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【リレー小説】TPパニック 〜 殺し屋達の絆 〜
0001創る名無しに見る名無し
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2020/03/10(火) 11:49:05.69ID:DjPmBykl
舞台は台湾の首都台北

主人公は台湾マフィアお抱えの殺し屋ファミリー「タオ一家」三男マルコム
通称「マル」、ただし偽名である

彼らは互いの名前をイングリッシュ・ネーム及び偽名で呼び合い、誰もその本名を知らなかった
0175創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 15:28:37.74ID:mwhAm8vj
「ムーリン、よくやった」タオ・パイパイが仕事の成功を褒めた。
「お姉ちゃんは……?」
「見ただろう。仕事に失敗し、死んだ」
「やだ……」ムーリンは涙をぽろぽろと零すと、首をめちゃくちゃに振った。「やだやだやだやだ!!」
慌ててジェイコブとバーバラが揃って距離を取る。タオ・パイパイも真っ青な顔になり、宥めようとする格好で飛び退った。
しかしムーリンはキレはしなかった。ただ声を震わせて泣いているだけだ。
0176創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 15:34:34.70ID:mwhAm8vj
「バカだなぁ、お前」ガンリーが笑いながら言った。「俺らだっていつこうなるかわからん。そんな仕事してんだぜ? ハハハ!」
「バカっ! ガンリー!」慌ててバーバラが小声でたしなめる。
「死にたいのかバカ!」ジェイコブも同時にたしなめた。
「誰も……悲しくないの?」ムーリンは責めるように兄弟と父親のほうを見た。「お姉ちゃんが死んでも……悲しくぬゎ……ぬゎ……!!?」
0177創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 15:41:53.82ID:mwhAm8vj
ムーリンのうなじに注射針が刺さった。
刺されたことにも気づかぬように、ムーリンの瞼が垂れると、あっという間に眠りに落ちた。
「あっ……、あれっ? 寝たぞ?」ジェイコブが不思議そうにしながら安堵の息を漏らす。
「僕だよ、僕」四男が注射器を持ったまま存在をアピールする。
「なんだ、お前、いたのか。よくやった」
「ムーリン……」父は眠る娘の金髪を撫でながら、言った。「これからはキム姉さんにあやして貰うんだ、いいな?」
0178創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 15:49:34.69ID:mwhAm8vj
「でも、そのキムが、いねぇ……」ガンリーが言った。「マルもいねぇ。2人で遊びに行ってんのか?」
「こんな夜更けにどっか出掛けててもわからねぇからな」ジェイコブが唇を噛んだ。「モーリンの突然の死がなけりゃ、俺も気づかなかった」
「マルにはあたしがお使い頼んだのよ。キムとは一緒じゃないわ」バーバラが嘘を吐く。
「はん。じゃあ、キムは一人で何処行ったんだ? こんな夜更けに? 女一人で?」ジェイコブが殺気を放ちながら突っ込む。
「それは……」バーバラは言った。「あっ! そうだ。あたし、お風呂入んなきゃ……!」
0179創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 15:53:00.62ID:mwhAm8vj
ジェイコブは自分の部屋にガンリーを呼ぶと、言った。
「ムカつくぜ」
「探しに出かけて現場でぶち殺そうぜ、兄貴!」
「……しかし、だ。今はそれよりも早急にやるべきことがある」
「ショベンかい? 漏らしそうなのかい、兄貴?」
下品に笑うガンリーを無視すると、ジェイコブは言った。
「生前……つーかつい最近、モーリンから頼まれたことがある」
0180創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 16:09:39.18ID:mwhAm8vj
「へー! あの気持ち悪い金髪の妹に!? 友達?」
「あぁ。その友達とやらを殺したほうがよくはないかと相談された、厄介なことにならないうちに」
「そんなくだらねーこと、兄貴がするわけないだろ。ハハハ!」
「別に騒ぎを起こしてムーリンが射殺されてくれれば助かるからと、断った」
「だろぉ〜? ハハハ、やっぱり兄貴のことは俺が一番……」
「ただ、こうなると……おい、耳貸せ」
「ん?」
笑顔で近づけたガンリーの耳に、ジェイコブは声を潜めて言った。
「ムーリンを殺す必要がある」
0181創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 16:13:53.82ID:mwhAm8vj
「あぁ、わかった」ガンリーは耳を離すと、立ち上がろうとした。「じゃ、今、サッと殺ってくる」
「待て待て待てバカ!」ジェイコブが慌てて引き止める。「そんな簡単なことなら俺がとっくに殺っとるわ!」
「えー? でも簡単だろ? アイツただの娘っ子だぜ?」
「パパにバレねぇように殺んなきゃなんねーだろ!」
「あ、そっかぁ。ハハハ!」
0182創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 16:19:43.72ID:mwhAm8vj
「それに……キレたムーリンは間違いなく一族最強だ。一瞬もキレる隙を与えちゃいけねぇ」
「何言ってんだ、兄貴。俺のほうが強いよ、アレよりは。最強は兄貴だけどな!」
「お前……。密閉されてもない教室で、クラスの生徒43人、皆殺しに出来るか?」
「えっ?」
「一人も逃さずだ。出来るか?」
「うーん」ガンリーは指折り数えながら考えると、答えた。「30人は逃しちまうな。ハハハっ!」
0183創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 16:29:39.89ID:mwhAm8vj
「普段は何も出来ねぇ娘っ子だが、キレたムーリンはそれを実際に、やった。アイツがキレたら最強なんだ」
「ハハハ! そっかぁ」
「今まではモーリンが、妹がキレないよういつも側についていたが、それがなくなったからには家の中に原子爆弾が放置してあるようなもんだ」
「ハハハ! 安心して眠れないね、兄貴?」
「お前もだ、バカ」
「なるほどわかった。安心して眠るためにムーリンを殺すんだね?」
ちゃんと声を潜めて会話できたガンリーをジェイコブは褒めた。
「そういうことだ。賢いな、ガンリー」
褒められたガンリーは目に見えて有頂天になる。
0184創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 16:46:38.02ID:mwhAm8vj
「そこで、だ。俺達が殺ったとバレねぇようにムーリンを始末する方法はないものかと賢いお前に相談したかったのだよ」
「エヘヘ、エヘヘへ。賢い俺にかい? いいよ」
「毒殺すれば当然俺が疑われ、判明すればパパの罰を受ける。お前も同様だ。俺達の作る死体には個性があっていけねぇ」
「うーん。そうだなー」
「一刺しで殺してマルコムのせいにしようかとも考えたが、マルにムーリンを殺す動機がない。何より一刺しで殺れなければ……こちらがバラバラにされる」
「その友達を使おうよ」
「は?」
「ムーリンに友達が出来たって言ってたろ?」ガンリーは楽しそうに笑った。「その友達をムーリンに殺させるんだ」
「は?」ジェイコブはバカを見る目でガンリーを見た。「いや……。は?」
0185創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 17:03:40.95ID:mwhAm8vj
「アイツ、今回キレて暴れ回ったあと、意識失ってたじゃん」
「あ? ああ……」
「あの状態なら、簡単に喉の骨でも折って殺せるじゃん」
「喉の骨折ったらお前の仕業だってバレ……待てよ?」ジェイコブは暫く考えると、言った。「ガンリー、いいぞ。やはり頭のいい自分とは別視点からの意見も聞いてみるもんだ」
「うへへ」褒められたと勘違いしてガンリーは嬉しそうに頭を掻く。「でもどうやったらキレるかな?」
0186創る名無しに見る名無し
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2020/03/25(水) 17:05:53.89ID:mwhAm8vj
「何でもいいさ。友達に裏切られたと思い込ませればいい」
ジェイコブはニヤリと笑う。
「そいつを信頼していれば信頼しているほど、裏切られた時のショックはでかいもんだ」

「なるほど。じゃあ……そうだな」
ガンリーは兄の真似をして知的に笑った。
「タピオカミルクティーにハナクソでも入れる?」
0187創る名無しに見る名無し
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2020/03/26(木) 15:14:56.98ID:FApSBOPK
マルコムはホテルの一室で、キンバリーと甘美な時間を過ごしていた。
「あぁ……。素敵だ。ずっとこうして君の中に入っていたいよ、キム」
「ああっ……! マル……っ! あたしもよ……ああっ!」

マルコムのスマートフォンにはモーリンの死を報せるバーバラからのLINEメッセージが入っていたが、二人はまだそのことを知らなかった。
0188創る名無しに見る名無し
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2020/03/26(木) 15:22:43.57ID:FApSBOPK
目を覚ましたムーリンはまた涙が止まらなくなった。
スマホを取ると、ヤーヤにLINEのメッセージを送った。

○ お姉ちゃんが死んじゃった

メッセージは見ている前で既読になり、すぐに返事が帰って来た。

    なななな何? どうしたの? ●

ムーリンは涙を拭きながら、メッセージを返す。

○ あたし以外の誰も悲しんでくれない(;O;)

またすぐに既読がつき、暫く待つと、ヤーヤの短いメッセージが返って来た。

     今から出て来れる? ●
0189創る名無しに見る名無し
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2020/03/26(木) 15:30:05.83ID:FApSBOPK
待ち合わせの公園に行くと、ヤーヤは既に来ていた。
涙でひどい顔になっているムーリンのほうへ駆け寄ると、肩に手を置いてヤーヤは聞いた。
「大丈夫?」
「だいじょーぶ」ムーリンは答えた。「……じゃないかも」
「お姉さんが? 一体何があったの? ねぇ?」
「仕事中に……」ムーリンはしゃっくりをしながら、言った。「しくじって……」
それ以上ヤーヤは何も聞かなかった。
ムーリンを引き寄せると、自分の胸に埋めさせた。
0190創る名無しに見る名無し
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2020/03/26(木) 15:33:45.08ID:FApSBOPK
ムーリンはヤーヤのTシャツを掴んで思い切り泣いた。
暫く泣いていると、頭の上に雨のようにヤーヤの涙が落ちて来た。
ムーリンは見上げた。顔をぐしゃぐしゃにして泣いているヤーヤの顔が見えた。思わず聞く。
「なんでヤーヤが泣いてるの?」
0191創る名無しに見る名無し
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2020/03/26(木) 15:37:21.16ID:FApSBOPK
「だってお姉さん、死んだんでしょ」ヤーヤは言った。「あたしも悲しいよ」
「会ったこともないお姉ちゃんの死を悲しんでくれるの?」
「ムーリン、大好きだったんだよね? お姉さんのこと」
「うん」
「だから、さ」ヤーヤはムーリンを思い切り抱き締めた。「ムーリンが悲しいと、あたしも悲しいんだよ」
0192創る名無しに見る名無し
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2020/03/26(木) 15:46:51.71ID:FApSBOPK
悲しいことを一緒になって悲しんでくれる人がいれば、こんなにも救われるものだということを、ムーリンは生まれて初めて知った。
最愛だった姉のモーリンでさえ、可愛がっていた猫が死んだ時に一緒に悲しんではくれなかった。
ムーリンはヤーヤに抱きつくと、涙が涸れるまで泣き続けた。
ヤーヤはムーリンの細い腰を強く抱き締め、ぽろぽろと涙を流しながら、金色の髪をもう片方の手でずっと撫で続けていた。
0193創る名無しに見る名無し
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2020/03/27(金) 13:17:54.17ID:C+z8buZB
「ここでいいわ」
キンバリーがそう言うので、マルコムは人気のない裏通りで愛車テスラを停めた。
「ここから歩いて帰るのかい? 少し心配な距離だが?」
「大丈夫。走って帰るから」そう言うとキンバリーはハイヒールを両足とも脱ぎ、裸足になる。
「起きてたらムーリンを中庭へ連れて出るよ」マルコムはそう言うと、車を再び発進させた。
0194創る名無しに見る名無し
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2020/03/27(金) 13:24:52.78ID:C+z8buZB
キンバリーは家に帰ると、すぐに中庭に向かった。
ムーリンの住む別棟には屋敷中に罠が仕掛けてある。
兄弟は日常を気の抜けない状態に置くことで反射神経と予測能力を鍛えているのだ。
そんな罠だらけの屋敷にキンバリーは住めなかった。
毎日傷だらけになることは間違いなく、下手をすれば命を落としかねない。
マルコム、ガンリー、ムーリン、四男、そして故人となったがモーリンもそこで暮らしていた。
身体能力の鈍いジェイコブとキンバリー、そして面倒臭がりのバーバラだけは両親とともに本屋敷に住んでいた。
0195創る名無しに見る名無し
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2020/03/27(金) 13:33:56.45ID:C+z8buZB
マルコムは新しく張られたワイヤーを飛び越え、壁から襲って来たダーツを指でキャッチしながら廊下を歩き、ムーリンの部屋のドアをノックした。
天井から降って来た一滴の塩酸をスウェーでかわしながら、返事を待つ。
「さすがにもう寝てしまったかな?」
もう一度ノックすると、別の方向に気配を感じた。
「マル兄?」
外着姿のムーリンが驚いたような顔をして帰って来た。
0196創る名無しに見る名無し
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2020/03/27(金) 13:42:44.22ID:C+z8buZB
「ムーちゃん」
マルコムと一緒にムーリンの姿が現れると、キンバリーはベンチから立ち上がった。
「ごめんね、遅くなって。モーちゃん……やられたって……聞いた」
ムーリンは駆け寄ると、キンバリーのふくよかな胸に顔を埋める。しかし涙は乾いていた。
「あんなに仲良かったのに……可哀想に」
ムーリンの髪を撫でるキンバリーの頬を涙が伝って落ちた。
「しょーがないよ」ムーリンは寂しそうな、しかし弱々しくはない声で言った。「そういう仕事してるんだもんね、あたし達」
0197創る名無しに見る名無し
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2020/03/27(金) 14:08:36.80ID:C+z8buZB
ムーリンをキンバリーに任せ、マルコムは両親の寝室に向かった。
スマートフォンでアポは取ってある。ドアをノックすると、中から声が返って来た。
「マルコムか?」
「はい。マルコム・タオ。1993年7月9日」
『声紋一致。セキュリティ解除します』
ドアのロックが音を立て、扉が自動で開く。
部屋に入るといつもと同様、義母のオリビアが涎を垂らして笑っていた。
0198創る名無しに見る名無し
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2020/03/27(金) 14:15:59.83ID:C+z8buZB
「話は大体わかっている」父はガウンを羽織って一人掛けのソファーに座り、マルコムを迎えた。「ムーリンのことだな?」
「はい」マルコムは言った。「恐らくジェイコブ兄さんが消そうと企んでいるでしょう」
タオ・パイパイは鼻で笑うと、言った。
「あれは私の最高傑作だ。ジェイコブにはどうにも出来ん」
「最高……傑作……?」
「とにかく放っておけ。いざとなれば私が制御出来る」
0199創る名無しに見る名無し
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2020/03/27(金) 14:25:20.01ID:C+z8buZB
「わかりました」マルコムは一礼すると、聞いた。「モーリンの葬式は?」
「せん。お前の母さんの時と同じだ」
「わかりました」
そう言うとマルコムはオリビアのほうを向いた。キンバリー及びモーリンとムーリンの実の母親だ。
「お義母さん」
マルコムが声を掛けてもオリビアはケタケタと笑っていた。
父はなぜか気の狂った妻を施設には入れず、別室に閉じ込めもせず、同じ部屋で暮らしていた。
「お元気で何よりです」
マルコムはその場で短くモーリンへの黙祷を捧げると、部屋を出て行った。
0200創る名無しに見る名無し
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2020/03/27(金) 14:49:19.46ID:C+z8buZB
【主な登場人物まとめ】

◎タオ・パイパイと前妻エレナの子供達

・マルコム……タオ一家の三男。27歳。長身でイケメン。ジェット噴射機のついた革靴に様々な武器を仕込んでいる。

・ジェイコブ……長男。31歳。陰気で執念深い。チビで醜男。毒殺のプロフェッショナル。

・バーバラ……長女。ナイスバディな29歳。色仕掛けと暗器を使う。兄弟の中で唯一キンバリーのことが嫌い。

・ガンリー……次男。28歳。短い金髪頭の巨漢。格闘能力は兄弟中一番だがバカ。ジェイコブの犬。

◎後妻オリビアの子供達

・キンバリー……次女。25歳。オリビアの連れ子なので上の兄弟4人とは血の繋がりがない。愛されキャラ。

・ムーリン……四女。17歳。痩せ細った金髪の三つ編みの容姿のよくない少女。普段は泣き虫だがキレると凄まじい攻撃力を発する。

・モーリン……三女。享年21歳。色白の美少女でいつもドレスを着ている。全身に刃物が仕込んであり、人喰いゴスロリ人形と呼ばれた。日本のヤクザにピストルで撃たれ死亡。

・四男……19歳。暑苦しいデブのくせに影が薄く、助手席に乗っていても運転手に気付かれない能力の持ち主。誰も名前を覚えていない。

◎その他

・ヴェントゥス……謎の金髪男。本当に謎。
0201創る名無しに見る名無し
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2020/03/27(金) 20:39:58.03ID:3QuAPMeB
「……そう。お友達が一緒に悲しんでくれたのね」
キンバリーは中庭のベンチに並んで座り、ムーリンを抱き締めながら、言った。
「いいお友達が出来たのね、ムーちゃん」

「うん」
暫くムーリンは眠そうにキンバリーに凭れかかっていたが、ふいに顔を上げると、言った。
「キム姉、マルと付き合ってるの?」

キンバリーは長いこと夜空の月を見上げていた。今宵の空は無月だった。
0202創る名無しに見る名無し
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2020/03/27(金) 20:46:14.70ID:3QuAPMeB
「キム姉?」
ムーリンが聞くと、キンバリーは空からようやく顔を下ろした。
その顔はなぜかひどく傷ついているように見えた。

「マルが4歳、私が2歳の頃から一緒に暮らしてるのよ。血は繋がってなくても、本当の兄妹みたいなものよ」
そしてまた月のない夜空に白い月を見るような目を向けた。
「あり得ないわ」

「でも……」
何か言おうとしたムーリンを遮って、キンバリーは言った。
「ねぇ、ムーちゃん。お母さんが何故ああなったか、知ってる?」
0204創る名無しに見る名無し
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2020/03/30(月) 07:44:47.23ID:JSAAbxRM
ちゃめ「とりあえず敵を、中国人と日本人ヤクザのキャラ作らなくちゃ……。誰か投入してくれないかな」
0205創る名無しに見る名無し
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2020/03/30(月) 07:46:38.57ID:JSAAbxRM
ちゃめ「とりあえず私はキャラの大まかな設定ぐらいしか考えていないので、この先どんな展開になろうとも構いませんし、合わせます。
ムーリンとヤーヤがどうなるかとかも現段階ではまったく考えていないので、つまりはアレだ、リレーしましょう!」
0206創る名無しに見る名無し
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2020/03/30(月) 07:51:09.04ID:JSAAbxRM
ちゃめ「とにかくキンバリーは最初は本当に一家の太陽みたいな愛されキャラにする筈だったけど、なんか裏にどす黒い感情を抱えてる気がする。
そんな気がしてきた。っていうかキンバリーのキャラがなんだか立たないのでそうするしかない気がしてきた!?」
0207創る名無しに見る名無し
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2020/03/30(月) 07:58:59.88ID:JSAAbxRM
ちゃめ「あっ。ヤーヤ登場人物まとめに忘れてた」

・ヤン・ヤーヤ……17歳の普通の女子高生。ふとしたことからムーリンの殺し屋の素性は知らずに友達になる。
超学歴主義の台湾と学校に馴染めず、それゆえに異質な匂いのするムーリンに魅かれている。

・ウー・ユージェ……ヤーヤが恋している年上の健康的な黒い肌の青年。ロックバンドを組んでいる。
0209創る名無しに見る名無し
垢版 |
2020/03/30(月) 15:38:03.98ID:Q+5oaDlX
リレーしてないじゃん死ねよ
0211創る名無しに見る名無し
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2020/03/30(月) 17:11:10.14ID:JSAAbxRM
ジェイコブ「まぁまぁ。話を進めるぞ。>>209はこの毒入り茶でも飲んでいてくれ。
 問題はどうやってムーリンにお友達を殺させるか、だ。精神崩壊させ、無力となってからムーリンを消すのは容易い」
0212創る名無しに見る名無し
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2020/03/30(月) 17:17:47.34ID:JSAAbxRM
バーバラ「まぁ、ぶっちゃけ作者が行き詰まったのよね。
 コイツ、後先考えずに伏線をガンガン出しといて、後から無理やりでも回収するのが楽しいとか思ってる変態なんだけど、
 今回はちょっとテキトーに伏線ばらまきすぎちゃって、力不足なくせに調子に乗りすぎたのを後悔してるみたい。
 そして誰かに何とかしてほしいとか甘えてるわ。殺してやろうかしら」
0213創る名無しに見る名無し
垢版 |
2020/03/30(月) 17:24:27.85ID:JSAAbxRM
タオ・パイパイ「まぁまぁ、よいではないか。作者も真面目には書いているんだ。
 しかし敵キャラを考える能力がない。中国人側には黒色悪夢とか前に出したキャラがいるが、日本人のキャラがいない。
 それを誰かに投入してほしいと思っておる。あと、ヴェントゥスだな。
 伏線完全回収のためにはヴェントゥスにも何かストーリーに絡んで貰わにゃならんのだが、これがどういうキャラなのかさっぱりわからんで困っておる。
 ヴェントゥスを投入した方、どうかもう少しキャラ付けをお願い出来んものかな?」
0214創る名無しに見る名無し
垢版 |
2020/03/30(月) 18:50:25.25ID:DN9Ptoum
また連投してる馬鹿だろ
0215創る名無しに見る名無し
垢版 |
2020/03/30(月) 18:54:12.80ID:vHtKP35u
鶏ひき肉焼酎ハイボールで食べました
小柳ゆきは?どうぶつの森がハイボールでお迎え!
水沢アリーさん攻撃的なのでやるべきこと始めから終わりまで来ましたありがとうゴザイマス。
勤労者募集開始しますと言ってゴメンなちゃい
攻撃的なんだかは!
0216創る名無しに見る名無し
垢版 |
2020/03/30(月) 19:14:10.65ID:rSkluRap
なな立ち見は
何だよチミ
なんだつみは!?
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奈々美みちは!
飯田君は。
何だこれぐらい

ナンダツミハ!?
脱糞ぞ
恐ろしやートキッチン家電。
すぐかお迎えして。
ないじゃん、ナンダツミハ?

そうだが
貴女が品な叔母さんが。
言うてゆうかちゃん
目的とした黙祷

怒っちゃヤワヨ。
怒るでしかしながら…
天井まで回せよイイ感じ取りでさ!
中途半端が何組キロまでアップ。

まず鵜だろうこれは
ロックでぢすダウンロード
チンポクラスター分析
……でます
…チンポクラスター!
プレイステーションヨリが?
ナンダツミハ
!?
0217創る名無しに見る名無し
垢版 |
2020/03/30(月) 21:33:16.24ID:JSAAbxRM
マルコム「志村けんが……死んだ?」
0218創る名無しに見る名無し
垢版 |
2020/03/30(月) 21:39:34.83ID:JSAAbxRM
キンバリー「ご冥福をお祈りします。日本の皆さんが他人事だと未だ呑気に思っているように見えるコロナウィルスの危機を改めて知らしめることに繋がるでしょう」
0219創る名無しに見る名無し
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2020/03/30(月) 21:42:14.71ID:JSAAbxRM
四男「ちなみに中国と違って台湾は感染者はとても少ないよ。日本を初め海外旅行者を規制していることも大きいね。日本のほうが遥かに危険な状態だから」
0221創る名無しに見る名無し
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2020/03/30(月) 22:08:04.05ID:JSAAbxRM
モーリンの部屋の片付けが始まった。
ジェイコブが指揮を取り、ガンリーと四男とで作業を進める。
白と黒のお姫様のようだった部屋を、何もない灰色の部屋にして行く。
肉棒を固めて作ったこけしのコレクションもゴミ袋に捨てられた。
0222創る名無しに見る名無し
垢版 |
2020/03/30(月) 22:10:47.79ID:JSAAbxRM
「やめて! お兄ちゃん達!」
ムーリンが部屋の入口に立ち、悲鳴のような声を上げた。
「そのこけしはお姉ちゃんの形見だよ! あたしが貰う!」
0223創る名無しに見る名無し
垢版 |
2020/03/30(月) 22:14:17.25ID:JSAAbxRM
「なんだ?」ジェイコブが陰気な目で睨む。「自分を慰める用に使うのか?」

「ヒヒヒ」ガンリーが笑った。「このブス絶対処女膜張ってっだろ。刺さらないぜ」

「とにかくこれはあたしが貰う!」ムーリンはこけしの詰まったゴミ袋を四男から奪い取った。
0224創る名無しに見る名無し
垢版 |
2020/03/30(月) 22:25:33.10ID:JSAAbxRM
「これからはあたしがお姉ちゃんの遺志を継ぐ」
ムーリンは珍しく毅然とした態度で宣言した。
「殺したターゲットのおちんちんを切り取って、こけしコレクターになるわ!」

「お前は殺し屋じゃない」
ジェイコブが言った。
「お前は自分で自分を制御できない『暴れ牛』、ただの場荒らしみたいなもんだ。お友達と仲良くしてろ」

「えっ?」
ムーリンが少し驚いて、言った。
「なんでジェイ兄があたしの友達のこと知ってんの?」

「モーリンから聞かされた」
ジェイコブは嘘を吐いた。
「アイツ、お前に友達が出来たって、喜んでたぞ」

「お姉ちゃんが……?」
ムーリンはびっくりしたように言った。
「喜んでた……? そか……」
そして嬉しそうに少し笑った。
0225創る名無しに見る名無し
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2020/03/30(月) 22:27:06.57ID:JSAAbxRM
「とにかくお前は殺し屋じゃない」
ジェイコブは念を押すように言った。
「お前に仕事は回さん。お友達と遊んでろ」
0226創る名無しに見る名無し
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2020/03/30(月) 22:35:17.71ID:JSAAbxRM
ヤーヤからはあれから何度もLINEにメッセージが入っていた。
姉を失ったムーリンを心配し、元気づけようとしてくれていた。
ムーリンは次第に姉を失った悲しみよりも、ヤーヤへの愛情に気持ちが向きはじめた。
生まれて初めて出来た友達に、夢中になりはじめていた。
0227創る名無しに見る名無し
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2020/03/31(火) 02:18:19.52ID:NoKhawFI
ウンコにはスレイヤー
サンエイシャワーヘッドは坂東英二
バブ田を下がって湯を飲む
代わりに行きました
アイフルに貸してくださいなんて事を言って見れば見るほどホースのマラ
箸を持つべきこと葉が入っているけど
休もん巨根のマスター
母に似てない人それはYahoo
わかってると言ってみる奴おりゅ?
博士孔は何キロにする
夜はちょっとだけ
納屋に到着するぐらい遅くないです
ワイン酒場放浪記と林の写真
LINE見てるんだ?
欲しいなーアレ
何玉と思うこと??
0228創る名無しに見る名無し
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2020/03/31(火) 02:24:23.41ID:ahzbwzBd
業務用サイズのお土産は貸し出し惜しみ
タダの詰まりたい悪い
総理大臣杯とか知らんがな。
キヤノンのでキャパクラ
返り咲く満開ハ氏も無さそうだ
暮らし苦しさを左脳から
未知の状態ですが何?
やはり今日この頃でした弟と一緒だったステーキ
描き直すとき卵が出てゆでは無い
助からんのかわからんじゃの
無しが一番好きな茅が詰まりましですりり。
隣傘は目的とした後のもの音
羅キス待ち伏せ
マリリンの差かという新たな発見
凝り固め直すかどう?
0229創る名無しに見る名無し
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2020/03/31(火) 02:26:40.43ID:K+CXzbZ+
破産
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
破産手続き
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
破産手続き
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
破産手続き
脳天ファイヤー
破産
脳天ファイヤー
0230創る名無しに見る名無し
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2020/03/31(火) 05:53:53.28ID:B5aJlusN
「ウフフ」
バーバラが笑った。

「どうした?」
隣で寝ながらタバコを吸っていた男が聞く。
「脳天ファイヤーが面白かったのか?」

「いいえ」
バーバラは正直に言った。
「ちょっと……ね。思い出し笑いよ」
0231創る名無しに見る名無し
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2020/03/31(火) 07:18:43.61ID:gXkhcDwW
◇◆◇ 創価学会の「総体革命」◇◆◇

創価学会は、「総体革命」と称する権力への浸透工作を組織的に進めている。この工作
は第二代会長・戸田城聖が発案し、第三代会長・池田大作が継承、現在まで続いている。
ある時「一番とりにくい所はどこですか」と部下に聞かれた戸田は、こう答えたという。

「官庁だな。それには、優秀な人を抜擢して、先輩が自分より出世させ、出世した者が
また後輩を引き立ててゆくしかないな。(中略)将来、二万の青年が各官庁や会社の重
要ポストを占めるようになれば、その仲間同士でなんでもできる」(『水滸会記録』)

この指針に基づき、創価学会は中央省庁や自治体、法曹界、警察、マスコミなど、あら
ゆる所に学会員を送り込み、自分たちが有利になるように工作してきた。彼らは、その
財力・政治力と各所に浸透した学会員の影響力で、社会を意のままにしようとしている。

※ 創価学会は、公権力の私物化、乗っ取りを企てる危険なカルト、反社会集団である。
0232ちゃめ
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2020/04/01(水) 04:48:09.96ID:jidaS4Ih
なんか松崎しげると石川さゆりが空を飛びながら無修正でセックスしてる夢を見て今起きたんだが、何かの予兆だろうか……(・・;)

『毎日空の上ではこれが行われています』みたいな内容で、バックには津軽海峡・冬景色がかかってた……
0233創る名無しに見る名無し
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2020/04/02(木) 15:34:38.24ID:LGeBiyJn
金髪の男ヴェントゥスとは、台湾の“光”の均衡を守る光の守護者≠フ一人である。
(ちなみに光の守護者≠ヘ世界に7人しか居ない)

口癖は『俺の名はヴェントゥス。ヴェンって呼んでくれ』。
0234創る名無しに見る名無し
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2020/04/02(木) 16:11:45.39ID:ngO6FlBi
ヴェントゥスは飄々とした性格で、すぐに股間を露出する悪い癖もある。

だが暗殺に於いてはかなりの俊敏力を誇り、光の守護者≠フ中では二番目に強いと噂されている。
0235創る名無しに見る名無し
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2020/04/02(木) 18:10:42.74ID:Y2VMe/xy
ガンリー「ハハハ! 凄いんだなお前! でも光の守護者って何? 中二病用語?」
ヴェントゥス「俺、なんにも言ってないぞ……」
ガンリー「えー? 今、言ってたじゃん」
ヴェントゥス「お前は地の文が見えるのか」
0236創る名無しに見る名無し
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2020/04/02(木) 18:12:13.37ID:Y2VMe/xy
「で、強いのか、お前。ちょっとだけ殺り合おうぜ」
そう言うとガンリーはいきなり腕を伸ばし、素手でヴェントゥスの喉を引きちぎりに来た。
0237創る名無しに見る名無し
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2020/04/02(木) 21:18:21.14ID:mzZmvROp
ヴェンは華麗にガンリーの攻撃をかわし、すぐさま股間を露出し始めた
0238創る名無しに見る名無し
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2020/04/02(木) 21:49:38.40ID:JDe8P4RH
「負けるかよ!」
ガンリーも勢いよくズボンをパンツごと降ろし、図太いがなまっちろい下半身を露出してみせた。
0239創る名無しに見る名無し
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2020/04/02(木) 23:16:26.52ID:BIVwqqVb
〜完〜
0240創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 01:24:41.95ID:MfDVaPKw
ヴェントスとガンリーはチンポを勃起させ兜合わせで戦いはじめた。
ヴェントス「先に射精するかチンポが萎えた方が負けだぜ」
ガンリー「お前の粗チンに負ける気はしねえぜ」
二人は激しく肉棒をぶつけ合った。
0241創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 06:06:33.82ID:8M/irtLn
ガンリーとヴェントスの戦いは半日に続き、勝負の先はまだ見えないかに見えたが

ガンリー「…あっ、イクッイクゥッ!?」

先に音をあげたのはガンリーだった。彼のチンポの先からザーメンがほとばしる
0242創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 06:29:10.37ID:Eyi/717i
部屋の片隅で股間をびしょびしょにしてとっくに果てている四男には2人とも気がつかなかった。
0243創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 07:47:59.95ID:CioJGVmq
ヴェントス「はわっ、だ誰!?」

ヴェントスは背後から視線を感じ振り向いた。

ムーリン「わっ」

物陰に隠れていたムーリンは目が合ってしまい驚いた。
0244創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 08:04:01.28ID:nhkb00yF
ヴェントス「コイツはいけないねぇ」

微笑みながら近づく、ヴェントスに恐怖を覚えたムーリンは後ずさりする。

ムーリン「…くっ来るなぁ、クソ野郎ッ、さがれぇーっ」

ムーリンはひきつった顔で悲鳴をあげた。
0246創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 08:44:08.61ID:nhkb00yF
「初対面の相手にクソ野郎とはなんだー!」
ヴェントスは巧みな腰使いでチンポを風車のように旋回し始めた。
0247創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 09:39:47.57ID:Eyi/717i
「もっとやれー。そんなもんじゃ妹はキレねーからw」
ガンリーは大笑いしながら見守っている。
「おっ、そうだ。ヴェン、そいつ殺してもいいぜ。っていうか殺してくれ」

「いいのかー!」
ヴェントゥスは喜んだのか、さらなる勢いでちんぽ風車を回しはじめた。

「その代わりレイプとかそいつ傷つけることすっとキレるから気をつけろよ」
ガンリーは見物しながら椅子に寝転んだ。
「そいつただの泣き虫だけど、キレてスイッチ入ったら原爆のボタン押しちまったぐらい後悔するらしいからな」
0248創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 09:41:52.45ID:Eyi/717i
ガンリー「光の守護者がムーリン殺ったって言えば俺らもパパにお咎め受けねーし、物騒な原爆娘も処理できていいことづくめだぜ」
0249創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 09:44:00.92ID:Eyi/717i
ガンリー「一瞬で殺してやってくれ。なに、キレない限りそいつはただのか弱い17歳少女さ、ブスの、なw」
0250創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 15:03:37.84ID:CWJC/8Jk
その刹那、ガンリーの視界が真っ黒に染まった。

「あっ、なんだこれ?」

目に鈍い痛みが走り、右手で押さえた。
何も見えないが目を潰されたことで出血しているのが分かった。
0251創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 15:22:14.98ID:nhkb00yF
「イヤーッ」
ムーリンは雄叫びをあげながら匕首をガンリーやヴェントスに投擲、ガンリーに次々と匕首が刺さる。
「アバーッ」
ヴェントスは悲鳴をあげた。

「うううっ痛ぇよ。…お前ただですむと思うなよ?」
ガンリーはうめき声をあげフラフラと立ち上がり、どうにかその場から逃げようとしている。
0252創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 15:36:44.77ID:CWJC/8Jk
ムーリンは背中から雁毛刀を取り出した。
ムーリン「台湾神話だーっ!」

ムーリンは刀を振り回し、ガンリーとヴェントスをメッタ斬りにした。
0253創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 16:02:46.51ID:RE57RH71
それを見ていた四男こと、サムソンがムーリンとガンリーたちの間に割り込んだ。
サムソン「やめないか!」

ムーリン「邪魔立てするなら、うぬとて容赦はせぬぞ」

サムソン「お前精神状態おかしいよ」(でもキレてるわけではない…のか?)
0254創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 18:21:25.74ID:UFweJMl1
「ふむ……。四男はしっかりしておるようだな」
タオ一家の父タオ・パイパイはモニターを覗きながら感心した声を出した。
「……名前は忘れたが」
0255創る名無しに見る名無し
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2020/04/05(日) 18:25:49.34ID:UFweJMl1
「しかしガンリーめ。わしのムーリンをやはり消そうとしておったな」
タオ・パイパイが見ている画面はムーリンの目が見ているものと同じだった。
「そりゃ。台湾1の殺し屋と呼ばれたわしの雁毛刀でも味わえ。殺さん程度にメッタ斬りにしてやるわ」
タオ・パイパイがコントローラーを操作すると、ムーリンの身体が熟練の殺し屋のごとく動き、口が叫んだ。
「台湾神話だーっ!」
0256創る名無しに見る名無し
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2020/04/06(月) 05:55:50.04ID:vvZCXiiJ
「この台湾神話ってなんだ?聞いたことがない。」
パイパイは違和感を感じた。
0257創る名無しに見る名無し
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2020/04/06(月) 06:58:41.37ID:hjtxKcD/
タオ・パイパイ「滅多斬りにするつもりなんてなかった。もう少し調整が必要だ」
0258創る名無しに見る名無し
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2020/04/06(月) 07:04:41.67ID:wSaCN2TU
そこへ台湾原住民パイワン族の若者が民族衣裳にドレッドヘアを揺らして現れ、言った。
「台湾人にはおよそ500年の歴史しかない。ゆえに彼らに神話はない、彼らの神話は中国の神話だ。台湾神話……それは俺達原住民のものだ」
0259創る名無しに見る名無し
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2020/04/06(月) 18:35:36.75ID:wSaCN2TU
サムソンは自分の存在感を消した。

ムーリン「うっ?」
タオ・パイパイ「きっ、消えた! 四男はどこだ!?」

サムソンは持っていた注射器を落ち着いてムーリンのうなじに刺した。

ムーリンはすぐに意識が遠のき、その場にくずおれて眠った。
0260創る名無しに見る名無し
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2020/04/06(月) 18:39:08.05ID:wSaCN2TU
パイワン族の若者「素晴らしい! 素晴らしい擬態だ! ボディーペイントも木の葉も用いずに存在感を消すとは!」

サムソン「いやぁ……へへへ」

パイワン族の若者「俺の名はマトゥカ。どうだ? 俺と友達にならんか?」

サムソン「えっ……友達?」
0261創る名無しに見る名無し
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2020/04/06(月) 18:40:29.09ID:wSaCN2TU
サムソンは生まれてこのかた友達というものを持ったことかなかった。
高校卒業まで誰にも名前も顔も覚えて貰えなかった。
友達という言葉に感涙しながらサムソンひ答えた。

「こんな僕で……よかったら」
0262創る名無しに見る名無し
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2020/04/06(月) 18:45:16.96ID:wSaCN2TU
マトゥカ「よし! 実は俺達、日本統治時代に禁止された『首狩り』の儀式を復活させようと思っているのだ」

サムソン「くっ……首狩り?」

マトゥカ「ウム! お前がいれば成し遂げられよう。山に入って来た他部族の者や外国人の首を狩って、我らパイワン族の勇猛さを示すのだ!」

サムソン「いや……僕……原住民じゃ……」

マトゥカ「その顔を見ればわかる。その猪のような鼻、その浅黒い肌。お前には間違いなくパイワン族の血が色濃く入っている」
0263創る名無しに見る名無し
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2020/04/06(月) 18:48:01.46ID:wSaCN2TU
「さぁ! 共に行かん!」

パイワン族の若者マトゥカはサムソンの手を掴むと、ハーレーダヴィッドソンのタンデムに無理やり乗せ、山へと帰って行った。
0264創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 08:18:07.01ID:oCVz9vSj
「あそこの陽春麺、うまかったな」
マルコムは少しうかれた調子で夜の街を歩きながら、言った。

「お昼に食べるものだとは思うけどね、陽春麺は」
そう言ってキンバリーがくすっと笑った。

「僕は麺類が好きだ。朝も昼も夜も麺類に会いたいよ」

「私に、じゃないのね」
キンバリーはまたくすっと笑った。
0265創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 08:22:44.34ID:oCVz9vSj
「もちろん君とは深夜も一緒にいたい」

「バカね」
キンバリーはそう言って笑顔を隠すように俯いた。

「今日の白い服も君に似合うね。夜に白い花弁を一枚ずつ剥がしてみたくなる」
マルコムは自分でもよくわからない褒め言葉を口にしたが、キンバリーは喜んでいるようだった。
「ただ、身体のラインを隠しすぎだな。せっかくの綺麗な……」
0266創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 08:27:09.13ID:oCVz9vSj
飛んで来た刃物をマルコムは腕で払った。
「オレにくっついて」
キンバリーにそう指示すると、敵の気配を窺う。

飛んで来た刃物が舗道に落ちている。黒光りのする十字形の手裏剣だった。

「日本のヤクザが忍者の武器を使うとは初耳だな」
マルコムはそう言いながら、背中のキンバリーを安全なほうへと導く。
0267創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 08:31:48.00ID:oCVz9vSj
マルコムは駐車バイクの立ち並ぶ舗道を後ろ向きに歩き、賃貸住宅のガラスの入口までキンバリーを導いた。
「そこへ入って。隠れてて」

手裏剣がまた三本、まとめて飛んで来た。
マルコムはジュラルミンを仕込んだスーツの袖ですべて弾くと、前へ早足で歩き出した。
0268創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 08:39:44.11ID:oCVz9vSj
相手は推定3人だ。手裏剣の飛んで来た方向のひとつへとマルコムはまっすぐ進む。
すると予期せず相手は飛び出して来た。
白いランニングシャツにベージュの腹巻きをした、いかにも昭和40年代の日本のヤクザといった風貌の男がドスを構えて突進して来る。
マルコムはそれを飛び越すようにカウンターで男の眉間に爪先を当てた。
革靴の先端からナイフが脳まで一瞬で貫通し、ヤクザは即死した。
「スーパージェットを使うまでもないな」
着地するとマルコムは残りの敵の気配を窺う。
0269創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 08:43:43.97ID:oCVz9vSj
残りの二人があっさりと姿を現す。
1人は服部半蔵、もう1人は宮本武蔵のまるでコスプレだ。
その姿に思わずマルコムはうろたえた。
「いや……。君たち本当に……ヤク……ザ?」
「死ねええ!」
服部半蔵が中国語でそう叫びながら、懐から取り出したピストルを乱射した。
0270創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 08:49:43.98ID:oCVz9vSj
迂闊にも隙を作ってしまった。
仕方なくマルコムはスーパージェット・リーガルを発動させる。
革靴の横からのジェット噴射がマルコムを瞬時に横へ移動させ、銃弾をかわす。
「これを見られたからには瞬殺する他ない」
マルコムは反対側の足でブレーキをかける。ブレーキをかけた足からもジェットが噴射し、目にも見えぬ速度で服部半蔵めがけて飛ぶ。
爪先から再び飛び出したナイフで半蔵の心臓を一突きにするとすぐに回転し、宮本武蔵のこめかみに同じナイフを突き刺した。
0271創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 08:54:02.48ID:oCVz9vSj
「こいつら……日本人……じゃ、ないよな?」

頭の中で考えをまとめているマルコムを、賃貸住宅のガラス扉の向こうからキンバリーがずっと見ていた。

マルコムのスーパージェット・リーガルを見て生きていた者はいなかった。
キンバリーは今見たものを目に焼き付けるように目を見開いたまま、手にしていたスマートフォンをバッグにしまった。
0272創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 09:07:59.07ID:ThkU4LzD
「あたし……たまに記憶が飛ぶの」
ムーリンはヤーヤと並んで歩きながら、打ち明けた。
「昨日も2番目のお兄ちゃんが変態プレイしてるとこ見てから、記憶がない……」

「よほどショックなもの見ちゃったんじゃない?」
ヤーヤは笑い飛ばすように言った。
「それを忘れるための自己防衛システムが働いたんだよ、きっと」
0273創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 09:13:03.24ID:ThkU4LzD
今日、ムーリンは初めて友達の家へ遊びに行くのだった。

ヤーヤから「ウチ、遊びに来ない?」とLINEにメッセージが来た時、ムーリンは飛びつくように「うん!」と返事をした。
しかし今、実際にヤーヤの家へ向かいながら、なんだか恥ずかしさがどんどんと増していた。
自分みたいな裏の世界で生きて来たおかしな子が、ちゃんとした堅気の子の家に遊びに行ったりしていいのだろうか?
そう思いながらその反面、ドキドキするような嬉しさに心の奥のほうは満たされていた。
0274創る名無しに見る名無し
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2020/04/07(火) 09:19:58.30ID:ThkU4LzD
ヤーヤの家はよくある賃貸住宅の2階だった。
足音の響く鉄の階段を昇るとすぐに扉があった。
「こんにちは」
扉を潜り、恥ずかしそうな声で挨拶の声をムーリンが投げると、奥のほうからエプロン姿のヤーヤのお母さんが姿を現した。
「いらっしゃい。ムーリンちゃんだね? 臭豆腐炊いてたとこなの。食べる?」
「ママ……」ヤーヤが呆れた声を出す。「フツー客にそんな臭いもの出さないっしょ」
「い、いただきます!」ムーリンは緊張した笑顔で元気よく言った。
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