「金屋子縁起抄」という資料では、
金屋子神の両親は、
金山彦命、金山媛命となっているんですね。
さらに同資料では、上記三柱を併せて
金屋子大明神
と呼ぶということです。

ということは上記資料が正しければ、
金山彦命 = 興台産霊(ことむすび)命
金山媛命 = 己等乃麻知媛命

ということになるんだろうか。

でも上記資料のこの説によって、
金屋子神の嫌いな三つのものの1つが
「麻」
である、
というのも、なんとなくその意味が分かるような気がいたしました。

つまり、「重大な事」が起こった時に、
あてにしていた母系氏族が全く役に立たなかった
or
むしろ敵対者の側についた
ということが考えられます。

母である
己等乃麻知媛命(=金山媛命?)は忌部氏のお方ですからね。
また、
中臣氏と忌部氏との確執はわりと有名ですが、それも、もしかしたらこの時のことがきっかけになっているのかもしれません。