「ジャイアント馬場」「具志堅用高」夫人ら…格闘技界に女帝・女傑が君臨しやすいワケ
2020年6月6日掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/06061101/
>ボクシングという武骨な世界に容喙する夫人を指して、「素人たる妻ごときが」「素人たる女ごときが」と読者を誘導しかねない論調には、ボクシングファンとして、幾分異を唱えねばなるまい。
>なぜなら、ボクシング業界における女性の存在は、世間が考える以上に、不可欠なものだからだ。
>筆者の知る限りにおいても、輪島功一、渡嘉敷勝男、薬師寺保栄といった往年の世界王者の夫人は、ジムの経営において、陰になり日向になり夫を支えている。それどころか、元日本フライ級王者、ピューマ渡久地夫人のように、夫になり代わってジムの代表となる夫人もいる。

>ボクシングに限らず、格闘系のマネージメントとは、もはや「女性の職種」なのかもしれない。そもそも、大相撲がそうである。

>となれば、故ジャイアント馬場夫人として、往年の全日本プロレスに君臨した故馬場元子夫人に触れねばならない。

>実態はともかくとしても、傍目には安泰に映った。元子夫人の下支えを評価するマスコミも、思いのほか多いのも事実だった。
>ライバル団体であるアントニオ猪木率いる新日本プロレスが、側近を男性で固めたことで、嫉妬の感情からくる対立や妨害が横行し、結果として内紛が頻出、度重なる分裂に苛まれたのと好対照である。