どうしてこうも差がついてしまったのか−。
象徴的なのは、両者の株価の推移だろう。

大東建託はリーマン・ショック後の2009年3月に
年間最安値となる2980円をつけたが、その後は反転。
現在は4755円まで回復した。

ttp://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=1878.T&ct=z&t=2y&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130,s&a=v

一方、レオパレスも2009年3月に付けた安値523円から、
同8月には一時1000円目前に迫るという驚異的な戻りを見せたものの、
その後は失速。12月に年間最安値275円を付けた。

ttp://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8848.T&ct=z&t=2y&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130,s&a=v

ウサギとカメの例えではないが、同じ業界にありながら
住む人の事も考えて商売していた大東建託に対し、
レオパレスに一分の慢心もなかったとは言い切れない。

また、レオパレスと大東建託の「環境の違い」も無視できない。
レオパレスは壁を薄くしつつも入居者からは相場並の賃料をとるという
戦略(?)で成績を上げてチヤホヤされていたのに対して、
大東建託は普通の商品で普通に市場シェアを確保していた。

レオパレスは平成22年3月期決算短信において
多額の引当金や事業構造改善費用を計上することで
平成23年3月期は黒字転換できると強調しているが、
今の実力差をひっくり返すのは至難の業といえそうだ。