広島県教委の平川理恵教育長が学校視察などで使った2018〜21年度のタクシー代が計721万円に上ったことについて、県教委は28日、教育長用の公用車と運転手を確保するよりもタクシーを使う方が割安との見解を示した。平川教育長は「引き続き現場主義でいきたい」と述べ、今後も積極的に視察するとした。

 平川教育長のこの日の定例記者会見で、担当者が県教委所有の公用車3台は職員が頻繁に使っていると説明。安全上の理由などで、教育長の送迎で職員が公用車を運転するのは難しいとした。その上で「タクシーがはるかに経済的なので用いる判断をしている」と強調した。

 平川教育長は18年度の就任以来、学校訪問に力を入れており、従来よりもタクシーの利用が増えたとしている。平川教育長は、会見で「現場に全て答えがある。引き続き現場主義でいきたい」と述べた。