友達の定子が昨日、死んだ。
付き合っていた彼と遂に結ばれたのだ。
皆が定子のことを羨んだ。

今、生きている人間は、すべて愛し合っことのない屑だ。
つまらなく、何の感動もなく、ただヴァーチャルな愛の経験を与えられ、
味気ない生という名の拷問を受けている。
それを自覚することないように己をコントロールし、日々を浪費している。