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不可触民
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E8%A7%A6%E6%B0%91

カースト制度(ヴァルナ・ジャーティ制)の外側にあって、インドのヒンドゥー教社会において差別されてきた人々である。
アチュート、アンタッチャブル、アウトカーストもしくはアヴァルナと呼ばれ、不可触民は自分たちをダリットと呼ぶのを好んだ[1][2]。

伝統的なインド社会においては最底辺のカースト、というより、
正確にはヴァルナの枠組み(ヴァルナ・ヴィャワスター[4])の外にあるため、
アウト・カーストもしくはアヴァルナ(avarṇa)の呼称がある。

俗称として、彼らの代表的なジャーティであるマハール(屠畜業者)やパーリヤ(太鼓たたき)、
バンギー(人糞処理の清掃人)などと呼ばれることもある[1]。

ダリットには、皮革労働者(チャマール)、屠畜業者(マハール)、貧農、土地を持たない労働者、
街路清掃人(バンギー、またはチュラ)、街の手工業者、バーリヤなどの民俗芸能者、洗濯人(ドービー)などのジャーティが含まれる。

ジャーティがインドの社会秩序においてどのような地位を占めるかの基準は、人格や専門性などではなく、
その職業をおこなうにあたっての接触する物体の浄・不浄の度合いによって決められているとされている。
穢れは、「死」「産」「血」「体からの分泌物」より生じると考えられ、つぎつぎに伝染するとされてきた[1]。
上記の職業は、不浄なものに触れやすいとして、伝統的に、特に低い地位におかれてきたのである[8]。