同僚の啓太は一週間前、愛するふみえさんに遂に告白した。
「好きだ!」と叫んで胸に突撃した啓太は、ふみえさんが持っていた護身用のハンマーで頭を殴られ、
病院に運ばれることもなく会社で放置され、死んだ。

俺はあんなことになるのはゴメンだ、貴彦はそう思うと慎重にならざるを得なかった。
殺されるのが嫌なんじゃない、彼女に嫌われるのが怖いのだ。