X



トップページ占術理論実践
551コメント1115KB
【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part9
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/02/25(木) 05:55:47.24ID:NcToXokI
近代タロットの理解にはカバラの知識が必須であることは、割とよく
知られていると思います。
しかしなから、タロットの理解に必要なカバラの知識って、日本に
おいては、あまり紹介されていないのが現実なんですよね。

というわけで、タロットの理解に必要なカバラの基本的知識を得るために
以下の本を引用、翻訳、考察しながら、色々と勉強していきたいと思います。

書名:The QABALISTIC TAROT
   A TEXTBOOK OF MYSTICAL PHILOSOPHY
   カバラ主義のタロット
   神秘主義的哲学の教科書
著者:Robert Wang

※話題への、ソコはちゃうやろ的ツッコミとか、雑談とかは歓迎ですが、
教えて的な質問に答えたりとかは面倒なので、スルーする可能性が高いです。
0201名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/08/31(火) 06:15:19.20ID:ZsJ9CWea
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 236) ---
She is moreover, the vessel for all the operations of the Supernal Triangle; it
is within her that the activity of Mercury, Sulphur and Salt takes place.
彼女は、さらに、「至高の三角形」の全ての活動たちのための容器である;「水銀」、
「硫黄」、「塩」の活動が行われるところは、彼女の中にある。

She is the Uniting Intelligence, an activity which is also related to the Four
Elements.
彼女は、「統一する知性」であり、また、「四大元素たち」に関連付けられる活動でも
ある。
--- ここまで ---

ここの記述は、「2:高等女司祭」の内部に、錬金術の「Hermetic Vessel/ヘルメスの容器」
があるということだと思うのですが、「2:高等女司祭」は、「ケテル」から純粋な「Spirit
/霊」の成分を抽出する蒸留器のようなものですので、そこに「四大元素」という不純物を
入れるのは、どうかと思うんですよね。
どちらかというと、そういう役割は、「3:女帝」の方が、ふさわしいように思います。
そういう意味でも、「2:高等女司祭」の「統一する知性」というのは、「四大元素」の
精力を統べる「霊」の存在としての「Intelligence/知性」ではないかと思うのでした。

要するに、「生命の木」の上位の「五芒星」の頂点である「ケテル」と、下位の(形は
異形ではあるものの)「五芒星」の頂点である「劣化ケテル=ティファレト」を結ぶと
いう、最も重要視されるべき「小径」であり、我々としては、「0:愚者」や「1:魔術師」
よりも、優先されるべき存在であるということです。
わかりやすく言うと、「神様にお願い」するのであれば、どこにいるのかわからない
「0:愚者」や「1:魔術師」よりも、最も「神」に近い上に、我々とも足先の爪の垢レベル
で接点のある、「2:高等女司祭」にしておいた方が良い、ということなんですよね。

実際のところ、この「足先の爪の垢」は、強力な臭さ、いやいやパワーがあり、我々の
上位世界に対する甘美な妄想を、駆り立ててくれるものなのでした。
0202名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/08/31(火) 09:16:00.52ID:5wyfCEHp
>そろそろ、どんなタロットを使っているか、教えてもらえませんかね。

いろいろな種類があるがどれを使っても同じと思う。
画用紙に絵札の番号と簡単な説明を書いて自作して使っても同じ。
数字と適当に作った自作画用紙カード使ってると思ってくれていいよ。

>いつもの同じ人なのかな?

もう二度と来ないと思ったのか?
0203名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/01(水) 06:32:42.72ID:IlABU4Kg
>>202
ご贔屓にして頂き、ありがとうございます。 (^_^)/

>> そろそろ、どんなタロットを使っているか、教えてもらえませんかね。
> いろいろな種類があるがどれを使っても同じと思う。
> 画用紙に絵札の番号と簡単な説明を書いて自作して使っても同じ。
> 数字と適当に作った自作画用紙カード使ってると思ってくれていいよ。

ということは、占い師メインの方ですかね。
確かに、何も書かれていない白紙のカードであっても、占いが出来る上級者は
いますからね〜。(ワタシには無理だけどww)

まあ、学校で国語を習わなくても読み書きは出来ますし、算数を習わなくても
お金の計算ぐらいは出来ますし、音楽を習わなくても歌を歌うことは出来ますし
美術を習わなくても絵はかけますし、プロとして生活することも可能です。
でも、そういう人は、理科の「地動説」を知らずに、一生を終えるわけです。

>> いつもの同じ人なのかな?
> もう二度と来ないと思ったのか?

こんな、人生において何の役にも立たないクソスレに常駐して頂き、
まことにありがとうございます。 (^^)/
誰かに見られていることがわかると、ちょっと嬉しいですよね。←露出狂ww

ということで、あともう少しで終わりますので、よろしければ最後まで、お付き合いください。
大アルカナの説明が終われば、その後に、オマケではありますが、占い方についての
説明もありますので、もしよければ、そこでもツッコミを入れてみてください。 (^^)
0204名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/01(水) 06:33:43.30ID:IlABU4Kg
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 236) ---
We have shown how four Paths rising into the Supernal Triangle each represent a
different Element, and have suggested that each is an aspect of the "Garden of Eden."
我々は、「至高の三角形」の中へ昇る四つの「小径」の各々が、どのような方法で異なる
「元素」を表しているのかを示し、そして、それぞれが「エデンの園」の様相であること
を示唆したところである。

THE HIGH PRIESTESS, again, is the Uniting Spirit, that fifth element which is
symbolized by the uppermost section of the Pentagram.
「高等女司祭」は、さらに、「五芒星」の最上部により象徴される、その五番目の要素
である、「統一する霊」である。

To reiterate: HIEROPHANT=Earth, LOVERS=Air, CHARIOT=Water, EMPEROR=Fire and
THE HIGH PRIESTESS=Spirit.
繰り返して言うと:「法王」=「地」、「恋人たち」=「空気」、「戦車」=「水」、
「皇帝」=「火」、そして「高等女司祭」=「霊」 である。

She is at once the source and uniting regulator over the four other Paths.
彼女は、同時に、四本の他の「小径たち」の源泉であり、そして統一する調整者でもある。

She is also the source of the Four Rivers of Paradise: The Pison (River of Fire),
The Gihon (River of Water), The Hiddikel (River of Air) and The Phrath (River of
Earth).
彼女はまた、「楽園の四つの川」の源泉でもある:「ピション(火の川)」、「ギホン
(水の川)」、「ヒデケル(空気の川)」、そして「ペラテ(地の川)」。
--- ここまで ---

このあたりは、今まで説明してきたことの、まとめみたいなものですかね。
ちなみに、最後の文の「エデンの園の四つの川」の名前は、ヘブライ読みなので、
一般の『旧約聖書』の読み方とは若干異なっていますが、気にしないで下さい。
0205名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/01(水) 16:58:37.71ID:LUyZ3nJS
>>203は禊やお祓いなど実践したり受けたりするのか?
そうした事しないのか?
仕事柄必要と思うが。
0206名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/02(木) 06:21:56.51ID:iKKUunWN
>>205
社会常識的な範囲ということであれば、神社でのお祓いとかは受けますよ。

あと、占いは仕事ではないけど、タロット占いは神託ですので、
占い前の召喚や、占い後の追儺は、普通にやってますが、それが何か?

というか、何でワタシが、そういうことをやってないと思ったのか、それが知りたい
0207名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/02(木) 06:23:33.16ID:iKKUunWN
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 236) ---
The idea of THE HIGH PRIESTESS as pure vessel is commensurate with the retentive
qualities of the Camel, an animal which stores water for a long desert trip.
純粋な容器としての「高等女司祭」の考え方は、長い砂漠の旅のために水を蓄える動物で
ある、駱駝の「保持する」品質に釣り合っている。

This suggests another type of retention, memory.
これは、別の型式の保持である、「記憶」を示唆する。

Within THE HIGH PRIESTESS are, in fact, concealed the memories of the race as well
as those of the Cosmos.
「高等女司祭」の内部には、実のところ、「宇宙」のそれらと同様に、人類の記憶たちが
隠されている。
--- ここまで ---

ウォン氏には、「2:高等女司祭」が胸元で保持する「黒い杯」が、「vessel/容器」に
見えるということですが、ワタシには、これは「保持するための容器」ではなく、新しい
宇宙を創造するための「時空の転換装置」のように見えます。
つまり、高次元の「至高の三角形」が、一旦収縮し、手で隠された「特異点」で時空転換
され、新しい宇宙である下方の「倫理的三角形」へと膨張していくような感じです。

このあたりの流れは、「3:女帝」が、下腹部に、子宮と膣を示唆する「アンク十字=金星」
を持ち、宇宙の受胎を意味しているのに対し、「2:高等女司祭」が「黒い杯」を、おっぱい
に挟み込むような形で持つという、いかにもアレな形で暗示しているわけです。
まあ、そのあたりをどう想像するかは、各自の妄想にお任せしますが、「2:高等女司祭」
と「3:女帝」の「生命の木」の位置関係からしても、「2:高等女司祭」が攻めであり、
「3:女帝」が受けであることは想像できます。
そして、その上位世界での深い関係から生み出された「宇宙の種」が、「2:高等女司祭」が
持つ、黒の「深淵」により時空転換されて、その足元から、時空の広がる波としての宇宙を
創造していくというストーリーになるわけですよね。
0208名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/02(木) 20:28:25.18ID:hCqcL9L3
>>206
>というか、何でワタシが、そういうことをやってないと思ったのか、それが知りたい

専門家やプロだと何か技を持っているのが普通だから、ビギナーで
「知らない,出来ない」と答えたなら危ないよと警告しようと思っていた。
基本を知らない人多いからね。

悪い女の人は世の中多いからあんたもその一人なのかなと思って聞いた。
0209名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/03(金) 06:25:04.17ID:E4DFjW0U
>>208

> 悪い女の人は世の中多いからあんたもその一人なのかなと思って聞いた。

まあ、この業界では、あんまり人を信用しない方がいいですからね。
ワタシも、「悪い女の人の一人」かもしれないですし。ww

とはいえ、基本を知らなくても、占いは出来ますので、自分の価値観を、
他人に押しつけようとするのは、避けておいた方が無難です。
「売らない」とは言うものの、やっぱり「売れたもん勝ち」な業界ですからww
0210名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/03(金) 06:27:35.57ID:E4DFjW0U
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 236) ---
Her veil suggests this concealment.
彼女のベールは、この隠蔽を示唆する。

In the Golden Dawn card it is draped around her, covering her eyes so that it is
impossible to look directly into her face.
ゴールデン・ドーン版カードにおいては、それは彼女の周りに覆われ、彼女の目に被って
いるので、彼女の顔を直接見ることは不可能である。
--- ここまで ---

そもそも、「2:高等女司祭」の本体は、我々から見ることの出来ない領域にあるので、
ペールで覆っていようが何しようが、それは実際の姿ではなく、あくまでも足元の爪の垢
のサンプルから想像した図でしかありませんので、想像図の作者の好みにより、色々な
属性が付いてしまうのですが、何が本当なのかは、実のところ、誰にも分かりません。

とはいえ、「2:高等女司祭」には、共通したデザイン・イメージがあって、それは「上
もしくは背後(ケテル)からのものを受け取り、何段階もの時空変換を施した後、下もし
くは前(ティファレト)へと流し出す流路」のような感じになっています。
そして、「2:高等女司祭」の内部で、何が行われているかは、我々には知る由もないわけ
であり、それが「ベールで覆われた姿」として描かれているということになります。

ついでにいうと、この「2:高等女司祭」から流れ出るものは、「Spirit/霊」の属性を
持ちますので、我々はそれを感じることは出来ませんし、何かに例えることも出来ません。
つまり、我々にとっては、もはやどうでもいいシロモノであると言うことも出来ます。

とはいえ、だからこそ我々は、そういうどうでもいいシロモノに対して、興味を惹かれる
というか、隠されているからこそ、そして見えないものであるからこそ、情熱を掻き立て
られるということにもなるわけで、一部のド変態紳士どもが、いやいや上級神秘家たちが、
「見えた!」と空騒ぎする要因にもなっているわけです。
まあ、世の中平和ですよね。←結論ww
0211名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/04(土) 07:01:20.07ID:THll1ZWk
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
The Waite card uses a hanging cloth behind the figure, which has the same meaning.
ウェイト版カードは、同じ意味を持つ、人物像の背後の垂れ布を用いる。。

But the Crowley HIGH PRIESTESS seems veiled with Light itself.
しかし、クロウリー氏の「高等女司祭」は、「光」それ自身により覆い隠されるようである。
--- ここまで ---

「2:高等女司祭」の図案が意図するものは、「隠されたもの」です。
それは、ゴールデン・ドーン版では、顔にかかる半透明なベールであり、トート版では、
人物像の前に描かれた半透明の幾何学的な模様ですが、ウェイト版の時代においては、
印刷技術が未熟であったため、そのような半透過する物体を表現することは困難でした。

そのため、ちょっとした発想の転換というか、価値観の転換というか、人物像を「隠蔽工作
のためのベール」として用いて、本当に隠さなければならないものを、その背後に置く、
すなわち、背後の垂れ幕こそが、「隠された真実」であるという構図にしています。
そして、何が隠されているのかと言えば、まあ一目瞭然なのですが、それは、「セフィロト
(女王の位階)」を意味する「柘榴の実」と、「小径(王の位階)」を意味する「椰子の木」
で表された「生命の木」であるということです。
ちなみに、ウェイト版では、小アルカナの「五芒貨の10」に、「セフィロト」のみの「生命
の木」が描かれていますが、「小径」が描かれているのは、「2:高等女司祭」のみです。

要するに、ウェイト版「2:高等女司祭」は、全体として完全なる「生命の木」を表している
わけですが、その秘密は、この女性像が隠蔽しているという、結果的には、他のものとは
ちょっと異なる表現方法になっているわけです。
とはいえ、この女性像は、人類がアクセス可能な、最高の叡智を持つ存在であって、他の
カードと比べて、劣った存在であるというわけではありません。

というか、このレベルにおいては、女性像が描かれるということ自体が、もはやヲタク的
な妄想でしかありませんので、細かいツッコミは意味が無いとも思うのでした。
0212名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/04(土) 20:10:00.59ID:4XpLM0Xu
>>209
>自分の価値観を、他人に押しつけようとするのは、避けておいた方が無難です。

最低限のことを言う、それが必要なときはあるだろう。
あんたは魔術とか魔法とかクライアントから依頼されたり実践はするのか?
俺は正直、そういうのは否定的だ。
何でか分かるか?そういうことやって他人の足引っ張って私利私欲でやった事
その被害が、身近に居るペットの動物に及んだりするからだ。
飼い主が悪意の標的になって巻き添え食らって死んで行くペットや動物を見たことあるか?
俺は見たことある。仕掛けた奴の狂った腐った根性が良く分かるくらいの。
他の事もたくさんある。

>「売らない」とは言うものの、やっぱり「売れたもん勝ち」な業界ですからww

俺は「占い」は商売にしてない。だから露出狂のような異常な売れ方など関係ない。
人が普通に生活できる程度の金銭的な余裕のそれ以上の何が必要なんだろうかと思う。
0213名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/05(日) 06:53:57.01ID:yV6cR+pL
>>212
>> 自分の価値観を、他人に押しつけようとするのは、避けておいた方が無難です。
> 最低限のことを言う、それが必要なときはあるだろう。

これが、誰にとっての最低限ですか?
そして、誰にとっての必要なときなのですか?
少なくとも、ワタシにとっては、最低限のものでもなく、必要なものでもありませんよ。

> あんたは魔術とか魔法とかクライアントから依頼されたり実践はするのか?
> 俺は正直、そういうのは否定的だ。

一応、業界人ですので、有償・無償にかかわらず、クライアントから依頼されたり、
実践するのは、お客様あっての商売ですので、そういうことを否定されても困ります。
要は、立場が違うというか、素人がオナニーやって自己満足できればいいという価値観を、
お客様に満足してもらって、その対価としてお金を頂くプロに押しつけられても困るわけです。

> 何でか分かるか?そういうことやって他人の足引っ張って私利私欲でやった事
> その被害が、身近に居るペットの動物に及んだりするからだ。
> 飼い主が悪意の標的になって巻き添え食らって死んで行くペットや動物を見たことあるか?
> 俺は見たことある。仕掛けた奴の狂った腐った根性が良く分かるくらいの。

ペットを飼ってる業界人は、結構おりますし、ワタシ自身にも、そういう経験は無いです。
まあ、被害妄想の激しい人も多くいますので、その手の人たちの話を真に受けるのも、
どうなのかな〜、とか思うんですよね。

>>「売らない」とは言うものの、やっぱり「売れたもん勝ち」な業界ですからww
> 俺は「占い」は商売にしてない。だから露出狂のような異常な売れ方など関係ない。
> 人が普通に生活できる程度の金銭的な余裕のそれ以上の何が必要なんだろうかと思う。

なんか極端な思考の人ですね。
「露出狂のような異常な売れ方」なんて言ってないですよ。
そもそも、「占い」で、「普通に生活できる程度の金銭的な余裕」のある人は、勝ち組です。(苦笑)
0214名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/05(日) 06:55:07.34ID:yV6cR+pL
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
He calls her the "Soul of Light" in the sense that it is Light which conceals the
True Spirit.
彼は、それが「真の霊」を隠している「光」であるという意味で、彼女を「光の魂」と呼ぶ。

This is the Spirit which we have called a "Fiery Darkness," and which is the
substance of the Supernal Potential.
これは、我々が「火の暗闇」と呼んだことがあり、そして「至高の可能性」の実体である、
「霊」である。

This is THE HIGH PRIESTESS, in any version of the card, understood to be clothed
in Light.
これは、どの版のカードにおいても、「光」を纏っていると理解されている「高等女司祭」
である。

This is the Light before the Abyss above Tiphareth.
これは、「ティファレト」の上の「深淵」の前の「光」である。

It is a Light so brilliant that none may look upon it who have not become of the
same nature.
それは、とても光り輝く「光」なので、同じ性質になっていない者は、誰もそれを見る
ことができないであろう。
--- ここまで ---

「深淵」を渡り終えた「2:高等女司祭」の「小径」は、比喩的に「光」として表現され
ますが、それは我々が知る「光」ではなく、それはあくまでも『旧約聖書:創世記』の
冒頭に出てくる、宇宙創造の先駆けとなる「神が創造した光」であって、神ならぬ身の
我々は、それを決して見ることも聞くことも理解することも出来ないシロモノです。
つまり、我々から見れば、「0:愚者」「1:魔術師」「3:女帝」は「真っ黒なカード」で
あって、そして「2:高等女司祭」は「真っ白なカード」ということでいいわけですよね。
0215名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/06(月) 06:12:37.50ID:RnChkzGa
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
What is required here is a re-thinking of the essence of Light.
ここで必要とされることは、「光」の本質を再考することである。

All religions stressing Light are based on a Tiphareth Sun-God.
「光」を強調する全ての宗教たちは、「ティファレト」の「太陽神」に基礎づけられる。

These include Christ, Buddha, Apollo, Osiris, Ahurda-Mazda, etc.
これらは、「キリスト」、「仏陀」、「アポロ神」、「オシリス神」、「アフラ−マズダー
神」、などを含む。

What is important is that, unlike organized religion, the Mysteries teach that
Light does not reveal; it conceals by its very brilliance.
重要なことは、組織化された宗教とは違って、「神秘的教義」は、「『光』は、正体を
明らかにしない;それは、その非常な光輝により隠す。」ことを教える。
--- ここまで ---

結局のところ、「深淵」をくぐり抜けて降臨した「2:高等女司祭」は、「光」により象徴
されますが、その「光」は、我々の知る「光」ではなく、全く別のものであって、我々は
それの正体を知ることは出来ないということを、改めて述べているだけです。

では、「光」ではないのなら、何と言えばいいのかと言われれば、おそらく「顕現する宇宙
の開始点となる特異点」と形容するのが、何となくふさわしいのではないかと思われるの
ですが、そうすると、「ケテル」のイメージと重なってきます。
つまり、「ケテル=不顕現の一次特異点」だとすれば、「2:高等女司祭=顕現する特異点の
ワープ経路」であり、そして「ティファレト=顕現した二次特異点」という感じですかね。

要するに、我々は、「2:高等女司祭」の実質的な動作を見ることも知ることも出来ない
ので、足先の爪の垢を見て、「これは『光』だ!」とか言っちゃってるわけです。
とはいえ、それが間違いなのかと言われると、必ずしも間違いとも言い切れないのでした。
0216名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/07(火) 06:10:56.12ID:9dfu5DHF
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
The Path of THE HIGH PRIESTESS, like the Moon itself, goes from the most brilliant
light to the most intense darkness.
「高等女司祭」の「小径」は、「月」それ自身のように、最も光り輝く光から、最も強烈な
暗闇へと向かう。

Thus, the principles of the Moon and its deities, Diana-Artemis and Hecate, apply.
従って、「月」と、その神々である、「ダイアナ女神−アルテミス女神」と「ヘカテー女神」
の原則が適合する。

Of course, one can choose from numerous variations on the same theme, appreciating
that mythology grew out of social needs to a large extent.
もちろん、人は、神話が社会的な必要から広い範囲に成長したことを認識しながら、同様の
主題に基づく数多くの変種たちの中から選択することができる。

Thus, we find that Hecate, as described by Hesiod, was the original triple-goddess
ruling heaven and earth.
従って、「ヘカテー女神」は、ヘシオドス氏により記述されるように、天と地を支配する、
最初の三女神であったことを発見する。
--- ここまで ---

ウォン氏の上記の説明は、どちらかというと下位存在である「18:月」のものであって、上位
存在である「2:高等女司祭」は、神話のような下位世界に属するものではありませんので、
上記の例えは適切ではありません。
というか、ほぼ完全に間違っています。

とはいえ、おそらく我々の知識で例えられるものは何も無いので、何度も繰り返しますが、
我々に出来ることは、「2:高等女司祭」の足先の爪の垢の臭いを感じながら、(*´Д`*)ハァハァ
するぐらいであって、それ以上のことは、人それぞれの個人的な妄想の中でのみ展開して
もらえればいいと思っているのでした。
0217名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/08(水) 06:06:56.31ID:VMtgvchC
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
Later periods concentrated on her more unpleasant aspects as Goddess of the
underworld, and the darker aspects of magic.
後期は、冥界の、そして魔法のより暗い様相たちの「女神」としての、彼女のより不快な
様相に集中した。

She remained, nonetheless, associated with the Moon as Hecate-Selene, the "Far
shooting Moon," an aspect of Artemis. (*251)
彼女は、それでもなお、「アルテミス」の一面である、「遠い射撃の月」である「ヘカテー
−セレーネ」としての「月」と関連したままであった。 (*251)
--- ここまで ---

ちなみに、(*251)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 276) ---
251. Graves, Greek Myths, 124, 348.
251. グレーヴス著、『ギリシア神話』、124、348ページ。

See also "Hecate," Oxford Classical Dictionary, 490, which discusses the
confusions surrounding Selene, and points out that no cult of the Moon existed
in ancient Greece.
「ヘカテー」、『オックスフォード古典辞典』、490ページもまた参照すること。
それは、「セレーネ女神」を取り巻く混乱たちを論じ、そして「月」の信仰は、
古代ギリシアには存在しなかったことを指摘している。
--- ここまで ---
とあります。

まあ、この地上では、「月の女神」は「太陽の男神」に優ることは出来ないですからね。
そういう意味でも、この「2:高等女司祭」を、一般に現存する神話の「月の女神たち」に
例えることは、愚策でしかありません。
つまり、「2:高等女司祭」は、他に例えるものが無い、完全なる脳内妄想の産物なのです。
0218名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/09(木) 06:01:55.69ID:fFURs6uc
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
Artemis, in one legend the sister of Apollo and daughter of Zeus, was the bringer
of light and the eternal virgin. (*252)
「アルテミス女神」は、ある伝説の中では、「アポロ神」の妹であり、そして「ゼウス神」
の娘であり、光をもたらす者であり、そして永遠の処女であった。 (*252)

And as we find that THE HIGH PRIESTESS is called the "Princess of the Silver Star,"
we are also told that Artemis was known as the "Maiden of the Silver Bow."
そして、我々が、「高等女司祭」が「銀の星の女司祭(王女)」と呼ばれていることを発見
するのと同様に、我々はまた、「アルテミス女神」が「銀の弓の乙女」として知られていた
と言われる。

This suggests TEMPERANCE, the lower extension of THE HIGH PRIESTESS, which is
Sagittarius, the Archer.
これは、「高等女司祭」の下位の拡張である「節制」を示唆しており、それは「人馬宮」
であり、「いて座」である。

Its arrow may fly heavenward, or deeply into the Earth.
その矢は、天に向かって、もしくは「地球」の奥深くへと飛ぶかもしれない。
--- ここまで ---

ちなみに、(*252)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 276) ---
252. Graves, Greek Myths, 85.
252. グレーヴス著、『ギリシア神話』、85ページ。
--- ここまで ---
とあります。

あと、どうでもいいことですが、二番目の文の「Princess/王女」は、『"T"の書』を参照
したのであれば、「Priestess/女司祭」の誤記だと思われます。
0219名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/10(金) 06:07:53.84ID:z/Ll0Fs7
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
Artemis was also the triple Moon Goddess.
「アルテミス女神」はまた、「三重」の「月の女神」でもあった。

First she was the maiden, then the (orgiastic) Nymph, then the old crone. (*253)
第一に、彼女は処女であり、それから(飲めや歌えの)「妖精」であり、さらにまた高齢
の醜い老婆でもあった。 (*253)

She was all the phases of woman at once.
彼女は、同時に女性の全ての相たちであった。
--- ここまで ---

ちなみに、(*253)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 276) ---
253. Graves, ibid.
253. グレーヴス著、同上。(『ギリシア神話』)
--- ここまで ---
とあります。

繰り返し言いますが、「2:高等女司祭」について考察する上では、
・これは「月」ではないこと
・これは「女性」ではないこと
・これは「下界の存在」ではないこと
・そしてこれは、しょせん「妄想の産物」でしかないこと
を重々理解しておくことが必要です。

もちろん、しょせん「妄想の産物」ですので、クロウリー氏のように、オレは「アルテミス
女神」に関連付けてハァハァするんだ」と開き直ってもいいのですが、カバラ主義による
宇宙創成論的解釈とは、かけ離れたシロモノとなってしまいますので、ワタシとしては、
そういう俗っぽい解釈は、できれば避けておきたいところなのでした。
0220名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/11(土) 06:55:52.66ID:wwLRXhws
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
These aspects of the Moon are symbolized by the crown of the High Priestess in
Waite's card: the full Moon is shown at the center, with the waxing and waning
moon represented at either side.
「月」のこれらの様相たちは、ウェイト版カードにおいて「高等女司祭」の王冠により
象徴される:満ちた「月」が中央に示され、それと共に、両側に(満ちゆく)上弦と(欠け
ゆく)下弦の月が表わされる。
--- ここまで ---

さすがに、これは無いですよね。

元々の、マルセイユ版「2:女教皇」の「crown/王冠」は、「5:法王」の「王冠」と同様の
三段の「Papal crown/教皇冠」でデザインされており、それはすなわち「至高の三角形」
を意味するものとなっていて、そもそも「Triple Goddess/三女神」の象徴である「Triple
moon/三重の月」が表す「Maiden, Mother, and Crone/乙女、母、老婆」という、下界の
「月」と「女性」にまつわる話とは、全く次元の異なるものです。

ちなみに、ウェイト氏は、「2:高等女司祭」の王冠については、「horned diadem/角の
ある王冠」と述べていますので、これは、角の中央に太陽を配置した「イシス女神」の冠
であると推定できます。
つまり、この「2:高等女司祭」全体が「イシスの神殿」であり、「イシス」が「中央の柱」、
右の「Jの白柱」が「コクマー」を頂点とする「慈悲の柱」、そして左の「Bの黒柱」が
「ビナー」を頂点とする「峻厳の柱」となっています。
そして、「中央の柱」である「イシス女神」には、頭の上に「ケテル」を表す「王冠」、
胸に「ティファレト」を表す「solar cross/太陽十字」、足元には「イェソド」を表す
「lunar crescent/三日月」を置き、カードの外にあり描かれていない「マルクト」へと
流れ落ちていくという、完璧な「生命の木」の象徴としてデザインされているというのは、
あまりにも有名なネタバレなのですが、ウォン氏は、この件については完全にスルーして、
ほとんど強引に、俗世界における「三女神」である「アルテミス女神」に関係付けして、
この話をまとめたいようです。
0221名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/12(日) 06:23:39.73ID:SbpLUg8f
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
One might well wonder how it is possible for Artemis to be at once eternal virgin
and orgiastic Nymph, but that is the whole mystery of THE HIGH PRIESTESS.
人は、「アルテミス女神」が、どうして同時に、永遠の処女であり、そして飲めや歌えの
「妖精」であることが可能なのかを疑問に思うのももっともであるかもしれないけれども、
しかしそれは、「高等女司祭」の全ての神秘である。

It is rather like the play Camino Real, by Tennessee Williams.
それはテネシー・ウィリアムズ氏による演劇である「カミノ・レアル」に、少し似ている。

Every month, by the light of a full moon, an old gypsy woman turns her prostitute
daughter back into a virgin, which is, as she says, quite a trick.
毎月、満月の光により、高齢のジプシーの女が、彼女の売春婦の娘を処女に戻すが、
それは、彼女が言うように、全くの偽計である。
--- ここまで ---

テネシー・ウィリアムズ氏(Tennessee Williams, 1911-1983)は、アメリカの劇作家であり、
「Camino Real/カミノ・レアル」は、彼の1953年の作品です。

とはいえ、「アルテミス女神」は「2:高等女司祭」ではありませんし、「カミノ・レアル」
という戯曲を理解することが「2:高等女司祭」の理解に繋がるということでもありません
ので、ワタシとしては、ここで何か言うことは無いです
そもそも、我々は、「2:高等女司祭」の足先の爪の垢しか知ることは出来ないわけですので、
ウォン氏が、「カミノ・レアル」に似ていると言っても、ワタシにはわからないわけです。

そういえば、足先の爪といえば、今期はペディキュアを塗りながら変身する人魚が、一部で
人気となっているようですが、ワタシとしては、そっちの方が、「2:高等女司祭」の水の
持つイメージに似ているようにも思うんですよね。
あと、「四大元素」役は、ピンク=「4:皇帝」、黄色=「5:法王」、紫=「6:恋人たち」、
赤=「7:戦車」ということにすると、何となくしっくりくるような感じです。
0222名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/13(月) 06:16:48.10ID:6JAgfXW8
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
The idea of THE HIGH PRIESTESS as the Uniting Intelligence, the reconciler of
opposites, is represented by Waite as the two pillars, black and white, from
the supposed Temple of Solomon.
反対物たちの調停者である、「統一する知性」としての「高等女司祭」の考え方は、
「ソロモンの神殿」と思われるものからの、黒と白の二本の柱たちとして、ウェイト氏
により表される。

They symbolize the union of all polarities on this Path, of which the card number
is 2.
それらは、それのカード番号が2である、この「小径」の上の全ての極性たちの結合を象徴
する。

This is the number of reflection and duplication.
これは、反射と複写の番号である。
--- ここまで ---

ウェイト版の「2:高等女司祭」には、「ソロモン神殿」の二本の柱である「ヤキン/Jachin」
と「Boaz/ボアズ」(『旧約聖書:列王記上』7:21、『旧約聖書:歴代誌下』3:17参照)が
描かれていると言われています。

参考までに、『旧約聖書』の記述によると、「ソロモン神殿」の入り口は東向きであり、
「ヤキン」が南側で右側、そして「ボアズ」が北側で左側ということですので、ウェイト版
の「2:高等女司祭」は、神殿の内側から外側を見ていることになり、外にいる一般人は、
この女性像は後ろの垂れ幕で隠されて、決して見ることが出来ないようになっています。
つまり、この女性像は、ソロモン王や、それと同レベルの者以外は見ることが出来ない
存在であるということですよね。

とはいえ、それが「union/結合」や「reflection/反射」や「duplication/複写」を
意味しているかというと、それはまた別の問題ではないかと思うのでした。
0223名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/14(火) 06:17:37.56ID:k3NJFX0r
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 237) ---
And as we called upon the infinity symbol of Waite's MAGICIAN in discussing the
Path of Samekh (TEMPERANCE), that figure also applies here on the upper extention
of Samekh, the Path of Gimel.
そして、我々が、「サメクの小径(節制)」を議論する際にウェイト版の「魔術師」の
無限大記号を訪問する時、その形状はまた、ここでも「サメク」の上位拡張である、
「ギメルの小径」にも適合する。

To restate our thesis: THE HIGH PRIESTESS acts on the First Matter of THE MAGICIAN
and causes it to function in the pattern of the figure eight on its side.
我々の論題を言い換えると:「高等女司祭」は「魔術師」の「第一質料」に作用し、
そしてそれを、その側の8の字の形の様式において機能させる。
--- ここまで ---

「サメクの小径(節制)」の『"T"の書』での称号は、「Daughter of the Reconcilers/
調停者たちの娘」であり、そしてウォン氏は、「2:高等女司祭」を「reconciler/調停者」
の一人であると考えているということですかね。

まあ、「2:高等女司祭」の「霊ルート」は、他の「四大元素ルート」の働きを調停すると
いう作用があることは確かなのですが、それがウェイト版「1:魔術師」の無限大記号と
絡んでいるという考え方は、「8:力」の立場を考えると、どうなのかな、と思います。
そもそも、「2:高等女司祭」のルートと「1:魔術師」のルートは、「ケテル」から独立
して分岐していますので、確たる証拠も無いわけですし、そこまで拘る必要は無いのでは
ないかと思うのでした。

つまり、「1:魔術師」と「2:高等女司祭」は、生まれた時からの幼なじみではあるけれども、
それ以後、「1:魔術師」は「至高の三角形」の内部に引き籠もったままで、その一方で、
「2:高等女司祭」は生まれた家を出て「深淵」を渡り、新しい世界である「倫理的三角形」
に存在の拠点を構えるという、別々のルートをたどっているので、その後は、特に大きな
直接的な影響は無さそうに思えてしまうのでした。
0224名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/15(水) 06:25:58.28ID:pYKNkcX8
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
One cycle is opposed and duplicated, though the flow of energy is totally unified.
一つの周期は、反対されて複製されるが、けれども精力の流れは完全に統一される。

The energy of THE MAGICIAN is held in a reciprocal, alternating, pattern by that
which is called THE HIGH PRIESTESS.
「魔術師」の精力は、「高等女司祭」と呼ばれるそれにより、相互的に交代する様式に
おいて保持される。

This holding, enclosing and duplicating function is the first female quality on
the Tree.
この、保持し、包囲し、そして複写する機能は、「木」の上での最初の女性的な品質である。
--- ここまで ---

おそらく、「1:魔術師」が「One cycle/一つめの周期」であり、そして「2:高等女司祭」
は、それを反転して複製した「二つめの周期」であると言いたいのだと思うのですが、
ウェイト版「1:魔術師」においては、「1:魔術師」の頭上にあるのは、「一つの円」では
なく、二つの円が反転結合した、もしくは一つの円がねじれて反転した「無限大記号」で
あり、自己完結していますので、わざわざ「2:高等女司祭」に補助してもらう必要はあり
ませんし、そもそも、この「holding, enclosing and duplicating function/保持し、
包囲し、そして複写する機能」というのは、「生命の木」の構造から見ても、「0:愚者」
&「コクマー」と、「ビナー」&「1:魔術師」を結合している「3:女帝」の方が、より
ふさわしいと思われます。

というか、この上位世界の「2:高等女司祭」に対して、「female/女性的」というような、
下界における低俗なジェンダー要素を持ち込むのは、実は、かなり危険な行為です。
「2:高等女司祭」が女性像であるのは、あくまでも「描き手」側の表現様式というか、
要はウケ狙いであって、我々はその「二次元画像」に惑わされてはならないわけです。
とはいえ、そういうエロい要素のある方が売れるというのも確かですので、我々自身で、
そういうエロ目線要素を補正して解釈しなければならないということなのでした。
0225名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/16(木) 06:22:51.36ID:KLys30ld
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
In more contemporary terms, THE HIGH PRIESTESS is what Jung called the "virgin
anima," (*254) related to the "vrigin's milk," which he called the "Life giving
power of the unconscious."
より現代的な用語で言えば、「高等女司祭」は、ユング氏が「処女のアニマ」 (*254) と
呼んだものであり、彼が「無意識の力を与える命」と呼んだ「処女の母乳」に関連付け
られる。

The virgin's milk, which is alchemical symbolism is fed to the "Stone" as mother's
milk is fed to a baby, is synonymous with the Water of THE HIGH PRIESTESS.
錬金術の象徴的意味である、処女の母乳は、母の乳が赤ん坊に与えられるのと同様に、
「石」に与えられ、「高等女司祭」の「水」と同義である。
--- ここまで ---

ちなみに、(*254)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 276) ---
254. C.G. Jung, Symbols of Transformation, New Jersey, 1976, 323.
254. C.G.ユング著、『変容の象徴たち』、ニュージャージー、1976年、323ページ。
--- ここまで ---
とあります。

最初の文の「vrigin's」は、「virgin's/処女の」の誤記ですかね。

ということで、現代的な用語で言うと、「高等女司祭」の「水」は、母乳フェチの、
母乳フェチによる、母乳フェチのための、そっち系のネタでもあるということです。
まあ、確かに「2:高等女司祭」、特に、ウェイト版においては、そういうフェティシズム
的な要素が強く感じられるものであり、そっち方面の人には、非常に人気のあるキャラ
ではあるのですが、そっち方面の話題に深入りすると、色々な意味でドハマリしますし、
現状のワタシの「宇宙論的カバラ」とは別路線となってしまいますので、そういう見方も
あるんだ、という程度の認識にしておく必要があるかと思うのでした。
0226名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/17(金) 05:45:11.10ID:XDdtLJ43
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
The Golden Dawn and Waite cards both suggest the dispersal of this Water from THE
HIGH PRIESTESS.
ゴールデン・ドーン版とウェイト版のカードたちの両方は、この「水」の拡散が、「高等
女司祭」からであることを示唆する。

In the Golden Dawn version, the figure stands upon a Moon above waves; in the Waite
version, the robe of THE HIGH PRIESTESS seems to turn into water at its base.
ゴールデン・ドーン版では、人物像は、波たちの上の「月」の上に立つ; ウェイト版では、
「高等女司祭」のローブは、その基礎において水に変わるように見える。

Crowley's card is more technical than the others in that it represents a very
complicated set of wave forms.
クロウリー氏のカードは、それが、波の形たちの非常に複雑な集合を表すという点で、
他のものたちよりも、より技術的である。

More than the others, his design captures the quality of the Path.
他のものたちよりも、彼の図案は、「小径」の品質を捉えている。
--- ここまで ---

二番目の文の「stands upon a Moon/『月』の上に立つ」というのは、おそらくウォン氏
の勘違いか、他の試作版カードでの話であって、現行のゴールデン・ドーン版の図案は、
銀色の三日月の冠をかぶり波の上に立つ、という構図となっています。

あと、トート版が、「technical/技術的」というか技巧的であることは認めますが、
だからと言って、それが正しく、「小径」の品質を捉えている、かと言われれば、ワタシ
としては、少々疑問というか、「爪先の垢」に対してネタを盛り過ぎているというか、
余計なものを描きすぎというか、要するに蛇足感がハンパ無いです。

まあ、ワタシ的な評価は、ゴールデン・ドーン版>ウェイト版>トート版ですかね。
0227名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/18(土) 06:07:19.05ID:d23sg7zV
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
Crowley states, in fact, that his card is "very peculiarly a glyph of the work of
the A.A." (*255)
実際に、クロウリー氏は、彼のカードは「非常に奇妙なことに、A.A.の作業の絵文字」で
あると述べる。 (*255)
--- ここまで ---

ちなみに、(*255)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
255. Crowley, Book of Thoth, 74.
255. クロウリー著、『トートの書』、74ページ。

The A.A., meaning 'Astrum Argentum,' or "Silver Star," was the Order founded by
Crowley, in 1907, on essentially Golden Dawn principles.
「銀の星(ラテン語)」、もしくは「銀の星(英語)」を意味する「A.A.」は、1907年に、
クロウリー氏により、本質的にゴールデン・ドーンの原則たちに基づいて設立された
「結社」であった。

In 1909 he began to publish The Equinox as the official organ of the A.A.
1909年に、彼は「A.A.」の公式機関誌として、『春秋分点』を出版し始めた。

Crowley had apparently joined the O.T.O ("Ordo Templi Orientis") in 1905.
クロウリー氏は、1905年に、「O.T.O」(「東方聖堂騎士団」)に加入し終わったらしい。

This latter, intended as a continuation of the Knights Templar, was founded in 1904.
この後者は、「テンプル騎士団」の続編として意図され、1904年に設立された。

(次に続く)
0228名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/18(土) 06:17:03.63ID:d23sg7zV
(前の続き)

The story of both organizations, and of the Golden Dawn and other such fraternities,
is told by Francis King in The Rites of Modern Occult Magic, New York 1971.
両方の団体たちの、およびゴールデン・ドーンと、他のそのような友愛団体たちの物語は、
ニューヨーク、1971年発行の『現代の神秘的な魔術の儀式たち』の中で、フランシス・
キング氏により語られている。
--- ここまで ---
とあります。

ちなみに、「A.A.」の正式名は「A∴A∴」です。
なお、「A∴A∴」はともかく、「O.T.O」についての詳しい物語は、色々としがらみが
ありますので、もし興味があれば、各自で調べてみてください。

ということで、トート版については、ワタシとしては、あまり興味がありませんので、
詳しい解説は手抜きしようと思うのですが、トート版は全体的に女性下位思想というか、
男性優位な感じになっていて、この「2:高等女司祭」の持つ全体的な雰囲気についても、
何となくコレジャナイ感が拭えないのでした。
0229名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/19(日) 07:01:02.61ID:OcSD3fj1
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
In his BOTA course, Tarot Fundamentals, Case also attaches broad meaning to the
card, which he explains as a summation of the seven Hermetic Principles of the
Kybalion (discussed in our introduction). (*256)
彼の「BOTA」の課程である『タロットの基礎』において、ケース氏は、カードに幅広い
意味を与えており、そこで彼は、(我々の序論において論じられた)『キバリオン』の
7つの「ヘルメス主義の根本的原理」の要約として説明する。 (*256)
--- ここまで ---

ちなみに、(*256)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
256. Case, Tarot Fundamentals, Lesson 8, 10-11.
256. ケース著、『タロットの基礎』、第8課、10-11ページ。
--- ここまで ---
とあります。

ウェイト版の劣化コピー版、いやいやウェイト版にインスパイアされて開発されたBOTA版
ですが、若干の劣化、いやいやオリジナルとは異なるポイントがあります。
ちなみに、白の柱の文字は「Jachin/[nun][yod][kaph][yod]:YKYN/ヤキン」で、黒の柱の
文字は、「Boaz/[zain][ayin][beth]:BAaZ/ボアズ」というように、ヘブライ文字表記に
変わっていますが、実質的には同じものです。

あと、大きな違いというと、ウェイト版の「2:高等女司祭」では足元に描かれていた「月」
が、BOTA版では「3:女帝」の足で踏まれているという構図に変更されていますが、これは、
『新約聖書:黙示録』12:1にある描写そのものとなっています。
さらに、ウェイト版にある、人物像の左耳付近にある、「ダアト」を示唆する「黒い実の
石榴」が省略されていますし、それ以外にも、あちこち奇妙な改変が入ってますので、
BOTA版の「2:高等女司祭」は、ウェイト版ほどの高次元の存在ではなく、もっと我々に
近い存在として描かれているのではないかと推察できます。
もちろん、ワタシとしては、こういう改悪には反対ですけどね。
0230名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/20(月) 06:10:50.28ID:JVBcykdV
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
Case's BOTA card, a modification of Waite's HIGH PRIESTESS, is less evocative than
that of the Golden Dawn or Crowley.
ケース氏のBOTA版カードは、ウェイト版の「高等女司祭」の修正であり、ゴールデン・
ドーン版、もしくはクロウリー氏のそれほどには刺激的でない。

On the other hand, Waite's symbolism is extremely precise.
その一方、ウェイト版の象徴主義は、極めて的確である。

THE HIGH PRIESTESS is shown as the unifying agent between the two columns of the
Temple; unification and balance being also represented by the cross on her breast,
which Waite called a Solar Cross. (*257)
「高等女司祭」は、「神殿」の2つの柱たちの間の統一する代理人として示される; 統一と
均衡はまた、ウェイト氏が「太陽十字」と呼んだ、彼女の胸の上の十字架によっても表さ
れる。 (*257)
--- ここまで ---

ちなみに、(*257)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
257. Waite, Pictorial Key, 76.
257. ウェイト著、『タロット図解』、76ページ。
--- ここまで ---
とあります。

BOTA版はアレなのでともかくとして、ウェイト版は、以前に述べたように、全体の構図は
「生命の木」がモチーフとなっており、そして背後の垂れ幕の背後には、荒涼とした大地が
「外陣」として描かれています。
つまり彼女自身が「ソロモン神殿」であり、究極の「内陣」であり、「至聖所」であり、
「主の契約の箱」であり、そしてさらに「モーセの契約の石版」を持ち、それを施行する
代理人であることを、我々にわかりやすく図解で示しているということですよね。
0231名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/21(火) 06:30:12.41ID:06rsYf3W
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
Behind her is the veil of the Temple, covered with palms and pomegranates.
彼女の背後には、椰子(ヤシ)たちと柘榴(ザクロ)たちだらけの、「寺院」のベール
がある。

Waite was not very explicit about the reason for this choice of plant forms,
although Case says (rather unconvincingly) that the Palms are male, while the
Pomegranates are female. (*258)
ウェイト氏は、この植物の形状たちの選択の理由について、あまり明示的ではなかった
けれども、ケース氏は、「椰子たち」が男性であるのに対し、「柘榴たち」は女性である
と(やや説得力なく)述べる。 (*258)
--- ここまで ---

ちなみに、(*258)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
258. Case, The Tarot, 52.
258. ケース著、『タロット』、52ページ。
--- ここまで ---
とあります。

ソロモン神殿の「椰子」の装飾は、『旧約聖書:列王記上』6:29,32,35、『旧約聖書:歴代
誌下』3:5 に記述があり、また『エゼキエル書』の「幻の神殿」の装飾としても、『旧約
聖書:エゼキエル書』40:16,22,26,31,34,37、41:18,19,29,25,26 にも出ています。
一方で、ソロモン神殿の「柘榴」の装飾は、『旧約聖書:列王記上』7:18,20,42、『旧約
聖書:列王記下』25:17、『旧約聖書:歴代誌下』3:16、4:13、『旧約聖書:エレミヤ書』
52:22,23 に記述があります。

ちなみに、これらは単なる「男性と女性」という関係だけではなく、「生命の木」において
は、「小径」が「王の位階(アツィルト界)」である一方で、「セフィロト」が「女王の位階
(ブリアー界)」であることを示唆しているものと思われます。
0232名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/22(水) 06:20:19.65ID:yAMIpWC4
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
Waite's comments, however incomplete, suggest another explanation.
ウェイト氏の解説たちは、不完全ではあるけれども、もう一つの説明を示唆する。

He says of THE HIGH PRIESTESS: ". . .she is really the Secret Church, the House
which is of God and man." (*259)
彼は「高等女司祭」について以下のように述べる:「…彼女は、まさに『秘密の教会』で
あり、『神』と人間の『館』」である。」 (*259)

This implies that she represents all the inner tenets of religion.
これは、彼女が、全ての宗教の内なる教義たちを表していることを暗示する。

One might, therefore, suggest that the palm is a traditional Christian symbol
representing the "triumph" of Christ on his entry into Jerusalem.
人は、従って、椰子は、彼のエルサレムへの入城についての「キリスト」の「勝利」を
表す伝統的な「キリスト教」の象徴であることを示唆するかもしれない。
--- ここまで ---

ちなみに、(*259)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
259. Waite, Pictorial Key,76.
259. ウェイト著、『タロット図解』、76ページ。
--- ここまで ---
とあります。

キリスト教においては、「エルサレム」には二種類あって、それらは「地上のエルサレム」
と「天のエルサレム」(『新約聖書:ガラテヤ』4:26、『新約聖書:ヘブライ人』12:22)、
もしくは「新しいエルサレム」(『新約聖書:ヨハネ黙示録』3:12、21:2)になります。
まあ、「2:高等女司祭」は、「ティファレト」である「イエス・キリスト」がさらに上昇
する「小径」であると考えれば、そういう見方も出来るのかなぁ、という程度ですかね。
0233名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/23(木) 05:59:28.74ID:tWnhWFu/
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
The Pomegranate, on the other hand, is associated with the very ancient mysteries.
「柘榴」は、その一方で、非常に古くからの神秘的教義に関連付けられる。

It occurs frequently in the Old Testament, and was given special significance by
the Eleusian Mysteries. (*260)
それは、『旧約聖書』の中で、しばしば見い出され、「エレウシスの秘儀」により、特別
な意味を与えられた。 (*260)

It is therefore likely that Waite intended to convey the idea that THE HIGH PRIESTESS
is the central core, the unifying factor in all faiths, especially Christianity
and Judaism.
従って、ウェイト氏が、「高等女司祭」が、全ての信仰たち、特に「キリスト教」と
「ユダヤ教」における、統一する要因である、中心核であるという考え方を伝えることを
意図した可能性がある。
--- ここまで ---

ちなみに、(*260)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
260. Manley Palmer Hall, Encyclopedic Outline, XCV.
260. マンリー・パルマー・ホール著、『百科事典的な概要』、95ページ。
--- ここまで ---
とあります。

「Eleusian Mysteries」は、一般的には「Eleusinian Mysteries/エレウシスの秘儀」と
表記されます。
まあ、「エレウシスの秘儀」では、「柘榴」は重要な鍵アイテムになってはいますが、
それが「高等女司祭」に関係しているかと言われると、ちょっと疑問ですし、そもそも
ギリシアのネタに起源を求めなくても、『旧約聖書』の中だけでも「柘榴」の重要性は
テンコ盛りされていますので、そこまで話を広げる必要は無いとも思うのでした。
0234名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/24(金) 06:41:00.83ID:Yr4RZLow
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
Other aspects of the Waite card are more certain, for example, the scroll on which
appear the letters T O R A.
ウェイト版カードの他と異なる様相たちは、例えば、文字「T O R A」のように見えるものが
その上にある巻物で、より確かである。

This is the Scroll of the Law established by THE HIGH PRIESTESS.
これは、「高等女司祭」により制定された、「法の巻物」である。
--- ここまで ---

ウェイト版は、ゴールデン・ドーンの理論体系をベースとしながらも、デザイン面では
伝統的なマルセイユ版をベースにして、両者を融合させたような感じになっています。
これはおそらく、ウェイト氏が、マサース氏の過激なタロット理論改変を嫌っていたのと、
商業的な理由、つまり、全く新しいデザインよりは、従来の改変版の方が、大衆というか
占い師向けに売れる確率が高いという点を考慮したものと思われます。

ちなみに、この「TORAの巻物」ですが、ワタシとしては、これは「モーセ五書」を意味
する「[tau][vau][resh][he]/Torah/トーラー」ではなく、ソロモン神殿の「主の契約
の箱」に納められた「(十戒が記された)二枚の契約の石の板」でもないと考えています。
そもそも、ウォン氏の言うような低次元の「Scroll of the Law/法の巻物」であるなら、
ゴールデン・ドーン版のように「5:法王」に持たせて開示させるか、少なくともマルセイユ
版の「2:女教皇」のように開示する必要があります。

つまり、ウェイト版の「2:高等女司祭」の「TORAの巻物」とは、「見せられないよ!」に
関連する「秘部」の表現であって、そしてそこに記されている「TORA」は、その元々の
意味である「教え」、つまり、「至高神」である「ケテル」が、「息子」である「ティファ
レト」に授ける「高次の教え」であり、「2:高等女司祭」は、それの「教示役」として、
そして「霊的な乳母」みたいな存在であることになるわけですかね。
とはいえ、我々は、その内容を理解できませんし、それを知ることで何かメリットが
あるとも思えませんので、あまり深入りしないでおこうと思います。
0235名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/25(土) 07:26:25.36ID:u/nI2n/R
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 238) ---
It is also intended to refer to a common, though simplistic, manipulation of the
letters into T A R O and into R O T A, the latin word for wheel.
それはまた、単純すぎるけれども一般的な、「T A R O」への、および、車輪を表すラテン語
である「R O T A」への、文字たちの操作を参照することも意図される。

This means that the Tarot is the Law as well as the very Wheel of Life.
これは、「タロット」が、まさしく「生命の輪」であるだけでなく、「法」であることを
意味する。

In this regard, it is seen that in the Golden Dawn deck the Scroll of the Law is
held by THE HIEROPHANT, who administers that which is proposed by Binah.
この点については、ゴールデン・ドーン版デッキでは、「法の巻物」は、「ビナー」により
提案されるものを管理する、「法王」により保持されることが見られる。
--- ここまで ---

ワタシとしては、「TORA」→「TARO/タロット」はともかく、「TORA」→「ROTA/車輪」
のネタは、ウェイト版では「10:運命の輪」で使用済みですし、そもそも「生命の輪」
という「下位世界の輪=魂の輪廻思想」と、この「上位世界の輪=宇宙の循環理論」
とは、月とスッポン以上に、何の関わりもないものです。
つまり、「2:高等女司祭」の「TORAの巻物」の意味を、我々が単純に下界にある何かに
例えて理解しようとすること自体が、単純すぎて笑えるわけです。

ちなみに、ワタシは、この「TORA」は、偉大なる大海原の次期女王であり、ラストネーム
に「海」の名を持つ、ローなんとかさんに、空目してしまうんですよね。
最初は足が無くヒラヒラした下半身であり、素足にペディキュア(足の爪のマニキュア)を
塗って変身する、キュアなんとかさんの姿に、なぜかダブってしまうわけです。
ついでに、初代の黒&白とコラボすれば、完璧な構図なんですよね。←勝手な妄想w
とはいえ、この「海」のイメージは、ウェイト版の「2:高等女司祭」が、「ビナー」に
関係していることからも、実はかなり重要なキーワードとなっているんですよね。
0236名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/26(日) 07:06:52.15ID:X2kKT6Df
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 239) ---
A scroll in the hands of THE HIGH PRIESTESS does, however, point out that she is
the repository of cosmic memory.
「高等女司祭」の手たちの中にある巻物は、しかしながら、彼女が宇宙の記憶の宝庫で
あることを指摘する。
--- ここまで ---

まあ、ワタシ的には、「宇宙の記憶の宝庫」というよりも、これについては「妄想の宝庫」
と言うべき存在ではないのかな、と思います。
そもそも、「ケテル」の一次情報を提供してくれる、唯一の存在ですしね。

ちなみに、ゴールデン・ドーン系の「2:高等女司祭」は、元々のマルセイユ版の解釈とは、
かけ離れたものというか、全くの別物となっており、そのため、ゴールデン・ドーン版は、
従来版とは全く異なる基本理論を説明するという面では、理論的に素直だと思うのですが、
それゆえ、インパクトに欠けるきらいがあります。
一方で、トート版は、クロウリー氏がアレなため、解釈に問題がありすぎるというか、
ワタシには、ちょっとついていけないです。

その点、ウェイト版は、きわめて秀逸なデザインであり、従来のマルセイユ版と比較しても、
圧倒的なエロ要素があったため、大ヒットしたのではないかと思われます。
ワタシ的にも、かなりお気に入りのデザインというか、ピクシーたんの描く線の妖艶さが、
見事に凝縮した、これだけで軽くご飯三杯イケるレベルですしね。
元々のマルセイユ版も、結構スキャンダラスなエロ妄想ネタを含んでいて、人気が高く、
それゆえ「1:魔術師」に次ぐ「ナンバー2」という好位置にあるわけですが、ウェイト版
も、その好位置にふさわしく、見事なまでの盛りっぷりとなっています。

ウェイト版の「2:高等女司祭」を見た人であれば、たぶん誰もが気づくことではないかと
思うのですが、両側にある二本の太い柱(足)、後ろにある垂れ幕(膜)、そして中央に
ヒラヒラとして流れ出るような女性像があれば、誰もが「神秘」の感情を掻き立てられると
思いますし、誰もが、その「巻物」の中を見てみたいと思うのではないかと思うのでした。
0237名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/27(月) 06:34:52.61ID:C7Tq7ivx
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 239) ---
The Marseilles card is the least interesting of the four, with one exception, which
is its very title, The Female Pope.
マルセイユ版カードは、それがまさしくその称号である、「女性の教皇」であるという、
一つの例外を持つものの、4つの中では最も興味深いものではない。

The card is said to represent Pope Joan, described by Stephen de Bourbon in his
thirteenth century work.
このカードは、スティファン・ド・ブルボン氏による、彼の13世紀の作品の中に記述された
「女教皇ヨハンナ」を表すと言われる。

As the story goes, a ninth century English girl fell in love with a monk.
物語によると、9世紀のイギリスの少女は、修道士と恋に落ちた。

In order that they could live together, she dressed herself as a man.
彼らが一緒に暮らせることができるように、彼女は男性としての服を着た。

After the monk’s death, she went to Rome and, retaining male dress, became a priest.
修道士の死後、彼女はローマに行き、男性の服を着たまま、司祭になった。

Supposedly, she moved up through the ranks of the Church, became a Cardinal, and
was finally elected Pope John VIII.
おそらく、彼女は「教会」の階級たちを通して昇進し、枢機卿になり、そして最終的に
「教皇ヨハネ8世」に選出された。
--- ここまで ---

近代タロットの源流であるマルセイユ版カードの「2:女教皇」は、この「女教皇の伝説」
に基づいていると言われています。
この都市伝説は、マルセイユ版「2:女教皇」として描かれるほどに、人気の高いネタ話
であったわけですが、「教皇」の権威を貶める目的で捏造された可能性もあります。
0238名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/28(火) 06:25:52.77ID:/DsrH97h
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 239) ---
She died on the steps of Saint Peter's giving birth. (*261)
彼女は、サン・ピエトロ大聖堂の道程において、出産で死んだ。 (*261)

The story is mythical, but is important because it was widely believed during the
period when the Tarot cards appeared.
物語は神話的であるけれども、「タロット」カードたちが出現した期間の間に、それが広く
信じられていたので、重要である。
--- ここまで ---

ちなみに、(*261)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
261. Cavendish, The Tarot, 71.
261. キャヴェンディッシュ著、『タロット』、71ページ。
--- ここまで ---
とあります。

ちなみに、「Pope John VIII/教皇ヨハネ8世」は、きちんとした公式記録(820-882、教皇
在位:872-882、暗殺により死亡)があり、「女教皇ヨハンナ」(教皇在位:855-858)とは
全く関係のない男性の人物です。
結局のところ、この「女教皇」の物語は、キリスト教というか教皇支配に反感を持つ同人
作家たちの創作による、バッドエンド系の妄想話の一つということなのですが、それが
なぜか斜め上の方向で人気が出て、タロットに取り入れられたという感じですかね。

ちなみに、「女教皇ヨハンナ」の伝説が創作されたのは13世紀ですが、タロットに取り入れ
られたのは、現存するものでは、ヴィスコンティ・スフォルツァ版の一つであるピアポント・
モルガン・ベルガモ版と呼ばれる15世紀のものが最古ではないかと思われます。

なお、この本の本文中には参照されていませんが、「NOTES/注記」には、(*262)の項が
ありますので、この節の最後に、それを紹介しておきたいと思います。
0239名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/29(水) 06:32:09.27ID:VVoQBKwI
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

ちなみに、(*262)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
262. Waite comments on this card in his Shadows of Life and Thought, 188-89:
262. ウェイト氏は、このカードについて、彼の『命と思考の影』、188-89ページにおいて
解説する。

"It is to be noted that though Venetian, Florentine and French packs differ somewhat
clearly, of course betwen narrow limits, Pope Joan has never been termed the Abbess
in any, nor can I recall her being so depicted that such a denomination could apply
and thus include the design among ecclesiastical estates in Christendom.
「ベネチア、フィレンツェ、そしてフランスのパック(タロットのデッキ)たちは、
もちろん厳密な範囲の間では、多少明確に異っているものの、「女教皇ヨハンナ」は、
どんな場合でも、決して「女子大修道院長」と呼ばれたことはなく、また、そのような
宗派が適用できたり、そして従って、「キリスト教国」における教会の階級たちの間の
図案を含むことが出来たりするような、彼女が描かれていることを思い出すことは
できない。

She comes therefore, as I have intimated, from another region and another order
of things...
彼女は、従って、私がずっと暗示し続けているように、別の地方や、別の制度に由来して
いる…

Pope Joan represents not improbably a vestige of the Astarte cultus.
「女教皇ヨハンナ」は、ことによると、「アスタルト」の祭儀の痕跡を表す。

I do not pretend to be satisfied with the explanation...
私は、説明に満足するふりをしない...

(次に続く)
0240名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/29(水) 06:57:49.02ID:VVoQBKwI
(前の続き)

only one point emerges in all certainty: whatever the card may have stood for
originally, it was not the mythical Female Pope, an ascription which arose as a
leap in the dark of ignorance on the part of people - whether in France or Italy
- who knew the Pope Joan Legend but had never heard of Astarte and much less of
Isis."
たった一つの点が、全ての確実なものの中に、出現する:元々カードが何を表していたと
しても、それは神話的な「女性の教皇」ではなく、「女教皇ヨハンナ」の伝説を知っては
いるものの、「アスタルト女神」や、ましてや「イシス女神」については、かつて決して
聞いたことが無かった人々−フランスであれイタリアであれ−の一部における無知の暗闇
の中での飛躍として生じた帰属である。」
--- ここまで ---
とあります。

「leap in the dark of/暗闇の中での飛躍」というのは、目が見えていないままで飛び
跳ねると、とんでもないことになるという意味であり、斜め上どころではない方向に
逝ってしまうという意味です。

要するに、ウェイト氏は、「2:高等女司祭」は、中世のウケ狙いの創作話である「女教皇
ヨハンナ」などではなく、古代の聖なる「アスタルト」などの女神系、特に「女神イシス」
が、それにふさわしいと考えているようです。

とはいえ、時期的にも絵的にも、そしてネタ的にも、マルセイユ版の「2:La Papesse/
女教皇」は、「女教皇ヨハンナ」であることは間違いないと思われます。

そもそも、マルセイユ版の「至高の三角形」チームのトップ3は、「0:Le Fou/愚者」、
「1:Ll Bateleur/大道芸人」、そして「2:La Papesse/女教皇」という、いかがわしさ
満載の三人組ですからねぇ。
まあ、我々から見れば、「至高の三角形」なんて、わけわからなくて、いかがわしいもの
にしか見えないわけですので、ワタシとしては、変に知ったかぶりをするよりは、無知の
暗闇の中で、斜め上に飛躍したいと思うのでした。←もはや開き直るしかないww
0241名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/09/30(木) 05:56:17.85ID:3OwQcrwl
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 239) ---
12. THE PATH OF BETH
12. 「ベト」の小径

The Magician
魔術師

The First Key
1番目の鍵(大アルカナ)
--- ここまで ---

ここから、「生命の木に基づく大アルカナ」の章の中での新しい節になります。

サブタイトルは「ベトの小径」です。

ここは、「至高の三角形」において、頂点の「ケテル」から底辺の「ビナー」を繋ぐもの
ですが、よく考えてみれば、頂点の「ケテル」からは三本の「小径」が出ていますので、
本来は、「至高の三角形」ではなく「至高の三角錐」であって、その底面は、「3:女帝」、
「4:皇帝」、「6:恋人たち」、「コクマー」、「ビナー」、「ティファレト」で構成されて
いて、何らかの原因により、「ティファレト」のみが「深淵」を超えて下界に相転移する
ことにより、我々のいる顕在化した宇宙が創造されたということになります。

とはいえ、この「1:魔術師」と「ビナー」は、我々の宇宙の「潜在化要素」としてのみ、
我々に影響を与えているということになり、要は、我々にとっては、ほぼ何の関係も無い
世界の話であることには間違いないわけで、それゆえ、我々は、「1:魔術師」については、
何ら語る言葉を持たないわけです。
せいぜい言えることは、「1」という数字は、0以外の全ての数の約数であり、全ての数の
基本となる数(全ての整数は、この1を基本として表現可能)であるゆえ、同様にして、
「1:魔術師」は、「0:愚者」以外の全ての大アルカナの基本となる、という程度の、もはや
すこぶるどうでもいいというか、ほぼ何の意味も無い話でしかないネタになるのでした。
0242名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/01(金) 05:43:22.99ID:Oq8rsuK4
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 239) ---
□ PATH COLOR: Yellow
□ 「小径の色」:「黄色」

□ RELATED SOUND: E-Natural
□ 「関連した音」:「Eのナチュラル」

□ PLANET: Mercury
□ 「惑星」:「水星」

□ MEANING: House
□ 「意味」:「家」

□ DOUBLE LETTER: Life-Death
□ 「複字」:「生と死」

□ ESOTERICTITLE: The Magus of Power.
□ 「秘伝的な称号」:「力の魔術師。」
--- ここまで ---

この本の、この文章の右側には、「家」の絵と、ヘブライ文字の「ベト」と、「水星」の
占星術記号、および「生命の木」における「ベトの小径」の位置が図示された絵が描かれ
ています。

ちなみに、この「関連した音」の「Eのナチュラル」は、「8:力」と同じであり、絵柄や
意味を比べてみると、「力」とか「蛇」とか「無限大記号」とか「黄色」というような、
割と共通した感じかするというか、要は、「8:力」の構図は、女性版の「1:魔術師」の
ようにも見えるということです。
そして、「1:魔術師」の劣化コピー版が「8:力」であるなら、「0:愚者」は「9:隠者」で、
「2:女帝」は「11:正義」に対応するという見方も出来るということになりますかね。
0243名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/02(土) 06:17:50.07ID:YxnZO2c2
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 239) ---
THIRTY-TWO PATHS OF WISDOM: The Twelfth Path is the Intelligence of Transparency
because it is that species of Magnificence called Chazchazit, which is named the
place whence issues the vision of those seeing in apparitions (That is the prophesies
by seers in a vision).
「知恵の32の小径たち」:「12番目の小径」は「透明な知性」であり、なぜならそれは、
幻影たちの中で見るそれらの幻視を発する場所から名付けられた、「チャズチャジット」
と呼ばれる「華麗なる」種族であるからである。(それは、幻視の中での、予言者たちに
よる予言たちである。)
--- ここまで ---

最後の括弧の文の「prophesies」は、「prophecies/予言たち」の誤記ですかね。

ここは、いつものように、ウェストコット氏の英訳版『The Sepher Yetzirah/セフェル・
イェツィラー(形成の書)』の「THE THIRTY-TWO PATHS OF WISDOM/知恵の32の小径」
からの引用となっています。
なお、「Chazchazit/チャズチャジット」には、ウェストコット氏の英訳版では注釈(6)が
付けられていますので、それも紹介しておきます。

--- ここから --- (W. W. Westcott, 『SEPHER YETZIRAH』Third edition, 1887) ---
6. This word is from ChZCh, a seer, seership.
6. この言葉は、予言者、予言職である、「ChZCh」(ヘブライ語)からである。

Chazuth is a vision.
「チャズース」は、幻視である。
--- ここまで ---

いつにも増して、解説自体が意味不明な解説となっておりますが、ワタシには、何となく
『旧約聖書:創世記』の予言者である、ノアやアブラム/アブラハムのイメージがあり、
そこから「透明な知性」=「神の忠実な伝令役」=「水星」という感じですかね。
0244名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/03(日) 06:47:48.54ID:e9AJSKaK
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
The Path of Beth is between Kether and Binah.
「ベトの小径」は、「ケテル」と「ビナー」の間にある。

It is the transition between the One Pure Source of All, energy undefined, and
the Great Organizer, a relationship described by the meaning of the letter Beth,
which is house.
それは、定義されていない精力である、「全てのものの一つの純粋な源」と、「大いなる
組織者」の間の遷移であり、「家」である、文字「ペト」の意味により記述される関係で
ある。

It is the "dwelling place" of the Spirit descending toward the denseness of manifestation.
それは、顕在化の密集性に向かって下降する「霊」の「住処」である。
--- ここまで ---

「ケテル」が「Source of Energy/精力の源」、そして「ビナー」が「The Organizer and
Compensator/組織者と補正者」と呼ばれていたことを思い出してください。
つまり、形なき「点」である「ケテル」から、「The Will to Form/形の意志」である
「ビナー」に遷移するために、文字「ベト(家)」が帰属されているという説明ですよね。

とはいえ、「1:魔術師」=「ベト」は、ゴールデン・ドーン体系であって、それ以前は
「1:魔術師=アレフ」であり、「1:魔術師」の絵柄的にも、マルセイユ版やウェイト版は、
「アレフ」の字形にふさわしいデザインであり、そして「2:高等女司祭」は、「神の住処」
である神殿であるので、「ベト(家)」の意味にふさわしいようにも思えます。

まあ、最上位世界カードに対して、下賤なツッコミを入れるべきではないことは重々承知
しているというか、我々の低レベルな思考は、こういう至高レベルの解釈には何の役にも
立たないわけですが、そういう誤解を招かないようにという意味では、「至高の三角形」
を構成する「0:愚者」、「1:魔術師」、「3:女帝」のカードには何も書かずに、真っ白な
ブランクカードにして、意味も不明にしておいた方がマシだとも思うんですよね。
0245名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/04(月) 06:23:07.65ID:QXQKGPT3
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
THE MAGICIAN symbolizes that which builds the house, i.e. directs and encloses
the One Spirit which is symbolized by THE FOOL.
「魔術師」は、家を建てる、すなわち、「愚者」により象徴される「唯一(神)の霊」を
指揮して取り囲むものを象徴する。

In this regard it must be appreciated that to consider one card versus another at
this level of the Tree of Life is very different from a comparison of cards at
the lower levels.
この点においては、「生命の木」のこの段階での1つのカードを別のものと対比して考える
ことは、より低い段階たちでのカードたちの比較とは非常に異なることが、認識されなけ
ればならない。
--- ここまで ---

そもそも、「1:魔術師」が「ベト/家」であると解釈する時点で、色々と問題があるわけ
ですし、そしてそれが「ケテル」である「唯一神」を「directs and encloses/指揮して
取り囲む」ことが出来るものなのかということもあったりします。
ついでに言うと、「0:愚者」が「アレフ/(虚勢された)牡牛」ということは、神の真の
「energy/精力」は、「0:愚者」や「1:魔術師」へと向かわずに、「2:高等女司祭」を
通じて、直接「ティファレト」に時空ワープして顕在化するという話にもなります。
いずれにしても、我々の低次元の思考は、高次の「至高の三角形」に適用できないことは
明白ですので、こういう考察をすること自体が無意味なことですけどね。

実際、大アルカナとヘブライ文字の対応は、人によりまちまちですし、ウェイト版では、
そのこと自体が否定的ですし、そもそも、我々の手に負えるようなものでもないという
か、はっきり言って、ゲマトリアと同じような、単なる語呂合わせ的な遊び、みたいな
ものであると割り切っておく必要もあるかと思います。
ということで、そういう無意味な話はさっさと切り捨てて、もっと中身のあることを
語りたいのですが、残念なことに、このレベルでは、我々は意味のある言葉を持たない
という、現実的かつ絶望的な問題があったりするのでした。←いいから黙れww
0246名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/05(火) 06:29:27.17ID:R/gB2+MP
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
The differences between let us say, THE UNIVERSE and the Path of JUDGEMENT are
substantial, if not dramatic.
例えば、「宇宙」と「正義の小径」の間の相違たちは、劇的ではないとしても、相当なもの
である。

But the higher one works up on the Tree, the more such differences become extremely
fluid and subtle.
しかし、人が「木」の上で登れば登るほど、ますますそのような相違たちは極めて流動的
で微妙になる。

THE FOOL and THE MAGICIAN are separated by only slight degree, a fact not obvious
in the anthropomorphized symbolism of the cards.
「愚者」と「魔術師」は、ほんのわずかな程度でしか分離されておらず、その事実は、
カードたちの擬人化された象徴主義の中では明らかではない。
--- ここまで ---

我々の知る距離の概念を適用するならば、「愚者」と「魔術師」の間の距離は、ほぼゼロ
であり、我々から見て、両者を区別して認識することは不可能です。
つまり、「ケテル」が完全なる特異「点」であるなら、「至高の三角形」とは、不完全な
特異「点」みたいなもの、すなわち不確定性原理により存在が仮定される仮想粒子みたいな
存在であり、実際に我々が観測できるのは、その下に顕在化する「倫理的三角形」になる
ということになります。

その理屈によれば、「愚者」と「魔術師」の「ほんのわずかな程度」とは、現代宇宙論で
言うと、「プランク長」以下ということであり、両者は脳内でのみ分離可能であり存在可能
であり認識可能なものということになります。
いずれにしても、「至高の三角形」というものは実在せず、あくまでも仮想的な脳内設定
であって、その「三つ組」の中身について語ることは、単なる個人的な妄想の垂れ流しで
あるということを、重々認識しておかなければなりません。
0247名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/06(水) 06:39:00.86ID:4Nb5+VFT
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
Scholars dedicated to unraveling the difficult cryptograms of the Pentateuch (first
five books of the Bible) are quick to point out that Beth is the first letter.
「モーセの五書」(「聖書」の最初の5冊の本たち)の難しい暗号文たちを解明することに
専念する学者たちは、「ベト」が最初の文字であることを、すばやく指摘する。

The Book of Genesis begins "Bereshith," ([tau][yod][shin][aleph][resh][beth]),
commonly translated as "In the beginning," but intriguingly rendered by Fabre
d'Olivet as "At first, in principle." (*263)
『創世記』は、「Bereshith」([tau] [yod] [shin] [aleph] [resh] [beth])で始まり、
一般には「初めに」と翻訳されるけれども、興味深いことに、ファーブル・ドリヴェ氏に
より、「初めには、原則として」として翻訳される。 (*263)
--- ここまで ---

ちなみに、(*263)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
263. Fabre d'Olivet, The Hebraic Tongue Restored, part II, 25.
263. ファーブル・ドリヴェ著、『復元されたヘブライの言語』、第二部、25ページ。

His original translation reads: "Premierement, en principe."
彼の原文の翻訳は、以下のように書いている:「初めに、原則として」。
--- ここまで ---
とあります。

この「ベト」に関するネタは、いわゆる聖書ネタの一つとして、知っておいた方がいい
程度のものあって、カバラ主義の「至高の三角形」における宇宙創成論は、『旧約聖書』の
世界観と、人知の及ぶ範囲をはるかに超えていますので、言うほど参考にはならないです。
つまり、「1:魔術師」の領域は、『旧約聖書:創世記』より前の話になるわけであって、
我々は、「いまだ書かれていないもの」を、誰かを頼りにすることなく、脳内妄想のみで、
再構成しなければならないという、真の無理ゲーの世界に入っているというわけなのです。
0248名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/07(木) 06:13:34.12ID:gJZQGo0C
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
That which is symbolized by the letter Beth is the first in creation, it is the
beginning of the beginning.
文字「ベト」により象徴されるものは、創造の最初であり、始まりの始まりである。

It is the First Principle, or First Matter of the Alchemists, also called the
Philosophic Mercury.
それは、「錬金術師たち」の「第一原理」であり、また「哲学的水銀」とも呼ばれる。
--- ここまで ---

タロットの伝統的な解釈では、「1:魔術師」が大アルカナの並びの最初であり、それゆえ
大アルカナとヘブライ文字との対応は、「1:魔術師=[aleph]=牡牛=母字:空気」であり、
「2:高等女司祭=[beth]=家=複字:生と死」であって、カードのデザインも、何となく
字体に合わせたような感じになっていました。
一方、ゴールデン・ドーン体系では、トップに「0:愚者」が割り込んできたために、従来
の古典的な標準理論は使用不能となり、全く新しい理論体系を構築する必要があります。

要するに、カバラ主義に基づくゴールデン・ドーン体系において、「the first in creation
/創造の最初」や「the beginning of the beginning/始まりの始まり」を、ヘブライ文字
の「ベト」であるとするならば、「アレフ」は、「創造の最初よりも前」とか、「始まりの
始まりの前」を象徴すると解釈する必要があります。

つまりは、ゴールデン・ドーン体系は、伝統的に「1:魔術師」=『旧約聖書:創世記』を
「宇宙の始まり」とする古典的な宇宙創造論という、従来からの我々の思考を超えたもの
であるということであり、「アレフ=宇宙の始まりの前」という、完全に未知なるものを、
新規に我々に提示しているということです。

とはいえ、そういう「完全なる未知」をいきなり提示されても、誰もそれを正しく理解
できるはずもありませんし、無理矢理それっぽく解釈してみたところで、全く的外れな
ものでしかないわけですし、現代宇宙論においても、未だに未解決の分野ですしおすし…
0249名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/08(金) 06:16:44.90ID:UuwPM8vj
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
But to create beginning is to create end.
しかし、始まりを創造することは、終わりを創造することである。

Thus the opposites of life and death, key polarities of creation, are attributed
to the letter.
従って、創造の鍵となる極性たちである、生と死の反対物たちが、文字に帰属される。

The idea is implicit that without the energies of THE MAGICIAN, there would be
neither life nor death, neither beginning nor end.
「魔術師」の精力たちが無ければ、生も死も無く、始まりも終わりも無いという考え方が
暗示される。
--- ここまで ---

特異「点」であり、大きさを持たない「ケテル」から、「円(0の字形)」であり、大きさ
(直径)を持つ「0:愚者」と、「直線(1の字形)」であり、「始まりと終わり」と、有限
の長さを持つ「1:魔術師」が出来たということですかね。
そういう意味からすると、ゴールデン・ドーン版とウェイト版に「無限大記号」が描かれて
いるのは不自然な感じですが、これは「0:愚者」の「ゼロ」の反対物としての「無限大」で
あって、0×∞=有限の宇宙創造のために必要であると、無理やり解釈しておきましょう。

さて、このあたりの考え方は、現代物理学の「超弦理論」という、宇宙の創造を読み解く
ための脳内理論ツールを想起するものとなっており、少々興味深いものとなっています。
その脳内理論を適用すると、「至高の三角形」の要素は、プランク長やプランク時間の
範囲内の世界であり、いずれにしても、我々の脳内でしか存在できないものです。

まあ、我々がどうあがいたところで、「至高の三角形」は我々の脳内世界でしか存在する
ことのできないものですので、一般人である我々にとっては、何の関係も無いものである
ことには間違いないわけですが、それでも、我々の持つ知識にリンクできる可能性がある
ということは、何となくではあっても、興味深いことではないかと思うのでした。
0250名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/09(土) 06:54:54.31ID:9vbg9W8A
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
THE MAGICIAN initiates this process, a cycle symbolized by the infinity symbol
(lemniscus) as well as the serpent which holds its tail in its mouth (Uroboros).
「魔術師」は、その尾をその口に持つ蛇(「ウロボロス」)と同様に、無限大記号(「連珠形」)
により象徴される循環である、この過程を開始する。

Both represent the closed circle of energy in the Universe, begun by the number
one (Beth) acting upon the zero (Aleph).
両方とも、ゼロ(「アレフ」)に作用する、数の一(「ベト」)により開始される、
「宇宙」における精力の閉じた円を表す。
--- ここまで ---

「lemniscus/英語:lemniscate/連珠形」は、一般的には「infinity sign/無限大記号」
と呼ばれるものであり、前に述べたように、ゴールデン・ドーン版とウェイト版にのみ
採用されているものですが、実際のところ、理論的な整合性は、いまいち良くないです。
そもそも、二番目の文にある「0=アレフ」「1=ベト」というのは、ゴールデン・ドーン版
での大アルカナでの配属であって、ヘブライ文字単独では「アレフ=1」で「ベト=2」で
あり整合性はありませんので、わざわざ引き合いに出す必要は無いと思います。

いずれにしろ、大アルカナは、0は「0:愚者」で、1は「1:魔術師」であって、ゴールデン・
ドーン体系では、その両者が最初の宇宙創造(「点」である「ケテル」からの最初の流出)
に関係しているということです。

ちなみに、「点(ケテル)」が「円(愚者)」や「直線(魔術師)」になる過程ですが、
ゴールデン・ドーン体系だと、点が直径を持つと円になり、点が長さを持つと直線になる
という同時並行的なものではなく、まず点が直径を持つ円になり、その後、円が引き延ば
されて捻られたり(連珠形ルート)、もしくは円の一部に端点が出来て切り離されたり
(ウロボロス・ルート)して、直線が出来るという感じですかね。
つまり、ゴールデン・ドーン体系での真の宇宙の始まりは、「1」にあるのではなく「0」で
あるということなのでした。
0251名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/10(日) 06:46:41.20ID:3GGt5YRS
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
The relationship of Aleph (THE FOOL) and Beth (THE MAGICIAN) to creation are
discussed in a section of the Zohar which is one of the most charming in all of
esoteric literature.
創造に対する「アレフ(愚者)」と「ベト(魔術師)」の関係は、秘伝的文学の全ての
中で最も魅力的なものの1つである、『ゾーハル(光輝の書)』の一節で論じられる。

We are told that for two-thousand years God had "contemplated" the twenty-two
letters of the Hebrew alphabet, and had "toyed with them." (*264)
我々は、「神」は二千年の間、ヘブライ語アルファベットの22文字を、ずっと「熟考し」
続け、そして、「それらを持て遊び」続けていると、教えられている。 (*264)
--- ここまで ---

ちなみに、(*264)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
264. Zohar, Simon and Sperling trans., v. I, 9.
264. Zohar, 『ゾーハル(光輝の書)』、サイモンとスパーリング訳、第一巻、9ページ。
--- ここまで ---
とあります。

『ゾーハル(光輝の書)』は、典型的な神秘ヲタクの妄想文学であって、宇宙創造を語る
上では、あまり参考にすべきではないもののようにも思えます。
ということで、ワタシからは特に何か言うことはありませんので、後は皆さんで好きな
ように解釈して頂ければと思います。

そもそも、神が宇宙を創造したのは138億年前であり、ヘブライ語アルファベットに関する
二千年の歴史なんて、ごく最近の出来事でしかありません。
つまり、我々が知っていることなんて、ごくごく最近の出来事でしかなく、そのことを
知れば知るほど、我々は、はるか大昔に行われた神の御業である宇宙創造を語るすべを、
ほとんど持ち合わせていないことに気づく(「無知の知」)わけですよね。
0252名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/11(月) 06:41:35.58ID:U5tu6/2K
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
And when it came time for Him to create the Universe, the letters presented
themselves before him in reverse order (Tau to Aleph), each asking that they be
the first in creation.
そして、「彼(神)」が「宇宙」を創造する時が来た時、文字たちは、彼ら自身、彼の前に
逆の順序(「タウ」から「アレフ」へ)で現れ、各々は彼らが創造における最初であるよう
頼んだ。

All were denied until Beth, of whom God said: "Assuredly, with thee I will create
the world, and thou shalt form the beginning of the creation of the world." (*265)
その者(文字)の全ては「ベト」まで否定され、「神」が言われた。「確かに、私(神)は、
汝(文字)と共に世界を創造し、そして汝は、世界の創造の始まりを形成すべきである」。
(*265)
--- ここまで ---

ちなみに、(*265)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
265. Zohar, Simon and Sperling trans., v. I, 12.
265. Zohar, 『ゾーハル(光輝の書)』、サイモンとスパーリング訳、第一巻、12ページ。
--- ここまで ---
とあります。

『ゾーハル(光輝の書)』の謎構文の解読は難しく、誤解している可能性もありますが、
まず最初の文は、全てのヘブライ文字が、宇宙創造に先立って出現したことを表しています。
そして二番目の文では、「until Beth/ベトまで」、すなわち「アレフ」が「the first in
creation/創造における最初」であるように思えるのですが、この後に続く文章では、
『旧約聖書:創世記』の冒頭の文字である「ベト」が「the beginning of the creation of
the world/世界の創造の始まり」であるかのように書かれています。
実際、『ゾーハル(光輝の書)』では、「創造の始まり」は「ベト」推しなのですが、
『セフェル・イェツィラー(形成の書)』では、母字である「アレフ」推しなのでした。
0253名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/12(火) 06:26:05.30ID:WpoReaUB
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
God then wondered why Aleph had not appeared, and called for the letter, which
explained: "Because I saw all the other letters leaving Thy presence without any
success.
「神」は、その時、なぜ「アレフ」が現れなかったのか疑問に思い、文字(アレフ)を呼び、
それ(アレフ)は以下のように説明した:「なぜなら私(アレフ)は、他の全ての文字たち
が何も成功することなく、『汝』の面前を去るのを見たからである。

What, then, could I achieve there?
それでは、私(アレフ)は、そこで何を達成できるのか。

And further, since Thou hast already bestowed on the letter Beth this great gift,
it is not meet for the Supreme King to take away the gift which he has made to
his servant and to give it to another."
そしてさらに、『汝』は既に、この偉大なる賜物を、文字『ベト』に授けたところである
ので、『究極の王』が彼の召使いに与え終えた賜物を奪い、そしてそれを別の者に与える
ことは適当でない。」
--- ここまで ---

まあ、ヘブライ語アルファベットが「アレフ」から始まっているのに、『旧約聖書:創世記』
の冒頭の文字が「アレフ」ではなく「ベト」であることの、後付けの言い訳ストーリーで
あって、あまり参考になるようなものではありません。

とはいえ、伝統的な『旧約聖書:創世記』理論においては、我々の宇宙の始まりは「ベト」
とされていることは確かであり、後代に成立した『セフェル・イェツィラー(形成の書)』
のカバラ理論とは、微妙に路線が異なります。
この点は、伝統的なマルセイユ版タロットが「1:魔術師」を起点としているのに対し、
近代のゴールデン・ドーン系では「0:愚者」を起点としているのに似ていますよね。
要するに、我々が知る宇宙には始まり(魔術師)があり、そしてその始まりの前には、
我々の知らない始まり(愚者)があるということですよね。
0254名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/13(水) 05:59:41.39ID:jvsoG1JG
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 240) ---
God's response was: ". . .although I will begin the creation of the world with Beth,
thou wilt remain the first of the letters.
「神」の返答は以下であった:「…、私は、『ベト』と共に世界の創造を始めるつもりで
あるけれども、汝(アレフ)は、文字たちの最初のままにするつもりである。

My unity shall not be expressed except through thee, on thee shall be based all
calculations and operations of the world, and unity shall not be expressed save
by the letter Aleph." (*266)
私の単一性は、汝を通して以外は表現されることはなく、汝に基づいて世界の全ての計算
たちと活動たちが基礎付けられるであろうし、そして単一性は、文字「アレフ」によるもの
を除いては表現されることはないものとする。」 (*266)
--- ここまで ---

ちなみに、(*266)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
266. Zohar, Simon and Sperling trans., v. I, 13.
266. Zohar, 『ゾーハル(光輝の書)』、サイモンとスパーリング訳、第一巻、13ページ。
--- ここまで ---
とあります。

まあ、神は二枚舌というか、ご都合主義というか、現状追認型の上司であるということで
あって、要するに神なので何でもありという感じですかね。

というか、この最高位の「至高の三角形」において、そういう下々の理論をネタにして、
神に何かを語らせるということ自体が胡散臭いというか、信憑性は皆無であると思います。

ワタシとしては、「生命の木」と『セフェル・イェツィラー(形成の書)』に従って、
宇宙創造の最初は「ベト」ではなく、「アレフ」であると考えていますし、それ以外の
解釈を採用するつもりは、今のところ全く無いです。
0255名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/14(木) 06:10:06.83ID:hDjsRF+4
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 241) ---
It is fascinating to realize that the greatest mysteries of the Cosmos are such that
they are well expressed in the simplest, even most childlike of pictures and words.
「宇宙」の最も偉大なる神秘的教義が、それらが、絵たちや言葉たちの、最も単純で、最も
子供っぽくさえある中で、うまく表現されているようなことを理解することは魅力的である。

Indeed, the relationship between THE FOOL and THE MAGICIAN is so subtle and refined
that our best hope of even approaching them rests in meditation on spiritual text
combined with the images of the Tarot cards.
それにまた、「愚者」と「魔術師」の間の関係はとても微妙で洗練されているので、それら
に接近することさえも、我々の最善の望みは、タロット・カードたちの画像たちと組み合わ
された霊的な本文による瞑想に基づくしかない。

It is impossible to speak directly of what either the texts or the cards represent.
本文たちやカードたちのどちらも、それが表すものを直接話すことは不可能である。

What we try to do is to establish a circle of ideas, each idea giving a suggestion
about the nature of the inner truth.
我々が行おうとすることは、考え方たちの輪を確立することであり、各々の考え方は、
内なる真実の本質についての示唆を与える。
--- ここまで ---

まあ、我々が「至高の三角形」について語ることは不可能であり、不可能であることを
知らない者は、「劣化ケテル」である「ティファレト」に繋がる「小径」を語るという
トラップに陥ります。
つまり、「0:愚者」を語る者は「13:死」を語り、「1:魔術師」を語る者は「15:悪魔」を
語るという、「上の如く、下も然り」に関連する罠ということですよね。
実際、絵柄を見るとわかるように、「0:愚者」と「13:死」、「1:魔術師」と「15:悪魔」
は、上位世界と下位世界との量子もつれの関係にあり、知る人にとっては興味深いもの
なのですが、知らない人にとっては、単なるトラップ以外の何ものでも無いわけです。
0256名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/15(金) 05:49:48.21ID:kE0F0N9H
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 241) ---
One such idea associated with THE MAGICIAN is that the energies of this card are
at once active and passive.
「魔術師」に関連付けられる、そのような考え方の一つは、このカードの精力たちが、
同時に能動的かつ受動的である、ということである。

The mystery of THE MAGICIAN is that it is both that which transmits and that
which is transmitted.
「魔術師」の神秘は、「それは、伝送するものと伝送されるものの両方である」という
ことである。

It is the Life Force (The One) which becomes the Prima Materia in the act of
transmission.
それは、伝送の行為において「第一質料」となる、「生命の力」(「一なるもの」)
である。
--- ここまで ---

「1:魔術師」には「水星」が配属されていますので、伝令の神である、ギリシア神話の
「ヘルメース神」や、ローマ神話の「メルクリウス(マーキュリー)神」のイメージを
持ち、元々は太陽の従者ではありますが、この「至高の三角形」では「ケテル」の従者
としての働きをすると考えられます。
それゆえ、「太陽(ティファレト)」と「水星(ホド)」を繋ぐ「15:悪魔」のイメージ
に重なるというのも、あるのかもしれません。

さて、「1:魔術師」は、「攻め」にも「受け」にもなれるということですが、ほとんどの
大アルカナはリバーシブルに出来ていますので、今更言うほどのことでもありませんが、
ウェイト版の「0:愚者」と「1:魔術師」の関係には、特にそういう傾向が見られます。
実際、「0:愚者」と「1:魔術師」の絵柄や解釈は、ウェイト版やトート版では、同じ
ゴールデン・ドーン系とは思えないほどの違いがあるというか、かなりの混乱があります
ので、わからないなりに、みんな苦労してるんだろうな、とか思っているのでした。
0257名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/16(土) 06:14:47.59ID:rBIw0vGN
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 241) ---
THE MAGICIAN is a channel through which the energy of THE FOOL is organized and
passes downward.
「魔術師」は、それを通じて、「愚者」の精力が組織化され、下方へと通過する、水路
である。

The One Life Energy is directed by THE MAGICIAN as the first step in the evolution
of the Universe toward matter.
「一なるものの生命の精力」は、物質へと向かう「宇宙」の進化における第一段階として、
「魔術師」により指揮される。

Thus is the Path called the Transparent Intelligence, for like Light through a
glass, energy passes through it from above.
従って、「小径」は、ガラスを透過する「光」のように、精力は上からそれを通じて
通過するために、「透明な知性」と呼ばれる。
--- ここまで ---

「1:魔術師」に限らず、ほぼ全ての「小径」は、「上なるもの」の「精力が組織化され、
下方へと通過する、水路である」と言えるわけですが、他と異なるのは、これが「至高の
三角形」におけるものであるため、「0:愚者」と「1:魔術師」の違いが、我々から見た
時に全く分からないというか、そもそも「0:愚者」や「1:魔術師」が何なのかが、全く
理解できないという点にあります。
結局のところ、これらは主観的にしか語れない、つまり各自で勝手に意味を考えて解釈
してくれということであり、それゆえゴールデン・ドーン版、ウェイト版、トート版は、
同系統とは言いながらも、それぞれの解釈は全く異なる状況になっているわけです。

特にウェイト版の「0:愚者」や「1:魔術師」は、ゴールデン・ドーン版のデザイン変更を
拒否して、元のマルセイユ版に近いデザインに戻しているのと、大アルカナの配列自体が、
建前上は「1:魔術師」をトップに戻している経緯もあって、それがここでの大きな伏線と
なっているということなのかもしれません。
0258名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/17(日) 06:52:44.94ID:5CqawEwf
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 241) ---
The process is especially well-represented on the Waite card, where the Magician's
right arm is raised with the wand pointed downward.
この過程は、「魔術師」の右腕が、下へと向ける棒を持って上げられる、ウェイト版カード
について、特に良く表される。
--- ここまで ---

ウェイト版は、ゴールデン・ドーン系統ではありますが、ウェイト氏は、ウェイト版の
大アルカナとヘブライ文字との対応を明記しておらず、これは単に「書いていない」と
いうよりは、実は全く異なる対応を考えていたということのようです。

結論から書くと、ウェイト版のヘブライ文字の対応で推測可能なものは、以下の通りです。
・「0:愚者」=「シン」(ゴールデン・ドーン版では「20:審判」に配属)
・「1:魔術師」=「アレフ」(ゴールデン・ドーン版では「0:愚者」に配属)
・「2:高等女司祭」=「メム」(ゴールデン・ドーン版では「12:吊られた男」に配属)
要は、「ケテル」に繋がる「小径」は、全て「母字」が配属されているわけです。

ゴールデン・ドーン版「0:愚者」の人物像が「アレフ」の字形を模したものであるのに
対し、ウェイト版「0:愚者」の人物像は「シン」の字形であり、かつ『タロット図解』に
おいては、「シン」の位置である21番目に置かれています。
また、ウェイト版「1:魔術師」の人物像は「アレフ」の字形であり、かつ『タロット図解』
においては、「アレフ」の位置である1番目に置かれています。
さらに、ゴールデン・ドーン版「12:吊られた男」の背景にあった「メム」の字形と水属性
が、ウェイト版「12:吊られた男」には無く、その代わりに「2:高等女司祭」がそれらを
しっかりと受け継いでいます。

つまり、ゴールデン・ドーン版、ウェイト版、そしてトート版って、「至高の三角形」に
おける「小径」の解釈は、実は似て非なるものであり、それぞれの解釈は全く異なっている
と考えた方が良いのですが、そもそも、「至高の三角形」においては、正しい解釈という
もの自体がありませんので、各自好き勝手にやってくださいとしか言いようがありません。
0259名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/18(月) 06:03:59.76ID:/AeQLs6F
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 241) ---
This suggests power brought down in a purposeful, willful, way.
これは、意図的、意識的な方法で、力が降ろされることを示唆する。

Moreover, Waite makes some very subtle reference to the activity of all the
Supernals here.
さらに、ウェイト氏は、ここでの全ての「至高なるものたち(至高の三角形)」の活動に
ついて、非常に微妙な言及をする。

The inner color of THE MAGICIAN's robe is white, meaning Kether.
「魔術師」のローブの内側の色は白であり、「ケテル」を意味する。

The outer robe is the red of Binah in Atziluth, and the serpent-belt is the blue
of Chokmah in Atziluth.
外側のローブは「アツィルト」における「ビナー」の赤であり、そして蛇の帯は「アツィ
ルト」における「コクマー」の青である。
--- ここまで ---

ウェイト版は、「0:愚者」が「シン(火)」、「1:魔術師」が「アレフ(空気)」、そして
「2:高等女司祭」が「メム(水)」であることを示唆していますが、「生命の木」の「小径」
の位置関係については、ゴールデン・ドーン理論をそのまま踏襲しているようです。
ちなみに、ウェイト版の「1:魔術師」の色は、「白=空気」、「赤=火」、「青=水」と
いう分類も考えられますので、「赤(ビナー)への小径」をメインとしていながらも、
その他のものとも、かなり密接な関係であることを示唆しています。

まあ、「0:愚者」や「1:魔術師」は、こじつければ何でもありなカードであるのと、
しょせん我々のレベルから見れば、手の届かない存在ですので、ここで何を言おうが、
全ては個人の妄想以外の何ものでもないということを、理解しておく必要があります。
つまり、魔術師を娘化する際には、パンツの色は白がいいのか青がいいのか赤がいいのか
を真剣に議論する程度の意味があるということです。←部外者以外には理解不能ということ
0260名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/19(火) 06:14:31.70ID:IZYGj8bT
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 241) ---
Waite's inference is that the Prima Materia results from the interaction of all
of the Supernal Sephiroth.
ウェイト氏の推論は、「第一質料」は、「至高のセフィロト」の全ての相互作用に起因
する、ということである。

The God of this Path, Mercury, is the "messenger of the Gods" (especially of his
Father, Zeus-Kether) meaning that he is not himself the Creator, only the bearer
of its will.
この「小径」の「神」である、「メルクリウス神(水星)」は、「神々の使者」(特に
彼の「父」である、「ゼウス神-ケテル」の)であり、彼自身は「創造主」ではなく、
その意志の担い手に過ぎないことを意味する。
--- ここまで ---

ウェイト版は、カバラ主義の「第一質料」、すなわち「母字」を、「0:愚者=シン(火)」、
「1:魔術師=アレフ(空気)」、「2:高等女司祭=メム(水)」という「ケテル」に繋がる
「小径」に配属しています。

ウェイト版について、さらに補足すると、「1:魔術師」には、「メルクリウス神(水星)」
ではなくて「アポロ神(太陽)」が、「2:高等女司祭」には「イシス神(月)」が、そして
「3:女帝」には「ビーナス神(地球)」が配属されていることが示唆されています。
つまり、「至高の三角形」内において、「天上の太陽系(太陽−月−地球)」における
「0:愚者の旅」が、一旦完結しているような感じですよね。
ちなみに、ウェイト版においては、「0:愚者」は、「大いなるジョーカー(切り札)」で
あり、それゆえ、キリスト教大好きなウェイト氏は、これを「天上のイエス・キリスト」
として考えているフシがあることに、注意する必要があります。

いずれにしても、「1:魔術師」は、「創造主」そのものではなく、パシリ役というか、
「0:愚者」に続く「ナンバー2」扱いであり、「0:愚者」に仕える究極の中間管理職で
あって、それゆえ、若干哀愁のある表情にも、何となく納得してしまうのでした。
0261名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/20(水) 06:08:04.44ID:M4mUyKP5
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 241) ---
For all practical purposes Mercury (Roman), Hermes (Greek) and Thoth (Egyptian)
are the same deity, the amalgam of their qualities having become particularly
firm in modern esoteric literature.
全ての実用的な目的たちにとって、「メルクリウス神(ローマ神話)」、「へルメス神
(ギリシア神話)」、「トート神(エジプト神話)」は、同じ神格であり、それらの品質
たちの混合物は、現代の秘伝的な文学において、特に堅固になり続けている。

Of course, since Mercury is that later of the Gods, his attributes depend on those
of Hermes and Thoth.
もちろん、「メルクリウス神」は、「神たち」のより後期のものであるため、彼の属性たち
は、「ヘルメス神」と「トート神」のそれらに依存する。
--- ここまで ---

「1:魔術師」は、我々にとっての「practical/実用的」な意味を持ちませんし、そもそも
上記の説明は、「セフィロト」の「ホド(水星)」に関するものであって、上位世界の
「1:魔術師」にとっては、下界の事情などは、何の意味もありません。
つまり、「にんげんがかんがえたさいきょうのかみがみ」では、「至高の三角形」の存在
である「1:魔術師」の足元にも及ばないレベルであるということですよね。

単なる遊びのレベルであれば、「劣化ケテル」である「ティファレト」と、「劣化ビナー」
である「ホド」を結ぶ、「劣化魔術師」たる「15:悪魔」をネタにして、「下の如く、上も
然り」のクソミソ理論を活用して、クソミソな妄想を繰り広げることは可能なのですが、
いずれにしても、実用性はゼロであることは、重々理解しておく必要があります。

とはいえ、実用性はゼロであっても、我々の「存在」というか、万物の存在にとっては、
欠くべからざるものであることには間違いないわけですので、ワタシとしても何とかしたい
気持ちはあるのですが、残念ながら、相手のレベルが違いすぎて、手の足も出ない状況で
あることを、ご理解頂ければと思います。←常に言い訳モード
0262名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/21(木) 10:12:56.91ID:Ly47zsis
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 241) ---
Hermes was very early associated with words, for the simple reason that a messenger
must clearly state the cause of the one who sends him. (*267)
「ヘルメス神」は、非常に早期に、使者が彼を送った者の理由を明確に述べなければなら
ないという単純な理由のために、「言葉たち」に関連付けられた。 (*267)

The same meaning essentially applies to the association of words with Thoth who,
as the supposed inventor of hieroglyphs, developed that by which the message could
be recorded and transmiteed.
同様の意味は、本質的に、象形文字たちの発明者とされており、それにより伝言が記録
されて伝達されることができるものを開発した、「トート神」に関連する言葉たちにも
適用される。
--- ここまで ---

ちなみに、(*267)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
267. "Hermes," Oxford Classical Dictionary, 502-3.
267. 「ヘルメス」、『オックスフォード古典辞典』、502-3ページ。
--- ここまで ---
とあります。

ウェイト版の「1:魔術師」は「アポロ神(太陽)」でしたが、ゴールデン・ドーン系の
基本は、「1:魔術師」は「トート神」と「ヘルメス神(水星)」が合体した「ヘルメス・
トリスメギストス(三重に偉大なるヘルメス)」になります。
そういう意味では、トート版の「1:魔術師」は、パターンの異なる三つのデザインが市中に
出回っているのも、なんか興味深いですよね。

とはいえ、宇宙論者のワタシとしては、この「言葉」うんぬんの話は、話のネタ程度に
しか興味が無いのですが、「言葉ありき」の聖書学者たちにとっては、どうしてもそっち
方向に話を進めたいと思うのは、致し方無いのかな、と思ったりするのでした。
0263名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/22(金) 06:13:26.23ID:gmLG5wqH
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 241) ---
The companion of Hermes, as discussed in dealing with the WHEEL OF FORTUNE, was
the dog-headed Ape, the Cynocephalus, representing the words themselves, as well
as the potential for misunderstanding and deceit.
「ヘルメス神」の仲間は、「運命の輪」を取り扱う中で議論されたように、犬の頭を持つ
「猿」である、「犬頭猿」であり、誤解や欺瞞の可能性と同様に、言葉たち自身を表す。

It is in this latter sense that Crowley has included the cynocephalus at the feet
of his Magus.
クロウリー氏が、彼の「魔術師」の足元に犬頭猿を含めたのは、この後者の意味である。
--- ここまで ---

トート版の「1:魔術師」は、かなり適当なデザインというか、そもそもよくわかっていない
ままで試行錯誤している感じがあります。
なお、ウォン氏は、「1:魔術師」の足元にいるのは「Cynocephalus/犬頭猿」であると
述べていますが、どう見ても犬の頭とは思えませんので、これはトート神の別の顔であり、
「10:運命の輪」にも描かれている、「猿」もしくは「ヒヒ」ではないかと思われます。
ちなみに、「犬の頭」については、カード左上にある魔法の杖の頭部が、犬の頭とトキの
くちばしを合体したように見えます。

参考までに、人物像の上にあるのは、「有翼の黒い円盤(日食の太陽?)」を頂部とする、
ヘルメス神の持つ「カドゥケウス(伝令使の杖)」であり、その下には、トート神の持つ
「羽根ペン(真実の羽根?)」と「巻物(パピルス?)」があり、その下には、先ほどの
「魔術杖」と「有翼のオルフェイスの卵」があり、その下には「四大元素」を表す、「炎
の壺」「何かが入っている杯」「八芒星貨」「剣」があり、足の部分には、ヘルメス神の
持つ「有翼のサンダル」を意味する「翼のようなもの」が描かれています。
あと、頭上の蛇は、「8」の字形となっており、他の版にある「∞」と同じ意味を持って
いると思われます。

まあ、それらがどういう意味を持つのかは、ワタシには分かりませんけど。
0264名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/23(土) 06:03:59.08ID:gfJEGEwd
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 241) ---
The relationship of the Hermes energy to words is very profound.
「へルメス神」の精力と言葉たちの関係は、非常に深遠である。

Messages are carried by words, but it is also through words of power that the
Magician affects his will.
伝言たちは言葉たちにより伝えられるけれども、「魔術師」が彼の意志に影響を与える
ことはまた、力の言葉たちによるものでもある。

Thus is word associated with cause and effect.
従って、原因と結果に関連付けられる「言葉」である。

Words transmit ideas from person to person in the same way that THE MAGICIAN
transmits the idea of Self-Creation of the One from above.
言葉たちは、「魔術師」が、上からの「一なるもの」の「自己創造」の考え方を伝える
のと同じ方法で、人から人へと考え方を伝える。
--- ここまで ---

なんか、ミソクソ感がハンパない説明文ですが、「1:魔術師」が「至高の三角形」の存在
であることを忘れると、こういうベタな解釈をしてしまうという、典型的な例ですよね。

まあ、神話での「ヘルメス神」と「トート神」の属性から、「Messenger/(神の)使者」、
「Message/(神からの)伝言」、そして「Word/(神の意思を伝える)言葉」を連想する
のは普通だとは思うのですが、「1:魔術師」の「秘伝的な称号」は「The Magus of Power
/力の魔術師」であって、「言葉」てはなく「力」を行使する存在とされています。
つまり、ワタシとしては、下界の我々の知る「四つの力(強い力、弱い力、電磁気力、重力)」
に相当し、「上の如く、下も然り」理論に対応する「四つの至高なる力」を、宇宙創造の際に
「ケテル」の内部にある「Primordial Elements/原始的な元素たち」より引き降ろす働きを
しているのではないかと漠然と考えているわけですが、まあ、そんなふうに考えているだけ
であって、具体的にそれが何かということについては、皆目見当が付かないのでした。
0265名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/24(日) 06:16:27.62ID:rzRQ+l9Q
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 242) ---
A word is meant to be spoken (writing is the annotation of spoken thought); it is
a sound which carries idea.
言葉は、話されることを意図される(書くことは、話された思考の注釈である);それは、
考え方を伝える音である。

It is intelligence-laden vibration.
それは、知性を積み込んだ振動である。

Word = vibration.
言葉=振動。

So the idea of THE MAGICIAN is that it is the first vibration through which the
One Spirit begins the process of manifestation.
そういうわけで、「魔術師」の考え方は、それが「一なるものの霊」が、顕在化の過程を
始める際に通過する「最初の振動」であることである。

It encloses the Spirit and thus encompasses All that is.
それは「神霊」を取り囲み、それゆえに、すなわち「全てのもの」を包み込む。
--- ここまで ---

「至高の三角形」において、「Word/言葉」という言葉にこだわるのは、なかなかに危険
ですし、「vibration/振動」という言葉にしてもそうです。
本来の「1:魔術師」は、我々の理解できる範囲を超越しており、全ての「言葉による説明」
は意味を為しませんし、それはしょせん「魔術の呪文」でしかありません。

我々に出来ることといえば、我々の知らない「上位世界」があって、そこには「1:魔術師」
と呼ばれているけれども、我々はそれが何であるかを知らない「小径」がある、という
ことだけであり、それは「無知の知」であることを理解するということです。
つまり、ここに書かれていること全ては、「ヲタ話のネタ」であることを知ることですよね。
0266名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/25(月) 06:04:15.75ID:XgAUi5fK
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 242) ---
This idea is conveyed by a diagram, in the Golden Dawn papers, relating the Mercury
symbol to all of the Sephiroth except Kether (Figure 32A).
この考え方は、ゴールデン・ドーンの文書たちにおいて、「水星」の記号を「ケテル」を
除く「セフィロト」の全てに関連付ける、図表により伝えられる。(図32A)

"The horns spring from Daath (Knowledge) which is not, properly speaking, a Sephira,
but rather a conjunction of Chokmah and Binah." (*268)
「角は、正確に言えば、『セフィラ』ではなく、むしろ『コクマー』と『ビナー』の接続
である『ダアト(知識)』から生える。 (*268)
--- ここまで ---

ちなみに、(*268)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
268. Regardie, Golden Dawn, v. I, 138.
268. リガルディー著、『ゴールデン・ドーン(黄金の夜明け魔術全書)』、第1巻、138ページ。
--- ここまで ---
とあります。

図32Aは、『黄金の夜明け魔術全書』の「第四知識講義」(邦訳版では90ページ)にあり、
九つの「セフィロト」と「ダアト」が、「水星記号」に配属されています。
ちなみに、その後の「第五知識講義」には、十の「セフィロト」全てを含む「金星記号」
が紹介されています。

記号的に見ると、上部の「三日月」の部分が「コクマー」と「ビナー」と「ダアト」の
三つで構成され、中央部の「丸」の部分が「ダアト」と「ケセド」と「ゲブラー」と
「ティファレト」の四つで構成され、下部の「十字」の部分が「ティファレト」と
「ネツァク」と「ホド」と「イェソド」と「マルクト」の五つで構成されています。

単なる絵遊びではありますが、何か意味がありそうで、ちょっと面白いですよね。
0267名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/26(火) 06:26:31.75ID:ATO31Kdf
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

図32の説明文です。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 242) ---
Figure 32. Two ways of representing that which is encompassed by Mercury: A. The
Sephiroth on the planetary symbol; B. The Four Worlds on the Caduceus.
図32. 「水星」により包含されるものを表す2つの方法たち:A. 惑星記号に基づく「セフィ
ロト」;B. 「カドゥケウスの杖」に基づく「四つの世界」。
--- ここまで ---

A. は、先に述べた『黄金の夜明け魔術全書』の「第四知識講義」にある、「水星記号」と
「セフィロト」の関係を表す図です。

また、B. は、「生命の木」の「四つの世界」(図9参照)と、ヘルメス神の持つ「カドゥ
ケウスの杖」との関係を表す図となっていますが、これについては、出典は不明です。

ちなみに、「カドゥケウスの杖」と「セフィロト」の関係を表す図は、『黄金の夜明け魔術
全書』の「第三知識講義」に出てきています。

まあ、このあたりの話は、しょせん「1:魔術師」の世界の話ですし、単なる絵遊び以上
のものではありませんので、ツッコミは無しで、お願いします。
0268名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/27(水) 06:23:08.95ID:OFCSmy1G
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 243) ---
And of course, since the days of Levi The whole Tarot has been called the Book of
Thoth.
そして、もちろん、レヴィ氏の時代よりずっと、全ての「タロット」は、「トートの書」と
呼ばれ続けている。
--- ここまで ---

参考までに、そして以前にも述べたように、、タロットのエジプト起源説、タロットは
「トートの書」である説、そして、ヘブライ文字と大アルカナとの関係説は、レヴィ氏
以前に、クール・ド・ジェブラン氏の『原始の世界』(1781年発行)により、提唱されて
います。
つまり、マルセイユ版は、後付け理論ではありますが、古代エジプト起源の「トートの書」
として注目されるようになっていたということですよね。

ちなみに、レヴィ氏は、『高等魔術の教理と祭儀』(1855年発行)の中で、「1:魔術師」に
ついて、「手品師」のポーズは「アレフ」の字形を表し、顔は「アポロ神」もしくは
「メルクリウス神」にそっくりであると述べていますので、ウェイト版では「アポロ神」
を、ゴールデン・ドーン版では「ヘルメス神(トート神/メルクリウス神)」を、そして
トート版では「トート神(ヘルメス神/メルクリウス神)」を選択したということに
なりますかね。

まあ、誰を主人公にしてところで、分からないものは分からないので、これ以上の詮索は
不要でしょう。
0269名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/28(木) 06:05:47.15ID:J6odXkam
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 243) ---
Pursuant to the idea of Mercury encompassing all Sephiroth except Kether, there
is a very interesting diagram showing Mercury on the caduceus (Figure 32B).
「ケテル」を除いた全ての「セフィロト」を包含する「水星」の考え方に従って、カドゥ
ケウスの杖に基づく水星を示している、非常に興味深い図表がある。 (図32B)

This is not at all inconsistent with the first symbol, which distinguishes between
the Creator above, and Creation below.
これは、上なる創造者と下なる創造物の間を区別する、最初の記号とは、少しも矛盾しない。

The Four Worlds here are not the Wand, they are that which is transmitted by the
Wand of THE MAGICIAN.
ここの「四つの世界」は「棒」ではなく、それら(「四つの世界」)は「魔術師」の
「棒(杖)」により伝達されるものである。
--- ここまで ---

この「1:魔術師=水星」の「カドゥケウスの杖」は、ゴールデン・ドーン版では人物像の
胸に描かれ、トート版では人物像の背景に描かれています。

一方で、「1:魔術師=太陽」のウェイト版では、人物像が右手で「両頭の棒」を掲げて
「アレフ」の字形を示しています。
これは、「21:世界」が、人物像が両手に「両頭の棒」を持ち、「タウ」の字形を示して
いるのと対比して見ることが出来ます。
つまりこれは、ウェイト版においても、大アルカナが「アレフ(アルファ)」から「タウ
(オメガ)」までの一連のヘブライ・アルファベットを示唆しているということですよね。

いずれにしても、「1:魔術師」の持つ「Wand/杖」は、「下なる創造物」である「四つの
世界」に属する「Wand/棒」ではなく、「上なる創造者」に属するものであって、明確に
区別して考える必要があるということです。
0270名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/29(金) 06:20:17.37ID:nGWxUC6r
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 243) ---
This interpretation of the caduceus and the planetary sign is not common.
カドゥケウスの杖と(水星の)惑星記号の、この解釈は、一般的ではない。

Astrologers and iconographers usually analyze the Mercury symbol as half-moon,
circle and equal-armed cross.
占星術師たちと図像画家たちは、通常、「水星」の記号を、半月、円、そして等しい腕の
長さの十字として、分析する。

These symbolize the Moon, the Sun and the balance of the Four Elements.
これらは、「月」、「太陽」、そして「四大元素」の均衡を象徴する。
--- ここまで ---

「水星」の惑星記号は、元々は「ヘルメス神」の持つ「カドゥケウスの杖」を単純化した
図案であると言われており、それ自体には、それほど深い意味は無いのですが、
ゴールデン・ドーンでは魔術理論に絡めることで、一般的ではない、色々な意味を
暗に持たされています。

ちなみに、「月」と「円」と「十字」の組み合わせは、ウェイト版においては「2:高等女
司祭」の上半身の図案(足元の月は、また別の意味)に取り入れられており、ウェイト版
だけは、別のルールに基づいて、つまり、「1:魔術師」には「アポロ=太陽」を、そして
「2:高等女司祭」には「イシス=月」と「イシス=女魔術師」の両方の意味を持たせている
ような感じになっています。

とはいえ、だから何なの、という感は拭えませんし、これ以上の説明は出来ませんので、
うわべだけの知識でしかありませんけどね。
0271名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/30(土) 06:50:25.25ID:HxEFRzuk
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 243) ---
The Sun and the Moon are the dual states of the cosmos, here in their most refined
expression.
「太陽」と「月」は、ここでは最も洗練された表現における、宇宙の二元的な状態たちである。

The Four Elements are first seen, primordially, in Kether, where they are symbolized
by the swirling Gammadion or Swastica.
「四大元素」は、原始的に、「ケテル」において最初に見られ、そこでは、それらは、
渦を巻く「かぎ十字」もしくは「まんじ(卍)」により象徴化される。

These Elements, potential in The FOOL, are first differentiated and directed by
the MAGICIAN.
「愚者」の中では潜在化している、これらの「元素たち」は、最初に「魔術師」により、
区別化され、指揮される。
--- ここまで ---

「カドゥケウスの杖」を単純化し洗練した「水星」の惑星記号は、この「1:魔術師」の
機能を象徴しているということですかね。
つまり、「ケテル」にある「潜在化した四大元素」を、「至高の三角形」の残りの要素で
ある「コクマー」と「ビナー」が形成する「月」で受け取り、「ティファレト」の「太陽」
を中心とした「ミクロプロソプス(小さな顔)」で「differentiated and directed/
区別化され、指揮され」て、最終的な「マルクト」の「四大元素」の世界へと導かれる
という流れになるということですかね。
もしくは、「コクマー」と「ビナー」が形成する「月」と、「ティファレト」を含む
「倫理的三角形」が「太陽」で、「星幽的三角形」と「マルクト」が「十字」ということ
になりますかね。

まあ、漠然と、おそらくそういうものなんだろうな、ということぐらいは分かりますが、
じゃあ具体的にはどういうことなの、という深掘りが出来ないというか、おそらく何でも
ありなので、具体的な意味を持たないという結論にしかならないのが、悩ましいのでした。
0272名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/10/31(日) 06:18:01.74ID:mTmBkzfA
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 243) ---
The MAGICIAN directs the forces of the [heh][vau][heh][yod], letters first encountered
in the God Name of Binah, [mem][yod][heh][lamed][aleph] [heh][vau][heh][yod]
(YHVH Elohim) at the lower end of the Path of Beth.
「魔術師」は、「ベト」の「小径」の下端にある、「ビナー」の「神名」である、
[mem][yod][heh][lamed][aleph][heh][vau][heh][yod](YHVH Elohim)の中において、
最初に出会わされる文字たちである、[heh][vau][heh][yod] の力たちを指揮する。

As it is succinctly expressed in the Golden Dawn documents, the Primum Mobile
(first motion) is acting through the Philosophic Mercury on Saturn-Binah, which
is to say that the Supreme Spirit is acting upon the Will to Form.
ゴールデン・ドーンの文書たちの中で簡潔に表現されているように、「原初動」(最初の
動作)は「土星−ビナー」の上の「哲学者の水銀」を通じて作用しており、それはすなわち、
「至高の霊(ケテル)」は「形の意志(ビナー)」に作用していると言うことである。

This activity is involved with words, i.e., vibration, and recalls the idea that
whosoever can pronounce the [heh][vau][heh][yod] will be Master of the Universe.
この活動は、言葉たち、すなわち振動に関係しており、[heh][vau][heh][yod] を発音できる
者は誰でも、「宇宙の支配者」になるであろう、という考え方を思い出させる。

In this sense "pronounce" means to willfully direct the vibration.
この意味での「発音」とは、意図的に振動を指揮することを意味する。
--- ここまで ---

ここの「Golden Dawn documents/ゴールデン・ドーンの文書たち」というのは、
『黄金の夜明け魔術全書』の「第四知識講義」の「タローに関する覚書」ですかね。

まあ、「魔術師」ではない一般人であるワタシがコメントできる立場ではありませんが、
「上の如く、下も然り」のミソクソ理論により、「15:悪魔」や「21:宇宙」に通じるようなもの
があるようにも感じます。
0273名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/01(月) 06:27:16.75ID:h3dr5E1a
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 243) ---
So what we have in THE MAGICIAN is the one who is, in fact, able to pronounce the
Divine Name.
それゆえ、我々が「魔術師」の中に呼び入れるということは、要するに、「神名」を発音
することができる人であることである。

This brings us to a very complex idea which is the essence of the Mysteries, an
idea emphasized by Case in his Book of Tokens.
これは、我々に、「神秘的教義」の本質である非常に複雑な考え方であり、ケース氏により
彼の『しるしの本』の中で強調される考え方をもたらす。

There he says that "all created wills are but reflections" of the will of THE MAGICIAN.
そこで彼は、「全ての創造された意思たち」は、「魔術師」の意思の「反映にすぎない」
と述べる。

Most important Case points out that the individual must allow this Primal will
to act through himself:
最も重要なこととして、ケース氏は、各個人が、この「原初」の意志が、彼自身を通して
作用することを許可しなければならないことを指摘する:
--- ここまで ---

まあ、理屈としておかしいことは重々承知の上というか、しょせん上位世界を理解する
ことなんて、どうあがいたところ我々にとっては無理なことではありますが、それでも
何か手がかりとなるようなことを試してみたいという気持ちは、わからなくはないです。

とはいえ、宗教的というか神秘商売的というか、そういった無知なる人々を惹き付ける
神秘ネタの一つとして、こういうものを利用しようという意味において、何かそれっぽい
ものを提示する必要があるということも否めません。

ということで、あくまでも、そういうものであるということを、ご理解頂ければと思います。
0274名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/02(火) 05:43:45.76ID:LvYMJ26/
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 243) ---
My superior nature worketh through thee. . .
我の上位の本質は、汝を通して働く …

...Happy art thou if thou canst grasp this truth.
… 汝がこの真実を把握することができるならば、汝は幸せである。

For then, understanding that not thy weak self,
その時のため、汝の弱い自己ではないことを理解し、
By my all-knowing Mind,
我の全知の「精神」により、
Looketh out upon the world through thine eyes,
汝の目を通して世界を見つめ、
Shalt thou have faith to let me see.
汝は我に見させる信仰を持つべきである。

Then shalt thou overcome the evil of thy senses
それから、汝は汝の感覚たちの悪を克服すべきである、
by devoting them wholly to my use. (*269)
それら全てを、私の有益に捧げることによって。 (*269)
--- ここまで ---

ちなみに、(*269)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
269. Case, Book of Tokens, 23-24.
269.ケース著、『しるしの本』、23-24ページ。
--- ここまで ---
とあります。

まあ、黒歴史ノートにはよくある散文詩のいわゆる一つの例、といった感じですかね。
0275名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/03(水) 07:05:55.25ID:rlfbqcMq
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 243) ---
This is an extremely difficult concept, and one which truly represents the practical
core of all religion, mysticism or magic.
これは、極めて難しい概念であり、そして全ての宗教、神秘主義、もしくは魔術の実践的な
核心を真に表すものである。

However the process may be symbolically expressed, the inner direction of the Four
Elements by the Universal Magician, through us, is primary.
どんなに過程が象徴的に表現されるかもしれなくても、我々を通じた、「万物の魔術師」
による「四大元素」の内なる指揮が、最初である。

Waite's card, based on the then secret Golden Dawn card, was the first to show the
Magician with his wand raised above the actual Elemental Weapons of modern Hermetic
Qabalism.
当時秘密であったゴールデン・ドーン版カードに基づいたウェイト版カードは、現代の
「ヘルメス主義的カバラ主義」の実際の「(四大)元素武器たち」の上に彼の杖を掲げた
「魔術師」を、一番目として表したものであった。

On the table are the Wand for Fire ([yod]), the Cup for Water ([heh]), the Dagger
for Air ([vau]) and the Pentacle for Earth ([heh]); all are very generalized.
卓の上には、「火」を表す「棒」([yod])、「水」を表す「杯」([heh])、「空気」を
表す「短剣」([vau])、そして「地」を表す「五芒貨」([heh])がある。;全ては非常に
一般化される。
--- ここまで ---

分かったようなことを書いていますが、実際は、「1:魔術師」レベルでの「四大元素」と、
我々の知る「四大元素」とは、まるっきりの別物ですので、「1:魔術師」のカードに
「四大元素武器」を描くこと自体が、そもそも間違っているというか誤解を招く表現です。
とはいえ、理論通りだと「絵にも描けない」ものですので、オトナの都合で、「1:魔術師」
のカードには、「杖を掲げる魔術師」と「四大元素武器」が描かれているということです。
0276名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/04(木) 05:53:13.42ID:MX5XZi2z
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 244) ---
Only in the Golden Dawn version are the implements represented with complete
accuracy. (*270)
ゴールデン・ドーン版においてのみ、完全な正確さで表現された道具たちがある。 (*270)
--- ここまで ---

ちなみに、(*270)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
270. See: Wang, Secret Temple, passim.
270. 以下を参照:ウォン著、『秘密の神殿』、諸所より。
--- ここまで ---
とあります。

ゴールデン・ドーン版に描かれている「四大元素武器」は、上記の注記だけでなく、
『THE GOLDEN DAWN/黄金の夜明け魔術全書』第3巻の、「THE FOUR ELEMENTAL WEAPONS/
四大元素武器」の章にもありますので、参照してください。

ちなみに、人物像のポーズは、ウェイト版では「0:愚者=シン」、「1:魔術師=アレフ」、
「2:高等女司祭=ベト」でしたが、ゴールデン・ドーン版では、新しい魔術理論通りに、
「0:愚者=アレフ」、「1:魔術師=ベト」、「2:高等女司祭=ギメル」となっています。
ついでに言うと、ゴールデン・ドーン版のポーズは、「0:愚者=ヨッド(火)=コクマー」
で、「1:魔術師=ヘー(水)=ビナー」という目的地別による類推も成立します。
なお、トート版は、ゴールデン・ドーン理論準拠でありながらも、ウェイト版によく似て
いますので、よくわからないことになっています。

まあ、そういう感じで、「0:愚者」、「1:魔術師」、「2:高等女司祭」の位置付けは、
三者三様というか、要するに何でもアリというか、誰も本当のことは知らないということ
だとは思うのですが、それでも、何と無くではありますが、「0:愚者=カオス」からの
「1:魔術師=コスモス」という流れは、感じられるのではないかと思うのでした。
とはいえ、ワタシ的には、もはやすこぷるどうでもいい感じではありますけどね。
0277名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/05(金) 06:23:05.00ID:VPVvIwtw
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 244) ---
We have come a long way from the somewhat tentative symbolism of the Marseilles deck.
我々は、マルセイユ版デッキの、やや試験的な象徴主義からずっと、長い道のりを歩み
続けている。

In that Tarot deck, the Magician stands at a table manipulating implements germane
to the performer-magician of the middle ages, whose stock-in-trade was slight of
hand and pleasant deception.
そのタロットのデッキにおいては、「魔術師」は、彼の常套手段が、手先の早業と楽しい
欺瞞であった、中世の軽業師ー奇術師に密接に関係する道具たちを巧みに操作しながら、
卓のところに立つ。

Yet the double-ended wand and the hat approximating the form of the infinity symbol
suggest something more, as does the very title of the card, Le Bateleur, meaning
the bearer of the wand.
それでも、二重の先端たちの杖と、無限大記号の形に近い帽子は、まさしくカードの題名
である、杖の持ち主を意味する、「魔術師」であるのと同じく、さらなる何かを示唆する。
--- ここまで ---

要は、そういう魔術ヲタク目線で見れば、何でもアリということであって、それ以上でも
それ以下でもない、いうことです。
というか、そもそもカバラ主義理論においては、「1:魔術師」の「小径」は、我々には
見えない聞こえない語れないという「三猿領域」に属するものですので、何も知らない
我々は、しょせん何をしても無駄なあがきにしかならないわけですしね。

まあ、そうは言っても、何も出来ないから何もしないというのも、手持ち無沙汰ですので、
せいぜい話のネタとして、重箱の隅をつつくような、しょうもないネタ話を展開するしか
ないのでした。←ほとんどヤル気無しw
0278名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/06(土) 06:31:25.52ID:Xq+nFsKW
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 244) ---
The wand is, in fact, the only attribute of a Magician which has been consistently
represented from the ancient world to the present.
杖は、実のところ、古代世界から現在に至るまで首尾一貫して表現され続けている、
「魔術師」の唯一の属性である。

It is that through which power flows, and by which power is directed with the force
of will.
それは、能力がそれを通じて流れ、そしてそれにより能力は意志の力と共に導かれるもの
である。

It is at least interesting to see that Waite gave his Magician of 1910 the exact
same wand as that of the Marseilles deck of 1500.
ウェイト氏が、1910年の彼の「魔術師」に1500年のマルセイユ版デッキのそれと全く同じ
杖を与えたことを見ることは、少なくとも興味深い。

Thus did Waite affirm the symbolic accuracy of the early instrument.
従って、ウェイト氏は、初期の道具の象徴的な正確さを断言した。

Presumably, variations on THE MAGICIAN over the years, represent the contemporary
state of the "Magical Art."
思うに、何年にもわたる「魔術師」の変種たちは、「神秘的な術」の、その当時の状態を
表しているのであろう。
--- ここまで ---

まあ、そうは言っても、人間界に存在する「魔術師」や「奇術師」は、カバラ主義理論の
「1:魔術師」の「小径」とは、全く何の関係もありませんので、単なるネタとして以外に
深掘りする意味は全くありません。
つまりは、「1:魔術師」のカードに何が描かれていようと、それはカードの意味を表して
いるものではなく、単なる子供の落書き以上のものではないということなのでした。
0279名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/07(日) 06:41:51.23ID:8LsiakLj
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 244) ---
Judging from magical treatises contemporary with the earliest conceivable appearance
of the cards, there was no great proliferation of magical instruments.
カードたちの考えられる最も初期の外観と、その当時の魔術の論文たちから判断すると、
魔法の道具たちの大きな増殖は無かった。

In a work such as the Heptamaron of Pietro de Albano (1250-1317) (*271) it is
clear that magic was an amplification of the priestly art, depending largely on
words for its invocations, banishings, and consecrations of talismans.
ピエトロ・デ・アルバノ氏(1250-1317年)の『七日間の書』(*271)のような作品においては、
魔術が、その召喚たち、追儺たち、そして護符たちの聖別たちのための言葉たちに大きく
依存する、聖職者の術の拡充であったことは明らかである。
--- ここまで ---

最後の文の「Heptamaron」は、「Heptameron/七日間の書」の誤記ですかね。

ちなみに、(*271)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
271. Peter de Albano, Heptameron.
This treatise is section III of Fourth Book of Occult Philosophy, by Henry Cornelius
Agrippa, London 1978, 73ff.
271. ピエトロ・デ・アルバノ著、『七日の書』。
この論文は、『神秘哲学について』の第四巻の第三節、ヘンリー・コーネリアス・アグリッパ
著、ロンドン、1978年発行、73ページ以降にある。
--- ここまで ---
とあります。

ピエトロ・デ・アルバノ氏は、イタリアの哲学者、占星術師、医師、そしてオカルト学者で
あり、聖職者というわけではありませんが、その著作の内容により異端尋問にかけられる
程度の、その筋では有名な人であったということです。
0280名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/08(月) 06:07:57.44ID:RMjCnQDt
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 244) ---
The impetus toward the instruments we find on the Golden Dawn card probably begins
in the eighteenth century, as is reflected by Barrett's Magus of 1801. (*272)
我々がゴールデン・ドーン版カードに発見する道具たちに対する刺激は、1801年のバレット氏
の『魔術師』(*272)により反映されるように、おそらく18世紀に始まる。
--- ここまで ---

ちなみに、(*272)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
272. Francis Barrett, The Magus, London 1801.
The 1967 reprint of this work contrains an admirable introduction by Timothy
d'Arch Smith.
272. フランシス・バレット著、『魔術師』、ロンドン、1801年。
この作品の1967年の復刻版は、ティモシー・ダーク・スミス氏による立派な序論を含む。
--- ここまで ---
とあります。

注記の最後の文の「contrains」は、「contains/含む」の誤記ですかね。

このバレット氏の『魔術師』は、レヴィ氏の著作に影響を与えたと言われていますが、
いずれにしても、この時期から「儀式魔術」系のものが大衆化していった感じです。
とはいえ、こういうグリモワール(魔術書)系の本は、古代より途切れなく続いている
ものですので、どれが一番とかいうことでもありません。
それに、何度も言いますが、こういう「魔術書」の内容は、カバラ主義理論の「1:魔術師」
の「小径」とは、全く何の関係もありません。

ということで、皆さんは、ここで無駄な時間を費やすよりも、もっと有意義なことに時間
を費やした方が良いと、ワタシは断言しておきます。
ワタシとしても、もはや「終わらせることが目的」となってしまっていますからね。
0281名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/09(火) 03:27:08.61ID:+HNU9VDv
本当に大変よく頑張ったと思います
ふむふむと考えさせられるところも多かったし
0282名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/09(火) 07:19:55.57ID:VLgW4IxP
>>281
カキコありがとうございます。 (^_^)/

中身はともかくとして、とりあえず完走を目指して頑張ります。(^o^;)
0284名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/10(水) 05:31:16.61ID:cgJUqTH5
>>283
カキコありがとうございます。 (^_^)/

まだもう少し続きますので、よければ最後までお付き合いください。

個々のカードのカバラ的解説の後は、実践的な占いの解説もありますので、
占い目的の人には、そちらの方が興味深いのではないかと思います。
0285名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/10(水) 05:34:01.32ID:cgJUqTH5
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 244) ---
Accepting that each version of THE MAGICIAN represents the point of view of an age
toward what is called "Magic," the Crowley card is provocative.
「魔術師」の各々の版は、「魔術」と呼ばれるものに対する時代の視点を表すことを受け
入れるならば、クロウリー氏のカードは挑発的である。

In that version THE MAGICIAN no longer merely holds the wand, he is the wand, a
conceptual change of no small dimension.
その版においては、「魔術師」は、もはや単に杖を持たないだけでなく、彼は杖で「あり」、
少なからぬ重要性を持つ概念的な変化である。

Crowley, thus, has accurately represented what we earlier described as the Mystery
of the Magician, i.e., that it is at once that which transmits and that which is
transmitted.
従って、クロウリー氏は、我々が以前に「魔術師の神秘」として述べたもの、すなわち、
「伝送するものと伝送されるものが同時にあることを、正確に表し続けている。

It is the messenger and the message.
それは、使者と伝言である。
--- ここまで ---

ウォン氏が、クロウリー氏を持ち上げたい気持ちが、良く分かる文章になっていますが、
実際に、トート版の「1:魔術師」が「正確」なのかと言われると、そもそも、このレベル
のものを「絵に描くこと自体が間違い」なわけですので、そんなことは無いと言わざるを
えないわけですし、ゴチャゴチャと描けば描くほど、本来の姿からはかけ離れていくこと
にもなるわけですので、ワタシ的には、ゴールデン・ドーン版>ウェイト版>トート版、
という位置づけになっています。

つまり、個人的には、トート版の描写は「蛇足」でしかなく、必要最低限の象徴の描写
に留めたゴールデン・ドーン版の方が数段マシという感じですかね。
0286名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/11(木) 05:59:01.65ID:3FVsb65E
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 244) ---
There is also an important phallic symbolism in this wand of Hermes which transmits
power.
力を伝送する「ヘルメス」のこの杖にはまた、重要な男根の象徴主義もある。

Even in earliest times Hermes, the messenger of the Gods, carried a staff.
最も初期の時代においてさえ、「神々」の使者である「へルメス」は、杖を持ち運んだ。

Originally it was decorated with white ribbons, later mistaken for serpents
(because he was the "Herald of Hades") and turned into what we know today as
the Caduceus of Mercury. (*273)
元々、それは白いリボンたちで飾られていたが、後に蛇たちと間違えられ(なぜなら彼は
「ハデス神(冥界)の使者」であったため)、今日では「メルクリウス神」の「カドゥ
ケウスの杖」として知られているものに転化される。 (*273)

This is seen on the breast of the Golden Dawn Magician.
これは、ゴールデン・ドーン版の「魔術師」の胸に見られる。
--- ここまで ---

ちなみに、(*273)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
273. Graves, Greek Myths, 66.
273. グレーヴス著、『ギリシア神話』、66ページ。
--- ここまで ---
とあります。

まあ、「1:魔術師」の行き先が、「天上の母」である「ビナー」なので、「1:魔術師」に
男根のイメージを持つことは不自然ではないのですが、そもそもこの「至高」のレベルに
おいて、そういう男性的とか女性的というイメージを持つことが正しいのかと言う話も
ありますので、無理やりエロ目線で語る必要性は全く無いと思うのでした。
0287名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/12(金) 06:08:37.81ID:slwrdDW3
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 244) ---
Time and Victorianism have softened the phallic implication of Hermes' wand,
originally very openly represented as Herms.
時間と「ビクトリア朝主義」は、元々は非常に公然と「ヘルマたち」として表されていた、
「ヘルメス」の杖の男根の含蓄を和らげ続けている。

These were upright slabs of stone with a bust and a very large phallus curiously
attached to the front of the column.
これらは、胸像と、柱の前面に奇妙にも取り付けられた非常に大きな男根のある、直立した
石の石版であった。

So in the ancient world, Hermes was revered as a God of Creation, the aspect of
THE MAGICIAN which Crowley stresses.
そういうわけで、古代の世界においては、「ヘルメス神」は、クロウリー氏が強調する
「魔術師」の様相である、「創造の神」として崇められた。
--- ここまで ---

この「Herm/ヘルマ」というのは、古代ギリシア時代に作られた石像というか石柱であり、
上部に「ヘルメスの胸像」を載せ、下部は「おちんちん」が付いた四角い柱という不思議
なものであって、土地の境界を示す標識として、そして魔除けとして使われていたようです。
まあ、日本における「道祖神」とか「お地蔵さま」みたいな感じですかね。

そして、この「ビクトリア朝主義」とは、イギリスのビクトリア女王(在位:1837-1901)の
時代における風潮みたいなものであり、お下品(性的)な表現を控える傾向がある中で、
「立派なおちんちん丸出し」という表現も自粛されたという経緯があります。

まあ、「ヘルメス神」が「創造の神」として崇められていたかどうかはともかくとして、
「ケテル」から流出する三本の「小径」(「0:愚者」、「1:魔術師」、「2:高等女司祭」)
は、宇宙創造を担う重要な存在ですので、安易に「神話ネタ」に逃避する必要も無いとも
思うのですが、とはいえ、他にネタになりそうなものが無いというのも、辛いところです。
0288名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/13(土) 06:53:38.55ID:Qcent7jN
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 244) ---
THE MAGICIAN seems to have been a very difficult card for Lady Freida Harris to
produce.
「魔術師」は、フリーダ・ハリス夫人にとって製作することが非常に難しいカードであった
ように思われる。

Early versions show a central figure with multiple abstract arms, each holding
some magical image.
初期の版では、複数の抽象的な腕たちを持ち、その各々(の腕)が何らかの神秘的な像を
持つ、中央にある人物像を示す。
--- ここまで ---

最初の文の「Freida」は、「Frieda/フリーダ」の誤記ですかね。

さて、トート版には、「1:魔術師」が三枚あるバージョンが市販されていますが、これは
あくまでも製作時の最終選考に漏れたものが流出したものであって、公式に三枚あるという
わけではないことに、注意が必要です。

そして、その試作の一枚では、裸体の男性と思われる中心人物がいて、頭部には∞記号が
あり、触手のような複数の腕が、右肩から四本、左肩から四本、計八本生えており、それ
ぞれの手が、それぞれ異なる魔術道具を持っており、そして陰部は「カドゥケウスの杖」
で意味深に隠されています。
さらに、背景が黒っぽいこともあって、「魔術師」というよりも、暗黒面のラスボス感と
いうか、まさに厨二病ここに極まれり、という感じがハンパない仕上がりとなっています。

ちなみに、この構図は、トート版「15:悪魔」と対比することが可能です。
「15:悪魔」の中心にある山羊像の下には、右の球体に四人、左の球体に四人の人間が捕え
られており、その二つの球体は結合して∞記号を表し、そして局部は「カドゥケウスの杖」
が描かれていますので、まあ、素人でもわかりやすい対比だとは思うのですが・・・。
カバラ主義的に見れば、明らかな勘違いというか、典型的な良くある失敗例ですよね〜。
0289名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/14(日) 06:42:43.73ID:npGgGH5d
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 245) ---
The quality of balance is emphasized by the caduceus which rises in the center of
the figure. (*274)
均衡の品質は、人物像の中央にそびえ立つカドゥケウスの杖により強調される。 (*274)

But in the final version, The Magician, though centered on an abstract caduceus
form, is in a state of activity.
しかし、最終版においては、「魔術師」は、抽象的なカドゥケウスの杖の形の中心に置か
れているけれども、活動の状態にある。

The magicial instruments seem to float through space, as if they were in constant
motion, continuous creation, something ever changing.
魔術の道具たちは、それらがまるで絶え間ない運動と、絶え間ない創造と、常に変化する
何かの中にあり、宇宙じゅうを漂っているように見える。
--- ここまで ---

ちなみに、(*274)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
274. Exhibition of Occult and Alchemical Designs for the Cards of the Tarot of
the Egyptians, undated, but probably 1944.
274. 『エジプト民族のタロットのカードたちのため神秘学と錬金術の図案たちの展示会』、
日付は無いが、おそらく1944年。
--- ここまで ---
とあります。

この注記の文献は、1941年に開催されたハリス夫人のトート版タロットの私的な展示会の
カタログであり、そこでは、この初期版が「1:魔術師」として展示されていたようです。
トート版が最終版として確定するのは、その後ですので、「1:魔術師」のデザインも大幅
に修正されて、この初期版はボツにされたということですが、まあ五十歩百歩というか、
この至高レベルにおいては、しょせん何を描こうが何の役にも立たないんですよね。
0290名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/15(月) 06:18:32.22ID:YPDnJr4A
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 245) ---
Crowley says that, in fact: "No true image is possible at all, for, firstly, all
images are necessarily false as such; and, secondly, the motion being perpetual,
and its rate that of the limit, c, the rate of Light, any stasis contradicts the
idea of the card. . ." (*275)
クロウリー氏は、実際に、以下のように述べる:「真の画像は、全く不可能である。なぜ
なら、まず第一に、全ての画像たちは、それ自体が必然的に虚偽であるからである;
そして、第二に、運動は永続的であり、その速度はその限界である、「光」の速度である、
c であり、どんな停滞であれ、カードの考え方を否定する。…」 (*275)

For Crowley, THE MAGICIAN was the Son and the Word, and "being the Word he is the
law of reason or of necessity or chance, which is the secret meaning of the Word,
which is the essence of the Word and the condition of its utterance." (*276)
クロウリー氏にとって、「魔術師」は「息子」と「言葉」であり、そして「『言葉』で
ある彼は、論理性の、もしくは必然性や偶然性の法であり、そしてそれは、『言葉』の
本質と、その発声の条件である、『言葉』の秘密の意味である。」 (*276)
--- ここまで ---

ちなみに、(*275)(*276)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 277) ---
275. Crowley, Book of Thoth, 72.
275. クロウリー著、『トートの書』、72ページ。

276. Crowley, Book of Thoth, 70.
276. クロウリー著、『トートの書』、70ページ。
--- ここまで ---
とあります。

ワタシから一言付け加えるならば、「1:魔術師」の速度は、光の速度を超えているため、
我々は、「画像」だけでなく「言葉」についても、理解することは全く不可能です。
0291名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/16(火) 05:57:32.87ID:oIgCVZsG
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 245) ---
11. THE PATH OF ALEPH
11. 「アレフ」の小径

The Fool
愚者

The Zero Key
0番目の鍵(大アルカナ)
--- ここまで ---

ここから、「生命の木に基づく大アルカナ」の章の中での新しい節になります。

サブタイトルは「アレフの小径」です。

ついに、大アルカナおよびタロットの頂点にして最終地点に到達したわけですが、じゃあ
ここに、頂点にして究極の奥義が隠されているのかというと、答えは「0」であって、
ここには何も無い、とワタシとしては断言しておきます。
ちなみに、0という数字は、特異点の一つであり、我々はそういう数値があるということ
は知っていますが、それが何であるのかについては、何も知りません。
要するに、「無い」ものが「在る」という状態ですよね。

つまり、この点で、「0:愚者」と「1:魔術師」には、本質的な違いがあるはずなのですが、
残念ながら、我々にはその違いを知る方法はありません。
ちなみに、我々の世界から幻想というか虚像として見えるものは、「1:魔術師」が「脳内
にある理性的な神性像」であるのに対し、「0:愚者」は「脳内にある潜在的な自己像」と
いう感じで捉えることも可能なのですが、いずれにしろ、本来の「0:愚者」や「1:魔術師」
の属性とは何の関係も無い、単なる下等生物の妄想でしかないわけです。
ということで、ここから先は全て、単なる下等生物どもの妄想垂れ流し全開状態ですので、
それを理解した上で、お付き合いください、というか無理に付き合わなくてもいいです。ww
0292名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/17(水) 06:06:43.18ID:gWZS686P
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 245) ---
□ PATH COLOR: Bright Pale Yellow
□ 「小径の色」:「明るい薄い黄色」

□ RELATED SOUND: E-Natural
□ 「関連した音」:「Eのナチュラル」

□ MEANING: Ox
□ 「意味」:「雄牛」

□ MATERNAL LETTER: Air
□ 「母字」:「空気」

□ ESOTERIC TITLE: The Spirit of Aether.
□ 「秘伝的な称号」:「エテールの霊」
--- ここまで ---

この本の、この文章の右側には、「雄牛」の頭の絵と、ヘブライ文字の「アレフ」と、
「空気」の元素記号、および「生命の木」における「アレフの小径」の位置が図示された
絵が描かれています。

ちなみに、この「関連した音」の「Eのナチュラル」は、「8:力」や「1:魔術師」と同じ
ですので、頻度的に見て、かなりの疑問がありますが、そもそも理論的な根拠など無い
ものですので、そういうものだと思ってください。
あと、「愚者」と「雄牛」と「空気」の間に何の関係があるのかということも、考えるだけ
無駄な気もしますので、そういうものだと思ってください。
そもそも、直感的には、「1:アレフ/雄牛」=「1:魔術師」、「2:ベト/家」=「2:高等
女司祭」、「3:ギメル/駱駝」=「3:女帝」の方が、圧倒的に違和感が無いわけですので、
それに比べれば、下層民である我々の持つ違和感なんかは、全く無視しても構わないとさえ
思うのでした。←つまり、我々には理解も共感も不能なのです。 ヽ( ̄^ ̄)ノ
0293名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/18(木) 05:59:05.62ID:JFZcTDpn
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 245) ---
THIRTY TWO PATHS OF WISDOM: The Eleventh Path is the Scintillating Intelligence,
because it is the essence of that curtain which is placed close to the order of
the disposition, and this is a special dignity given to it that it may be able
to stand before the Face of the Cause of Causes.
「知恵の32の小径たち」:「11番目の小径」は、「きらめく知性」であり、なぜならそれは、
配備の理法の近くに置かれる幕の本質であり、そしてこれは、それが 「原因たちの原因
の顔」 の前に立つことが出来る事ができるかもしれないそれに与えられた特別な位階で
あるからである。
--- ここまで ---

ここは、いつものように、ウェストコット氏の英訳版『The Sepher Yetzirah/セフェル・
イェツィラー(形成の書)』の「THE THIRTY-TWO PATHS OF WISDOM/知恵の32の小径」
からの引用となっています。

まあ、いつものように、何を言っているのか全く意味のわからない文章ではありますが、
何か特別なものがあるかもしれないという期待感だけのような気もします。
とはいえ、このレベルになると、実際に何かがあるということでもありませんので、
まあ、単なる煽り目的の文章であると見ておくのが良いかと思います。
そもそも、この段階においては、我々は「Scintillating/きらめき」を感じることは
出来ませんし、「Intelligence/知性」というものを感じることも出来ません。
全ては霧の中というか暗闇の中というか、妄想の中でしか存在できないシロモノですしね。

まあ、我々に出来ることは、もしかすると「原因たちの顔たち」を見ることぐらいであり、
その先にある「原因たちの原因の顔」を見ることは、今の人類には不可能です。
つまり、そういう見えないものが「見えた!」とか言ってる人は、スレの実況民以外は、
ほぼ「そういう人たち」ですので、ワタシとしては、お近づきになりたくないです。

ということで、この本の中では、これが最後の「知恵の32の小径たち」となります。
最後は完全にグダグダのオチになってしまっていて、すいません。(^^;;
0294名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/19(金) 05:55:41.31ID:uPy0uKVy
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 246) ---
The Path of THE FOOL connects Kether, the Source of All, with Chokmah, the first
activity toward manifestation.
「愚者」の「小径」は、「全ての源」である「ケテル」と、顕在化に向けた最初の活動で
ある「コクマー」を接続する。

Aleph is assigned to this Path, the letter designated symbolic of absolute unity
by the Zohar.
「アレフ」は、『ゾーハル(光輝の書)』により、絶対的な統一性の象徴として指名された
文字であり、この「小径」に割り当てられる。
--- ここまで ---

『ゾーハル(光輝の書)』には、「アレフ」の字形に関するネタがあります。
一つは、「始まりと終わり」、つまり、この文字が「最初の点」と「分離を表す斜線」と
「最後の点」という組み合わせであるという解釈であり、それは「一から二の創造」であり、
これは二番目のセフィラである「コクマー」に至る「小径」を暗示しています。
そしてもう一つは、この文字が「善の点」と「善と悪の知識の木(斜線)」と「悪の点」
という組み合わせであるという解釈であり、それはすなわち、最初の「知恵」である
「コクマー」に至る「小径」を暗示しています。
つまり、「アレフ」は、「ケテル」と「コクマー」を結ぶにふさわしい「小径」であると
いう「こじつけ」ですよね。

それはともかくとして、「アレフ」は、「ケテル」から流出する最初の「小径」である
ことについては、異論を挟む余地は無いと思いますし、そもそも論理的にどうこう言える
レベルでもありませんしね。

というわけで、ワタシとしては、この「小径」について語れることは、ほとんど無いと
いう状況ですので、淡々と翻訳作業のノルマをこなしていきたいと思うのでした。
とはいえ、他人が書いたイタい妄想を延々と翻訳するのって、結構、精神的に負荷が
かかりますので、息抜きの愚痴を入れながらの作業となることを、ご了承ください。
0295名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/20(土) 05:38:21.24ID:zaJ1blkw
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 246) ---
As a word (Aleph) means ox, which has been interpreted in a variety of ways.
言葉(「アレフ」)は、「雄牛」を意味するので、それは様々な方法たちで解釈され続けて
いる。

Gareth Knight, for example, suggests that for the most earthy of beasts to be
applied at this exalted level of the Tree means that "the Spirit's aim is rooted
in Earth." (*227)
例えば、ガレス・ナイト氏は、最も大地的な獣たちが、「木」のこの高貴な水準に適用
されるということは、「『霊』の目的は、『大地』に根ざしている」ことを意味すると
いうことを示唆する。 (*227)
--- ここまで ---

最後の文の「(*227)」は、「(*277)」の誤記ですかね。

ちなみに、(*277)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 278) ---
277. Knight, Practical Guide, V. II, 204.
277. ナイト著、『実践的入門書』、第二巻、204ページ。
--- ここまで ---
とあります。

まあ、言うのはタダですし自由なのですが、それをわざわざここに引用する必要も無いと
思いますし、そしてそれについて、ワタシがわざわざ何かを言う必要も無いと思われます。
というか、ここで何かを言うことは、イタい妄想に対して、イタい妄想返しをするという、
ハタから見て、とってもイタい状況になることは目に見えているわけですので、ワタシと
しては、そういう暗黒歴史的な状況にハマることは、出来れば避けたいと思うのでした。
0296名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/21(日) 06:18:06.17ID:FaG1ALwc
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 246) ---
Paul Case essentially agreed, although his approach was more broad.
ポール・ケース氏は、彼の接近法は、より広範囲であったけれども、本質的に同意であった。

He called the ox a symbol of the motive power in agriculture, and equated
agriculture with civilization.
彼は、雄牛を農業における原動力の象徴と呼び、そして農業を文明と同一視した。

Thus, he described the ox as the life-power, creative energy and "the power at work
in all forms of human adaptation and modification of natural conditions." (*278)
従って、彼は、雄牛を、生命力、創造的な精力、および「自然条件たちの人間の適応と
修正に関する全ての形態たちにおいて作用する力」と述べた。 (*278)
--- ここまで ---

ちなみに、(*278)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 278) ---
278. Case, The Tarot, 29.
278. ケース著、『タロット』、29ページ。
--- ここまで ---
とあります。

なんかこういうのを見ると、人間って本当に「愚者」なんだなぁ〜、と実感しますよね。
まあ、人間ごときが何を言おうが、人は愚者以外の何者でもないというのが、良くわかる
というか、人間の存在の薄っぺらさが、良く分かります。

ちなみに、『旧約聖書』によれば、人の体は「土の塵(ちり)」で作られ「神の息」で
命を与えられたそうなので、人間の思考が「大地」に拘るのは、ある意味避けられない
のは確かなのですが、なんか「0:愚者」のカードを前にすると、そういう「土」への執着
というのは、なんかすごく空しい感じもするわけですよ。
我々は、もう忘れてしまったのか、それとも最初から記憶として与えられていないのか…。
0297名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/22(月) 06:15:56.17ID:Ccl7c2Zb
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 246) ---
Crowley, on the other hand, concentrated on the letter's shape, said to represent
a plow-share: "thus," he says "the significance is primarily Phallic." (*279)
その一方で、クロウリー氏は、文字の形に集中し、鋤(すき)の刃を表すと言った:
「従って、」彼は、「意味するものは、本来『男根』である。」と彼は言う。 (*279)

Cynics may suggest that Crowley saw phalluses everywhere he looked, despite the
high philosophical tone of his argument.
皮肉屋たちは、クロウリー氏が、彼の主張の高い哲学的な口調にもかかわらず、彼が見た
至るところに、男根たちを見たということを示唆するかもしれない。

Yet it is true that only by reference to sexuality do we come to the slightest
glimmer of understanding of the Universe.
それでも、性的関心を参照することによってのみ、我々は、「宇宙」の理解の、ほんの
わずかで微かな光に到達することは事実である。
--- ここまで ---

ちなみに、(*279)はNOTES/注記の項で、
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 278) ---
279. Crowley, Book of Thoth, 53.
279. クロウリー著、『トートの書』、53ページ。
--- ここまで ---
とあります。

まあ、「コクマー」が「至高のおちんちん」であり、「ビナー」が「至高のおまんまん」
である以上、「至高の三角形」においても、我々は「性的関心」の呪縛からは逃れられ
ないわけですし、それにより「エロ思考こそが、至高の宇宙を理解できる究極の鍵である」
なんて考える人も出てきそうですが、そもそも、この至高のレベルにおいては、我々の
イメージするような「エロ思考」は、全く関係ないと思うんですよね。
結局のところ、あなたの好きなようにしてください、としか言いようがありません。
0298名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/23(火) 06:05:50.63ID:p+u+W+6U
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 246) ---
THE FOOL demands multi-faceted and fluid interpretation.
「愚者」は、多面的で流動的な解釈を必要とする。

It is certainly the most difficult and profound card of the entire Tarot deck.
それは確かに、タロットデッキ全体の中で最も難解で深遠なカードである。

Emanating from Kether, it borders on the source of the Cosmos, the Ain Soph, the
Limitless Light which is not.
「ケテル」から発出するので、それは、「無」である「無限の光」である、「アイン・ソフ」
である、「宇宙」の源に隣接する。

Thus, we recognize that whatever can be said about Kether can be said about the
subjective effect of its principles on the eleventh Path.
従って、我々は、「ケテル」について言われ得るものは何でも、11番目の「小径」の上での
その原則たちの主観的な影響について言われ得ることを認識する。
--- ここまで ---

これ自体が難解な文章ですが、要約すると、何も分からないので、各自の主観(妄想)に
基づいて、無責任に何を言っても構わないということです。

とはいえ、本来であれば、「無」が起源ですので、いわゆる「地に足が着いた議論」は
「否定」されなければならないはずですが、そういうものも含めて、「何でもあり」な
状態になっているのが、現状ではないかと思われます。

そういうわけで、ここは究極の「クソミソ状態」というか、とはいえ「ミソ=神のクソ」
などは全く無く、もはや人類自らが発する真の「クソ」しか存在しないスカトロチックな
状態であるわけですが、そういう糞まみれな状態こそが、この「0:愚者」の真価なのでは
ないかとさえ、思ったりするのでした。
結局のところ、我々が望むようなものは、ここでは何も見つからないということです。
0299名無しさん@占い修業中
垢版 |
2021/11/24(水) 06:03:17.63ID:nyyv8zKf
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 246) ---
The eleventh Path is the Fiery or Scintilating Intelligence.
11番目の「小径」は、「火の」もしくは「きらめく」「知性」である。

It touches a Limitless Light which is darkness to us, that Fiery Darkness which
is at once the Primum Mobile, the possibility of motion or vibration, and the
First Perception or Will of the One having the potential for activity.
それは、我々にとっては暗闇であり、その「火の暗闇」は同時に、運動や振動の「可能性」
であり、そして「一なるもの」が活動するための潜在能力を持つことの「最初の知覚」
もしくは「意志」である「原初動」である、「無限の光」に隣接する。

Here, again, we return to the circuitous idea that the Primal Creative Energy of
the Universe acts upon itself to emanate the Cosmos.
ここで、再び、我々は、「(万物的な)宇宙」の「原初の創造的な精力」が、「(秩序ある)
宇宙」を発出させるために、それ自身に作用するという、回りくどい考え方に戻る。

The most concrete way in which this can be described is to say that from nothingness
comes the potential for thought.
これが説明できる最も具体的な方法は、無から思考の潜在能力が生じると言うことである。

Then thought appears and emanates mind, the vessel which contains thought.
それから、思考は出現し、思考を含む容器である、心を発出する。

THE FOOL is the initial potential for that thought which transcends reason.
「愚者」は、理性を超越する、その思考の最初の潜在能力である。
--- ここまで ---

ここは、言ってみれば、ミクロコスモスである個人の感想である「我思う、故に我あり」
というものを、マクロコスモスである宇宙創造に拡張解釈したような考え方ではないかと
思うのですが、ワタシとしては、さほど興味のあるネタというわけではありません。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況