2019年4月16日 Debian,"Buster"インストーラの最初のリリース候補版を公開,セキュア
ブートをついにサポート 階戸アキラ
https://gihyo.jp/admin/clip/01/linux_dt/201904/16

Debianインストーラチームは4月15日,現在開発中の次期リリース「Debian 10 "Buster"」
インストーラの最初のリリース候補(RC)版を公開した。

最大の変更点はDebian 9 "Stretch"では見送られたamd64(x86_64)アーキテクチャにおける
UEFIセキュアブートのサポートで,これによりユーザはファームウェアなどでセキュア
ブートの設定を変更しなくとも,ほぼすべてのマシンでそのままインストーラを起動する
ことができるようになる。Debian以外のメジャーなディストリビューションのほとんどは
セキュアブートをサポートしており,Debianでもサポートが待望されていたが,ようやく
バージョン10という記念すべきマイルストーンで実現することになる。

その他にも,Linux 4.19.0-1からLinux 4.19.0-4へのアップデート,GRUB2におけるI/Oエラー
検知の改善,cryptetupのデフォルトをLUKS2に変更,VirtIO-GPUのサポートなど,多くの
アップデートが行われている。サポートする言語の数は76で,うち38ヵ国語はフルの翻訳が
提供される。