552 :その3:2005/03/23(水) 15:21:56 ID:R/Swb++b
陳華順は、70歳近くの時、彼の生涯で最後の16番目の弟子(葉問)をとることになった。
12歳の少年は、300片の銀(彼の一生涯の貯金)を差し出し、入門を願い出た。
陳華順はそのお金が葉問自身の貯蓄であることを確かめ彼の入門を許した。
葉問は、陳華順が死亡する迄の4年間、練習に励み、急速に進歩した。

葉問は、16歳の時に、学校に通うためと父の仕事を手伝うため香港に渡る。
そこで、クラスメートから強い老人がいると聞いて挑戦するが
歯が立たなかった 。その老人こそ、真の詠春拳の継承者梁璧であった。
間もなく、梁璧は葉問を弟子として受け入れ、自分が死ぬまで、
習得した内容を誰にも明らかにしてはならないと厳粛な誓いを立てさせた。
梁璧は、葉問に陳華順との経緯や、葉問が陳華順から習った
詠春拳は、真の詠春拳に比べ、劣ったものになるよう創られたものであることを説明した。
葉問は仏山へ帰るまでの2年間、梁璧の元で学び、正統な詠春拳の体系の全てを習得した。

仏山に帰り、葉問は陳華順門下の11人の兄弟子達と友好的なチーサオとスパーリングを行った。
その結果に、誰よりも葉問自身が驚いた。兄弟子達を圧倒したからである。
兄弟子達も同様であった。彼らは、葉問が、(香港滞在中)詠春拳に他の拳法を取り入れたとみなし、
裏切り者呼ばわりした。
結果、葉問は、葉問圧勝の結果に嫉妬心を抱いた兄弟子達に憎まれる事になった。