現在のレッドブルの正式なチーム名は『アストンマーチン・レッドブル・レーシング』だ。
今年から自動車メーカーのアストンマーチンがタイトルスポンサーに付いたからだ。自動
車メーカーがタイトルスポンサーについているチームへホンダがPUを供給することは可能
なのか?

山本部長も、その件については社内で議論し、大きな問題にはなっていないという。
「アストンマーチンのヴァンテージ(新車価格が約1980万円)はNSX(新車価格が約2370万
円)と車格が同じなので、その辺はホンダでも議論はしました。向こうはどう思っている
かはわかりませんが、われわれは競合メーカーだと思っています。ただ、アストンマーチ
ン・レッドブルという名前は変わらないと思います。私もそれについてはこだわっていな
い」

 次にコンストラクター名だ。コンストラクター名とは、チームがFIAに申請する際の車体
とPU名だ。今年のレッドブルは『レッドブル・タグ・ホイヤー』とし、ルノーの名前を使
用せずに時計メーカーのタグ・ホイヤーの名前で登録している。ホンダがPUを供給する場
合、これは可能なのか。山本部長はこう説明する。

「タグ・ホイヤーのバッヂがホンダのパワーユニットに付くことはありません。チームに
どのような時計メーカーがスポンサーに付いてもいいですが、ホンダの名前を出さないこ
とはない。最終的にどうなるかはわかりませんが、アストンマーチンやタグホイヤーの件
については、私とマルコさんの中では非常にクリアになっています」

 つまり、現時点でホンダとレッドブルの交渉は、あくまでパフォーマンス面での見極め
に集中しているようだ。

http://www.as-web.jp/f1/371148/2