0422創る名無しに見る名無し
2019/05/10(金) 18:39:35.22ID:0FnPa1Gnだが、どう愛していると聞かれても、それは中々答え難い。
「……お前が居ないと、私は退屈だ」
「それが愛?」
「私は愛を尋ねて回った。
そうして得た情報を総合すると、やはり私は、お前の事を愛しているのだと思う」
「どの位?」
「どの位だと……!?」
サティの問にバニェスは真剣に考え込んだ。
「そ、そうだな……。
私は、やはり我が身が可愛いと思う。
しかし、お前は……。
ウーム、我が身より可愛いかと言うと、それは判らん。
しかし、しかし、そこらの有象無象共よりは確実に……」
「そう……」
少し残念そうな声の彼女に、バニェスは慌てる。
「な、何なのだ!?
何が不満なのだ!
私が1番ならば、お前は2番だ。
……多分、恐らくな?
この大伯爵にとって、我が身に次いで大事だと言うのだぞ!」