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【HONDA】S660 Part173【MR OPEN】
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2019/05/09(木) 06:23:59.85ID:slSPRXoc
前スレ
【HONDA】S660 Part172【MR OPEN】
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/kcar/1556252024/

アンチにはスルーを徹底的にしましょう。荒らしに反応するのも荒らしです。大人なら全力でスルーしましょう

公式
http://www.honda.co.jp/S660/

純正アクセサリー
http://www.honda.co.jp/ACCESS/s660/

http://www.honda.co.jp/ACCESS/s660/pdf/s660_accessories_catalog_1805.pdf
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2019/05/09(木) 20:53:12.06ID:gyKJZ9Y+
いまさらだけどS660スレに他車乗りのアンチが来るのはなぜ?
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2019/05/09(木) 22:12:29.33ID:iXgf3w7+
世界一美しい車なので嫉妬心むきだしなのでしょう
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2019/05/11(土) 12:48:34.93ID:m2ujJgp8
S660を運転して感じた特徴は
自分でコントロールしようとしても、一切車に何もさせてもらえないんだよね
設計全般に渡ってとにかく補助輪ありきで作られてるから
レベルの低い乗り手を満足させるという意味では
これも良いアプローチだと思う
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2019/05/11(土) 13:23:41.54ID:3jqtwiVm
>>10
扇子が無いので扇風機で対応
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2019/05/11(土) 18:06:14.14ID:AaZaIpnj
>>2
S660はオープンで加速にビビッてアクセル踏めてない
フルフェイスのバイザーも閉じないで
カメラに映る自分の顔ばっかり気にして運転してる
こんなゆっくり運転してタイムアタックもないだろぅ
0014阻止押さえられちゃいました
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2019/05/11(土) 18:21:02.76ID:1H/hGAtE
>>9
この車の最大の問題はそれなんだよね
アジャイルしかり、規格外のタイヤサイズしかり、ダルダルの初期応答しかり
全てにおいて「ドライバーにコントロールさせまい」が主体の設計だからね
0015阻止押さえられちゃいました
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2019/05/11(土) 20:42:16.30ID:NtqNHnmZ
だからビートにしたらいいんだよ。中古ビートに手入れしてS6新車並の金出せば、自由なドライビングが手に入るぞ。
0016阻止押さえられちゃいました
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2019/05/12(日) 07:01:53.44ID:VckioO0N
バレてた


ホンダは最早隠そうとさえしてませんからね、四輪車用エンジンを自社開発していないことを。東京モーターショーでエンジンコンサル会社がホンダのエンジン出品してますから。
(知ってか知らずか、メディアは知らない振りしていますね。知らないならどれだけボンクラなのかって話)
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2019/05/14(火) 10:49:39.06ID:s14lA/gJ
こうして“ゆるすぽ”の方向性は固まっていきましたが、2011年夏、プロジェクトには最大の危機が訪れます。
“ゆるすぽ”の開発計画が凍結されてしまったのです。
「気軽に運転できて速さはそこそこという“ゆるすぽ”では、社内の理解が得られなかった。軽のスポーツカー
といえども、ガチでやりきったクルマじゃなければ、Hondaらしくないという判断からです。開発計画が凍結され
たとなると、そのままではチームは解散です。でも、スポーツカーをつくりたいという強い思いがありましたから
、みんなで部屋に籠もり、どうしたらHondaらしさを保てるのかを考えて、コンセプトを練り直したんです」。

そこで生まれたのが“ガチスポ”、すなわち、本物のスポーツカーというコンセプト。軽のスポーツとしてもっと尖
った、際立ったキャラクターを持つクルマで、スポーツカー好きを唸らせるような性能を目指したものです。
「マイクロスポーツカーの本質を研ぎ澄ましたらこの“ガチスポ”に辿りつきました。けれども、誰もが寄りつかな
いようなクルマではなく、とてもフレンドリーなクルマに仕上がっているし、気軽さも忘れていない。“ガチスポ”と
いいながらも、実は“ゆるすぽ”の世界観を持っているんですよ。“ガチスポ”とは、ガチなスポーツカーというより
は、ガチでつくったスポーツカーなんです。魂をこめてクルマをつくるというガチさでいいんじゃないかって。もちろ
ん、スポーツカーが好きな世代にも『やるじゃん!』といわれるようなクルマにしようとは思いましたけどね」。

「乗って楽しい」を支えるのがサスペンションやステアリング、ブレーキといったシャシーです。「走る」「曲がる」「止
まる」というクルマの基本性能はシャシーで決まります。担当エンジニアはスポーツカーのS660にどんな性能を与
えたかったのでしょうか?

「目標は、日本で運転して一番楽しいクルマです。コーナーでスッとノーズが入り、ピタッと路面に吸い付くようにロ
ールし、グッと踏ん張り、ガツンとコーナーの出口から立ち上がる、“スッ、ピタッ、グッ、ガツン”。でも、これがサー
キットをかっ飛ばしたときにしか発揮できないのでは意味がない。通勤途中の一般道で毎日感じられるようなクル
マにしたかった。もちろん、サーキットでもこんな感じは出ます。それが、懐深さというところです。『S2000に勝つ』
という高い志で挑みました」
0018阻止押さえられちゃいました
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2019/05/14(火) 10:50:08.91ID:s14lA/gJ
スポーツカーといえば、大排気量のエンジンを積み、数百馬力のパワーで猛スピードで走るイメージがある。そこをなぜあえて、
660cc制限のある軽自動車にしたのだろうか。実は椋本さんには苦い経験があった。入社直後、子どものころにホンダのCMを
見て憧れていたS2000を中古で買った。240馬力以上を発する超高性能スポーツカーだが、完全には乗りこなせなかったという。

「乗ってみて分かったんですが、これは失敗したなと思いました。やっぱり19歳の身の丈には合ってなかったんです。その教訓
で、自分たちにとって身近で思いっきり乗りこなせる車があるといいと思ってました。高校生のころは、学校までバイクのスーパ
ーカブで通学していたんですが、あれが面白かったんですよ。元の排気量が小さいからエンジン全開にできるし、マシンを振り
回す感覚があるんです。エンジンは死にそうな音がするし、ステップもガリガリ削られる。『遅いんだけど楽しい』という感覚がずっ
と身にしみついてたんで、そういう車があってもいいというのが、発想の原点ですね」

2011年3月の開発スタートから、4年越しで完成したS660。運転手の背後にエンジンがあるため、後席はない。当然、2人乗りだ。
トランクはボンネットの中の狭いスペースだけで、ホロを収納すればいっぱいになってしまう。それでい
て販売価格は約200万円と、軽自動車にしては高めだ。

現在、国産乗用車はミニバンやワゴンといった多くの荷物が積める車が売れ筋だが、なぜ対極を行くような車にしたのだろうか。

「S660に込めたのは『車って楽しい』というところなんです。そこが僕は尖ればいいと思っていて、確かに、全部100点の車ができ
ればいいんですけど、当然、バーターの世界なんでどこかが尖ればどこかが引っ込む。じゃあ、この車でどこを尖らせるかとい
うと、一つはスタイリングで、パッと見のカッコ良さ。もう一つは乗る楽しさです。その二つを徹底的に尖らせてやろうと思ったんで
す。引っ込む部分が居住性だったり、快適性だったりするけど、それはそれでいいんです。今回はカッコ良さと、楽しさという2つが
尖ればいいと思っています」

マーケティングを意識せずに「自動車の楽しさを提案する」というコンセプトが背景にあったことが、この特異な車の開発に至ったよ
うだ。

S660の最高出力は軽自動車の自主規制によって64馬力に留まっている。そのため、「輸出用モデルとして130馬力近くに改造した
「S1000」をホンダは準備中……」という憶測記事も、巷の自動車雑誌には書かれている。実際にそうした予定があるのか聞いてみ
ると、椋本さんは苦笑しながらこう言った。

「数字には特に興味ないんです。公道試乗会を開催したところ、それまで『もっとパワーを欲しい』と言っていた方も、『これがベスト
だな』と意見を変えていました。多分、64馬力でも全開にできないです。まずはこの64頭の馬をきっちり手なずけて、楽しんでいた
だければなと(笑)。S660は、サーキットに持ち込まないと楽しめない車じゃなくて、家からコンビニ行くだけでも楽しい車なんです。
街中を気軽にどれだけ楽しめるかというのもポイントだと思います。一度乗っていただければ、この車のコンセプトである『日本の
一般道を、とにかく気持ちよく走る』を、ご理解いただけると思っています」
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2019/05/14(火) 10:50:38.01ID:s14lA/gJ
S660の走りの特徴は「運転技量を問わずに“らしさ”を味わえるミッドシップ」である。「ホンダの入門スポーツカーですから、
いつ、だれが、どこで乗っても楽しいクルマを目指したんです。むずかしいことを考えずに走ってほしい」と語る。
ミッドシップは基本的にフロント荷重が軽く、ブレーキングできっちり荷重移動しないとターンインは鈍くなりがち。
だからフロントエンジンに慣れきって、ミッドシップ特有のコツを理解していないと「ミッドシップって意外とタルい」と勘違いされる可能性がある。
実際、そういうミッドシップは多い。ところが、S660は特別に意識せずとも軽快にターンインして、本格的にヨーが発生すれば、自分を中心として曲がる。
ごく普通のクルマ好きがイメージするミッドシップそのものの走りを、技量や経験を問わずに味わうことができるのだ。
S660のスペックを見る限り、すべてが教科書どおり。45:55というドンピシャの前後重量配分には感心するが、奇をてらった部分は見当たらない。
ただ、四輪ブレーキ制御を回頭方向にも作動させるアジャイルハンドリングアシストと、64psの軽としては過剰?なハイグリップタイヤ(アドバンネオバ)
だけは、ちょっとだけ目を引く。「アジャイルハンドリングアシストの採用には議論がありました。後輪駆動ですから踏んで曲がっていける人には必要ないんです。
ただ、はじめて後輪駆動に乗るような人が楽しむための、“お助けマン”として価値があるという判断をしました。
これは、たとえばコーナーの奥で予想外に曲がり込んでいたときに、タイヤが悲鳴を上げる寸前に介入するイメージです。交差点や低速のコーナリングでは、
ほとんど効いていません」と説明する。

アドバンネオバの採用については「初期段階でどのくらいの性能のタイヤが必要かをシミュレーションし、ダイナミックコンセプトに合致するタイヤサイズと
タイヤ特性を定めました。そしてネオバという結論になりました」と説明する。ミッドシップはリヤの安定性がキモですから、シャシーかよくてもタイヤがダメでは
どうにもなりません。S660のまるで絵に描いたようにミッドシップらしい走りにはネオバの恩恵もあろうが、それ以外に目立った飛び道具はない。
「解決方法は泥臭いものでした。トライ&エラーの繰り返し。目立つスペックで商品力を出すことはできませんから、はじめに描いた理想と、あるべき姿を妥協なく
追い求めたんです」

軽でオープン、ミッドシップの三重苦を抱えるS660では、そのあるべき姿を実現することがもっともむずかしい。「とにかく部品が入り
きらないんですよ、なにもかも」45:55という重量配分も、最初にはじきだされるべき数値だ。そして、S660は低重心で、運転席のお尻と重心がピタリと一致している。
「重量配分と重心位置がずれると、この人間を中心に曲がっていくフィーリングは出ません」

あらゆる部品がミリ単位のせめぎ合いで詰め込まれるS660だが、もっとも苦労したうちのひとつが燃料タンクらしい。S660の燃料タンクはシート背後にベタッと
低く搭載されるが、重量物を中心付近に低く搭載するにはここしかない。ただ、最初はわずか9Lしか容量がとれなかった。でも燃料タンクはここにあるべき。
周囲にある部品の担当者同士が徹底的に話し合って、妥協しなかった。まるで、ジクソーパズルのようなパッケージングで最終的に25Lまで拡大、あるべき航続距離を確保した。
こうやって理想の重量配分や低重心にして、ボディをしっかりさせてサスペンションを理想的に動かせるようになると、無理に固める必要がなくなるんです。
だから、S660は意識しなくてフロントにスーッと荷重が乗るんです」また、こうしてフロントに俊敏な味付けを施させたのも、リアがどっしり安定していてこそ…である。
リヤの絶大な安定感のキモとして、リヤロワアームを支持するサブフレームを挙げた。このサブフレームは、とても軽の部品とは思えないゴツいアルミ鋳造の逸品だ。
一般的なブレス品とは比較にならない剛性を誇るだけでなく、理想のジオメトリーを実現すべく、ピポットが微妙に前傾しているが、これもブレス品では実現不可能だっただろう。

S660のこだわりを書き出したら本の一冊は軽く書けそうなくらいだが、このサブフレームを見れば、S660のクルマとなり…が分かる。S660の技術に特別なものはなく、すべてが教科書
どおりの理想を実現している。でも、そこがS660のもっともスゴイところである。
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2019/05/14(火) 10:51:01.96ID:s14lA/gJ
痛快ハンドリングマシンをメーカー自ら標榜するS660、どの自動車雑誌を見ても、やはりというかシャシー性能に関しては大絶賛の嵐だ。
しかし、それって本当に本当?誰もが褒めると疑いたくなってしまう面倒な考えを持つ私はハンドリング分野では理論派であるがゆえに辛口評価で
夙に有名な「サスペンションの匠」国政九郎氏にアポを取った。狙いはずばり、これを聞くためだ。「S660のサスって、本当にみんなが言うほどいいんですか?」

ミッドシップ車はエンジンを運転席の背後に載せる。このレイアウトはフロントエンジン車と比べてクルマの前部が軽いという大きな特徴がある。まずはこの
基本レイアウトがクルマにどのような特性を与えるのかを、あらためて国政さんに聞いてみた。「フロントエンジンのクルマだったら、前輪は重いエンジンと
ミッションを支えているので、舵に使えるグリップ力の限界が早くきてしまう。それに対してミッドシップは前輪の負担が少ないので、より舵にグリップを使えますよね。
タイヤ本来の限界が同じでも、ミッドシップ車の方が、車両の向きを変えたり、途中でちょっと足したり引いたりっていう自由度があるんです。
だから思った通り気持ちよく走らせられる、ということになりますよね。」そんなS660のシャシーだが、まずフロントサスペンションについて見ていこう。
 
アームのレイアウトはごくオーソドックスだという。ただ、ステアリングラックを前輪の前側に配置して、前側で操舵するというレイアウトはやや少数派だ。
これに関して国政さんは「理由は開発者に聞かないとわからないけど…、運転席のステアリングの位置から、前にシャフトを伸ばしていったときに、前輪の後ろ側に
ラックを配置すると、急激にどこかで角度を変えて落とさないといけないですよね。そうするとフィーリングが悪くなりやすい。でも、このクルマはラックを前側に
配置することで無理のないレイアウトになているとは思います」
またステアリングフィールに対しても国政さんは「舵感もしっかりしているし、舵のゆらぎがないですよ。ステアフィールは非常にいいですね。わかりやすいニュートラル感
もあって直進時には安心して走れます」という。現代のクルマにはこの「N感」が不十分なモデルも少なくないという。「N感」がスポイルされる原因にはいろいろあるが、
ひとつは、ステアリングのラックをピニオンに押し付けているスプリングが強すぎることによる。それはサスペンションからの細かい振動をステアリングに伝わり
にくくするためなのだが、一方でステアリングの動きは渋くなり中立付近の軽さがなくなってしまう。
 また、電動パワーステアリングも、特にアシストのトルクが弱いとやはり不自然なフィーリングを生み出す原因になる。S660の場合はフロントが軽く、負担が少ない
こともあって、スプリングをあまり強く設定する必要がないこと、ひとクラス上のフィットと同じ電動パワステを使っていてアシスト力の余裕もあることが、好ましいハンドリング
に貢献しているのかも知れない。
そして、リフトに上げたS660を見た国政さんは、あることに気付いた。「ロアアームの取り付け位置が、全体的にかなり高いですね。これくらい高いクルマはあまりない」
これはロールセンターを高く設定し、重心に近づけることで、ロールを抑えることを狙ったものだと推測される。
「グラッとロールしないようにしているんでしょうね。もともと重量配分がよくて、よく曲がるクルマなんだから、曲がり過ぎてスナップオーバーを出したりしないように
安定性を出しているんでしょう」
S660のフロントサスペンションは、特別新しい技術を使っているわけではない。定石どおりの作り方をしつつ、安定性を重視しているといえるだろう。この安定性
というのがミッドシップ車にとって重要なキーワードなのだ。
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2019/05/14(火) 10:51:27.51ID:s14lA/gJ
次にリアサスペンション。まず、全体のレイアウトを見た印象を国政さんに語ってもらった。「まず、駆動力と横力と回転力、ブレーキをかけたときにかかる力ですね。
それをどのアーム、どのリンクが受け持つかっていうのが非常にわかりやすくレイアウトされてて、無理がないっていう感じです」
そして、S660のサスペンションに関してよくいわれるのがアームの長さだ。この利点を解説してもらった。「挙動変化が少ないというメリットが大きいです。
アームが長ければ、伸びきったときと縮んだときでアームの角度変化が少なくなりますよね。そのぶんロールセンターの高さの変化も少ないので、あるところから
ポンと急激にロールしたり、あるところで急激に止まったりっていうことが起こらずに、全体的におだやかに動いてくれる。ミッドシップだとリアが流れたらアウトなんで
、いかにおだやかにクルマを動かすか、グリップを安定させるかが大切なんです」
 ここでひとつ気にしてほしいことがある。ミッドシップ車は、クルマの向きが変わるのが非常に速いため、リヤタイヤが流れたらコントロールが非常に難しいのだ。
「ミッドシップ車でリヤをカッコよく流そうなんてとんでもない話です。ミッドシップ車は、リヤはいつでも安定していて、流れるなんてことは絶対にないっていうように
レイアウトされてるんですよ。だからそれを流すなんていう発想は持たない方がいい。前輪が少しキーッときたらそれが限界です。前輪で旋回速度を決めて走っていれば、
後輪は余力があるのであまり気に掛けなくていい、そういう運転をすればいいんです。それがミッドシップの理想です」
 そして、国政さんがS660のシャシーを見たときに、軽自動車ながらよくやってるな、と感じた箇所が、リヤのサブフレームだという。サスペンションアームを取り付けて
入力をささえるアルミ部材だ。「最初に見たときは、ここはひとつ大きいキモだと思いましたね。ずいぶん頑丈そうで、横剛性もあって、リアをちゃんと支えられそうに
見えますね。サスペンションは車体ともしっかり結合させないとダメですからね。」
さらに、このサブフレームで国政さんが指摘したのは、ガッチリとしたサブフレームの胴体部分そのものにアームが取り付けられている点だ。というのは他の車種では
サブフレームの端の張り出した半島のような部分にアームの取り付け部分が設けられているケースも少なくないからだ。その点でS660のサスペンション取り付け部はかなり
剛性が高いと推測される。そして左右のサスペンション取り付け部はサブフレームによってほとんどまっすぐダイレクトに結ばれている。「剛性的にも非常に有利ですね。
力を受けるサブフレームの設計として正しいですよね。」と国政さんは評価する。
この高い剛性、そしてマイルドな動きを実現するリヤサスペンションこそ、ミッドシップのセオリーをよくわかった、理想を追求し、妥協の少ない作りになっているという。
ここでもまたキーワードは安定性だ。リヤをどっしり安定させることを目指してリヤサスペンションも作られているのだ。
0022阻止押さえられちゃいました
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2019/05/14(火) 10:52:04.24ID:s14lA/gJ
「オープンカーはボディ剛性が低い」と一般的には言われている。たしかにルーフをカットしているぶん、どうしてもモノコックの剛性は低くなりやすい。
ただ昔のオープンカーとは違い、現代のクルマの場合は、剛性が不足しているならば補強することで必要な強度を確保して製品化されるので、極端
に剛性が低いということはない。とはいえ、補強のぶんだけ重くなるので、運動性能の面では若干不利になることは否めない。
そこでS660では、補強して重くなるまえに、つまりモノコックの段階で必要な強度を確保しておくことを目指した。必要な強度とは、単にボディがカタい
ということではない。S660はドライバー最優先のコンセプトでつくられたモデルなので、サスペンションの動きを正確にドライバーに伝えドライバーが
安心してスポーティな走りをできるような「しっかりしたボディ」こそが、求められた性能だった。だからボディの設計図には「直線もしくはなめらかな曲線」
でシンプルな線を描く「一線入魂」が、いつしか開発陣のコンセンサスになっていた。美しいラインでつくれば、クルマは最適強度・最適バランスになる
という理想を追求したのだ。何度もボディの試作を繰り返し、その度に開発陣がみんなで試乗し、ディスカッションを繰り返したという。「ここでボディを
ちゃんとつくっておかないとスポーツカーにならない」という思いが強かったのだろう。

ホンダにはかつてビートという軽自動車のミッドシップスポーツカーがあった。他のメーカーならともかく、ホンダにはそのノウハウがあるはずだが、さす
がにあれから20年以上も経っているので、その間にボディメイクに関する技術は進歩しており、また、衝突安全性や歩行者保護などの安全性の要件も
異なるのであまり参考にはしなかったという。それよりも、現在、ホンダが持ちうる技術を最大限活かすことを開発陣は考えた。
とくに力を入れたのが、前後サスペンションの入力があるストラット部と、Aピラーからルーフレール部分、そしてBピラーの強化だ。それぞれに最適な形状、
厚みを持った部材を使い、重量と剛性を高次元でバランスさせた。前後ピラーに関しては、車体が横転した場合でも乗員の頭部が路面に接することがない
よう、変形しにくい形状・構造としている。さらに、フロア・サイドシルに関しては高張力剛板を採用しているが、センタートンネルを二重構造とし、その上部を
閉断面とすることで、ねじり剛性を高めている。サイドシルは最外側部をボディ外板(ロッカーパネル)を兼ねる形状とし、断面を大きく取ることで強度を高めた。

また、ボディ全体の剛性バランスを最適化するために、フロントサイドフレーム、リアサイドフレームを直線的な形状として、さらにドア内部のサイドイパクト
ビームはただのパイプではなく両者を繋ぐようなフレーム構造となっている。ドアを剛性材として使っているのだ。これは、ヒンジやドアロック機構の強度や
ドアとフェンダーのクリアランスまで、ボディ剛性を考慮して決められていることを意味する。
こうしてモノコックの時点で剛性を確保したボディは、補強が必要な部分に関しても、いたってシンプルな直線的な形状の補強バーが追加されるのみだ。
それでいて、静的ねじり剛性では、S2000を上回っているという。ねじり剛性の向上はコーナリング時の初期応答性や安定性、しっかり感の向上をもたらし、
S660のスポーツカーとしての性能を確実に高め、オープンカーらしからぬ走りのよさを実現した。
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2019/05/14(火) 10:52:30.65ID:s14lA/gJ
エンジンは、N-WGNで大幅な改良が実施されたS07A型がベースだが、ミッドシップ搭載に合わせた配管類のレイアウトや冷却性能確保、
信頼性向上、ターボのレスポンスアップ策などマイクロスポーツの資質を満たすための変更が随所に盛り込まれている。
S660用では、アクセル操作にリニアに応答する爽快な加速レスポンスを得るためにターボチャージャーの変更が実施された。
ターボエンジンではアクセルを踏んでから過給圧が上がり、ドライバーが望むパワーが得られるまでにわずかな遅れ(ターボラグ)が
出てしまい、これが大きいとリニア感が失われてしまう。そこで、出力レベルは同等をキープしつつ、アクセル操作とリンクした過給圧の
立ち上がり特性を重視した選定が行われた。
このターボは三菱重工製で、型式はTD015型と思われる。従来のN系よりコンプレッサーのインペラ(羽根)を小径に変更したタイプで、
これによってインペラの回転慣性モーメントが減少し、従来型よりインペラの回転上昇が早くなっている。単に小型化するだけでは、
レスポンスがよくなってもトレードオフでトルクや出力の最大値が低下してしまうが、三菱重工では2L前後のエンジンでも採用している
ワイドレンジのインペラデザインを軽自動車用にも採用していて、レスポンスと出力特性の両立ができている。
また、ミッドシップでは熱対策も重要になるが、三菱製ターボはターボのシャフトを支持するセンターハウジングのオイルや水冷部の
性能が優れており、厳しい環境での耐久性能の高さも採用の決め手となっている。
また、ターボは単に既存品を使うのではなく、ホンダのスペックに合わせてあり、とくに吸気のコンプレッサーハウジングは肉厚を最適な
状態まで減少させて、ターボ単体で12%のダイエットに成功している。
エンジン本体はMT仕様で許容回転数である7700rpmに引き上げ、シフトミスでのオーバーレブに対しても故障しにくくするため強化バルブスプリング
を採用している。シリンダーヘッドのナトリウム封入排気バルブやツインインジェクターは継続採用で、燃焼室温度の低下によるノッキング限界向上や
均質な混合気を素早くつくることで、高い燃焼効率を得ている。オイルパンは高いコーナリングGでのオイルの偏りで起こるオイルポンプ性能低下を防ぐ
ため、中央部の床を深くした形状にして油圧が途切れないようにしている。エンジンマウントが装着されるチェーンケースはトラクション性能の増加や
スポーツカーとしての耐久性を持たせるために強化品としている。
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2019/05/14(火) 10:56:40.22ID:s14lA/gJ
従来のターボチャージャーですと、ウェイストゲートが開いたときに逃がされる高音の排気ガスがハウジングの壁面に当たるようになっていたんです。
しかしこれですと壁面の一部にヒートスポットができて熱による歪みが発生します。そこでS660用では高音の排気ガスがハウジングの中央部に
向かうようにウェイストゲートの開き方向を設計変更したのです。
これはS660用エンジン開発スタッフが施した熱対策、というより熱量のトータルコントロールの一例に過ぎない。
リヤエンジンを搭載することでエンジン本体も、ターボーチャージャーも、それにエンジンルーム内の全ての部品が高温に悩まされたという。
そこで従来のやり方であれば、各部門が自分の担当部分の熱上昇だけを抑えればいいや、という考えから安易に遮熱版を追加したり、
数を増やしたり大型化したりする。しかしそれでは遮熱板の反対側の熱問題は解決に至らないし、遮熱板が追加されることでさらに熱だまりがひどくなり
重量も増していくという悪循環に陥る。そこでエンジンルーム内の部品を扱う開発スタッフに対して「遮熱板はつけないでくれ。エンジンルーム全体で熱対策はなんとかするから」と宣言。
実際に、Bピラー部にうまく溶け込んだ左右ダクトを設けて右側はエギゾースト回りのスポットクーラーとして使用。
さらにボディ下面には、なんと燃料タンクを凹ませてまで空気流路を設けてNACAダクトからエンジンルームへ十分な冷気を導入することに成功している。
さらにもうひとつNACAダクトを設けて、熱を帯びる駆動系にも気を使った。
そして、冷却するためには空気を入れるだけではだめで、抜くことも行わなくてはいけない。そのため、テールライトの間にあるグリル部からは相当な量の空気が排出されるようになっている。
また、エンジンフードのコブの間にもスリットが開いている。「あのスリットの形状や本数についても地道に試験して決定しました。穴の面積や本数を変えられるような試作品を作って、
走っては温度チェックを繰り返して、ようやく行き着いたのがあの形なのです。」
ターボチャージャー本体でも耐熱性を上げて、ウェイストゲートからの排気にも気を使って、エンジン本体はもちろん、
そのほか補機類も含めたすべての熱量をトータルでコントロールしていきました。
S07Aエンジンというのは、実はそれが出た時点でもっとニュースになっていいほど「突き詰めた」エンジンであった。しかし、だからこそ、S660にS07Aを搭載するにあたって
ホンダの開発スタッフは知っていた。このエンジンはスポーツカーに搭載するために生まれてきたような素性を持っているのだから、彼らがやるべきことは
いかにS07Aが本来のポテンシャルを削ぐことなくリヤミットシップに配置してやるかということだと。
そのために徹底した熱コントロールがなされ、S07Aの性能が完全に発揮できる素性ができたからこそ、専用設計ターボチャージャーを活かしたS660ならではのエンジン特性を生み出すことができたのだ。
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