〈誰でも〉Book Base〈作品販売〉
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〈誰でも出版〉Book Base〈ネット小説・コミック 販売プラットフォーム〉
https://bookport.net/
オタクペンギン(社長)
https://mobile.twitter.com/NovelPengin?p=s
https://note.com/noraentrepreneur/n/nb18d5f00ea1d
最高の物語が生まれ
そして出会える場所
BookBaseとは、電子書籍版メルカリのような、誰でも自作の小説や漫画を掲載し、
販売することのできる出版プラットフォームです。
小説家、漫画家、イラストレーター、翻訳家が稼げる環境をつくることで
最高の物語が生み出され続ける世界を実現します。。
BookBaseの特徴
作品を出版するために存在した従来の高いハードルを取り払い、1部からでも利益を出すことができる仕組みが本サービスの特徴となります。
また、作者さまにとって自由度の高いサービスとすることで、それぞれのスタイルと目的に合致した使い方をしてもらえることを願っています。
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) サイトはゴミで代表は無知で編集長は素人
どーすんだこれw サイトがゴミで社長が無知で編集が素人まではまだいいけど
社長が現状を無視して社会やビジネスにイキリツイート連発してるのが一番いや >>296
しかも社長さん世間知らず。わからないならコメントしなきゃ良いものを 今月も20冊売れるかどうかだな
売り上げ1万もいかないっしょ
運営の取り分は1500円かw
作家も月1000円稼げればトップだぜ クラファンに出資した人達って何でこんなに静かなんだろう?
いまだに稼げるサイトになるとでも思ってるのかね? そういやCFに起業のアドバイスコースとかあったけど買った人居たのかな
何度も起業で失敗した経験を活かし、貴方の起業が成功するかアドバイスします。失敗しそうな起業には鼻が効きます!みたいな事書いたの無かったっけ? >>300
さすがにいなかったな
何一つ業績を残していないやつに金払って相談とか正気の沙汰じゃないだろう
一般の支援も以下同文だけどな むしろリアルタイムで大失敗をしている最中だもんな
反面教師として無料で観察できるぜ ここに書き込みが無くなったら終わりだと思う
人って飽きるの早いなぁ クラファンの出資者が騒がないのは額が小さいからかな?
詐欺まがいの自費出版に比べれば勉強代みたいなものか >>305
なろうで結果が出なくて一発逆転狙う子たちでしょ
どうせKDPとか既にまともな電子書籍販売サイトがあることさえ知らない無知連中だし
実情がよく分かってないのかもしれない サイト開設から2ヶ月が過ぎて何作品が売られているのか見てみたら
81作品から76作品に減っていた
ここってDLできなくてサイトで読むしかないんだよな
作品取り下げたら買った人が読めなくなっちゃうじゃん……
なんて心配は売れてないから必要ないんだろうな 200くらいあると思ってたけど、76作品しかないのか EPUB未対応でテキストを画像化してPDFで表示なんてクソ仕様だからな
Bookbaseに載せたいと思ったら専用の原稿を作るらなきゃならない
電子書籍で稼ぐなら複数サイトで売るのは基本中の基本だが
クソ仕様のせいで他サイト掲載原稿の流用が出来ないから作品が流れ込んで来ない
この程度のことも分からないんだから運営がどれだけカスかよく分かるな ここは養分(ワナビやCF出資者)から編集と称した費用を吸い出すビジネスモデルだから今後も粛々と続くのでは
>>309
もともと他の投稿サイトのような小説エディタ搭載をすると皆は思っていたはず
けど途中でPDF入稿宣言があって、あー、スマホ民全員死亡だコレと思ったな
CFには学生の支援も多かったけどPC持ってない人も多かったんじゃないの CF時点ではR18作品も掲載可能って平気な顔で言ってたし
(もちろん外野の支援してない人はR18決済厳しいのみんな知ってる) >>309
仕様がクソなのは同意だがPDFファイルは画像ファイルとは違う。
電子書籍でも雑誌なんかの固定レイアウト方式で使われていないこともない。
実際、kindleでも固定レイアウトでPDFも使えるしな
ただ、小説は圧倒的にepubとかmobiとかリフロー方式なのは間違いない。
ていうかepubからPDFにするのは面倒だが元が一太郎やwordのファイルならPDF化は簡単でしょ。
なろうやカクヨムで直接サイトにぽちぽち書いてるやつは知らんが 本文の字が小さすぎる
ルビがあっても、もはやひらがなすら判別不可能
漢字はテキストツールで選択できないので、検索するなどの方法でも読むことができない
こんな感じ そういやここPDFも自分でやってくれってスタンスだから、作者によって形式がバラバラなんだっけw >>312
あぁ失礼……画像化してPDFで表示ではなくPDFを画像化して表示だ
PDFで表示なら大きさを変えて読めるけど画像化されているから大きさが変更できない
まともに表示すらされず判別不能な作品が一つや二つじゃない状態
そんな有様なのに編集長を名乗ってる奴がいるんだぜ……笑えねぇギャグだな あのランキング、月間と週間と日刊だけど正確には
過去30日、過去7日、過去24時間だよな >>315
PDFでも表示は一緒だろ
固定レイアウトだ。全体の拡大縮小はできるがフォントを変えたりはできない
リフロー型のビューアなんてそこらに転がってるしePubコンバータもいっぱいあるのに
PDFを採用する意味がわからないが ついにbookbase検索しても呟きすら無くなってきたな
代表のかたもツイートしないし
何してるんだろうか ランキング毎日観測していると、どうやら月に2冊以上売れる本はいくつかあるな。3冊以上かどうかは怪しい。サイト全体だと月15冊くらいで推移してそう ググってみると宣伝ツイートをRTしてもらっている作品があるけど売れてない
あのサイトの仕様じゃ買ってくれって言いづらいだろうな 買ったはいいけどしおり機能なくてぶち切れてた人いたよね クラファンでブックベースに1万円つぎ込んだ。
自分でKindleもやってるから、素人の小説を読んでもらうのがどれだけ難しいかも知ってる。
表紙を絵師さんに依頼したらいくらぐらいかかるかも知ってる。その上で1万円の儲けを出すのが(
BL以外で)どれだけ困難かも知ってる。
パブーやKoboの顛末も知ってる。
それでもなぁ……夢を見ちゃったんだよなぁ。
数か月夢を見るための代金として、1万円はそれほど高くない、なんて思っちゃったんだ。
今は猛烈に後悔している。もうちょっと、まともなサイト作ってくれよ。運営がサイトにお客を呼び込む努力をもっとしてくれよ。 1万円なら勉強代だよ
これでもう二度と甘い話に騙されずに済むと思えば… クラファン時点ではもしかしたらDLsiteとかBOOTHくらいの
すごいやつが出来る可能性が微粒子くらいはあったからまぁうん このスレで返還してもらってたひといたよね
返してもらったら? 楽天が勝てない分野に素人が何も考えずに参入は無理ゲ
しかも無能 まず囲い込めよ
他所で読めるものに金払う理由がない
劣悪な環境で
それで困るのはすでに作品出してる作者だぞ
作者目線なら客集めて来いよボケが 相互クラスタで他の小説投稿サイトに迷惑かけるコミュニティ作り出してる… 相互クラスタは悪意持ち過ぎだろwwwと思ったらDMで募集だから、マジで相互クラスタの場提供になる可能性が高いな
やるにしてもクラファンに金出した作家にまず声かけるべきなんちゃうの? 胴元になって影響力持ちたいバカがなろうには山ほどいるから
コミュニティは稼げないよ 前から言ってた有料のコミュニティだろうね
どうせ有料ならプロや現役の編集者が所属する三木氏のところの方が数百倍マシな気もするが やりたいことが多すぎて一つ一つに力を入れられてない感ある 編集長が長文で謳ってるようなことのためにBookBase作ったんじゃなかったっけ?
なんでまた別にコミュニティ作るって話になってんの? そりゃbookbaseで売れなければ夢見る執筆者から金を毟りとるしかないじゃん
クラファンであれだけ金出すやつがいるんだからもっと囲い込んで金取れる仕組み作りたいんでしょ
メルマガには有料のコミュニティーサイト作るって書いていたよ いやさ、作家が幸せにならないのは還元率のせいって触れ込みで作ったBookBaseで
何ひとつ結果を出せず誰一人幸せになってない
それなのに今度はお前らの能力不足だから有料サロンで勉強しろって言い出して
引っ掛かる奴いるのか
まず失敗してごめんなさいでBookBaseに人呼ぶ努力だろ
コミュニティ作るなら既存のサイトで充分、BookBaseいらないじゃん なんかbookbaseの編集に携わってるって人が増えてるけど、もしかして金をbookbaseの宣伝じゃなく、受賞経験も編集経験もない人間を編集者として雇うために使ったのか? 有料コミュニティ作るにしても圧倒的魅力不足なんだよな
他のオンラインサロンみたいにプロ作家や出版社の編集がいるわけでもないし
このままだとbookbaseサイトと同じ道をたどる 一万文字読むのに3000円欲しがる素人編集とかさぁ…
実績出すのが先じゃない? BookBaseとか有料コミュニティとかに金出しちゃう奴って
詐欺とかカルトに引っ掛かっちゃう奴だよな
まあ信じ込んでる連中には何言っても無駄なんだろうけど
実績も何も無い奴の話を聞いて上に行ける奴は本人に才能があるんだよ
こんな連中の話を聞かなくても伸びる奴は伸びる
こんな連中に依存してるようでは小説で稼ぐなんて無理 親身になってくれたというツイートも多いし、評価待ちかな…
ところでクラファンってさ、クーポンとか発行して、お金サイト作成に突っ込んでるわけなんだけど、
もしかして実質ほとんど手元に残らない? >>348
編集長として実績ゼロだぜ
全然売れてねーもん
自身は素人だし >>348
言うて実績ゼロの素人が親身になってもな。
それだったらこのSNS時代、交渉はできるんだからどこかの作家に金払って読んでもらった方が全然良さそうだが。
金額にもよるだろうけど。 みんな誤解していると思う
有料コミュニティ=ワナビ用ホストクラブだよ
いかに気持ち良くさせてくれる感想をもらえるかが重要で
実績なんてどうでもいいんでしょ
投稿サイトやコンテストで相手にされない人達のオアシスなんだよ
第二の青葉を生み出さないためには役に立つんじゃない? >>348
クーポン発行のためにサロンで稼ぐんだろ
察してやれ 真面目な話、有料サロンこけたら逃げるかもな
クーポン期限までに資金繰りできないだろ
楽しみ 大負けに負けて3000円月に払うバカが100人いたとして(試験運用は30人らしいが)、月に30万だろ
年間売上360万(本売り上げは無いと思うけどきりよく40万とするか)
合計で400万
詐欺ビジネスにしても余りにも夢も希望もねえわ
ワナビとかいう哀れな存在を食い物にして普通のリーマン一人頭にも及ばんのか 三千円なのか
三木氏のとこと同じくらいだね
あそこは現役の編集者やプロがいるわけだけど
こっちのアドバンテージは何だろ? >>355
本の売り上げはサイト全体で月30冊売れたとしても運営側は2000円以下の収入だぞ
実際はもっと少ない
ペンギンとサマンサはバイトで食ってるんだろw
これから金融機関への返済も始まるし 初めて会員登録のページを見てみたが酷いな
必須情報を入力しないでも次のページに移動できる(元には戻される)
作品を投稿しない人間にも任意だがカテゴリーだジャンルだタグの設定を求める
何を考えたらこんな登録ページになるのかね? 無料お試し期間とかあるなら潜入調査したいけど有料ならパスだな ブックベースで本を売るのじゃなくて作家コミュニティにして能力底上げしてから本を売るのか??
エンジニアもいなさそうだから開発費用もかけれなさそうだし
作家とともに編集も成長しつつ、作品も徐々に増えつつ…そしてそこで得たお金でエンジニアを雇う流れになるのかな
コミュニティ内部の話になるだろうしそろそろ追うのもやめるか
また一年後に見るわ bookbaseの作家だけで30人以上集まらずtwitterで募集したのかなー なんか自称編集長が必死に100作編集したアピールしてるけど
現状bookbaseに77しか作品載ってないんだけど他はどうなったんだ?
bookbaseは打ち切り無いんだよな?それだけ編集して何冊売れたんだ?
有料コミュニティの内容見ても薄っぺらいの一言だな
金出す価値なんか全く無い『小説の書き方』でググった方がためになる 商業として売り上げを立てるための編集じゃなくて
依頼者が満足するための編集で良いなら
ひたすらよしよししてれば100でも200でも簡単じゃないか
数字で結果出さなくていいんだから 最初コミュニティ作るって言ったら60以上rt来たのに、有料と分かった途端4rtってwww 一万文字読んで感想ってさあ
金取るなら全部読めやアホ 自分では書けないけど言うとおりに書けば良くなるってのは毒者その物なんだが
それを金取って“やってやる”って言われてもな 週間ランキングに載っているのは3作品のみ
販売価格は220円100円500円
サイトの取り分が13パーセントだから107円
1週間で107円 wwwwww コミュを作ることによって107円が幾らに跳ね上がるのか説明できないなら
タチの悪い話題そらしでしかなくね? web小説がガラパゴスで、出版社の賞がそうじゃないみたいなこと言ってるけど
そんなこと言う人の意見聞いて大丈夫?
レーベルごとの特性やジャンルがあるってことを知らない素人さんかな? すでに「作家が稼げるサイト」というクラファン時の方針が消えてるんだけど
訴えていいんじゃ 有料コミュに19人も応募があったらしい
こういうの何て言うんだっけ?泥棒に追い銭? あーやっぱ人が集まらなくて公開募集に切り替えたんだね
bookbaseに登録してる作家も気付き始めたか
定員で募集締め切りと煽っても定員に達しなかったか >選考し、結果をお知らせします。選考結果は11月中旬にお知らせします。
選考方式にしておいて、定員30人で打ち切りますと言い出したり、始まる前から既にブレブレじゃねぇか 正直編集長より自分のほうが詳しそうというね
もうそれだけでお腹いっぱい感 まさかこんなの本気で信じてたやつ多数なのか?
珍獣に餌やるようなもんだと思ってたけど<CF 信じていたというより信じたいというワナビの心理を利用した感じじゃね?
公募でもWEbのコンテストでも投稿サイトでも相手にされない
でも読む人が読めば面白いと思ってもらえる
ここなら自分の作品も認めてもらえる…みたいな?
まあ有り得ないけどね というかいくらもより良いサービスあるのに利用者少ない&実績がないここを選ぶ理由ってなんなんだろ?
クラファンにつぎ込んだから後に引けないとかか? 利用者の多いサイトだと埋もれると自覚してるからじゃね? >>379
なろう系は世間知らずが多いからKDPや楽天を知らない
KDPの連中はアーリーアダプター幻想持ちが多いからとりあえず突っ込む 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く? トリスタンの持つ宝石たちが共鳴し、それらのオーラが渦を巻くようにしてバルログへと絡み付いていく。
既にトリスタンの一撃は、プレートアーマーをも貫き、甲冑ごと切り裂くだけの勢いを持っていた。
敵の剣がトリスタンを襲うと、トリスタンは素早くバルログを返し、剣を断ち切った上でそのまま軌道は敵のプレートに包まれた首を刎ね飛ばした。
敵の槍はそのまま軌道を反らされ、バルログがその槍を握っている腕を落とす。
プレートで包まれた体は腕の一本も落とされれば致命傷である。
兵士は絶望の叫び声を上げながらのたうち回り、やがて失血して死亡した。
「すげぇ、ありゃまるで台風の目だぜ…!」
味方の兵の一人がそう言った。
気がつくとトリスタンは屋敷の裏口から突入し、未だに敵味方でごった返している正門を差し置いて
破竹の勢いで進んでいった。
と、途中で梯子を見つけた。既にドロシーの姿は見失っていたが、今はそれどころではない。
早くキールを討ち取るだけだ。
キールはその時、自室で酒を飲んでいた。
既にフルプレート・アーマーを着こなし、武器も手元にある。
ただし、兜だけは邪魔になるのか、外していた。
「クソっ、下賤の者どもが…俺の意向に従わんとはな…イリシアまでも…あの売女が…!」
手前は護衛の兵たちで固められているのだろう。そろそろ出陣といった雰囲気だ。
それを小窓から見ていたのはトリスタンだ。すでに屋上に取り付いている。
しかし、この窓の大きさではどこからも侵入することはできない。つまり、やれることといえば…
「こうするしかねえぜ!!」
バカァァン!!と屋上の壁が破壊され、崩壊した瓦礫とともにトリスタンが落ちてきた。
それをキールが慌ててかわす。さすがの手馴れた動きだ。
同時に剣による一撃がトリスタンを襲う。切っ先をかわしたかに見えたが、
瓦礫とともに転倒していたこと、それと、「射程が思いのほか伸びたこと」が原因で、肩口に手痛い傷を負うこととなった。
「ぐおっ…」
「おう、貴様はあの時の…随分と威勢がいいな、略奪者め」
「キール様!!」
さらに分が悪いことに、騒ぎに駆けつけた兵が数名、護衛についてしまった。
トリスタンは味方から孤立し、敵だらけの中で、大ボスとご対面となった。
「死ねええええ!!」
再びキールによる一撃が見舞われた。その剣は細長いが、切っ先が特殊で、まるで数倍はあるかのような軌道を取る。
「この剣は…!!ぐっ…」
「俺様の”レッドファルコン”はなぁ、”無敵の剣”って言われてんだよオラァ!」
キールが武器を振るうと、周囲にかまいたちが起こる。
「んにゃっぴ…」
どうやらファルコンの巻き添えになったらしく、部下のアーマー兵の首に外れた一撃が入り、衝撃で頚椎の一部が吹き飛ばされた。
「へぇ〜、そりゃ味方も敵も区別ができないんだな。大したことねえな…!」
血を流しながらも煽るトリスタン。キールをあざ笑うと、キールは明らかに取り乱した顔になった。
「雑魚はみんな死ぬ。こいつらも、てめえもな!!ほら、死ね!イリシアは俺のもんだァァ!!」
留めとばかりに一撃がトリスタンを襲う。それをトリスタンは、素早く弾き飛ばした。
「んぴっ… ん… あれ… グゥォ…!!」
トリスタンはファルコンの軌道を見て、それを弾き返してそのままキールを狙った。それも魔力を込めながら。
兜を被っていなかったキールの頭は見事にハート型に割れ、そのまま脳漿と大量の血を吹きながら崩れ落ちていった。
オォォォォ…!!!!!
周囲の兵たちが崩れ落ちる。残党狩りとばかりにトリスタンは周囲にいた敵をあらかた屠ると、
「キールは死んだ!!もう敵はここにはいない!!!」と大声で叫んだ。
そして、そのまま梯子を降りると、凄い勢いで丘を降りていった。
この日、イリシア勢はキールの屋敷とその周辺施設を陥落させ、
次の日にはニルスの領土にも侵攻しニルス一族を捕虜にした。
バルゲル公爵はハーグ城周辺以外を全て取られ孤立、イリシアは「女王」として正当なマクドネルの後継者を主張し、
王国、王子派につぐ第三の勢力として領地と軍事力を持つに至った。
しかし、トリスタンはその後、姿を現さなかった。 _
/ \―。
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...―/ _) < ちんちん シュッ!シュッ!シュッ!
ノ:::へ_ __ / \_____________
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|○/ 。 /::::::::: (:::::::::::::)
|::::人__人:::::○ ヽ/
ヽ __ \ /
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\lヽ::::ノ丿 /
しw/ノ___-イ 駄編集長さん、ちぃ〜す!
こんな過疎スレを荒らさなきゃいけないとか大変っすね
そんなに有料コミュに人が集まらないのが悔しいんすか?www BookBaseの直後にクラファンやって金額未達成だったTEAPOTがオープンしたな
まだプレオープンみたいだけど出来てる書籍は雲泥の差だ
内容はともかく見た目だけは出来上がっている 成功するかは知らんが少なくともブクベよりは色々まともに見えるわ 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
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