0233創る名無しに見る名無し
2019/03/09(土) 18:52:32.01ID:V/zhJaqi「とにかく食べ物が優先だ」
「出来れば、薄紙や洗剤も頼む。
日用品も足りないんだよ」
「魔力路が止められているのも何とかして貰いたい。
真面に使えるのは水道しか無い」
全員に一遍に迫られて、ワーロックは後退しながら言う。
「取り敢えず、皆さんで話し合って、優先順位の高い物を上から順に紙に書いて下さい。
それを仕入れて来るので。
出来れば、具体的な商品名で書いて貰えると嬉しいです」
それを聞いた各店の店主等は、顔を突き合わせて話し合った。
「何は無くとも食料だ。
日持ちするのが良い」
「次は日用品で」
「それは良いけど、品目も絞らないと」
その間にワーロックは、店内の空きだらけ陳列棚の様子を魔法で紙に転写する。
ああだ、こうだと話し合いは続いて、2角後に漸く結論が出る。
最初にワーロックと話した食品店の店主が、皆を代表して注文書を提出した。
「取り敢えずは、これで頼む。
戻って来るまで、どの位掛かりそうなんだ?」
「往復で半日って所です。
今からなら夕方か夜になります。
それまでに次に頼む物を決めておいて下さい」
「ああ、分かった」
こうしてワーロックは注文書を手にマールティン市を出る。