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【TS】性転換で創作発表 2【総合】
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0001創る名無しに見る名無し
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2011/09/16(金) 23:08:48.18ID:GAAev32p
男の子が女の子になったり、女の子が男の子になったりする作品を創作するスレです。
オリジナル・二次創作どちらも可。SS・漫画など何でも来い。
変身・入れ替わり・憑依・皮など性転換方法も自由。
設定上男女を入れ替えた二次創作(いわゆる先天性TS)もあり。
ただしエロはPINKへ。

※TS…TransSexualの略でそのまんま性転換のこと。

まとめ
http://www39.atwiki.jp/mitemitets/

前スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/
0123わんこ ◆TC02kfS2Q2
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2011/10/07(金) 23:47:28.43ID:TegaSA8Q
スレのみなさん、初めまして。
作品や「少し不思議」なスレ趣旨に引かれてこんなものを書いてみました。
0124「頼子の『子』 ◆TC02kfS2Q2
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2011/10/07(金) 23:49:40.13ID:TegaSA8Q

 「みんなも知っていると思うが、柊が性転換することになった」

 担任教師の開口一番。
 教室中が拍手で埋め尽くされた。ある者は心から、ある者は苦笑いをしながら、そしてある者は表情を変えることなく
教室中の生徒たちは惜しみの無い祝福の音をクラスの男子高校生・柊翔太のために鳴らし続けた。

 「よって、柊は1週間ほど『性転換休み』を取る。柊が休みを終えて戻って来ても、今までどおり接するんだぞ」
 「はーい」

 ホームルームが終わると一日が始まる。なんでもない秋風の涼しい日だった。
 その日の休み時間はもちろん柊の話題で持ちきりだった。とくに噂話の好きな女子はきゃあきゃあと祭りたてる。
 罪の意識など無い。自分たちが当事者で無いから、騒ぎ立ててもいいんだよ。そして問い詰められればしらばっくればいい。
彼女たちの群れから離れて、ひとりぽつんと席で文庫本を捲る女子が聞き耳を立てていた。

 「だって、大伴さんって柊と付き合ってるんでしょ?かわいそー」
 「そうだよね」
 「やばいよ、ミコ。大伴さんに聞こえちゃうって」

 素直に「聞こえてます」と答えるのも癪なので、大伴頼子は黙って文庫本のページを捲った。
 本当はわざと聞こえるように言ってるくせに。

 聞こえない。
 聞こえない。
 聞きたくない。

 文字の羅列に集中する。彼女らの噂話から我が身を遠ざけるために。とにかく、小さい頃から大好きな文章の世界に逃げ込む。
 柊翔太という男子は大人しい故に、クラスメイトからからかい甲斐のある子だという扱いだった。
だからといって、頼子は彼がそれを免罪符にすることを許したくはなかった。

 「でも、ウチらもいずれみんな男の子になっちゃうんだよねー。今のうちに女の子しなきゃね」
 「そうそう。わたしのねーちゃんが変わるとき、着るものに困ってたし!」
 「一生に一度のことだしー。でも、なんで女子は男子より遅いわけ?」
 「とも限らないらしーよ!って、ツイート見たことあるよ」

 わざとらしい声。頼子は本に頼ることが出来ずに、黙ってそのまま教室を後にした。
0125「頼子の『子』」 ◆TC02kfS2Q2
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2011/10/07(金) 23:51:41.34ID:TegaSA8Q
 噂話は本当だ。大伴頼子は柊翔太と付き合っている。
 二人がであったのは高校の入学式のときだ。違う中学だったので、お互いのことはよく知らない。きっかけは
本当に何となく、何となく、理想的で劇的でもない馴れ初めだった。もしかして本の勧め合いだったかもしれない。
 付き合い始めたのは、最近のこと。まだまだ二人とも清い関係、手を繋ぐことがやっとのこと。思いを打ち明けてから
お互いの顔をあわせて話すことが恥ずかしくなってきた。それも心地よく、くすくすっと笑い飛ばせるようになった頃。
 まだまだ知らないことはお互いに多い。それを少しづつ分かってくるのが楽しくって。
 なのに、柊翔太は女子になる。

 性転換休みを取る前の柊翔太は、どことなくおかしかった。原因不明の胸焼けや、言動が感情的になったりと、
男子は薄っすらと柊翔太の変化に気が付き始めていた。女子は女子で柊翔太の性転換を興味本位で騒ぎ立てるだけだった。

 その日の帰り、頼子は柊翔太の家に行くことにした。初めて行く恋人の家。行き方はメールで教えてくれた。
 しばらく柊翔太と会うことがなくなるから、そして翔太の瞳を自分に焼付けに向かう。
 近代的なマンションの入口で、母親とインターフォン越しで柊翔太が在宅していることを確認する。
 建物の中に入ることを許され、柊家の階へのエレベータに乗る。立っているだけの時間がもどかしいが、それは仕方が無い。
雲がきれいだと上の空でしばらく歩いていると、目的の部屋の前に着く。柊家の玄関から顔出したのは翔太の母親だった。
 「顔をあわせてあげると翔太も喜ぶから」と、頼子は敷居をまたぐことにした。

 柊翔太は部屋の中で少年誌を読みながらごろ寝をしていた。男子の着るようなパジャマに身を包む、ぱっと見お年頃の女子。
性転換は頼子が思っていたよりも早く進んでいた。少年誌を読んでいたパジャマの少女は来客に気づく。

 「頼子じゃねーの」
 「来たよ。悪い?」
 「からかいに来たんだろ。でしょ」
 「そんなわけ無いよ」

 頭をかきながらベッドの上でぴょんと跳ねる柊翔太からは、女の子独特の恥じらいが見えた。その割には言葉遣いは
まだまだ男子らしさが僅かながら残っていた。一日会わないだけで、男子が女子へと変わる不思議。

 「クラスの子がからかうんだ。柊くんのこと」 
 「いつものこと。どうせ、あいつらだろ。慣れてます、慣れてます」
 「んもっ」
 「小さい頃から賞を取るぐらい作文が得意なんでしょ。だったらもっと語彙増やしなさいね。そして、おれ……わたしに教えてくれ」
 「お断りします」
 「へへへ」

 口に手を当てて笑う仕草はまだ柊翔太にとってはぎこちない。

 「親も動転しててね。制服とかいろいろ買い直さないといけないけど、保険が利くみたいって。でも、一人っ子でよかった」
 「うちも……一人っ子だし」
 「孝行娘めっ」
0126「頼子の『子』」 ◆TC02kfS2Q2
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2011/10/07(金) 23:53:42.15ID:TegaSA8Q
 丸みを帯びた体つきは少年の部屋には全く似つかわしくない。
 少女になろうとする少年は、必死に少年にしがみついているようにも見えるし、少年から逃げ出そうとも見える。
ただ、股を広げる仕草だけは、徹底して意識しているようで見せる隙はなかった。

 「ずいぶんと女の子になってきたことね」
 「おれ……わたし、やっと性転換期が来たからさ。同級生はみんな中学のときに変わってたのに焦ったあ。その反動かなあ。
  個人差ってホントあるんだなあ。でもさ……最近、ここんところがずきずきと痛んだよ。うう、ぽんぽんが痛いな」

 下腹部を触る柊翔太の姿を頼子は黙って見つめていた。

 きっと、この部屋も変わる。バトルものばかりの少年漫画の本棚も、作りかけのプラモも、コードが絡んだままのPS2も。
 きっと、この部屋も変わる。繊細な描写ばかりの少女漫画の本棚に、編みかけの毛糸のマフラーに、きちっと並んだぬいぐるみに。

 翔太が翔太であり続けられるのもあとわずか。その間に言いたいことがあると頼子をベッドに座らせる。

 「頼子が性転換を迎えるまで、わたしさ。お前のこと忘れないから、お前も忘れないでくれよ」
 「……なに」
 「へへへ。おれ『翔子』になろうかな。『頼子』の『子』を頂いてさ」
 
 頼子は隣に座る恋人から甘く、柔らかい香りが漂うことに戸惑いを隠せなかった。胸がかき乱される思いはどうすればいいのか。
初めて二人で出かけたときだって、こんな感情は湧き出てこなかったはずだ。
 頼子は柊家から出るまで、何も話すことが出来なかった。

 頼子は自宅に戻ると真っ直ぐ自分の部屋に飛び込んだ。
 周りは女の子の部屋。淡い色のじゅうたんに、カーテン。整理整頓された机。紛れもなく女の子のものだ。
 
 息が荒くなる。どうしてだろう。柊翔太に会ったからか。
 自分が心奪われた柊翔太という人間はもういなくなるからか。
 自分が初めて思いを寄せた人間をもう好きになれなくなるかもしれないからか。

 説明がつかない。

 ただ、一つ言えること。

 「どうしてあのとき、ホントのことを言えなかったんだろう」

 涙をこぼさぬように、ふと天井を見上げる。壁にかかる作文コンクールの賞状。
 小学校6年生のときに頂いたものだった。小さい頃から作文は得意。今までの人生の中での自慢だった。
 受賞者の名前には美しい文字で『大伴頼尚』と書かれていた。


   おしまい。
0127わんこ ◆TC02kfS2Q2
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2011/10/07(金) 23:55:42.84ID:TegaSA8Q
お気に召しましたでしょうか。
投下おしまいです。
0130わんこ ◆TC02kfS2Q2
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2011/10/16(日) 22:19:16.13ID:iNCqpB0o
また、書きました。よろしゅう。
0131名古屋嬢。 ◆TC02kfS2Q2
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2011/10/16(日) 22:21:17.10ID:iNCqpB0o
 高校生の妹がきゅっとおれの腕にまとわり付いて「かかとのある靴も慣れてきたね」と褒めてくれた。
けしからん胸がおれの真新しい洋服越しにあたるもの、いまや年下の同性として見るしか出来ない体なのは致し方ない。
 ギクシャクしながら一緒にオブジェが鎮座する名駅前の横断歩道を渡る。妹のせいでなく、未だに履き慣れないブーツのせい。
 母が駅ビルのデパートで買ってくれたブーツだから、大切には履かなければと物分りの良い母を恨む。足元を気にしすぎて
普段は目に入らないマンホールの絵柄が気になる。丸の中の「八」の字がやけに貫禄あることに気づく休日の午前だった。

 「女の子になって良かったね?」
 「ちぐさ、黙れ」

 イヤミにも取れない上の妹の言葉は、男子の姿に戻ることの出来ないおれに突き刺さった。

 ある日突然、おれは「女の子」になった。原因は分からない。大学病院で診てもらっても同じく。
 わずか二十余年生きたおれの人生は終わってしまったと悟った。しかし、母や上の妹は喜んだ。
おれが「女の子」になったその日の晩ごはんがエビフライだった。おれは妹を睨みながら尻尾までエビフライを頂いたんだ。

 「立派な人の家に嫁ぐんだよ」と母。
 「おばさんが市役所勤めの人を知ってるから、紹介してあげようかね」と父。
 「兄貴の結婚式は誰にも負けないものにしてあげるよ!」と上の妹。

 冗談ではない。これから長いおれの人生、男子としての楽しみを全て奪われた悲しみを父や母や上の妹は理解しようとしない。
 風の冷たい街を短いスカート姿で歩くことは、去年の今頃は考えもしなかった事だ。黒ストに包まれたおれの脚は意外にも
きれいだと褒められるのだが、あまり嬉しくは無い。かと言ってけなされても困る。大人びた高校生の妹はスマホをいじりながら
おれの遅い歩調に合わせてくれる器用者。長女から次女になってしまったことをにっと白い歯を見せて喜ぶ。ビルディングの入口の
ガラスに映るおれの姿は紛れもなく「名古屋嬢」。うちまきの髪の毛はだいぶ慣れたものの、手入れは上の妹に手伝ってもらってる。
着るもの、履くもの、身に着けるもの、全ては母が準備した。「長女そやから、きちんとしんといかんがね」と。
 
 おれと上の妹は揃って地下街に向かうが、未だに階段が怖い。なのに、上の妹はおれに話しかけてくる。
 落ち着きが無いのは女の子としては欠点だと思う。

 「みずほ、涙目だったよ」
 「どうして」
0132名古屋嬢。 ◆TC02kfS2Q2
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2011/10/16(日) 22:23:17.96ID:iNCqpB0o

 下の妹、みずほ。
 恋に恋する小学6年生。趣味・アニメ。上の妹であるちぐさよりかは大人しく、休みの日になると大須へ繰り出すヤツだ。
きょうもきっと出かけている。マンガの色恋沙汰でまともに涙するようなヤツだ。そんなみずほがおれのために涙した。

 「『わたしの結婚式が出来なくなっちゃう』って、さ」

 娘が三人いれば、家が傾く。
 おれの街ではよく聞く言葉。とにかく、結婚式は派手だ。人生のピークと言わんがごとく盛大にやる。
父もその日を待ち望み、こつこつとお金を貯めてきた。おれは上の妹・ちぐさの結婚式に臨むことを楽しみにしていたのだった。
しかし、今は立場が逆転。ちぐさの方が、おれの結婚式を待ちわびる。そして、みずほはおれの結婚式を恨む。
 おれの結婚式、ちぐさの結婚式。そしてみずほの番。末っ子に生まれた下の妹は、おれが女の子になった日からおれを避けるようになった。
そんなことをしていても仕方が無いのはお互い分かりきっている。
 
 「ちぐさの方が先だよ」

 上の妹はもてる。人当たりもよく、兄のおれが言うもの何だが結構かわいい。だから、どこかの男子と絶えず付き合っているようだ。
下の妹曰く「リア充」だ。そして「爆発しろ」と。きっと誰よりも派手に爆発しなければ、周りの誰もが納得しないだろう。

 「兄貴。またヘンなこと考えてたでしょ」
 「いいや」
 「モーニングサービス、但し小倉あん抜き!の刑に処するよ」
 「どえりゃー怖いー。しかもおまえ、みずほの本、盗み読みしただろ」

 おれを救うように、上の妹のスマホが鳴った。おれに断りを入れて電話に出ると、話しを続けるたびに笑顔が崩れてゆくのが分かった。
 電話を切った上の妹はしばらく黙り込んでいた。

 「振られたんだろ」
 「……」
 「残念だったな。まあ、人生では良くあること」
 「兄貴の人生と比べるなあああ!」

 これからもコイツはこんな調子を繰り返す。兄、今は姉になったおれの第六感だ。
 下の妹が結婚式を迎える方がおれや上の妹より早くなるんだろうな。
 派手に爆発した上の妹のために急遽おれが企画した『残念会』を開こうと、コーヒーの香る喫茶店へ二人で向かった。
 今ならまだモーニングに間に合う。


   おしまい。
 
 
0135 ◆KazZxBP5Rc
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2011/10/19(水) 00:45:53.94ID:2UPu7gEX
書き手さん増えて嬉しい

とか喜んでるだけじゃなくて頑張らないと
>>22からの続き投下ー
0136トライアングル・スターズ 第4話 ◆KazZxBP5Rc
垢版 |
2011/10/19(水) 00:46:54.34ID:2UPu7gEX
「はーい、衣装が届いたわよー。」
と、俺達を呼んだ声の主は、マネージャーの王子(おうじ)君子(きみこ)さん。
多忙なプロデューサーの指示を受けて動く実動部隊、って感じの役職だ。
実際に俺達と関わるのはほとんどがこの人で、プロデューサーは重要な時――例えばこの前のレコーディングの時など――に顔を出すだけだ。
王子さんは純女性(生まれながらの女の人のことね)だがキツ……ハキハキした性格で、逆らってはいけない雰囲気を醸し出している。
「あ、そうそう。楓、歌の方、大丈夫なんでしょうね?」
「はいっ! 順調ですっ!」
「そう? ならいいわ。じゃあ私は用事があるから、後で来るわね。」
……ふぅ。助かった。
実は、レコーディングまで済ませているにもかかわらず、俺はまだ『可愛いなんて言わないで』をマスターしていなかった。
一人の時は完璧に歌える。けど、三人で合わせるとどうしても高い音につられてしまう。
それでもレコーディングの時は順番に撮ることでごまかせた。
でも本番の時はそうはいかない。本番――誰もが知っているゴールデンタイムの生放送音楽番組『ムジーク』。
CDの発売前日に、俺達はその番組で歌うことになっている。
デビューいきなりの大仕事。それだけ注目されているのだろう。
なにせ、これまで音楽にあまり興味の無かった俺でも名前くらいは知っている、片岡(かたおか)貴雄(たかお)のプロデュースだからだ。
自分がその名を背負わされているかと思うと、今更ながらになんだか胃が重くなってきた。
0137トライアングル・スターズ 第4話 ◆KazZxBP5Rc
垢版 |
2011/10/19(水) 00:47:30.45ID:2UPu7gEX
まあ今から緊張していても仕方ない。目の前のことからやっていこう。
俺達三人は更衣室に入った。
自分の分の衣装を取って、他の二人に背を向ける。
そして服を脱ぐ。丸みを帯びた自分の体が目に入るけど、できるだけ無心で、無心で。
衣装は白のシャツ、同じく白の長グローブとブーツ、茶色い革のジャケット、ハット、というカウボーイ……いや、カウガールか……風のものだった。
なんてことはない普通の衣装。ただ……。
「なあ、これ、太もも出すぎじゃないか?」
下はデニム地のホットパンツだ。
最悪の事態・ミニスカを免れただけマシだったとは言える。
膝丈の制服のスカートでも頼りないと感じるんだから。
私服じゃあスカートなんて絶対に穿かないしな。
でも、これとロングスカートどっちかを取れと言われたら……ちょっと迷ってからスカートを取るだろう。
外気が素肌を撫でる感覚が恥ずかしさを呼び起こす。
「でも可愛いじゃない。似合ってるよ。」
なのに友はさらっと言ってのけた。

友の視線はひととおり俺の全身を眺めた後で、ある一点で止まった。
「ところでさ。」
そして、
「楓ちゃん、おっぱい何カップ?」
爆弾が飛んできた。
いきなり何を言い出すんだ。今までそんな話したことなかったじゃないか。
……多分、あれだ。
同じ服を着たことによって体形の差がはっきり気になった……なんてことなのかもしれない。
「し、C……だけど……。」
とりあえず、できるだけ簡潔に事実を答えておいた。
「亜姫ちゃんは?」
「私はDよ。」
向こうでは普通にやり取りが行われている。
恥ずかしいって気持ちは無いんだろうか。多分無いんだろう。
「はぁ……だよね。僕なんてAAだよ。」
「ほ、ほら、身長の違いとかあるし……。」
がっかりした顔をする友に慌ててフォローを入れてみる。
が、友はどうやらスタイルのことで悩んでいるのではないらしい。というのがこの後分かる。
「……楓ちゃん、自分の揉んだことある?」
「は!?」
なんかもう地雷原を歩いているような感じだった。
「無い……よ。」
本当だ。
「なんで? だって男の夢じゃない!」
俺の回答に、心底驚いたような顔をする友。
そういうことか……。
要するに、魅せるための胸が欲しいのじゃなくて揉むための胸が欲しかったらしい。
そりゃあ気持ちは分からなくもない。けど。
「だって、怖いんだよ。」
「怖い?」
当然だろう。人の胸と自分の胸じゃ全然話が違う。
「なんか、そういうことしたら、もう引き返せないような気がしてさ。」
0138トライアングル・スターズ 第4話 ◆KazZxBP5Rc
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2011/10/19(水) 00:47:56.99ID:2UPu7gEX
唐突に更衣室のドアが大きな音を立てて開いた。
「できた? おっ、いいじゃないの。」
王子さんだ。内心ホッとした。これで友の変な話も打ち切りだ。
「じゃあ、土曜日にそれ着て撮影ね。インタビュー――って言っても、『読者の皆様に一言』だけだけど――あるから、考えておいてちょうだい。」
何の撮影かというと、俺達は『ムジーク』出演の前に、テレビ雑誌で一ページの特集をもらうことになっていた。
レコーディングの時には(緊張はしたものの)まだ持てなかった実感が、今ようやく湧いてきた。
いよいよ始まるんだ、という実感。
来週には二学期が始まる。始業式の次の日が本番だ。
不安と緊張……の中になぜかワクワクした気分が混じっている。
夏休み明けをこんな気持ちで待つのは初めてだった。


つづく
0140 ◆LV2BMtMVK6
垢版 |
2011/12/03(土) 22:30:34.64ID:DK2jHhoV
ぁたし  倉刀 ☆⌒(○ゝω・)b


16さい☆


ジブンでゆっちゃうのもなんだけどっ///

かなりモテ2系ヾ(・∀・`*)

みたいな






こないだ

ババアと事故ったp(´A`)q




チャリんここいでたら

こっちが直進なのに

ババア曲がってきた


ひけばよかったカモ?(∀`●)

こけたし

サイテー


でもぁたし言ってあげたぉ♪♪

「まぁいいか!!!!」



って。


そしたら  なんか   逆ギレされたしっっっ(-`д´- 。)

ありえなくなくなくなーい??


でもそこは我慢してあげた(TT;

優しいぁ(´∇`)♪たしまーぢ天使ぃ(ワラ


んでやっぱ マッ缶 乾杯?

偉い自分にごほうびだねっっィィかもっ☆
0145創る名無しに見る名無し
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2012/08/06(月) 17:22:45.81ID:AtUbTk3J
上がってねぇしw
0146 ◆KazZxBP5Rc
垢版 |
2012/09/06(木) 00:31:31.41ID:p6vq9gB1
ほぼ1年経って時期がピッタリになってしまった投下
0147トライアングル・スターズ 第5話 ◆KazZxBP5Rc
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2012/09/06(木) 00:32:03.27ID:p6vq9gB1
まだ慣れないセーラー服に久しぶりに袖を通した。
今日から新学期だ。
始業前の廊下では、海に行ったとか宿題がどうだとか聞こえてくる。
そんな中、やけに見られているように感じるのは、気にし過ぎかなぁ。

と思ったけど、気のせいじゃなかったようだ。
教室の扉を開けて、誰にともなく「おはよう」とつぶやくと、教室中の目がこっちを向いた。
「な、なに?」
「これ、お前だろ?」
クラスの中心的な男子が見せてきたのは、例の雑誌の俺達――トラスタのページだった。
あれって今日発売だったんだ……。
「珍しい名字だし間違いないよな。」
別の男子が聞いてくる。
「お前、こういうのに興味あったのか?」
「母さんが勝手に出したんだよ。」
「またまた〜!」
周りの女子がはやし立ててくる。
本当なんだけどなぁ。なんなら本人に証言を頼みたいくらい。
「でも、乗り気なんだろ?」
「そん……」
……なこと、あるかも。
「いいじゃない、無理してごまかさなくても。
 私たちも周りで性転換症の経験無かったからさ、はっきり言って赫映さんのことどう扱っていいのか分からなかったのよね。」
「そうそう。どういうスタンスなのか教えてくれれば、対応もしやすいじゃない。」
「うん、分かるけど……でも、まだ俺自身どうしたいのか分からないんだ。」
もう戻れないって知ってるのに。諦めたはずなのに。
まだ女の子扱いされることに戸惑っている。
雑誌に載った俺の言葉が目に入る。
『同じ性転換症の人の希望になれたら嬉しい。』
どの口が言うんだか。こんな俺じゃ失望させるだけじゃないか?
0148トライアングル・スターズ 第5話 ◆KazZxBP5Rc
垢版 |
2012/09/06(木) 00:32:34.40ID:p6vq9gB1
「ペーターはどう思う?」
げっ、ここでそっちに振るか!
一人自分の机で柔道の本を読みふけっていたペーター――那智平太(なち へいた)が顔を上げた。
それから俺と一瞬目を合わせて、すぐ逸らした。
やっぱり、か。

ペーターは俺の幼馴染だ。
小学生の時、お姉さんにひどい怪我をさせられて以来、女性恐怖症になった。
そのせいだろうと思うけど、俺が女になってからというもの、ろくに話もしていない。
そういえばあいつが柔道を始めたのもあの事故からか。
なんとなくペーターの持つ本を見つめてるうちに、あいつが口を開いた。
「そんなに焦らなくてもさ、ゆっくり慣れていこうぜ。俺も頑張るから。」
その言葉に、俺は何だか安心した。
なんだ、やっぱり女性恐怖症のせいだったんだ。
もしかしたら、嫌われたのかな、とかちょーっとだけ思う時もあったしさ。
ふと、隣の女子が無言でハンカチを差し出した。
「え? あ……。」
知らないうちに涙が流れていたようだ。
「ありがとう。」
さっと拭って、返す。彼女は笑っていた。
皆優しい。良いクラスでよかったな。
「お前ら席に着けー!」
おっと、担任が入ってきた。
よし、二学期、学校もアイドルも頑張るぞっ!


つづく
0151創る名無しに見る名無し
垢版 |
2013/04/06(土) 23:26:48.57ID:Ag2qhWOB
胎児の頃、すべての男はみんな最初は女の子の身体だったらしい

Y染色体が作用してクリトリスがにょきにょき尖って
おちんちんになる

子宮部分で睾丸が作られ外側に垂れて
たまたまになる
0153創る名無しに見る名無し
垢版 |
2013/08/13(火) NY:AN:NY.ANID:JmZJXdeb
僕、もう性的には女なんだ
もう戻れないし
0154創る名無しに見る名無し
垢版 |
2016/08/05(金) 07:06:17.42ID:HHjEZImo
.
0167創る名無しに見る名無し
垢版 |
2017/07/02(日) 22:33:06.29ID:NM2pe6UE
はげ
0168創る名無しに見る名無し
垢版 |
2017/12/27(水) 12:30:38.00ID:C1Z7QFDy
家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。

グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"

E68I6EB4TT
0169創る名無しに見る名無し
垢版 |
2018/05/21(月) 06:57:02.49ID:tRZnwP6O
知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』

N79BE
0170創る名無しに見る名無し
垢版 |
2018/07/03(火) 20:56:41.91ID:f1dClnnX
9BJ
0171創る名無しに見る名無し
垢版 |
2018/10/17(水) 16:33:36.48ID:ZU7x6aHX
中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね

Z0Y
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