0109創る名無しに見る名無し
2019/01/27(日) 18:10:43.04ID:ySJPY9IH「先物相場は上がるか下がるかだ。
どちらか判らなくても、2人に声を掛けて、1人には上がる、もう1人には下がると言えば、
どちらかは当たる。
確実に2日連続で当てたいなら、同じ調子で4人に声を掛ければ、1人が残る。
10人相手に5日連続で当て続けるには、320人が必要だ」
「逆に言えば、320人に声を掛ければ、10人は確実に騙せるな」
「私も同じ事をしようとしていると言いたいのか?」
それは余りにも予知魔法使いを馬鹿にしていると、彼は憤った。
サタナルキクリティアは声を抑えて笑う。
「くっくっく、悪かったよ。
冗談だ、冗談。
お前の指示に逆らおうと言う気は初めから無い。
少し揶揄ってみただけだ。
予知魔法使いなのだから、その位は解っていた筈だな?」
「予知は言う程、万能でも完璧でも無い。
……今の所は」
「頼り無いな。
そんな事では困るぞ。
お前の指揮に従うと言う事は、お前に命を預けているのだからな」
「ああ、解っている。
私に任せておけば、何も間違いは無い」
スルトは自信を持って言ったが、サタナルキクリティアが彼を見る目は酷く冷めていた。