0739創る名無しに見る名無し
2019/09/06(金) 19:25:04.08ID:X6On0u4a「悪魔の作り出した道具が、コレ、騎士の真似事か?」
「……何とでも言え」
「コレ、貴方には自我がある様に見える。
盲目的な忠誠心は、コレ、悪魔には珍しく無いのだが……。
貴方の態度は、コレ、それとは違うな?」
「私はルヴィエラ様の忠実な下僕。
それ以上でも、それ以下でも無い」
黒騎士は大剣を構えて、緩りとした歩みでビシャラバンガに迫る。
ニャンダコーレはビシャラバンガに警告した。
「コレ、幾ら相手をしても限が無いぞ、コレ」
「何か妙案でもあるのか?」
ビシャラバンガの問い掛けに、ニャンダコーレは少し考える。
「ルヴィエラの配下は明かりに弱いと言うが、コレ……」
「済まんな。
己には己を強くする事しか出来ぬ」
「ニャ、それは仕方が無い事。
斯く言う私も、原始的な魔法を幾つか使えるだけで、コレ、明かりを灯す等と言う芸当は、
コレ、出来ないのだから」
ビシャラバンガとニャンダコーレは冷や汗を掻いた。
手詰まり感が強い。