「……ねぇ、ヤーヤ」ムーリンが聞く。「なんであたしなんかと友達になってくれたの?」
「あんたが寂しそうだったから」
「え?」
「ごめんね。そう見えたんだよ」ヤーヤは笑う。「それに、学校の子らとは違うもの持ってるって感じたんだよ」
「学校にも友達いるんでしょ?」
「うーん」ヤーヤは少し考え、答えた。「いるけど、みんな心は許し合ってないな」