草レースのサンデーレーサーだったコーリン・チャップマンが、個人で大掛かりな工作機械を使わずに生産し販売できるレーシングカーを設計したら、たまたまこの形になった。
それがロータスマーク6。
チャップマンの考えるレーシングカーの設計思想を追求した、良いレーシングカーだった。
そのマーク6を量産できるようリファインしたのがセブン。
公道ではスポーツカー、サーキットではレーシングカーとして活躍した。

そのセブンを、性能を犠牲にして軽四規格に押し込めたのが160。
性能を犠牲にした部分の再設計はコストがかかるので止めて、ハンドリングをクイックに設定して、操作の面白みに味付けしてファンカーとして仕上げた。
レーシングカーとは逆のセッティングなので、スポーツ走行でスピード出すと危ない。

本来は走りを求める車であって、デザイン重視ではなかったセブン。
それを、変わった車だからって、わざわざ160の方を選んで乗るなら、ポジションとしては「レプリカ」が近い。

昔よくあった、アメ車にランボルギーニやフェラーリの形をしたガワを被せたレプリカと、ポジションは近い。
160は、セブンを作ってるケータハムが作ってるから、セブンと同じ部品がたくさん使われてるというだけで。中身はスズキのエブリィそのまま。
そのままだと不具合があるのに、フレームを再設計しないで組んだので、リアサスペンションがちゃんと踏ん張れないんだ。

コーリン・チャップマンが知ったら、激怒するだろう。