受け流す、払う、たたき落とす、
こんなことを受け技にしてきた人が多いようですが、
では考えてみましょう。

皆さんが、空手使いと対戦したとします。
つまり空手対空手ですね。相手は皆さん同等の達人ですが、
流したり払ったり落としたりする受けかたを用います。

それを皆さんはどのように思われますか、
おそらく皆さんは、ぼこぼこにできるだろうと思うでしょう、
そして実際に、相手をぼこぼこにすることでしょう。

一方の皆さんは、ぼくの述べる空手本来の受け技で受けるとします。
皆さんは相手の打突を受けることを、たいへんラクに感じます。
シールドになる受けかたは、技術的にも安心なのです。
皆さんは確実に、相手をぼこぼこにするでしょう。

皆さんはその勝負に勝ちます。けれど、
それはなにも皆さん一個人の稀な才能じゃないんです、
自分と相手との優劣でもないんです、なんでもない、
当に、技術(アーツ)の優位性による勝利なのです。

そろそろ目が覚めましたか。