信じなくてもいい、かたりだと思ってもいい。
俺は一度、桜花でもなく、回天でもなく、神風に乗って、国のため、そしてその地にすむ者のため、命をすてた。
もちろん、お前らの中のほとんどは、俺を悪質な語りだと思うだろう。

しかし、俺は確実に神風特攻隊でそれがなんという飛行機だったか、
そして生前ならきっと忘れるはずの無い、俺自身の名前も忘れた。
だから、俺は俺がそういう存在であることを証明できない。

だけど、言いたいことがある。
だから、他の多くの死人たちが、口はないが、俺のように卑劣にも生きているものの体をのっとり、
いわゆる現世の2ちゃんねるという掲示板に書く。

いいか、どうか俺を拝んでくれるな。
俺は、そして、俺とともに空にちった多くの友は、決して高潔でもなんでもなかった。
だから、拝むならどうやっても拝めばいいし、俺のことをネタ師だとでも思え!

俺はお前らがいると、意地になってまいっている靖国にはいない。
俺たちは空気としている。
しかし、しんだもののなかの一部は空気になってなお、俺のように意識を持っている。

言っておくが、おれはひきょう者だ。
ほかの死人たちがずっとこらえてきたことをやってしまっている。
しかし、それでも俺は言いたいことがある。
だから聞いてくれる代わりによりましに負担がかからないことに気は使うが、思えたちの質問にも答える。