【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
舞台は台湾の首都台北
主人公は台湾マフィアお抱えの殺し屋ファミリー「タオ一家」三男マルコム
通称「マル」、ただし偽名である
彼らは互いの名前をイングリッシュ・ネーム及び偽名で呼び合い、誰もその本名を知らなかった ムーリンをキンバリーに任せ、マルコムは両親の寝室に向かった。
スマートフォンでアポは取ってある。ドアをノックすると、中から声が返って来た。
「マルコムか?」
「はい。マルコム・タオ。1993年7月9日」
『声紋一致。セキュリティ解除します』
ドアのロックが音を立て、扉が自動で開く。
部屋に入るといつもと同様、義母のオリビアが涎を垂らして笑っていた。 「話は大体わかっている」父はガウンを羽織って一人掛けのソファーに座り、マルコムを迎えた。「ムーリンのことだな?」
「はい」マルコムは言った。「恐らくジェイコブ兄さんが消そうと企んでいるでしょう」
タオ・パイパイは鼻で笑うと、言った。
「あれは私の最高傑作だ。ジェイコブにはどうにも出来ん」
「最高……傑作……?」
「とにかく放っておけ。いざとなれば私が制御出来る」 「わかりました」マルコムは一礼すると、聞いた。「モーリンの葬式は?」
「せん。お前の母さんの時と同じだ」
「わかりました」
そう言うとマルコムはオリビアのほうを向いた。キンバリー及びモーリンとムーリンの実の母親だ。
「お義母さん」
マルコムが声を掛けてもオリビアはケタケタと笑っていた。
父はなぜか気の狂った妻を施設には入れず、別室に閉じ込めもせず、同じ部屋で暮らしていた。
「お元気で何よりです」
マルコムはその場で短くモーリンへの黙祷を捧げると、部屋を出て行った。 【主な登場人物まとめ】
◎タオ・パイパイと前妻エレナの子供達
・マルコム……タオ一家の三男。27歳。長身でイケメン。ジェット噴射機のついた革靴に様々な武器を仕込んでいる。
・ジェイコブ……長男。31歳。陰気で執念深い。チビで醜男。毒殺のプロフェッショナル。
・バーバラ……長女。ナイスバディな29歳。色仕掛けと暗器を使う。兄弟の中で唯一キンバリーのことが嫌い。
・ガンリー……次男。28歳。短い金髪頭の巨漢。格闘能力は兄弟中一番だがバカ。ジェイコブの犬。
◎後妻オリビアの子供達
・キンバリー……次女。25歳。オリビアの連れ子なので上の兄弟4人とは血の繋がりがない。愛されキャラ。
・ムーリン……四女。17歳。痩せ細った金髪の三つ編みの容姿のよくない少女。普段は泣き虫だがキレると凄まじい攻撃力を発する。
・モーリン……三女。享年21歳。色白の美少女でいつもドレスを着ている。全身に刃物が仕込んであり、人喰いゴスロリ人形と呼ばれた。日本のヤクザにピストルで撃たれ死亡。
・四男……19歳。暑苦しいデブのくせに影が薄く、助手席に乗っていても運転手に気付かれない能力の持ち主。誰も名前を覚えていない。
◎その他
・ヴェントゥス……謎の金髪男。本当に謎。 「……そう。お友達が一緒に悲しんでくれたのね」
キンバリーは中庭のベンチに並んで座り、ムーリンを抱き締めながら、言った。
「いいお友達が出来たのね、ムーちゃん」
「うん」
暫くムーリンは眠そうにキンバリーに凭れかかっていたが、ふいに顔を上げると、言った。
「キム姉、マルと付き合ってるの?」
キンバリーは長いこと夜空の月を見上げていた。今宵の空は無月だった。 「キム姉?」
ムーリンが聞くと、キンバリーは空からようやく顔を下ろした。
その顔はなぜかひどく傷ついているように見えた。
「マルが4歳、私が2歳の頃から一緒に暮らしてるのよ。血は繋がってなくても、本当の兄妹みたいなものよ」
そしてまた月のない夜空に白い月を見るような目を向けた。
「あり得ないわ」
「でも……」
何か言おうとしたムーリンを遮って、キンバリーは言った。
「ねぇ、ムーちゃん。お母さんが何故ああなったか、知ってる?」 ちゃめ「なんでああなったんだろぉぉぉ! 続きが思い浮かばない!」 ちゃめ「とりあえず敵を、中国人と日本人ヤクザのキャラ作らなくちゃ……。誰か投入してくれないかな」 ちゃめ「とりあえず私はキャラの大まかな設定ぐらいしか考えていないので、この先どんな展開になろうとも構いませんし、合わせます。
ムーリンとヤーヤがどうなるかとかも現段階ではまったく考えていないので、つまりはアレだ、リレーしましょう!」 ちゃめ「とにかくキンバリーは最初は本当に一家の太陽みたいな愛されキャラにする筈だったけど、なんか裏にどす黒い感情を抱えてる気がする。
そんな気がしてきた。っていうかキンバリーのキャラがなんだか立たないのでそうするしかない気がしてきた!?」 ちゃめ「あっ。ヤーヤ登場人物まとめに忘れてた」
・ヤン・ヤーヤ……17歳の普通の女子高生。ふとしたことからムーリンの殺し屋の素性は知らずに友達になる。
超学歴主義の台湾と学校に馴染めず、それゆえに異質な匂いのするムーリンに魅かれている。
・ウー・ユージェ……ヤーヤが恋している年上の健康的な黒い肌の青年。ロックバンドを組んでいる。 ガンリー「大島男夫とかいう奴いたじゃねぇか。殺り合おうぜ?」 ガンリー「だからリレーしようぜって言ってんだろw バカか!!ww」 ジェイコブ「まぁまぁ。話を進めるぞ。>>209はこの毒入り茶でも飲んでいてくれ。
問題はどうやってムーリンにお友達を殺させるか、だ。精神崩壊させ、無力となってからムーリンを消すのは容易い」 バーバラ「まぁ、ぶっちゃけ作者が行き詰まったのよね。
コイツ、後先考えずに伏線をガンガン出しといて、後から無理やりでも回収するのが楽しいとか思ってる変態なんだけど、
今回はちょっとテキトーに伏線ばらまきすぎちゃって、力不足なくせに調子に乗りすぎたのを後悔してるみたい。
そして誰かに何とかしてほしいとか甘えてるわ。殺してやろうかしら」 タオ・パイパイ「まぁまぁ、よいではないか。作者も真面目には書いているんだ。
しかし敵キャラを考える能力がない。中国人側には黒色悪夢とか前に出したキャラがいるが、日本人のキャラがいない。
それを誰かに投入してほしいと思っておる。あと、ヴェントゥスだな。
伏線完全回収のためにはヴェントゥスにも何かストーリーに絡んで貰わにゃならんのだが、これがどういうキャラなのかさっぱりわからんで困っておる。
ヴェントゥスを投入した方、どうかもう少しキャラ付けをお願い出来んものかな?」 鶏ひき肉焼酎ハイボールで食べました
小柳ゆきは?どうぶつの森がハイボールでお迎え!
水沢アリーさん攻撃的なのでやるべきこと始めから終わりまで来ましたありがとうゴザイマス。
勤労者募集開始しますと言ってゴメンなちゃい
攻撃的なんだかは! なな立ち見は
何だよチミ
なんだつみは!?
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奈々美みちは!
飯田君は。
何だこれぐらい
ナンダツミハ!?
脱糞ぞ
恐ろしやートキッチン家電。
すぐかお迎えして。
ないじゃん、ナンダツミハ?
そうだが
貴女が品な叔母さんが。
言うてゆうかちゃん
目的とした黙祷
怒っちゃヤワヨ。
怒るでしかしながら…
天井まで回せよイイ感じ取りでさ!
中途半端が何組キロまでアップ。
まず鵜だろうこれは
ロックでぢすダウンロード
チンポクラスター分析
……でます
…チンポクラスター!
プレイステーションヨリが?
ナンダツミハ
!? キンバリー「ご冥福をお祈りします。日本の皆さんが他人事だと未だ呑気に思っているように見えるコロナウィルスの危機を改めて知らしめることに繋がるでしょう」 四男「ちなみに中国と違って台湾は感染者はとても少ないよ。日本を初め海外旅行者を規制していることも大きいね。日本のほうが遥かに危険な状態だから」 モーリンの部屋の片付けが始まった。
ジェイコブが指揮を取り、ガンリーと四男とで作業を進める。
白と黒のお姫様のようだった部屋を、何もない灰色の部屋にして行く。
肉棒を固めて作ったこけしのコレクションもゴミ袋に捨てられた。 「やめて! お兄ちゃん達!」
ムーリンが部屋の入口に立ち、悲鳴のような声を上げた。
「そのこけしはお姉ちゃんの形見だよ! あたしが貰う!」 「なんだ?」ジェイコブが陰気な目で睨む。「自分を慰める用に使うのか?」
「ヒヒヒ」ガンリーが笑った。「このブス絶対処女膜張ってっだろ。刺さらないぜ」
「とにかくこれはあたしが貰う!」ムーリンはこけしの詰まったゴミ袋を四男から奪い取った。 「これからはあたしがお姉ちゃんの遺志を継ぐ」
ムーリンは珍しく毅然とした態度で宣言した。
「殺したターゲットのおちんちんを切り取って、こけしコレクターになるわ!」
「お前は殺し屋じゃない」
ジェイコブが言った。
「お前は自分で自分を制御できない『暴れ牛』、ただの場荒らしみたいなもんだ。お友達と仲良くしてろ」
「えっ?」
ムーリンが少し驚いて、言った。
「なんでジェイ兄があたしの友達のこと知ってんの?」
「モーリンから聞かされた」
ジェイコブは嘘を吐いた。
「アイツ、お前に友達が出来たって、喜んでたぞ」
「お姉ちゃんが……?」
ムーリンはびっくりしたように言った。
「喜んでた……? そか……」
そして嬉しそうに少し笑った。 「とにかくお前は殺し屋じゃない」
ジェイコブは念を押すように言った。
「お前に仕事は回さん。お友達と遊んでろ」 ヤーヤからはあれから何度もLINEにメッセージが入っていた。
姉を失ったムーリンを心配し、元気づけようとしてくれていた。
ムーリンは次第に姉を失った悲しみよりも、ヤーヤへの愛情に気持ちが向きはじめた。
生まれて初めて出来た友達に、夢中になりはじめていた。 ウンコにはスレイヤー
サンエイシャワーヘッドは坂東英二
バブ田を下がって湯を飲む
代わりに行きました
アイフルに貸してくださいなんて事を言って見れば見るほどホースのマラ
箸を持つべきこと葉が入っているけど
休もん巨根のマスター
母に似てない人それはYahoo
わかってると言ってみる奴おりゅ?
博士孔は何キロにする
夜はちょっとだけ
納屋に到着するぐらい遅くないです
ワイン酒場放浪記と林の写真
LINE見てるんだ?
欲しいなーアレ
何玉と思うこと?? 業務用サイズのお土産は貸し出し惜しみ
タダの詰まりたい悪い
総理大臣杯とか知らんがな。
キヤノンのでキャパクラ
返り咲く満開ハ氏も無さそうだ
暮らし苦しさを左脳から
未知の状態ですが何?
やはり今日この頃でした弟と一緒だったステーキ
描き直すとき卵が出てゆでは無い
助からんのかわからんじゃの
無しが一番好きな茅が詰まりましですりり。
隣傘は目的とした後のもの音
羅キス待ち伏せ
マリリンの差かという新たな発見
凝り固め直すかどう? 破産
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
破産手続き
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
破産手続き
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
破産手続き
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー 「ウフフ」
バーバラが笑った。
「どうした?」
隣で寝ながらタバコを吸っていた男が聞く。
「脳天ファイヤーが面白かったのか?」
「いいえ」
バーバラは正直に言った。
「ちょっと……ね。思い出し笑いよ」 ◇◆◇ 創価学会の「総体革命」◇◆◇
創価学会は、「総体革命」と称する権力への浸透工作を組織的に進めている。この工作
は第二代会長・戸田城聖が発案し、第三代会長・池田大作が継承、現在まで続いている。
ある時「一番とりにくい所はどこですか」と部下に聞かれた戸田は、こう答えたという。
「官庁だな。それには、優秀な人を抜擢して、先輩が自分より出世させ、出世した者が
また後輩を引き立ててゆくしかないな。(中略)将来、二万の青年が各官庁や会社の重
要ポストを占めるようになれば、その仲間同士でなんでもできる」(『水滸会記録』)
この指針に基づき、創価学会は中央省庁や自治体、法曹界、警察、マスコミなど、あら
ゆる所に学会員を送り込み、自分たちが有利になるように工作してきた。彼らは、その
財力・政治力と各所に浸透した学会員の影響力で、社会を意のままにしようとしている。
※ 創価学会は、公権力の私物化、乗っ取りを企てる危険なカルト、反社会集団である。 なんか松崎しげると石川さゆりが空を飛びながら無修正でセックスしてる夢を見て今起きたんだが、何かの予兆だろうか……(・・;)
『毎日空の上ではこれが行われています』みたいな内容で、バックには津軽海峡・冬景色がかかってた…… 金髪の男ヴェントゥスとは、台湾の“光”の均衡を守る光の守護者≠フ一人である。
(ちなみに光の守護者≠ヘ世界に7人しか居ない)
口癖は『俺の名はヴェントゥス。ヴェンって呼んでくれ』。 ヴェントゥスは飄々とした性格で、すぐに股間を露出する悪い癖もある。
だが暗殺に於いてはかなりの俊敏力を誇り、光の守護者≠フ中では二番目に強いと噂されている。 ガンリー「ハハハ! 凄いんだなお前! でも光の守護者って何? 中二病用語?」
ヴェントゥス「俺、なんにも言ってないぞ……」
ガンリー「えー? 今、言ってたじゃん」
ヴェントゥス「お前は地の文が見えるのか」 「で、強いのか、お前。ちょっとだけ殺り合おうぜ」
そう言うとガンリーはいきなり腕を伸ばし、素手でヴェントゥスの喉を引きちぎりに来た。 ヴェンは華麗にガンリーの攻撃をかわし、すぐさま股間を露出し始めた 「負けるかよ!」
ガンリーも勢いよくズボンをパンツごと降ろし、図太いがなまっちろい下半身を露出してみせた。 ヴェントスとガンリーはチンポを勃起させ兜合わせで戦いはじめた。
ヴェントス「先に射精するかチンポが萎えた方が負けだぜ」
ガンリー「お前の粗チンに負ける気はしねえぜ」
二人は激しく肉棒をぶつけ合った。 ガンリーとヴェントスの戦いは半日に続き、勝負の先はまだ見えないかに見えたが
ガンリー「…あっ、イクッイクゥッ!?」
先に音をあげたのはガンリーだった。彼のチンポの先からザーメンがほとばしる 部屋の片隅で股間をびしょびしょにしてとっくに果てている四男には2人とも気がつかなかった。 ヴェントス「はわっ、だ誰!?」
ヴェントスは背後から視線を感じ振り向いた。
ムーリン「わっ」
物陰に隠れていたムーリンは目が合ってしまい驚いた。 ヴェントス「コイツはいけないねぇ」
微笑みながら近づく、ヴェントスに恐怖を覚えたムーリンは後ずさりする。
ムーリン「…くっ来るなぁ、クソ野郎ッ、さがれぇーっ」
ムーリンはひきつった顔で悲鳴をあげた。 「初対面の相手にクソ野郎とはなんだー!」
ヴェントスは巧みな腰使いでチンポを風車のように旋回し始めた。 「もっとやれー。そんなもんじゃ妹はキレねーからw」
ガンリーは大笑いしながら見守っている。
「おっ、そうだ。ヴェン、そいつ殺してもいいぜ。っていうか殺してくれ」
「いいのかー!」
ヴェントゥスは喜んだのか、さらなる勢いでちんぽ風車を回しはじめた。
「その代わりレイプとかそいつ傷つけることすっとキレるから気をつけろよ」
ガンリーは見物しながら椅子に寝転んだ。
「そいつただの泣き虫だけど、キレてスイッチ入ったら原爆のボタン押しちまったぐらい後悔するらしいからな」 ガンリー「光の守護者がムーリン殺ったって言えば俺らもパパにお咎め受けねーし、物騒な原爆娘も処理できていいことづくめだぜ」 ガンリー「一瞬で殺してやってくれ。なに、キレない限りそいつはただのか弱い17歳少女さ、ブスの、なw」 その刹那、ガンリーの視界が真っ黒に染まった。
「あっ、なんだこれ?」
目に鈍い痛みが走り、右手で押さえた。
何も見えないが目を潰されたことで出血しているのが分かった。 「イヤーッ」
ムーリンは雄叫びをあげながら匕首をガンリーやヴェントスに投擲、ガンリーに次々と匕首が刺さる。
「アバーッ」
ヴェントスは悲鳴をあげた。
「うううっ痛ぇよ。…お前ただですむと思うなよ?」
ガンリーはうめき声をあげフラフラと立ち上がり、どうにかその場から逃げようとしている。 ムーリンは背中から雁毛刀を取り出した。
ムーリン「台湾神話だーっ!」
ムーリンは刀を振り回し、ガンリーとヴェントスをメッタ斬りにした。 それを見ていた四男こと、サムソンがムーリンとガンリーたちの間に割り込んだ。
サムソン「やめないか!」
ムーリン「邪魔立てするなら、うぬとて容赦はせぬぞ」
サムソン「お前精神状態おかしいよ」(でもキレてるわけではない…のか?) 「ふむ……。四男はしっかりしておるようだな」
タオ一家の父タオ・パイパイはモニターを覗きながら感心した声を出した。
「……名前は忘れたが」 「しかしガンリーめ。わしのムーリンをやはり消そうとしておったな」
タオ・パイパイが見ている画面はムーリンの目が見ているものと同じだった。
「そりゃ。台湾1の殺し屋と呼ばれたわしの雁毛刀でも味わえ。殺さん程度にメッタ斬りにしてやるわ」
タオ・パイパイがコントローラーを操作すると、ムーリンの身体が熟練の殺し屋のごとく動き、口が叫んだ。
「台湾神話だーっ!」 「この台湾神話ってなんだ?聞いたことがない。」
パイパイは違和感を感じた。 タオ・パイパイ「滅多斬りにするつもりなんてなかった。もう少し調整が必要だ」 そこへ台湾原住民パイワン族の若者が民族衣裳にドレッドヘアを揺らして現れ、言った。
「台湾人にはおよそ500年の歴史しかない。ゆえに彼らに神話はない、彼らの神話は中国の神話だ。台湾神話……それは俺達原住民のものだ」 サムソンは自分の存在感を消した。
ムーリン「うっ?」
タオ・パイパイ「きっ、消えた! 四男はどこだ!?」
サムソンは持っていた注射器を落ち着いてムーリンのうなじに刺した。
ムーリンはすぐに意識が遠のき、その場にくずおれて眠った。 パイワン族の若者「素晴らしい! 素晴らしい擬態だ! ボディーペイントも木の葉も用いずに存在感を消すとは!」
サムソン「いやぁ……へへへ」
パイワン族の若者「俺の名はマトゥカ。どうだ? 俺と友達にならんか?」
サムソン「えっ……友達?」 サムソンは生まれてこのかた友達というものを持ったことかなかった。
高校卒業まで誰にも名前も顔も覚えて貰えなかった。
友達という言葉に感涙しながらサムソンひ答えた。
「こんな僕で……よかったら」 マトゥカ「よし! 実は俺達、日本統治時代に禁止された『首狩り』の儀式を復活させようと思っているのだ」
サムソン「くっ……首狩り?」
マトゥカ「ウム! お前がいれば成し遂げられよう。山に入って来た他部族の者や外国人の首を狩って、我らパイワン族の勇猛さを示すのだ!」
サムソン「いや……僕……原住民じゃ……」
マトゥカ「その顔を見ればわかる。その猪のような鼻、その浅黒い肌。お前には間違いなくパイワン族の血が色濃く入っている」 「さぁ! 共に行かん!」
パイワン族の若者マトゥカはサムソンの手を掴むと、ハーレーダヴィッドソンのタンデムに無理やり乗せ、山へと帰って行った。 「あそこの陽春麺、うまかったな」
マルコムは少しうかれた調子で夜の街を歩きながら、言った。
「お昼に食べるものだとは思うけどね、陽春麺は」
そう言ってキンバリーがくすっと笑った。
「僕は麺類が好きだ。朝も昼も夜も麺類に会いたいよ」
「私に、じゃないのね」
キンバリーはまたくすっと笑った。 「もちろん君とは深夜も一緒にいたい」
「バカね」
キンバリーはそう言って笑顔を隠すように俯いた。
「今日の白い服も君に似合うね。夜に白い花弁を一枚ずつ剥がしてみたくなる」
マルコムは自分でもよくわからない褒め言葉を口にしたが、キンバリーは喜んでいるようだった。
「ただ、身体のラインを隠しすぎだな。せっかくの綺麗な……」 飛んで来た刃物をマルコムは腕で払った。
「オレにくっついて」
キンバリーにそう指示すると、敵の気配を窺う。
飛んで来た刃物が舗道に落ちている。黒光りのする十字形の手裏剣だった。
「日本のヤクザが忍者の武器を使うとは初耳だな」
マルコムはそう言いながら、背中のキンバリーを安全なほうへと導く。 マルコムは駐車バイクの立ち並ぶ舗道を後ろ向きに歩き、賃貸住宅のガラスの入口までキンバリーを導いた。
「そこへ入って。隠れてて」
手裏剣がまた三本、まとめて飛んで来た。
マルコムはジュラルミンを仕込んだスーツの袖ですべて弾くと、前へ早足で歩き出した。 相手は推定3人だ。手裏剣の飛んで来た方向のひとつへとマルコムはまっすぐ進む。
すると予期せず相手は飛び出して来た。
白いランニングシャツにベージュの腹巻きをした、いかにも昭和40年代の日本のヤクザといった風貌の男がドスを構えて突進して来る。
マルコムはそれを飛び越すようにカウンターで男の眉間に爪先を当てた。
革靴の先端からナイフが脳まで一瞬で貫通し、ヤクザは即死した。
「スーパージェットを使うまでもないな」
着地するとマルコムは残りの敵の気配を窺う。 残りの二人があっさりと姿を現す。
1人は服部半蔵、もう1人は宮本武蔵のまるでコスプレだ。
その姿に思わずマルコムはうろたえた。
「いや……。君たち本当に……ヤク……ザ?」
「死ねええ!」
服部半蔵が中国語でそう叫びながら、懐から取り出したピストルを乱射した。 迂闊にも隙を作ってしまった。
仕方なくマルコムはスーパージェット・リーガルを発動させる。
革靴の横からのジェット噴射がマルコムを瞬時に横へ移動させ、銃弾をかわす。
「これを見られたからには瞬殺する他ない」
マルコムは反対側の足でブレーキをかける。ブレーキをかけた足からもジェットが噴射し、目にも見えぬ速度で服部半蔵めがけて飛ぶ。
爪先から再び飛び出したナイフで半蔵の心臓を一突きにするとすぐに回転し、宮本武蔵のこめかみに同じナイフを突き刺した。 「こいつら……日本人……じゃ、ないよな?」
頭の中で考えをまとめているマルコムを、賃貸住宅のガラス扉の向こうからキンバリーがずっと見ていた。
マルコムのスーパージェット・リーガルを見て生きていた者はいなかった。
キンバリーは今見たものを目に焼き付けるように目を見開いたまま、手にしていたスマートフォンをバッグにしまった。 「あたし……たまに記憶が飛ぶの」
ムーリンはヤーヤと並んで歩きながら、打ち明けた。
「昨日も2番目のお兄ちゃんが変態プレイしてるとこ見てから、記憶がない……」
「よほどショックなもの見ちゃったんじゃない?」
ヤーヤは笑い飛ばすように言った。
「それを忘れるための自己防衛システムが働いたんだよ、きっと」 今日、ムーリンは初めて友達の家へ遊びに行くのだった。
ヤーヤから「ウチ、遊びに来ない?」とLINEにメッセージが来た時、ムーリンは飛びつくように「うん!」と返事をした。
しかし今、実際にヤーヤの家へ向かいながら、なんだか恥ずかしさがどんどんと増していた。
自分みたいな裏の世界で生きて来たおかしな子が、ちゃんとした堅気の子の家に遊びに行ったりしていいのだろうか?
そう思いながらその反面、ドキドキするような嬉しさに心の奥のほうは満たされていた。 ヤーヤの家はよくある賃貸住宅の2階だった。
足音の響く鉄の階段を昇るとすぐに扉があった。
「こんにちは」
扉を潜り、恥ずかしそうな声で挨拶の声をムーリンが投げると、奥のほうからエプロン姿のヤーヤのお母さんが姿を現した。
「いらっしゃい。ムーリンちゃんだね? 臭豆腐炊いてたとこなの。食べる?」
「ママ……」ヤーヤが呆れた声を出す。「フツー客にそんな臭いもの出さないっしょ」
「い、いただきます!」ムーリンは緊張した笑顔で元気よく言った。 ヤーヤの部屋はちらかっていた。
壁中にロックっぽいポスターが貼られ、床には脱いだままの衣服が散乱している。
ヤーヤはそれらを足で脇へ避けると、ベッドの上に座った。
「ま、座んなよ」
「うん」
ムーリンは嬉しそうにヤーヤの隣に座ると、皿の臭豆腐を食べはじめた。 「フツー臭豆腐はないだろ。ジュースとお菓子だろ」
「でも美味しいよ」ムーリンは大便臭放つ豆腐をパクパクと食べた。「スパイシーで。泡菜も上手に漬かってる。お母さん、料理できるの凄いね」
「いつもは仕事帰りに夜市で何か買って来るんだけどね、料理するのはたまにだよ」
ムーリンはさっきから気になっていたもののほうをじっと見た。
「ヤーヤ、ギター、弾けるの?」 「ああ。オリジナル曲もあるよ。聴いてくれる?」
「聴きたい!」
「よっしゃ」
ヤーヤは照れ笑いしながらギターケースを取ると、開いた。
中からサンバーストのアコースティックギターが姿を現す。相当弾きまくっているのか、天板は引っ掻き傷だらけだ。
チューニングを済ませ、適当にコードを鳴らすヤーヤの顔が赤くなる。
「あー……。やっぱなんか恥ずかしいな」
「早く〜」
ムーリンは身体を揺らして催促した。 ハッケヨイ「男ならとっとと弾くでゴワス!!」
ドグワッシュッ!!
どこからともなく現れたハッケヨイがヤーヤの顔面に張り手を食らわせた。 「ギャー!」
ムーリンは叫んだが、キレるまでは行かない。
「あたしゃ女だ! この肉野郎!」
ヤーヤは張り手のダメージを後ろへ退いて軽減すると、ハッケヨイの鳩尾に拳を打ち込んだ。
「フハハハハ! そんな細っちぃ腕のパンチは効かんでゴワス!」
ハッケヨイは両腕を大きく広げ、いやらしく抱き締めるようにヤーヤに鯖折りを仕掛けようとする。
「正当防衛だよっ!?」
ヤーヤはハッケヨイの股間に思い切り蹴りを打ち込んだ。 「ウハハハハ! おいどんのまわしにそんなものは効かんでゴワ……ゴワァッ!?」
金的蹴りは確かに効かなかったが、バランスを崩したハッケヨイは巨大なゴム毬の如く鉄の階段を転がり落ちて行った。
「アアッ……アイ・ウィル・バック!」
それがハッケヨイの最期の言葉だった。 「な……なんだったの?」ムーリンは怯えて聞いた。「あのひと、突然現れた……」
「この板にはよく出るんだ」ヤーヤはゴキブリを退治した後のように手を払った。
「板って!?」
「気にしない、気にしない」
そう言うとヤーヤは再びギターを手に取った。 また恥ずかしくなってしまわないよう、ヤーヤはすぐに歌い始めた。
曲名は「保持你信念在心中(心に信念を持ち続けて)」だった。
♪通りを歩きながら あなたは何を考えるの
人々は流されて行く 見知らぬ場所へ
どこに辿り着くのだろう 何を残して行くのだろう
混沌の中で日々を過ごしている
疲労困憊
欲求不満
信念不在
もしも
全てが最悪のほうに転んで
間違いが繰り返され
私達を実現するために
何度も何度も血が流されても
太陽はまた昇る
星はまた輝く
希望は止まない
昼も夜も
そう
心に信念を持ち続けていれば
心に信念を持ち続けていれば 「わぁ……」
曲が終わるとムーリンは肩を揺らして拍手をした。
ギターを掻き鳴らしながら全身で歌うヤーヤは違う人に見えた。
音楽にあまり興味のなかったムーリンだったが、ヤーヤの歌には心から感動していた。
「へへ……」ヤーヤは頭を掻きながら白い歯を見せて笑った。「照れるね」 「今のはどういう歌なの?」
ムーリンは正直に質問した。
「この国のことを歌ったものでもあるし」
ヤーヤは自作を解説した。
「何かに挫折した人や、失恋した人を励ます歌でもある」
「カッコいい」
ムーリンは目をキラキラさせた。
「でね、ムーリンを励ます歌でもあるんだよ」
ヤーヤはそう言うと、優しく微笑んだ。 「あたしを……?」
「お姉さん亡くなって、ムーリン悲しいよね?」
「……うん」
「この世で一番慕ってた人だったんでしょ?」
「……ん」
「でもほら、お姉さんが残してくれたものはあるはず。ムーリンはきっとお姉さんから何か大事なものを受け継いでるでしょ?」
「んー……」ムーリンの頭にはこけししか浮かばなかったが、とりあえず頷いた。「うん」 「信じるものがあれば生きて行ける……そうでしょ?」
そう言ってヤーヤはまた優しい笑顔を見せた。
自分よりも強く、明るく、頼もしく微笑むヤーヤを見ていると、自然とムーリンも笑顔になった。
「……うん!」
世界で一番信じられるものを目の前にするように目を輝かせ、ムーリンは強く頷いた。 「くっさいのぅ」
自室でモニターを覗き込みながら、タオ・パイパイは呟いた。
「わっかいのぅ」
モニターの中にはムーリンが今見ているのと同じヤーヤの笑顔があった。
「お友達が出来たんじゃなぁ、ムーリン」
タオ・パイパイは面白くなさそうに言った。
「わしのムーリンに……そんなものは要らんのぅ……」
そして部屋の隅に座っている妻のオリビアを振り返る。
「なぁ、オリビア? お前の娘に友達なんか要らんじゃろ?」
オリビアは涎を垂らしてケタケタと笑った。 オリビア「お、おでお前を殺す!」
オリビアはいきなりタオ・パイパイの首を絞めた。
ゴキィッ!
タオ・パイパイは首の骨を折られて死んでしまった。
オリビア「つ、次はムーリンを殺す!」 「ヴヴッ……ヴヴヴヴッ……!」
ガンリーは病室のベッドで震えが止まらずにいた。
頭が悪いぶん発達している彼の本能が告げていた。
「ムッ……ムーリンを甘く見てたッ! アレはヤバいっ……!」
「ヴヴーーッ!」
隣のベッドでは全身包帯だらけのヴェントゥスも震えていた。
「光の守護者たるこの俺がッ……! ここまで怯えるとはッ……! あの小娘、何者ッ……!?」 「ママ!」
どこかへ出て行こうとするオリビアを、廊下の向こうからキンバリーが呼び止めた。
「喜んで! アイツの弱点を突き止められそうなの」
そう言うとゆっくりと近づき、その柔らかな胸の中に母親の顔を埋め、抱き締めた。
自分と前夫の間に出来た最愛の娘に抱き締められ、オリビアは一瞬正気を取り戻したように穏やかに笑った。 薄暗い部屋で5人の男達がパソコンの画面を見つめていた。
5人ともが真っ黒なスーツに身を固めているので、この部屋はパソコンモニターの明かり以外真っ黒だ。
「ふむ」
5人のうちの1人が言った。
「なるほど。履いている靴が武器だというわけか」
「この靴さえ奪ってしまえば」
他の1人が言った。
「我々の勝利だ」 「黒色悪夢はどうする?」
3人目が言った。
「もう本土から呼び寄せてしまったぞ」
「必要なかったようだな」
4人目が嘲笑うように言った。
「中国1の殺し屋か知らんが、我々だけで充分だったということだ」
「顔だけでも拝んでおきたいところだが……」
残る1人が言った。
「どうせまた終始秘密なのだろうな」 桃園国際空港に白いワンピース姿の少女が降り立った。
「わぁ」白い帽子の庇を手で持ち上げ、空を仰ぐ。「さすが台湾、あったかいね」
「日焼けに注意しろよ」少女の口を動かして別の声が言った。「ララは色白なのとおっぱいがデカイのだけが取り柄なんだから」
「メイ」ララと呼ばれた少女は自分の中に住む声の主に言った。「どこ遊びに行く?」
「仕事だろ」メイと呼ばれた声の主はあどけない調子で答えた。「遊びに来たんじゃない」 「……けど」
「けど、まずはピンチーリン食おうぜ!」
「それでこそメイ!」
ララははしゃいで跳び跳ねた。
「あとレガシィ台北で宇宙人(バンドの名前)のライブ見んぞ!」
「オー!」
白い少女は2つの声で独り言を叫びながら駆け出した。 「これこれ。このジャン・ウーを置いて行くな」
遅れて歩いて来た白髭に酒徳利を下げた老人が呟いた。
「……なんか改行できない」 「ラン・ラーラァさんですね?」
空港のロビーに出ると、すぐに白いブレザー姿の女性が声をかけて来た。
「ようこそ台湾へ。私はキンバリー・タオと申します」
「ラン・ラーラァです。ララと呼んでください」
ララはキンバリーと握手をしながら言った。
「さすが台湾は美人どころですね。お姉さん、綺麗」
「ララさんもとても可愛くてびっくり」
そう言ってキンバリーはにっこりと笑った。