「しかし流石は姉御ですね」
「よっ、日本極道界の誇るNo.1ヒットマン!」
「噂のタオ一家も姉御にかかればこんなもんかぁ」
「おい、そのガキは何だと聞いている」
「どぅっ……」ムーリンは言った。
「あぁ、なんか怪しいオレンジジュースを俺らに飲ませようとして来たんでさ」
「コイツもタオ一家の殺し屋ですかね」
「どぅっ、じぇっ……」ムーリンはまた言った。
「バーカ。どう見てもただのガキだ」姉御はチンピラ達に言った。「しかし見ちまったものは仕方ないねぇ。……始末しな」
「じぇっ……じぇっ……」ムーリンの頬が痙攣を始めた。