マリかマルセルの服と下着を洗い終えてロープに干しているとき、
ペリーヌが、マルセルを連れて息せき切って走って来た。
ペリーヌ「ねえ、ねえ、お母さん! 見て、見てッ!!」
マリ「どうしたの? ペリーヌ、そんなにはしゃいで・・」
「お母さん、見てよ! とてもお似合いよッ!」
マリはマルセルの姿を見て、目を丸くした。
「まあッ!? これが、あのマルセルなの!?」
「そうよ、可愛いでしょ! まるで私の妹みたいでしょう!!」
「あらあら、本当にお似合いだわ!! おッ ホホホッ!!」
マリも珍しく大声で笑いだした。
「チェッ! 二人ともそんなに笑うなよ!」
マルセルは顔を赤らめていた。
もちろんスカートの中の下半身が悟られるないかと思うと・・・ 
マリ「あら、マルセル・・ あなた・・」
マルセルはギョッとした。(まさか?? おばさん、気付いたのかな??)
二人の注意をそらそうと、とっさにマルセルはワザとスカートを広げた。
「それにしても、こんな姿、恥ずかしくって人に見られたくないな。
 おばさん、僕の服、まだ乾かないの?」
マリ「うふふッ 洗濯したばかりだから、まだよ。」
マリはマルセルの不自然な仕草のワケを悟っていたが、知らないフリをした。
「やっばり俺・・、馬車の中にいるよ。」
「大丈夫よマルセル。ここの森は街道から外れているから人は来ないわ。
いい天気だし、恥ずかしがらずに、そのまま、しばらく外にいなさい。」
マリは優しくささやく。
ペリーヌ「そうよ、マルセル。 しばらく私と散歩でもしましょう。バロンもいらっしゃい!」