名神湾岸連絡線、事業化へ「大きな前進」 評価の手続き着手
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202102/0014110135.shtml

国土交通省は26日、兵庫県西宮市内で名神高速道路と阪神高速湾岸線をつなぐ自動車専用道路「名神湾岸連絡線」について、
2021年度の事業化の前段となる「新規事業採択時評価」の手続きに着手したと発表した。
来月に開かれる有識者による第三者委員会で認められれば、国の来年度予算成立後に新規事業として採択される見通し。
同連絡線は、名神高速の西宮ジャンクション(JCT)と、湾岸線の西宮浜ランプ付近をつなぐ全長約3キロを国が直轄整備する。
慢性化している阪神高速神戸線の渋滞緩和や阪神港へのアクセス向上、
災害時に強い道路ネットワークの確保など効果が見込まれており、兵庫県や経済界が一体となって要望していた。
国交省は今後、手続きの一環として、財源の地方負担分を受け持つ県に意見聴取する。
事業化への手続きが始まったことに、井戸敏三知事は「大きな前進。
大阪湾ベイエリアの将来の発展を支え、地域創生の取り組みを加速化する効果が期待され、早期整備をお願いしたい」とコメントした。
また、国交省は姫路港広畑地区の国際物流ターミナル整備事業についても新規事業化に向けた手続きに着手。
大型船舶の受け入れを可能にする岸壁の新設や、臨港道路の整備を計画している。
広畑地区には企業の進出が相次ぎ、地元関係者が整備の重要性を訴えていた。