「そこで、だ。俺達が殺ったとバレねぇようにムーリンを始末する方法はないものかと賢いお前に相談したかったのだよ」
「エヘヘ、エヘヘへ。賢い俺にかい? いいよ」
「毒殺すれば当然俺が疑われ、判明すればパパの罰を受ける。お前も同様だ。俺達の作る死体には個性があっていけねぇ」
「うーん。そうだなー」
「一刺しで殺してマルコムのせいにしようかとも考えたが、マルにムーリンを殺す動機がない。何より一刺しで殺れなければ……こちらがバラバラにされる」
「その友達を使おうよ」
「は?」
「ムーリンに友達が出来たって言ってたろ?」ガンリーは楽しそうに笑った。「その友達をムーリンに殺させるんだ」
「は?」ジェイコブはバカを見る目でガンリーを見た。「いや……。は?」