性能アップったってジャッドとかイルモアとか当時の先鋭化したV10勢の動向を見たら
もう全部やり直さなきゃいけないレベルでしょ。

その意味ではハーベイさんが「020にはホンダV10よりフォードHBの方が適しているかもしれない」
と言ったとされる指摘が正しくて、ホンダエンジンを失った翌92年にイルモアを積んだ結果
車体自体はほとんど変わってなくて活動資金的には大幅に低下しているにも関わらず
ほぼ前年並みの成績を維持出来たことはその実証であると。

逆にジャッドやイルモアみたいな独立系のエンジンビルダーが出来ることが
何でホンダに出来なかったんだって話に尽きると。

F3000用としてRA38x系を下げ渡された後の開発においても、ジャッドはその後にF1用3.5リッターやら
それをベースにした76度型、さらにF3000用の新型として大幅な小型軽量化を果たしたタイプKVと
色々に発展させてるのを見たら、最後までベースバージョンの「RA38xE/ジャッドAV/BV」のブロックそのものを
丸ごと使った構成から脱却できなかった無限も無能そのものとしか思えないし。

ジャッドKVは必ずしも成功したとは言えないにしても、あれでボアピッチ以外全部違う
(先行開発型として元のブロックのままショートストローク化した仕様があって、91年後半にジェフ・リースが使った)
というくらい。