化け猫の話を聞いたニャンダコーレは驚く。

 「コレ、ナハトガーブだと!?
  その手下が、コレ生き残っていたのか!?」

 「そうだぎゃ。
  儂も驚(おでれ)ぇたでゃーよ」

 「それは、コレ、どんな奴なのだ?」

 「見た目(み)ゃあ、人間でゃーよ。
  ニャんでも、獣きゃー人間にニャったっちゅうぎゃ……。
  儂も人間にニャれーきゃのー?」

 「コレ、真面な手段では無いぞ」

 「そうきゃにゃぁ……。
  はぁ、そっきゃぁ……」

 「お主も、コレ、ナハトガーブの手下の配下になるのか?」

 「ニャー、儂ゃー日和見だぎゃー。
  人間と戦(たたきゃ)う気ゃーニャーきゃーの」

 「コレ、賢明である」

ニャンダコーレは化け猫と別れて、再び市街を彷徨いた。

 (獣から、コレ、人間に……?
  コレ、ナハトガーブの配下に、その様な物は居なかった筈……。
  ニャー、コレ、何者かの手により、コレ、人化したと見るべきであろうな……。
  コレ、やはり反逆同盟が絡んでいるか……)