0416創る名無しに見る名無し
2019/05/08(水) 18:38:03.65ID:vOey7H8J「初心だな。
良い、良い。
幼子を見守る心境であるよ」
「初心とは何だ?
私が幼子だと?」
「初心とは物事を知らぬ様だ。
初めて愛を知るのだから、それは当然の事。
何等、恥じる事は無い」
「別に恥じてはいないが……」
困惑するバニェスに、バーティは告げた。
「とにかく『一緒に居たい』と思う気持ちが大事だ。
一緒に居て、楽しいだとか、嬉しいだとか、喜ばしいだとか、そう言う気持ちになるか?」
「ウーム……。
少なくとも不快では無いかな……」
バーティはバニェスを凝(じっ)と観察している。
それに気付いたバニェスは、不快感を声に表して言った。
「何なのだ?」
「いや、そなたは本当にサティとの子が欲しいのかと思ってな……」
彼女の疑問が、バニェスは解らない。
「何故、そう思うのだ?」