私は主人がいて子供がいて、それで家事があって、何より家を守る。そうすると家を守るとは、結局家の構造的なことも理解する。
そして冬は寒ければ暖炉に火を灯す。夏は暑ければ吹き抜け窓から風を入れる。すべて真壁で化粧垂木が見える構造にする。漆喰の壁と杉板に囲まれて生活をする。
秋の夜長には茶室で静かにお茶をいれる。そういうゆとりのある生活とはここは無縁でしょ?
下地窓、連子窓、躙口なにひとつできないでしょ?
だから生活として豊かさがないんですよ。
つまりあなたとは育ちも生まれも違うとは申しましょうか。