初代、北斗神拳、シュケンは、
禅定ができるのである。
ケンシロウは、禅定をしてはいない。
禅定とは、考えてはならぬのが原則である。
北斗の拳を撃つときの思考というのは、
頭脳を使う普通の思考とは本質的に違う。
論理の軌道に乗って内部から押し出されてくるような
感じがするものである。
北斗神拳の伝承者の思考は自然に湧いてきてぐらつきがなく、
極めて安定しているものである。軌道へ乗っていると、ワキから
湧いてくる雑念というものがなく、北斗秘孔へ自然に導かれてゆくものである。