?!」
ケン「気を付けろ!なにかを使って脳内に幻覚を見せてくるぞ!」
妖婆「ワシャッシャ!わけえの、そんなにビビんなって!」 なんと、妖婆が仲間になった!
妖婆「今後ともよろチクビ」 だが突然、アナの死体も妖婆もフッとモヤのように消えてしまった、
最初からそこに誰もいなかったように。
動揺したヘッポコは周囲を見ると、体を取り戻したはずのケンも頭部のリュックサックのみであり、ヘッポコに引き摺られている状態だ。 ヘッポコは突然現れた黒服の警備員と白服の職員に取り押さえられた。
ヘッポコ「ギガボッシュート!」
ヘッポコはギガボッシュートをとなえた!しかし何も起こらなかった。
警備員たち「…?」
ヘッポコ「あれ!? ギガボッシュート!」
ヘッポコのギガボッシュートの叫びがむなしく廊下に何度も響き渡る。
ヘッポコはケンとともに病室に連れ戻されてしまった。 女神「ヘッポコよ、幻惑に惑わされてはなりません。妖婆もアナもウロタトモカーオにより死んでいます。」
ヘッポコ「ファッ、幻覚!?」
女神「そうです。ウロタトモカーオを受けた者はトロールや魔王、異世界人以外は生き返らないのです。」
ヘッポコ「…そんな、じゃあケンは魔王か異世界人なのか?」
女神「よくわがんにゃいです。」 「アーアー聴こえない」
そう言うとヘッポコは病室を後にした。 白衣の男「コラコラ、勝手に出歩いちゃいかん」
ヘッポコ「やめろ!離せよぅ」
抵抗するが、ヘッポコは病室に連れ戻され
そして、拘束具とヨダレ玉を着けられた。
ヘッポコ「あ"〜あ"〜」 ヘッポコとケンがこの施設に収容されたのはヘッポコたちの持つ不死性に興味を抱いたためである。 ヘッポコとケンは再び脱出を試みた。
長い廊下には数メートルおきに配置された電球が鈍く光っている。
「ケン、ちょっと待ってくれよ。拘束具のままじゃ早く走れないんだ」
「馬鹿かお前は─。そんなもんいつまで着てんだ」
ケンはヘッポコの方を振り返り、呆れた調子で言った。
暫くすると、扉が半分ほど開いている部屋があったので二人はゆっくりと中を覗いてみた。
部屋の中には血だらけの白衣を着た男が、テーブルに乗せられた六本足の奇妙な生物の解体をしていた。
その生物は骨から肉が削り取られ、肉はそれぞれの部位に切り分けられていた。
「うわっ、何だよこれ…」
ヘッポコは思わず声を上げてしまった。 ケンは言葉もなく、一連の作業をじっと見つめている。
血の臭いに気分が悪くなったのだろう、ヘッポコは青い顔をしている。
「……すごいな」ケンが、声をひそめてヘッポコに囁く。
「お、おう」
「……やってみたいな」
「は?」
ヘッポコは、驚いてケンの顔を見上げた。
ケンの目が異様に光っているように見える。
「何言ってんだよ、もう行こうぜ」
ケンは、ヘッポコに腕を取られるようにしてその場を後にした。
そのケンの手はバットに巻き付けた有刺鉄線を、無意識のうちにまさぐっていた。 老爺「そこに隠れているものよ、ヘッポコ・ノ・コッタと、ケン・スカルリバーよ」
ヘッポコ「な!?」
ケン「何で俺たちの名を?!」
老爺「ちょっとのことじゃ、少しのきっかけがあれば心を読むことなど容易い、トロールの末裔、そして日本人の地を受け継ぐものか」
老爺「わしもエルフじゃから人の心ぐらいは読めるものよのぅ、少しのきっかけさえあればの」
ヘッポコ「そ、その生き物はなんだ?!」
老爺「六ツ足じゃ、からだを解剖し、その呪いの根拠を探っておる、元々は人間じゃからのぅ」
ケン「え?!その化け物が?!」 「じゃあ、お前で六本足のごっこだ!」
ケンは、白衣の男を床に寝かせて、動かないようにヘッポコに手足を押さえ付けさせた。
そのあと、ケンは白衣の男の心臓付近にナイフを刺して傷をつける。六本足役の男は「ギャギャ!」と奇声を上げたが、六本足なので当たり前だ。
それから肉を裂くと心臓があったので、手を突っ込んで心臓の回りの血管を引きちぎった。
白衣の男は血溜まりの中でビクビクと魚のようにのたうち回り、動かなくなった。
見開かれた目からは徐々に生気が失われ、その眼球はくすんだビー玉のようになった。
「あれ? 返事がない…ただの屍のようだ。ってか」
ケンはそう言ってほくそ笑んだ。 警備兵「止まれっ!」
その声にヘッポコ振り向くと同時に乾いた破裂音が鳴り響いた。
ヘッポコ「…えっ、えっ。」
そしてケンが倒れた。彼の腹には穴が開きそこから血が滲み出している。
ヘッポコは初めて見る銃の威力にパニックになった。 ヘッポコ「ケンッ!…ケンッ!」
ケンに寄り添おうと近づくヘッポコを麻酔銃の第二射が阻む。
警備兵「とまれッ」
警備兵たちがにらみつけると、ヘッポコはがたがたと震えあがり、その場に立ちすくんだ。
女神「…逃げるのです。」
その声にハッとなったヘッポコは逃げ出した。
当然警備兵たちはそれを阻止するために銃撃しようとするが
ヘッポコが器材の後ろに隠れるように逃げたため発砲できない。 ヘッポコは失禁しながらも部屋の奥へ奥へと逃げながら女神の後を追うと、抜け道を発見した。
女神「…こっちです。」 地下には繋がれた六ツ足が数頭いた
女神『乗るのです』
ヘッポコは黒いたてがみの六ツ足に股がると繋いである鎖を解いた!
警備隊「ま、まずいぞ!六ツ足を奪われた!逃がすな!!!」
しかし六ツ足のスピードは天馬をもしのぐ勢いである!
あっといまに地下から駆け上がると地上の城壁に向かい、走り出した!
その頃には警備隊は何百人となりヘッポコを追走していた! 女神「こっちよ…」
ヘッポコ「どっちだよ!わかんないよ」
女神「……。」
ヘッポコ「こいつ妖婆じゃないだろうな」 銃声が何度も鳴り響き、銃弾が六本足を駆るヘッポコをかすめた。
ヘッポコ「ひええええああっ」
ヘッポコは悲鳴を上げ、六本足にしがみつきながら身をかがめた。
ヘッポコは銃声がトラウマになった。 女神『こっちよ…』
女神はヘッポコに城壁に向かえと指示を出す
ヘッポコ「このままだと壁に激突するぞ!」
女神『発破!』
バン!!!!
壁に穴が開き、ヘッポコをのせた六ツ足はそこを駆け抜けた!!!! 妖婆「ヘッポコ、その小娘の言うことを聞くんじゃないよ!」
ヘッポコは後ろを見ると妖婆が乗っていた。
ヘッポコ「妖婆ァ!生きとったんかワレ!」
妖婆「勝手に殺すんじゃないよ、ったく!その小娘はお前を駒としか見ていない。さあ、施設に戻ったほうがお得だよ!」
女神「ヘッポコよ、騙されてはいけません!」
妖婆「施設にいれば窮屈かもしれないが、少なくとも衣食住は保証されるし、娯楽も少しはある。好きなだけ寝れて、眠いのに仕事のために起きる必要もないんだよ?いいのかいへっぽこ!?」 ヘッポコ「オレは世界を救う勇者になるんだ!」
ドカッ
そう言うとヘッポコは老婆を蹴落とした。
老婆「おのれ糞ガキ!どこに逃げても必ず見つけだしてやるからね!」 ────穏やかな午後だった。
いつものようにヌルスケは木箱や壺をあさり、メダルを探していた。
ヌルスケは冒険家であったが、小さなメダルを見つけた事により運命を狂わされていた。
来る日も来る日もメダルを探しているうちに時が流れ、その顔に一本、また一本と深いシワが刻まれた。
この日、ヌルスケは小声で独り言を言った。
「ワシは、もうじき死ぬ……」
いったい、ワシの人生は何だったんだ。
まるで地面の小さな砂粒だ。何の力もなく、何ひとつ成し遂げることが出来なかった。
生きることの意味を失いかけているヌルスケの思いはいつしか深いため息となり、眉間に新たなシワが生まれた。
目の前には大草原が広がっている。
空にはどんよりとした雲が低く垂れ込めている。
陸と空との境界を灰色に覆いつくしているのを見て、ヌルスケは呻くように再び呟いた。
「世界は広い……。この世界を牛耳る力が、もしワシにあったなら……」
その時、ヌルスケが手を入れた壺にひんやりとした感触があった。
「あっ、これは!」
ヌルスケは壺をゆっくりと逆さまにすると、中から出てきたのはメダルではなく、小さな赤ん坊だった────。 施設からの脱走に成功したヘッポコたちはやや遠くに離れた町に潜伏していた。
女神「しばらくここに身を潜めましょう。」
女神が案内した場所は地下水路の資材倉庫だった。
今は使われていないらしくなにもない。
妖婆「ヘッポコはほんとバカだねえ。自炊もなにもできないくせに外に飛び出すなんて。それにクズのお前が勇者になれるわけないだろう。」
ヘッポコ「しつけえ…。」
妖婆「がははっ、あたしゃ不死身なのさ」 ヘッポコはドブネズミを捕まえて焼いて食べた。
「意外とイケるな」モグモグ
横を見ると女神も何かを食べている。
「おい、何を食べてるんだい?」
ヘッポコがたずねると、女神は答えた。
「ジパングの高級和牛だよ」 ヘッポコ・ノ・コッタ、ケン・リュックマンなどの不死体は、極めて低い遺伝確率(約250億分の1、あるいはそれ以下)で発生する、生存率の極端に高い個体を指す。
彼等は異常に高い生命力と、強靱な生存本能に裏打ちされた行動力、そして奇跡と言える程の悪運によって、生還が絶望視されるような戦で特攻同然の攻撃しても、生き残ってしまう。
単に生命力や治癒能力が高い生物とは異なる点は、その存在自体がいわゆるチートや超常現象に近いことである。
彼等は、本人の意図に関係なく、周囲の人間の行動や思考、更には自らが置かれた環境すらも改変し、生存する。
その肉体は決して不死身ではないが、無意識に自らが死なない状況を作り出し、時には理不尽とも思える奇跡的現象を発生させることで致命傷を回避し、生存を続ける。
奇跡的現象の例を挙げると
眼前で発射された攻撃魔法、弓矢などが物理的に考えられない方向へと逸れ、外れる。
自爆魔法のメガンテが不発。
何十回攻撃されても“致命傷”は負わない(致命傷にならない程度の負傷はする)。
致命傷となり得る外傷を受けても、異常な治癒能力で復活する。
医学的に死亡が確認されても数日後に教会で蘇生。
自らの意志でアストロン状態(物理、魔法攻撃無効)になり、最強魔法のウロタトモカーオ被曝後にも覚醒。
などが確認されている。 悔しくなったヘッポコは女神の和牛に脱糞した。
ヘッポコ「どうだ糞尿ソースの味は?」 (ウッ……!)
異臭と汚物。
それを目の前にして女神は思わず顔を背けた。
その女神に向かってヘッポコは言った。 ヘッポコ「神のくせに食べるものは俺たちと変わらんのな。」 妖婆「やるじゃないかヘッポコ!それでこそトロール族だよ。父親のハッケヨイとは大違いだねえ」
ヘッポコ「パパを知ってるのか!?」
妖婆「ああ知ってるとも、お前の親父はトロール族の面汚しさ」 「うげげげえぇっ!」
女神はあり得ない臭いの吐瀉物を吐いた。
「カーッ、ぺっぺっ!」
糞尿肉を吐き出した女神の姿が妖婆に変わった。
「やっぱりオマエかよ…はぁ」
ヘッポコはため息を洩らすと地下水路を一人で歩き出した。
女神『こっちです…』
再び女神の声がヘッポコの頭に響いた。 ヘッポコ「おい、ババア!オヤジの事を詳しく教えてくれ」
妖婆「口の聞き方を知らんようじゃな」
ヘッポコ「お姉さん、父の事をこの醜い私に教えて下さいませ」
妖婆「ええじゃろう…あれは……
冒険に疲れたヌルスケという男が、壺の中から赤ん坊を見つけた事から始まったんじゃ」
ヘッポコ「壺から赤ん坊!?」
妖婆「そうじゃ、そしてヌルスケは…その赤ん坊にハッケヨイと名付けた……
たいそう独り者のヌルスケはハッケヨイをたいそう可愛がって育てた」
ヘッポコ「オヤジ…」
妖婆「じゃが…ハッケヨイが14歳になったある日!!」 家の納屋から小さなと古びた巻物を見つけた。
ハッケヨイ「わははは、臨時収入ゲットでごわすwww」
「それと、この巻物は何でごわしょうか……ボ、ボッ、ボッシュート?」
ベコン!!!!バキバキッ!!!
なんと、ハッケヨイが巻物を読んだ瞬間、納屋の床が抜けて大穴が開いた!
「のわーーーっ!何でごわすかーーーーっ!!?」 家の納屋から小さなメダルと古びた巻物を見つけた。
ハッケヨイ「わははは、臨時収入ゲットでごわすwww」
「それと、この巻物は何でごわしょうか……ボ、ボッ、ボッシュート?」
ベコン!!!!バキバキッ!!!
なんと、ハッケヨイが巻物を読んだ瞬間、納屋の床が抜けて大穴が開いた!
「のわーーーっ!何でごわすかーーーーっ!!?」 ──────「ヘッポコ! おい、ヘッポコ!」
「んあ?」
妖婆に声をかけられたヘッポコは 気だるそうに返事をした。
「あんた 人の話を聞いてなかったのかい?」
「へへへっ だって眠くなっちゃったんだもん」 ヘッポコ「ボッシュート!」
メキャッ
妖婆は地面にめり込み、大穴に飲み込まれた。
ヘッポコ「さて、地下水路を進むぞ」
女神『…こっちです』
ヘッポコ「ハイハイっと」 妖婆はヘッポコのくびをつかんだ
妖婆「最後まで聞いてけや、テメーのオヤジの話じゃぞ」
ヘッポコ「ヒイ!!!き、聞く!」
妖婆「ヌルスケはトロールでも魔族でもない、ただの人間じゃ、コインハンターとして賞金稼ぎをしているような身分の男じゃ、しかし、コインの願いを叶えるエルフにより、永遠の命を授かっているらしい、暗黒大陸にて、いまだにせいかつしているらしいぞ」
ヘッポコ「へ?!まだいきてんの?!」
妖婆「年齢で言えば580歳くらいじゃろうのぅ」
妖婆「その、秘技を書いた巻物のことなんじゃが4つの奥義が書いてあるのじゃ」
妖婆「強化系のギガボッシュート、特殊系のウロタトモカーオ、操作系のウンコタレトール、放出系の神竜発破などじゃな」
ヘッポコ「親父のハッケヨイ.ノ.コッタはギガボッシュートを覚えたわけか」
妖婆「バカモン!!!四股やてっぽうをさぼっていたハッケヨイにそんな技が使えるか!あやつはボッシュートまで!初歩も初歩じゃな」 妖婆「そしてお前の技はギガボッシュートではない。そもそも石碑を読んだだけで技を使えるわけないだろ」
ヘッポコ「なんだと!?」
妖婆「お前が使っているの技はポッシュートと呼ばれる偽物だ。ボッシュート系の技じゃない。」
妖婆「真のボッシュート系の技はどれも捨て身。
捕まえた相手の足元に次元の裂け目を開け自分ごと飛び込む決死の技じゃ」
妖婆「お前のような生半可な者が扱える代物じゃない」 ヘッポコ「でもなぁ〜実際に大穴開けたりしたんだけどなぁ〜」
妖婆「フン、お前さんのことじゃ、どうせ夢でも見とったんじゃろ」
ヘッポコ「嘘をつくな!よーし、目ん玉ひん剥いて良く見てろよ
ボッシューーーーート!」
ペコッ
妖婆「!!」
なんと、ヘッポコの脳天が少し陥没した。
ヘッポコ「か、か、かぺ!?」 妖婆「ポッシュート系は、唱えれる度に幻覚という形で詠唱者の願望を叶えてくれる技じゃ。麻薬に近いが依存症はない。代わりに癌の発症率が高まる。」 女神『そろそろ、向かうのです…巻物の場所、ヌルスケの場所を伝えましょう』
妖婆「ふん!!!さっさと行きな!女神とわしは不仲じゃでな!魔族であるワシとエルフ族の女神とじゃ気が合わんわ!」
妖婆はヘッポコの頭の陥没をケツを蹴りあげて治してやった
ヘッポコ「あ、ありがとう!」 ヘッポコ「でも…なんか忘れてる気がする……。 はっ、そうだ!」
何かを思い出したヘッポコは、
A.よし、ケンと合流しよう。
B.ララの故郷を探そう。
C.アナは生きているのだろうか?
D.脱糞した。 ヘッポコ「ケンよ、すまんがおまえの見た目と雰囲気を教えてくれんか?」
ケン「お前の目の前にいるだろう!」
ヘッポコ「いや、書き手の人に聞いてるんだ、ケンシロウのイメージだったが違うのか?アナはアナと雪の女王のアナだよな?」
ちなみにヘッポコは西郷隆盛に似たチビの男である そしてヘッポコは研究所に戻った。
ヘッポコ「ケンはまだここにいるのだろうか?上手く脱出してれば良いんだけど」
警備兵「おい止まれ、何だオマエは!」
ヘッポコ「あの…か、顔がリュックの人を知りませんか?」
警備兵「何でそいつを知っている?あっ、貴様は!」
ヘッポコ「やべっ、ボッシュート!(ポッシュート)」
ペコッ
警備兵の脳天が少し陥没した。 入り口の警備兵さんを倒したヘッポコくん。
ヘッポコ「失礼しまーす!」
ガチャ
部屋の中には椅子に縛られたケンがいました。
ヘッポコ「ケ、ケン!行きとっとんかワレ!」
」
ケン「おぉヘッポコ!助けに来てくれると思ったぜ」
二人は急いで研究所から逃げ出しました。 爺「警備の連中は国王の認可を受けたマフィアじゃよ。」 ヘッポコ「貴重な情報ありがとう」
ケン「駄賃だ、取っとけ」チャリン
そう言うとケンは、爺さんに金貨を渡した。
爺「おお!ありがとうよ、どんなに辛くとも頑張るのじゃよ」
ヘッポコ&ケン「おう!」
二人の姿が見えなくなった頃、爺が貰った金貨に目をやると金貨は臭い糞に変わっていた。 暫くすると、糞はとんでもない悪臭を放ってきた。
しかし、爺はどうしても棄てる事が出来ない。
くさい
うま ケン・リュックマンの日記
妻が死んでから5年がたつ。人は「悲しみは過ぎゆく時が慰める」などと知った風に言う。
ばかな。この引き裂かれるような思いは永遠に癒されるものではない。
目前にはもはや絶望しかない。
ああルシール・・・なぜお前は、私を置き去りにしたのだ・・・。 ケン・リュックマン・・・頭部がリュックサックそのものという異様な姿をした怪人物だ。
ヘッポコが気付いていないだけでケンが村や町を歩けば注目の的だった。
その上彼自身、筋骨隆々の大男なのでなおさら目立った。
彼はいつもタンクトップ一丁で下半身を露出している。 ヘッポコ「フルチンはマズイだろ」
そう言うとヘッポコはケンに毛皮のフンドシを渡した。
ケン「要らん!」 ヘッポコ「な、何いってんだワレ!!!」
ヘッポコは無理やり毛皮のパンツをはかせた
ケン「ぶ、ぶべらぁ!!!」
ケンは明らかにパワーダウンしている
そこへ、トロールのじいさんたちが歩いてきた
トロールの爺「おお、こいつぁヘッポコじゃねえか」
ヘッポコ「…おれのオヤジはトロールの面汚しだったんだよな」
トロールの爺「だ、誰からそんなことを聞いたんだ?!」
ヘッポコ「みんな言ってるよ、糞神兵との戦争の時に誰よりも逃げ回っていたと」
トロールの爺「…違う」
トロールの爺「お前のオヤジは、英雄だったんだ」
ヘッポコ「え?!」
トロールの爺「ギガボッシュートは捨て身の技、糞神兵の軍隊はとんでもない力だ、村の長は、村の男たちに命をなげうちギガボッシュートで糞神兵を道連れに倒してこいと命じたのだ」
妖婆「そこまでだよ!おしゃべりは!」
ヘッポコ「妖婆!おれのオヤジは面汚しじゃないって?!」
妖婆「忘れな!トロール族を救ったのは軍神、オオイチョウ・ゴ・ツァンデス様だよ」
妖婆はトロールの村の中心を指差す
そこには白銀で作られた巨大な戦士像が立っていた ヘッポコ「もう脳に入んない……。」
大勢に色々な話を吹き込まれたヘッポコは失神してしもうた。 女神は失神したヘッポコを担ぎ上げた。
その腕は意外と太く筋肉が付きガッシリしている。
女神「ケン、これから隠れ家に行きます。私に付いてきなさい」
女神は子猫のような顔でケンを見ながらいうと
ものすごい速さで走り出した。
ケン「えっ…、あっ!」
一瞬、キョトンとするケンだったが
女神が走り出したので慌てて追いかけた。 戸愚呂(兄)「そんな事より今から美少女狩りに行くんだが一緒にどうだ?」 ケンは顔面のリュックをトランスフォームさせ、車輪を取り出すと自転車のような形に代わり、女神についていった!
女神「やはり、あなたたちはただの人間ではありませんね?からだの形を自由に変えられるとは念の力だけでは不可能なことです」
ヘッポコ「か、顔がリュックの時点で人間じゃないだろワレ!!!」 ヘッポコ「おい、俺をいったい何処に連れていく気なんだ?下ろしてくれよー!」
しかし女神は物凄い力でヘッポコを担いでいる。
ヘッポコ「下ろせー!下ろしやがれー!」
すると女神はヘッポコをお姫さま抱っこして加速した。
ヘッポコ「やめてくれー!」
女神は無言で走り続けている。
ケン「なんつう速さだよ…化物か!?」
ケンは女神にジリジリと離されて行った。 ヘッポコ「なあんだ、ここってさっきまでいたところじゃん」
女神が向かった先は、ヘッポコが先程までいた地下水路の小部屋だった。
女神は自分より大きなヘッポコを担ぎながら梯子を降り
敷かれた蓙の所で下ろした。
妖婆「ひひひっ、遅かったじゃないか」 ヘッポコ「妖婆?!なぜここに?!」
妖婆「いまねぇ、大事な話をしてたんだよぉ、世界の仕組みを作り変えようって話さぁ」
女神「この、多数の魔物、エルフ、ドワーフ、トロール、ゴブリン、すべての生き物の争いを止める手段です」
女神「最後の手段として、糞神兵の復活を目指しているのです」
ヘッポコ「な、なんだってぇ?!」
ケン「やっと追い付いた、なんの話だ?!」
妖婆「ケンよ、ヘッポコよ、お前たちの力が必要じゃぞ?古代の人造戦闘生物、復活には時間がかかる」
ヘッポコ「そんなもの復活させて何をするつもりだ!」
妖婆「シャシャ…世界の再構成だよ、世界を破壊し、ワシらの世界を作り上げるのじゃ」
ヘッポコ「め、女神!そんなこと、許されるのか!?」
女神「天の会議では可決された話です、これで世界の平和が訪れるならと、痛みは仕方がないのです」 ヘッポコ「そんな事はさせないぞ!世界は俺が守るんだ!Wボッシュート!!
ペコペコッ
女神と老婆の頭が少し陥没した。
女神「ヘッポコ、およしなさい
老婆「そんな呪文じゃわしらは倒せんぞ
ヘッポコ「Wボッシュート!Wボッシュート!!
ベコベコッ
女神「や、やめ、やめなさ…
妖婆「くっ、おのれぇ
女神と老婆の頭がかなり陥没した。
ヘッポコ「Wボッシュート!Wボッシュート!Wボッシュート!
メキメキベギャッ!!
女神「アガ……
老婆「………
女神と老婆の頭が半分ほど陥没した。
ヘッポコは鼻から血を流している。
ケン「ヘッポコーーー!もうやめるんだーーーーっ!
ヘッポコ「Wボッシュート!!Wボッシュート!!Wボッシュート!!Wボッシュート!!!! 女神と老婆は地面にめり込んで動かなくなった。
横柄で尊大、自分達が世界で最も優れていると根拠もなしに思い込んでいる老害たちだ。
自分たちのために世界を作り替える…人間も魔物も消し去って。
だから埋めてやった。奴等にとってふさわしい、本当に正しい場所に。 女神「愚かですねえ、貴方はそこまで現実逃避をしたいのですか?妖婆の話の全てが嘘とはいってませんよ。」
ヘッポコは幻覚を見ながら笑っていた。
ヘッポコ「ふふふ、俺は我が道を行くぜ。」 女神「目を覚ますのです。」
女神は起き上がるとヘッポコにキスをした。
ヘッポコ「ハへ?まだ生きてたのか!」
ヘッポコは動揺しながらもボッシュートを再び唱えた。しかしそれは偽りのボッシュート、当然なにも起こらない。ヘッポコは再び幻覚にかかる。 ヘッポコ「うおお!何が幻覚だ!俺は勇者だーっ!」
ヘッポコは女神の服を剥ぎ取り、たわわな乳房と膣を味わうと、容赦ないピストンの後子宮にザーメンを注いだ。
女神「そんなひどい。」 それももちろん幻覚
女神は再びヘッポコをベッドで起こした
女神「起きるのです」
ヘッポコ「ち、ちくしょおおおお!!!!ちくしょおおおお!!!!」 ドゴッ!
ケンのルシールが女神の脳天を凹ませた。
女神「ギャン!」
ケン「これは幻覚なんかじゃないぜ」
ヘッポコ「サンキュー、ケン」 ヘッポコ「オレはオレのやり方で世界を救うぜ!」
妖婆「無駄じゃ!巨糞兵の発動は誰にも止められん」
ケン「やってみるさ」
女神「死ーーーーーーん…」 女神「…勇者の中の勇者ケン・リュックマンよ、いくら貴方でもこの暴挙は我慢なりません。」 イオン「我が名はイオン。全ての商店街を消し去り、そして私も消えよう」 ケン「なんだかわけがわからないけど、俺の力ではお前を殺せないのは知ってる。」 ケン「俺は神を殺すだけの力はない。だけど手はあるのだ。」
ケンはルシールを両手で持ち、バッティングフォームを取りイオンをフルスイング。空の彼方へホームラン。 イオンは消え去った。
そして、シャッター商店街はケンにより守られた。
商店会長「あなた こそ まことの ゆうしゃです! どうぞ これを おうけとり ください」
ケンは商品券を受け取った!
ヘッポコ「いいなぁ〜」 電器店主人がクエストを持ち込んで来た。
「どうかエディオンも倒してくださいませんか!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています