「それに……キレたムーリンは間違いなく一族最強だ。一瞬もキレる隙を与えちゃいけねぇ」
「何言ってんだ、兄貴。俺のほうが強いよ、アレよりは。最強は兄貴だけどな!」
「お前……。密閉されてもない教室で、クラスの生徒43人、皆殺しに出来るか?」
「えっ?」
「一人も逃さずだ。出来るか?」
「うーん」ガンリーは指折り数えながら考えると、答えた。「30人は逃しちまうな。ハハハっ!」