0162創る名無しに見る名無し
2019/02/12(火) 18:35:36.81ID:SSt0q3lj「主の力になりたいと思っているのは、私も同じだよ。
フテラとテリアの事は残念だったけど、私の力が必要になったら、何時でも呼んでくれ」
ラントロックは小瓶を受け取りつつ、この場に残る彼女が心配で言った。
「ネーラさんこそ大丈夫なのかい?
もし、ここにマトラが現れたら……」
「私には水鏡の魔法があるから大丈夫。
海でも川でも、どこにでも逃げられる」
遣り取りを傍で聞いていたウィローは眉を顰める。
「私が大丈夫じゃないんだけどね……」
リベラは申し訳無さそうに、彼女に言う。
「ウィローさんも私達と一緒に行きませんか?」
「ヘッ、冗談だよ。
若い子には付いて行けないさ。
私も旧い魔法使いの一人、自分の事は自分で何とかするさね」
ウィローは苦笑いして断った。
こうして一行は再び反逆同盟と戦う決意を新たにする。
人の姿を失って逃走してしまったフテラとテリアも探しながら……。