「お前を殺せばいいことづくめだ」メイファンはそう言いながら、手を青竜刀に変えた。
「ころすの?」チェンナが声を出した。「よわいものいじめ、かこわるいよ」
「そんなんじゃない、チェンナ」メイファンは教えた。「ただこのお兄ちゃんの首を持ってズーローに会いに行くだけだ」
「キチガイか、てめぇ!」チョウは橙色の『気』を全開に纏い、指の先から火を放った。
メイファンは蚊を叩くように火を消す。そしてすまなさそうに言った。
「わかってくれ」
「わ、わかるかよ!」
「暇なんだ」
そう言うより早く、メイファンの青竜刀がチョウの首を正確に狙って繰り出された。