連続ドラマ小説「二ホンちゃん」63クール目
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「食べものの仇名」
ニホンちゃんの本名は日之本さくらと
いいます、ですが多分苗字からニホン
ちゃんと呼ばれます。
「もうこの仇名定着したわね」
「そうよね」
タイワンちゃんがニホンちゃんの言葉
に頷きます。
「もうね」
「この作品がはじまってからずっとね」
「というかニホンちゃんってクラスで
名前で呼ばれないし」
尚このことはクラスの他の皆もです。
「これで定着してるわね」
「そうよね」
「そういえば一時期おスシちゃんって
呼ばれていたYO」
ここでアメリー君はこのことを言いま
した。
「もう誰もそう呼んでないけれど」
「あの仇名最初はそんなに気にならな
かったけれど」
そのニホンちゃんが答えます。
「途中からね」
「ニホンちゃんどうかってなってね」
アメリー君もこの辺りのことは知って
います。 「皆に言ってだったYOな」
「ええ、ニホンちゃんで定着してもら
ったの」
「まあ食べもので言うとある」
食べものならこの人ということでチュ
ーゴ君も会話に加わりました。
「妙なことになったりするからな」
「そうなのよね」
「僕だったらチャーハン君あるか」
「僕はハンバーガー君かい?」
チューゴ君だけでなくアメリ―君も言
います。
「それなら」
「何か変あるな」
「全くだYO」
「ニホンちゃんの方がしっくりいくあ
る」
「いや、それ言ったら」
ここでタイワンちゃんはある子のこと
に気付きました、その子は一体誰かと
いいますと。
タイワンちゃんはベルギー=ワッフル
君を見てそのうえでニホンちゃん達に
言いました。 「ベルギーはそのまま名前に入ってる
から」
「あっ、わたし達ワッフル君って呼ぶ
ことあるわね」
「そういえばそうだYO」
「ベルギーがいたある」
「そうなのよね、ニュージーにしても
ね」
この子にしてもです。
「キーウィって呼ばれたりね」
「この場合鳥でもあるのよね」
ニホンちゃんはニュージー君について
タイワンちゃんに応えました。
「果物のキーウィだけでなくて」
「外見同じ様なものだけれどね」
「どっちもニュージー君の代名詞でね」
「けれどニュージーも気にしてないし」
「じゃあこの場合はどうなるのかしら」
ここでニホンちゃんは少し考えました、
そうしてこう言うのでした。
「その人がどうかっていう仇名では呼
ばないってことかしら」
「だからベルギーやニュージーはいい
ってことね」
タイワンちゃんはニホンちゃんのその
言葉に応えました。 「二人はそれでいいって言ってるしね」
「今のところにしてはにしても」
「そうなるあるか」
アメリー君もチューゴ君もニホンちゃ
んの言葉に考えるお顔になりました。
「相手がそう言っていい仇名を使うべ
きあるな」
「それが仇名ってやつなのかもな」
「そうかもね、まあとにかくね」
ニホンちゃんはさらに言いました、結
構真剣なお顔で。
「わたしはニホンちゃんって呼ばれる
のはいいけれど」
「おスシちゃんは駄目ね」
「あまりいい気持ちしないから」
「じゃあこのままニホンちゃんでね」
「その方がしっくりいくし」
「それでいいあるな」
「ええ、それでお願いね」
ニホンちゃんはアメリー君とチューゴ
君にも言いました、そして皆もニホン
ちゃんと呼び続けました、おスシちゃ
んではなくて。 「民族的」なニックネームを友人に付けるのはやめよう - 誰かの名前をアメリカナ
イズして楽をしようとする事は、とても怠慢で最悪な差別主義者だ。
日本で生まれ、小学校3年生の時に家族と共にアメリカに移住したアツシ
(At-su-shi)さんは、アメリカの同級生から「スシ」と呼ばれるようになり、そのま
まずっと学生時代を過ごしてきた。
彼にこのニックネームを付けたのは、放課後に行っていたバスケットボールのコー
チだったという。彼の両親は、彼がアメリカの文化に馴染む事を望んだ。
しばらくの間はアツシさんは、このニックネームのせいで思い悩むような事はなか
ったという。
それは "もっと西洋の白人社会に自分を適合させようとするため" という気持ちか
らで、自ら「スシ」と自己紹介していた。
しかし、彼がプロの世界に足を踏み入れ、自身をプレゼンする方法を検討するため
一歩下がってみると、彼はそのニックネームをすぐに取り下げた。
「あるカップルが試したところ、アツシと発音する事ができると気付いたのです。
他の人は自分の名前をもっとリスペクトしていて、他の人に名前を言わせるために
自分の名前を歪める必要はないと考えていました。」
ニックネームというのは多くの場合、愛情のこもった表現であり、パートナーやペ
ットに付けられ、親しみやすさを感じさせるものだ。
しかし、親しみや親密さから付けられるものでない場合は難しい事になる。
アメリカでの「普通」という概念から外れた名前の人によると、望ましくないもの
をあてがわれる事も珍しくないという。
本当の名前の発音を覚えようとしない人からつけられるニックネームは、つけられ
た側の人にしてみれば、疎外感を感じ、失礼なものになる可能性がある。
アツシさんはまだ、大学の友達全員にはフルネームで呼ばれたいと思っている事を
伝えていない。
しかし、今はもう自分自身を「スシ」と紹介せず、最終的に彼らがそれを悟ってく
れる事を望んでいる。
「日本人をスシと呼ぶのは少し人種差別を含んでいると思います。自分の国の食べ
物の名前で呼ばれたらどう感じるか考えてみて下さい。」
※全文はリンク先へ
www.vice.com/en_ca/article/59nqx8/stop-assigning-nicknames-to-your-friends-with-ethnic-names ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています