0498創る名無しに見る名無し
2019/06/12(水) 18:28:20.09ID:8LAItr7g勿論、一般人にも見えない。
そうなると反逆同盟の者か、或いは反逆同盟と戦う側の者か、どちらかだ。
ワーロックは身構える。
彼の反応に、白い法衣の女性は静かに言う。
「それが一般人では無い証拠だ。
私を見て、逃げるでも無く、静かに戦闘の決意をしている」
「貴女は何者なのか?」
ワーロックの問に、彼女は答えない。
「人の質問に、同じ質問をし返すな。
お前が何者か答えてくれたら、答えよう」
ワーロックは数極の思案の後、彼女の要求に応じた。
「私は反逆同盟と戦う者」
「やはり一般人では無かったか……」
「いや、一般人だ。
魔導師では無い」
彼の言い分を白い法衣の女性は本気にしない。
「魔導師では無いだけで、一般人でも無いのだろう?」
「いや、一般人だ。
共通魔法社会で暮らす、1人の共通魔法使いだ」
そうワーロックが言い切ると、白い法衣の女性は、困惑した様に沈黙した。