>https://www.mugendai-web.jp/archives/8462
>――光免疫療法には、がん細胞を直接攻撃する方法の他に、がん細胞を守る制御性T細胞をたたく方法(注2)があり、
>先生は「これを同時に併用する方法が効果的」と述べておられます。具体的に説明していただけますか。

>小林 2つの方法は別個の治療法としても成り立ちますが、最終的には表裏一体で同時に行なうことを目標にしています。
>がん細胞を直接攻撃する方法は、奏効率は高いのですが、完全奏効率は3〜4割程度にとどまります。
>一方、制御性T細胞をたたく方法は、転移がんに対してもかなりの効果を発揮しますが、なかなか完治させることができませんでした。

>私の研究室では、マウス実験でこの2つを同時併用する方法を確立しました。
1カ所のがんを1回治療するだけで全身の転移がんも治療し、
>しかも治療したがん細胞に対するワクチン効果で2度と再発させない方法に仕上げるつもりです。