0262創る名無しに見る名無し
2019/03/18(月) 19:11:28.36ID:nZDF9voD「新しい……?
歴史上、最も新しい魔法は共通魔法だ。
お前は悪魔なのか?」
「違う。
私は一般的な『新人類<シーヒャント>』……の中でも、劣った能力の者。
他の多くの新人類と同じく、肉の体を持ち、悪魔としての自覚は無い存在」
淡々と答えるワーロックが不気味で、ヴァールハイトは混乱する。
「それでも、お前が徒者で無い事は判る。
新しい魔法使いとは何なのだ?
お前の様な存在が、未だ地上には居ると言うのか?」
「分からない。
もしかしたら、居るかも知れない。
唯一大陸に暮らす2億以上の人間の中に、私の様な存在が居ないとは限らない」
余りにワーロックが正直に答えるので、彼は自分の魔法が効いているのかと少し期待した。
「……私の魔法が効いているのか?」
「私の魔法は効いている」
その返答で絶対に効いていないと、ヴァールハイトは確信させられる。
だが、ワーロックの様子が奇怪しいのは事実だ。
ヴァールハイトは改めて質問した。
「お前は何を企んでいる?」