0070創る名無しに見る名無し
2019/01/15(火) 19:01:36.95ID:+KBZoJKgオッカ公爵は、それを見上げて言います。
「見よ、あれが魔神様だ!」
巨像の足元からは黒いもやが吹き出し、その中から無数の魔物たちが飛び立って行きます。
あれが悪魔を生み出しているのだと知ったクローテルは、かがやく剣を振るって魔物を切りふせ、
魔神像に向かって突撃しました。
その前に公爵が立ちはだかります。
「貴様ごときに魔神様をきずつけさせるわけには行かぬ!
下がれ、下郎め!」
オッカ公爵はやみをまとって黒い剣とよろいを身に着けました。
そして大きな体にふさわしい大きな剣で、地面をなぎ払います。
クローテルは剣をとんでよけ、あっと言う間に公爵に近づいて、かがやく剣を叩きつけました。
しかし、剣は黒いよろいに弾かれてしまいます。
「フハハハハ、バカめ!!
どんなに力を持っていようが、やみの力に敵う物か!!
死ね、死ね、死ねぇい!!」
公爵は剣を振り回して、クローテルを切り刻もうとします。
クローテルは公爵の攻撃をよけながら、弱点を探していました。