【なりきりリレー小説】ローファンタジー世界で冒険!4
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有り得ないけどどこかにあるかもしれないもう一つの地球――
これは、科学と魔法の混在する不思議な世界で紡がれる、脚本無き冒険活劇。
可能性は無限大! 主人公は君自身!
物語の世界を駆け抜け、誰も見た事のない伝説を紡ごう!
詳しくはこちら
いやはての書庫〜ローファンタジー世界で冒険!まとめwiki
http://www48.atwiki.jp/lowfantasy/pages/1.html
避難所
時空の狭間―多元円環世界掲示板―
http://www1.atchs.jp/lightfantasy/ 先頭にいたピロウちゃんの片足が爆散!!
周囲に肉片が散らばり、ピロウちゃんは泣け叫んでいる そこへM4シャーマンに乗った、艦娘・電があらわれ
あろうことか砲塔上の機関銃をふなのりやくろのりたちに連射
たのしいパーティが地獄絵図に一転してしまいました。
電「私利私欲のために、船を沈めたホモ・スカトロ・コスプレ野郎どもは地獄に落ちやがれです・・・っ!!」 チャイクロと〜一緒におさな〜いここ〜ろは〜旅にでる〜、なにかをさがして〜 >「だがそれでもやるしかない、いこう」
「いいぜ!そのこころいきっ。しびれるぜぃ‼」
くるっと回ってスタッと現れた。
イケメンの名は「イーゼ」
「おまえら、俺様のもの‼」
フォルテの髪をくしゃっとさわり
壁をドンとドンと両手で壁ドンして
両足もドンとして壁にくっつく。
だが意味はないのだ。
「そうだよ‼意味はねぇ‼」
どかーん‼
とつぜん万歳をして吹っ飛ぶイーゼ。
(静止画になって画面の右下につづくと書かる)
 
安心してくださいっ。
来週も続くのだ!
【よろしくお願いいたします】 星霊教団本部に向かい、其処には場所が場所であるためアマテラスが座っていた。
>「いいからちょっと立ってもらっていい?」
>「?」
そうすると書かれていた通りに下り階段が出現する。
「間違っていなかったようだな」
二人の親子のやり取りを見ながら、本当の親子はこのようなやり取りをするのだなと
少し羨ましいと思える。
それを見ていた静葉も
「主様…」
「やはり人の親にはなれんな、僕はつくづくそう思う」
孤児院の子供達の世話と人を育てるというのはやはり違うのだろうか
そんな事を考えながら地下迷宮の入り口に入っていった。
入ると地雷原という立て札が立てられていた。
最初からトラップとは
「ならば飛んで進むしかあるまい」
馬鹿正直に歩く必要は無いそう思った時
突然一人の男が現れる。
「何処から現れた?」
敵か味方か、それを問おうとした時突然M4シャーマンがやってくる。
地雷原に突っ込んでくるその戦車に乗っている少女を見て淫夢君は飛び出す。
「!?どこへいくんだ!」
突っ込んできた戦車は地雷原が続々と爆発する中、機関銃を撃つ少女の顔に張り付いて
無理矢理見えなくして戦車から拍子に落とす。
その瞬間、地雷の一つに引っ掛かり爆発炎上しM4シャーマンが吹っ飛び地下迷宮の入り口を塞ぐように詰まってしまう。
エスペラントは急いで淫夢君を探す為に飛び出すとそこに倒れた少女と淫夢君が居た。 「大丈夫か!?」
淫夢君は何とか起き上がる所を確認すると怪我は無いらしい。
少女も同じように大丈夫に見えるが
「余り無茶をしては駄目だ。しかし…」
地上への入り口が塞がれてしまい戻る事は難しい。
やろうと思えば可能だろうが
「退路は無い、か。どの道進むしかない」
戦車が暴れまわり、地雷の殆どが発動して吹き飛んだようだ。
「良く分からないが幸いにも安全に進める様になったらしい」
突然現れた謎の男に関して視線を向けると
「貴様誰だ?枢要罪”アスタロト”の刺客か?」
場合によってはこの場で刃を交えるのも致し方なし
そのような考えで相手の素性を問う。 >「貴様誰だ?枢要罪”アスタロト”の刺客か?」
「アスタロトの刺客?…なんだそりゃ〜。
俺様の名前はイーゼだゼッ。ただのさすらい人…。
いや、今は秘密の隊の隊長とでもいっておこぉ」
ちょっとまえ、いきものがかりをきめるような
かるいのりでアマテラスに任命された。
隊員もまだいない秘密の隊。
今や戦車の地響きは遠く、耳朶を微かに擽るのみであった。
じょじょにダンジョンは静寂に包まれていき
まるで先程の慌ただしさが、幻のように感じられた。
突如、ひるがえるはマント。
同時に広がるは香水の甘いかおり。
「お前ら、エスペラントにアサキムだな?
話は適当にアマテラスから聞いているゾ」
イーゼは企みを含んだ微笑みを浮かべていた。
「なぁ、おまえら、俺様の部下にならねぇか?
おまえらがとんでもなく腕が立つってことは知っている。
もちろん、yesの答えに期待はしていねぇ。
なぜならだ。裏切られたとき、希望は絶望に変わるからだ。
要するによぉ、何事にも一喜一憂しねぇ。それが俺様の生き方ってわけだが」
「なぁ、アサキムくんヨォ!」
フォルテの頭を子犬の頭を撫でるかのようにくしゃっくしゃとするイーゼ。
名前も間違い、失礼極まりない行動だ。 踏み入れた地下ダンジョンは、まさに混沌の危険地帯。
一面に広がる地雷原を、どこからともなく現れた戦車が暴れまわる。
>「良く分からないが幸いにも安全に進める様になったらしい」
「お、おう」
息つく暇もなく謎の男が現れ、語尾がよく分からない台詞を言いながら壁ドン×4。
これでは少女漫画ヒーローというよりス○イダーマンである。
>「おまえら、俺様のもの‼」
こちらが唖然としている間にギャグ漫画的演出で吹っ飛ぶ男に対し
エスさんはそのノリに飲まれず飽くまでも冷静に問いかける。
>「貴様誰だ?枢要罪”アスタロト”の刺客か?」
>「アスタロトの刺客?…なんだそりゃ〜。
俺様の名前はイーゼだゼッ。ただのさすらい人…。
いや、今は秘密の隊の隊長とでもいっておこぉ」
「アスタロトって”憂鬱”だよね……。この人どっちかというと憂鬱とは正反対の気がする……」
>「お前ら、エスペラントにアサキムだな?
話は適当にアマテラスから聞いているゾ」
「母さんの知り合いなの?」
その時スマホの着信音が鳴った。こんな時だが重要連絡かもしれないので開けてみる。
【最近任命した秘密の隊の隊長を助っ人に送り込んどいたからよろしく テイル】
「ここでも電波通じるのか……」
突っ込むべきところは他にある気がするがまあいいだろう。
>「なぁ、アサキムくんヨォ!」
「オレはフォルテ! アサキムは導師っぽい人!」
今はちょっと姿が見えないがまあアサキム導師のことだ、その辺にいるだろう。
気を取り直して先に進む事にする。
「気を付けて、もう何が起こるか分からない……」
そう言い終わらないうちに\まもの の むれ が あらわれた!/
(-_-) (-_-) (-_-)ウツダシノウ
↑こんな感じの顔の丸いやつが行く手を阻む。 (創発板は使える環境依存文字が少ない板なので、!!などは個別に打ち込んだ方が良いです) ))「なぁ、アサキムくんヨォ!」
なんとなくついて行った先には無駄に馴れ馴れしい青年が近づく
…「誰だお前、アマテラスの側近?あいつに側近を雇う人望なんてあったのか」
アサキムはあくまでも個人的に手伝っているのみ
馴れ馴れしくされるほど仲がいいわけでもない
「それ以上馴れ馴れしくするな、面倒だしな」
そういうと、先に進む…
ただでさえめんどくさい依頼
早く帰りたい思いもあるのだ >「オレはフォルテ! アサキムは導師っぽい人!」
「たぁ〜。人違いかよぉ。
でもさ、導師みたいなヤツなんてどこにも…」
>「誰だお前、アマテラスの側近?あいつに側近を雇う人望なんてあったのか」
(いた〜!)
>「それ以上馴れ馴れしくするな、面倒だしな」
「あんたさ〜、ぜったい君が代は歌わないタイプだろ…」
苦笑しているイーゼ。
アサキムの態度にたいしては
いかしかたが、いたしたかが…
いたしかたがない(言えたっ!)
といった感じ。
(まぁ俺様たちは、ここに遊びに来てるわけでもねぇわけだが…)
イーゼはダンジョンの奥を凝視し目の色を変えていた。
異形の気配を感じたのだ。
>「気を付けて、もう何が起こるか分からない……」
「ほぉら、来たぜぇ…」
(-_-) (-_-) (-_-)ウツダシノウ
「…」
(思てたんとちゃう!)
気をとりなおし、イーゼは剣を…
かまえない。
逆に両手を広げて慈しみのほほえみを浮かべていた。
「おまえら、俺様の部下、、いや、奴隷になっちゃえぇよぉーっ!」
イーゼはキラキラと輝いていた。
>216御指摘、ありがとうございます。 ここで>>194の設定がいきてくる
アサ・キムは強姦が目的だったのだ >「おまえら、俺様の部下、、いや、奴隷になっちゃえぇよぉーっ!」
おや?(-_-)の様子が…… キラリーン!(←効果音)
おめでとう! (-_-)は(・∀・)に進化した!
「な、なんだってー!?」
「アスタロトの影響を受けた単なるザコモンスターだったのね。
それにしてもアスタロトの精神汚染を解くなんて……あなた一体……。
枢要罪アスタロトは恐ろしい幻覚攻撃で自らの領域に足を踏み入れし者を絶望に引きずりこむと言われているの」
 と、ピロウちゃんが解説。
「ん、所詮幻覚でしょ。分かってればへーきへーき」
そう言いながら進んでいくと、いつの間にか周囲に誰もいなくなっていた。
「あれ? みんなどこ!?」
気が付けばそこは昼休みの教室――少年少女達が楽しげに語らいながら弁当を食べている。
オレはというと、何故か一人で座っていた。というか半径1メートル以内に人がいない。
(げぇっ!? これって俗に言うボッチ飯ってやつじゃん!
やばい!このままだと「アイツは友達いない」というレッテルを貼られるパターンだよね!
とにかくどこかに仲間に入れて貰わないと! 誰か適当な奴に話しかけて……。
いや、手近な周囲に人がいない! つーかこころなしか遠巻きに避けられている気がする!)
「……ウツダシノウ」
おもむろに教室の窓を開けて縁に立つ! >>220
●と、ピロウちゃんが解説。
ここ文字化け >「アスタロトの刺客?…なんだそりゃ〜。
俺様の名前はイーゼだゼッ。ただのさすらい人…。
いや、今は秘密の隊の隊長とでもいっておこぉ」
>「お前ら、エスペラントにアサキムだな?
話は適当にアマテラスから聞いているゾ」
自称秘密の隊の隊長を名乗り、イーゼという名の男は
自分とアサキムの名を知っているが
顔やらは認識しているのはとても怪しくフォルテをアサキムと間違えている有様である。
その男は自分の部下にならないか、勧誘をしているが期待はしていないらしい
一喜一憂しない主義だとか。
「良いだろう、但し条件次第ではなる事自体は構わない。
世界守護者委員会は余り表には出ることを良しとしないし僕はこの世界に置いて名誉も地位も要らない。
この世界に置いて目的や目標がスムーズに達成できると判断できればの話だがな」
意外にもなる事自体には特に構わないと言うが、エスペラント自身はあくまでこの世界での
自分の行動を楽にするツールに過ぎないという認識しかない。
つまりはイーゼを完全に信用しているわけでは無いのでその時点ではいざという時のスケープゴートとして
地位や名誉は要らないし喜んでくれてやるがそういう部分では使い勝手の良いと判断し利用させてもらおう
いざという時に責任を取らせる口実として利用するということで部下になるつもりらしい。
「それと貴様、アサキムに殺されても知らんぞ」
イーゼに対して間違えている相手が相手なので、それだけを言った矢先
なにやらまた変なのが現れたようだ。 >「おまえら、俺様の部下、、いや、奴隷になっちゃえぇよぉーっ!」
だがイーゼは現れた者達を受け入れスカウトした瞬間
様子が変わり精神汚染から解放したようだ
>「な、なんだってー!?」
>「アスタロトの影響を受けた単なるザコモンスターだったのね。
それにしてもアスタロトの精神汚染を解くなんて……あなた一体……。
枢要罪アスタロトは恐ろしい幻覚攻撃で自らの領域に足を踏み入れし者を絶望に引きずりこむと言われているの」
>「ん、所詮幻覚でしょ。分かってればへーきへーき」
とフォルテはそう言いつつ突然皆が居なくなったと言い始めて何かをし始める。
それを見て目をハートマークにした助けた少女に追い掛け回されていた淫夢君は
方向を変え、フォルテの方に飛び出すと頭に飛び移り髪の毛を毟るように弄り始める。
「何が起きている―」
そう言い掛けた時、エスペラントは気が付けばとある崩壊寸前の全てが壊され失われていく世界で
剣を握り、災厄の聖女――彼が心から愛するイリューシャが其処に居た。
それは彼にとって一番の絶望を思い出す、愛する者が自らの命を絶つ為愛するすべての者を守るべく
彼自らの手で自らを殺して欲しいと願ったその時を。
「…………」
エスペラントは一言も喋らない、しかし血の涙を流す。
そして剣を振ろうとした時確かに彼だけにその声は聞こえた。
『それを絶対にしてはいけない!例え夢幻でも貴方のその剣は誰かの心を守る為に振るわれるべきもの』
『大切な人を切る為じゃない。悪夢に惑わされないで、僕達が応援している貴方ならば乗り越えられるきっと――』
先ほど聞いた声に導かれるようにピタリと剣が止まり、スッーと消えていく。
そうだ、私は何をしていたのだろう幻覚に惑わされていたもう既に起きてしまった過去ではないか
自嘲する彼を淫夢君はフォルテの髪の毛を弄りながら悲しそうに見つめていた。 >「な、なんだってー!?」
>「アスタロトの影響を受けた単なるザコモン スターだったのね。 それにしてもアスタロトの精神汚染を解くなん て……あなた一体……。 枢要罪アスタロトは恐ろしい幻覚攻撃で自らの 領域に足を踏み入れし者を絶望に引きずりこむ と言われているの」
「……ん〜。これといって何をしたつもりはね ぇんだけど」 ぷぷと笑いをこらえ、流し目で笑うイーゼ。
>「ん、所詮幻覚でしょ。分かってればへーき へーき」
>「何が起きている―」
>「…………」
>「……ウツダシノウ」
「お、おいっ!なにしてんだおまえらーっ!」
目を真ん丸に見開く。
イーゼは飛び降り自殺をしようとしているフォ ルテと、 そしてエスペラントの眼前に、災厄の聖女の姿 を見、 彼らや彼女たちの声を聞いたような気がした。
それは実際に見たのか、それとも優れた演劇が 見せるような共感覚のようなものだったのか 判別が出来ないものでもあったのだが。
「大丈夫かぁ?エスペラントーっ!!」
血涙を流し、自嘲しているエスペラントにイー ゼは問う。 ちょっと笑っているから大丈夫かも。 そんな淡い期待もしつつ、笑っているから逆に 駄目かもとも思う。
「くっ」
いっぽうで、いんむ君がフォルテの頭を撫でな がら そのフォルテはというと、何処かへと飛ぼうと している。
「くっそ〜!こりゃ、マジで幻覚攻撃なのか! ? アサキム。エスペラントのことは頼んだぜ〜! 」
イーゼは体を縮め、今にも飛び降りようとして いるフォルテに飛びついた。
「まわりや自分に過度な期待をするからよ…… その期待が裏切られたとき、ぜんぶが絶望に変 わるんだ。 だからよ。そんな余計な重荷は捨てちまいなフ ォルテ。 おまえはおまえのままでいい。 おまえにはあんな立派な仲間たちがいるじゃね ぇか?」
つるん。
「うわっ。やっべぇ!」 イーゼは右手でフチをつかみ、左手でフォルテ を掴む。 彼が右手を放してしまえば皆、奈落の底へと落 ちてしまうことだろう。
「お、おもい……ぜ!こりゃ子供の重さじゃね ぇ……。 それによ。奈落の底から感じるこのプレッシャ ー、……アスタロトかっ!?」
イーゼの顔に諦念の影がほんのりと浮かぶ。
(まじかよ。これが災厄のちから……。)
ずる。
「おあ、しまったっ!」
(あ〜れ〜)
何処かへ落ちてゆく。 >「良いだろう、但し条件次第ではなる事自体は構わない。 
世界守護者委員会は余り表には出ることを良しとしないし僕はこの世界に置いて名誉も地位も要らない。 
この世界に置いて目的や目標がスムーズに達成できると判断できればの話だがな」 
「ほほう。なるほどぉ。
つまりあんたは……、志を立て、万事の源となす。
そういう人間ということなのだな。
たしかに志なくして始めた物事は、進めば進むほどその弊害を大きくすることだろうぜ。 
大事に望んでは進退をあやまったりしてよ、
権力と私欲の前に屈することになるだろうよ。
……でもよ。狩るものを失ったハンターはその後どうなると思う?」
小首をほんの少しかしげ、エスペラントを見つめるイーゼは
なぜかしら妖艷な男の色気を醸し出していた。
が、次の瞬間、その顔色を変え
「まあいーぜ。兎に角そのボランティア精神、気に入ったっ!
俺様は貴様との出会いに感謝することにしたっ!
ただ働きよろしくだぜぁ!エスペラントくん!」
などと都合よく解釈し、
すたすたと大股で歩きはじめるのであった。
>「それと貴様、アサキムに殺されても知らんぞ」 
「殺される?そりゃ怖ぇなぁ。
そんなときが来ぬぇように
俺様はただただ祈るだけだぜぇ」  【代行失敗…。
>>224と>>225は逆です。
それと文字化けらしき記号が出てますがその場所には特に何もないので気にせずに読んでください】 >>226
いや…文字化けを無くす努力しろよ
お前の知人連中へのメールやら書類とか…わないだけで迷惑しとるというのも理解できんか? >「まわりや自分に過度な期待をするからよ…… その期待が裏切られたとき、ぜんぶが絶望に変 わるんだ。 だからよ。そんな余計な重荷は捨てちまいなフ ォルテ。 おまえはおまえのままでいい。 おまえにはあんな立派な仲間たちがいるじゃね ぇか?」
どこからか声が聞こえてくる。
「……そうだね。
人って手の届かぬ星ばかり夢見て、自分がすでに持っている大事な物には気が付かないものなのかもしれない」
>「うわっ。やっべぇ!」
「あ……れ?」
気が付いたらイーゼに捕まれて崖のようなところにぶら下がっていた。
「ぎゃああああああ!! 何この状況!?」
>「お、おもい……ぜ!こりゃ子供の重さじゃね ぇ……。 それによ。奈落の底から感じるこのプレッシャ ー、……アスタロトかっ!?」
「いやいやいや、そんなに太ってない!
……じゃなくて! ローファンタジアが浮上しない原理って……こういうこと!?」
>「おあ、しまったっ!」
一瞬焦ったがこちとら半分妖精、羽根を出せば……飛べない!?
「あぁあああああああれぇええええええええええ!!」
奈落の底へ堕ちてゆく―― 「ん……ここは……」
次に気が付いたとき、目の前にいたのは一人の老婆。
「やれやれ、怠惰が健在なら同盟を持ちかけようと思ったがそやつらにほだされてすっかり丸くなってからに……」
「怠惰が健在って……逆ですよ逆!
いけすかないイケメンに呪われて怠惰になってたのをこの方たちが平穏に戻してくれたんです!」
ピロウちゃんが早速食って掛かっているその老婆は、どこかで見たことがあるような無いような……。
「あなたが……憂鬱の枢要罪!?」
「いかにも。儂が枢要罪アスタロトじゃ。
放っておいてもいつかは儂のところまで来る思うてこちらから招待させてもらった。
ここを再起動しようなどと考えるのはやめときなされ、お主ら奴に利用されておるだけじゃ」
老婆だったはずの者が、気付けば幼い少女になっている。
「マモンのこと? これもアイツの想定の範囲内だというの?」
「想定の範囲内どころか……。お主らも薄々勘付いておるじゃろう、全てはあやつの掌の上――」
先ほど幼女になったと思ったら、今度は妙齢の貴婦人の姿。
「時を超越した存在……だと!?」
「まあそんなところじゃ、故に儂の予言は絶対――
否、正確には予言ではない、確固たる事実を伝えておるに過ぎぬのだから!」
「じゃあ教えてくれ。オレ達がとるべき最善の行動は?」
「……何もせぬ事じゃ。それがお主らに出来る唯一の抵抗――」
「そうやって不戦勝しようったってそうはいきませんよ! 皆さん騙されちゃ駄目です!」
本ミッションの依頼人であるピロウちゃんは当然と言えば当然だが、迷わず臨戦態勢に入った。 >>229
絶望に変 わるんだ。 だからよ。そんな余計な重荷は捨てちまいなフ ォルテ。 おま
余計なスペース空いてますよ >「じゃあ教えてくれ。オレ達がとるべき最善の行動は?」
>「……何もせぬ事じゃ。それがお主らに出来る唯一の抵抗――」
>「そうやって不戦勝しようったってそうはいきませんよ! 皆さん騙されちゃ駄目です!」
「ああ、そうだぜ!
なんにもしなきゃ、話が先に進まねぇ!
だがね。俺様てきにはマモンに利用されてるって話が少々ひっかかるんだぜ。
そこんとこをよ。詳しく聞かせてもらおうじゃねぇか?」 >「ほほう。なるほどぉ。
つまりあんたは……、志を立て、万事の源となす。
そういう人間ということなのだな。
たしかに志なくして始めた物事は、進めば進むほどその弊害を大きくすることだろうぜ。 
大事に望んでは進退をあやまったりしてよ、
権力と私欲の前に屈することになるだろうよ。
……でもよ。狩るものを失ったハンターはその後どうなると思う?」
「個人としての意見として聞け。
役目が終わる時、本当に争いや戦いが無くなった世界だ我々のような存在が必要ないのならばそれでも構わない。
僕はそれを望んでいる」
イーゼの妖艷な男の色気を醸し出しながら意味深な言葉の意味をエスペラント個人の意見を述べる。
自分達が役目を終えるのは多元宇宙や平行世界ではその他多くの存在や救いを求める存在が居なくなるという事。
他にも自分のような役目を持っている者達はどうかまでは知らないしかしそれは平和であるということで素晴らしいことなのだと言えよう。
「……もっともそんなものはありえないがな」
多元宇宙や平行世界が増えふるいは存在し続ける以上はそんな事はなくならない
そう皮肉を込めたつぶやきと笑みを浮かべた。
そしてエスペラントはイーゼやフォルテが共に崖に落ちていく光景を目撃し
自身もそれに急激に引かれるような感覚に陥る。
抵抗を試みるが、最後には結局エスペラントも奈落の底に落ちるように消えていった。
だが落ちていく最中、何もしなかった訳では無く
無相剣を防御形態に回して上手く着地する。
その際になにやら話し声が聞こえる。
そこに居たのはフォルテとイーゼ、そしてピロウと老婆
その老婆が自らを枢要罪アスタロトと名乗った瞬間
<悪なる右手>を召喚し、禍々しい和弓を持ち弦を引いて数発の黒い矢がアスタロトに迫る。
しかしそれは領域を削るだけで三発が消え、一発はアスタロトの頬を掠る。
「貴様、人の心の傷を抉り出すような真似をしておいて此処に呼び出した理由はそれか?
あんな物を見せて、只で済む…いや生きて帰れると思うな」
姿を変えるアスタロトには殺意のみを向ける。
エスペラントの最も辛く思い出したくない物に触れたのだ、それに触れて生きている者は居ない。
>「いかにも。儂が枢要罪アスタロトじゃ。
放っておいてもいつかは儂のところまで来る思うてこちらから招待させてもらった。
ここを再起動しようなどと考えるのはやめときなされ、お主ら奴に利用されておるだけじゃ」
>「想定の範囲内どころか……。お主らも薄々勘付いておるじゃろう、全てはあやつの掌の上――」
>「まあそんなところじゃ、故に儂の予言は絶対――
否、正確には予言ではない、確固たる事実を伝えておるに過ぎぬのだから!」
>「……何もせぬ事じゃ。それがお主らに出来る唯一の抵抗――」
「ならば貴様はその力を此処に置いて何処かに消え失せろ、掌の上を食い千切る覚悟が無い者に奴を殺すなど出来んわ!!
それすらも手の内ならば誰にも利用させず壊すというのも手だな!!!」 エスペラントはアスタロトの言葉に対して何もしない、その一言に完全に異を唱える。
全てがマモンの手の内だとしてもエスペラントはその執念と意地で食い付く事を決してやめる事は無い
なにもしないのなら起動しなくても接収し、世界守護者委員会の技術班に解析させて技術を応用して反撃の一手とする事も出来るはず。
だがそれも無駄なら壊すだけだろう、マモンに利用されるくらいならそのほうがずっと良い。
それを本気だからこそこの場の誰よりも闘争心と抗う事を辞めない信念を言葉と共に露にし、黒い矢の矢先を天へと向ける。
「無いなら作り出す――それだけだ」
人の心を弄ぶ奴に一矢報いなければ死んでも死に切れないそう思った。 >>234
文末のほとんどが断定
読みづらいです。もう少し変化をつけましょう >「貴様、人の心の傷を抉り出すような真似をしておいて此処に呼び出した理由はそれか?
あんな物を見せて、只で済む…いや生きて帰れると思うな」
「それはすまなんだ、あれが《憂鬱》の枢要罪たる儂の《世界》――悪く思うな。
しかし別に儂が各々に合わせた幻覚を用意して見せたわけではない。
お主ら自身の心の中から行動する気が起きぬような深層心理を引き出すだけのこと――
む? お主、思ったよりやるようじゃな……」
アスタロトはエスさんが放った矢が掠った事を認識し、関心するそぶりを見せる。
>「ああ、そうだぜ!
なんにもしなきゃ、話が先に進まねぇ!
だがね。俺様てきにはマモンに利用されてるって話が少々ひっかかるんだぜ。
そこんとこをよ。詳しく聞かせてもらおうじゃねぇか?」
「そういえばそうじゃの、他の者達はともかくお主は”この時間軸”で初めて現れた要素……
訳が分からぬのも無理はない」
空間に改変前の時間軸での出来事が順を追って映し出される。
エヴァンジェルでミヒャエル、バニブルでヴェルザンディを倒すも後にマモンに再生怪人として利用されたこと。
フェネクスの星誕祭で奴がぶちかました、オレ達をも演出に利用した全世界への宣戦布告。
完全管理都市インペリアでの、マモンに存在を歪められた少女を解放するための悲しき戦い。
でも、ピロウちゃんの言う事が本当なら、バアルペオルはもうマモンの手の内ではないはずだ。
「ピロウちゃん……信じていいんだよね?」
オレのその言葉に、ピロウちゃんは力強く頷いた。
開戦の合図を告げるように、エスさんが漆黒の矢を天に向かって放つ。
雨のようにアスタロトに降り注ぐ――かと思われたが、直前で突然失速して落下。
「あ……れ……?」
楽器を構えようとするが、何故か腕が上がらない。
それどころか手足が鉛のように重くなってその場に座り込む。
さっき崖から落ちてきた時に感じた異常な重力と同じだ。
「我がの能力の一つ――《絶望の重錘》。
あらゆる物は地に堕ち常人であれば指一本動かせぬ行動不能。これを破れるかえ?」
不敵な笑みを浮かべるアスタロト。これが彼女の主な戦法か。
そしておそらくローファンタジアの浮上を妨げている力の正体だ。
問答無用で行動不能――見た目こそ地味だが普通に考えて目茶目茶チートな能力である。しかし先ほど《憂鬱》の幻覚にかからなかったイーゼならもしかして……微かな期待を込めてイーゼの方に視線を向けてみた。 >>237
>「貴様、人の心の傷を抉り出すような真似をしておいて此処に呼び出した理由はそれか?
あんな物を見せて、只で済む…いや生きて帰れると思うな」
あなたの文章にそのままお返しします >「それはすまなんだ、あれが《憂鬱》の枢要罪たる儂の《世界》――悪く思うな。
しかし別に儂が各々に合わせた幻覚を用意して見せたわけではない。
お主ら自身の心の中から行動する気が起きぬような深層心理を引き出すだけのこと――
む? お主、思ったよりやるようじゃな……」
「ならば逆効果だった、アレだけは尚更繰り返されてはならない…
それが今繰り返されようとしているのなら僕は全ての力を持って止めるために動く!
舐めるな貴様―!」
イーゼがマモンに関しての話に引っ掛かりアスタロトが説明の絵を見せ
>「ピロウちゃん……信じていいんだよね?」
フォルテの言葉にピロウが頷く。
そんな最中にエスペラントは確かにそれは辛く苦しく逃げ出したくなった。
しかしその悲劇はもう起こしてはならない例え他者であろうと
それが今バアル・ペオルをもう一度利用されているが故にその心の傷が彼を奮起させ
アスタロトの圧倒的強者と言える言葉に対して怒りを表す。
そんな時に突然、放たれた矢は地に落ち
>「あ……れ……?」
フォルテ達にも動きがおかしくなり、突然動かなくなる。
それはエスペラントも同じくその身体は重くなり
禍々しい和弓の構えも解けて地に片膝が付いてしまい動けなくなる。
>「我がの能力の一つ――《絶望の重錘》。
あらゆる物は地に堕ち常人であれば指一本動かせぬ行動不能。これを破れるかえ?」
「く―――そ――!」
まったく体の自由が効かない、やはり相手はアインソフオウルであり枢要罪の一人。
憂鬱の枢要罪アスタロトそう呼ばれる者の真の力の前に手が出せない。
「動いてくれ…動け…!!!」
必死に動かそうとしても言う事を聞かない。
本当に絶望的な状況でありフォルテ達ですらどうにも出来ないものが
アインソフオウルですらないエスペラントには簡単に解決できるわけが無かった。 (倒れるのか此処で僕は……)
何も出来ずもがく事も出来ず虫けらのように消えていくしか無いのか
それで胸中に湧くのは悲しみやバアル=ベオルの心を救うことの出来なかった己の無力さ
マモンに一矢報いることが出来なかった悔しさ。
無念のまま此処で朽ちる、運命だったとそう思うことに
出来なかった。
無力感と絶望が支配せず膨れ上がるのはドス黒い感情。
目の前のアスタロトを殺したいという殺意とこのような事を平然と出来る
神と相応しき力を持ちながら他者を虫けらのように扱う究極のエゴイストに対する怒りと憎悪。
それは感情の渦は決して止まらなかった。
(こいつを…)
ドクン、とまるで眼帯の内側から胎動のような鼓動が彼には聞こえ始めていた
しかし彼は気づいていない。
ドクン、ドクンと鼓動を強く彼の中でなり響かせる度にエスペラントは
アインソフオウルへの殺意と憎悪そして怒りが今の彼の中を占めて行く
最早自分ですら止められないくらいに。
(こいつ等を!!!)
殺 さ な く て は
完全に己の中で殺意と憎悪そして怒りがピークを振り切れた時
視点も感覚も何もかも全てをソレに染め上げた―――
その瞬間、<悪なる右手>から茨が右手に絡みつき完全に固着する。
「ウォォォォォォォォォォォ!!!!」
獣の方向と共に起き上がり始め、禍々しい和弓は無命剣フツノミタマへと変わるが
しかし全身を異常なまでの威圧感と殺意を現したオーラを身に纏い、目は憎悪と怒りに完全に染まっている
「ウガァァァァァァ!!!」
その動きは明らかにただ力任せであるがその赤い剣圧と剣風は長い範囲の天井を破壊しながら
悪なる右手と同じであるが伏契の核や素材を元にして強化されたその武器により
アスタロトの領域を紙の様に引き裂きながら恐ろしいスピードでその一撃を振り下ろすその姿は
正しく狂戦士と言ってもよかった。 「いらっしゃいませ」
カミキリ虫型怪人のコンビニ店員が挨拶してきた。あの店員の複眼が気になる >「……もっともそんなものはありえないがな」
「へぇ〜。なるほどなぁ。
それはまるで、かなわぬ恋みたいなもんだなあ。
つまりはそういうことだろ?
…だって私、あの人を追いかけてる私が好きなんだもん。みたいなよ〜」
イーゼはキラキラしていた。
ほがらかな顔で。
戦い続ける男の純情を
恋と見立てたのだ。
>「そういえばそうじゃの、他の者達はともかくお主は”この時間軸”で初めて現れた要素……
訳が分からぬのも無理はない」
続いて、走馬灯のように映し出される物語。
世界の記憶。
>「ピロウちゃん……信じていいんだよね?」
少なからず、フォルテとピロウの間には
信頼関係があるらしい。
>「我がの能力の一つ――《絶望の重錘》。
あらゆる物は地に堕ち常人であれば指一本動かせぬ行動不能。これを破れるかえ?」
イーゼはアスタロトの言葉に身構える。
それは確かに場の空気を変え、領域を支配してゆくのがわかった。
>「動いてくれ…動け…!!!」
>「ウガァァァァァァ!!!」
咆哮するエスペラント。
さすがに拮抗するまでとはいかないが
なんと彼の剣が、アスタロトの世界を破壊してゆく。
「わわわ!天井に…、領域に亀裂が!でかしたぜエスペラントぉ!
あとは俺様得意の壁ドンでこの領域を破壊する!」
イーゼは壁に向かい疾駆。
彼はフォルテの予想通り、
アスタロトの術式に嵌まるような
重い過去などなかったのだ。
(もしかしたら本人はヘビーな過去とは認識していない過去はあるのかも)
「一途上等!愛死天流!」
亀裂の入った壁に両手で思いっきりドンする! カミキリ虫型怪人の店員は女性だ。近所では後ろ羽が色っぽいと有名だ カミキリ虫型怪人の良江さん(21)は、常連客からお尻をよくさわられる そのたびに恥ずかしげに前胸と中胸をこすり合わせギチギチと威嚇音をだす
それが人気だ 良江さんはお客さんのエスペラントが、いつも気門をねっとりとした見ていることに気がついた 他にも会計時、アスタロトが不自然に手を接触させてくるのにも困っていた。
アサ・キムにいたっては帰宅する時、つけてきたことがあり警察に通報したことがある。 (URLのnetの部分をscに変えることで、スレの確認だけなら可能です) 「お客さん、困ります!」
良江さんの悲鳴が店内にひびく。
エスペラントが倒れた振りをして良江さんの胸をまさぐろうとしたのだ エスペラントの響きにはっと気づく!
これこれ、やめなさい!紳士的な振る舞い!
江戸しぐさでもゆるされないことよ >「ウォォォォォォォォォォォ!!!!」
>「ウガァァァァァァ!!!」
エスさんはまさしく狂戦士とも言うべき形相でアスタロトの世界を破った。
まずい、永久闘争存在化しかけている――!? 少なからぬ危惧を覚える。
とはいえ、こうならなければ絶体絶命の状況だったのも事実だ。
「そう来たか――かくなる上は、『遍在する神《ユビキタス》』――」
様々な姿をした無数のアスタロトが現れる。
その一人一人が無数にある未来の可能性の一つ、だろうか。
その無数のアスタロトが狂戦士と化したエスさんを迎え撃ち、激しい戦いが繰り広げられる。
>「わわわ!天井に…、領域に亀裂が!でかしたぜエスペラントぉ!
あとは俺様得意の壁ドンでこの領域を破壊する!」
イーゼは飽くまでも純粋に壁を破壊するつもりだったのであろうが、壁ドンされたところには偶然アスタロトの一人がいた。
しかも、幸か不幸か美少女バージョンのアスタルテであった。
壁ドンされたアスタロトは暫しイーゼを見つめる。
「まさか……胸キュンしちゃった!?」
胸キュンかどうかはともかく、彼女は他のアスタロトとは違う様相を見せる。
「……。わたしは”時読みの巫女”イシュタル。お願い、アスタロトを止めて……」
「イシュタル……まだ残っておったのか! 邪魔をするな!」
アスタロトのうちの一人がイシュタルをにらみつける。
おそらくこのイシュタルは枢要罪化する前の意識の残滓というところだろう。
彼女は自らが枢要罪なった経緯を語り始めた。 「わたしの予言の力の正体は未来の自分と交信する力。
その予言の力をもって天空都市だったころのローファンタジアを導いていました。
その力は年月を重ねるほどに際限なく増していき、ついにはあらゆる存在するかもしれない未来……”可能世界”の自分と交信するまでに至った。
そしてどの道を選んでも最終的には絶望、それを悟ってしまったとき、わたしは憂鬱の枢要罪アスタロトと化した――
でも、わたしのいない未来の中に、もしかしたら希望はあるのかもしれない、だから……」
唐突に体が動くようになる。《絶望の重錘》が解除されたのだ。
「諦めるのは早いぜ……裏技隠しルートがあるかもしれないだろ!?」
歌うは、”可能世界のロンド”。
無限に生まれうる可能世界。どこか裏技隠しルートの存在を感じさせるような歌だ。
「コインが投げられる 現実が生まれる
世界が動き出す 暫し居場所を探す
サイコロが転がる 現実が生まれる
世界が動き出す 軈(やが)て答えを探す」
「黙れ……黙れ黙れ! どうせ絶望に至る未来など最初から断ち切ってやる!」
無数にいたアスタロトがいつの間にか一人になっていて、巨大な鋏を構えていた。
敵が一人になったからといって単純に喜べない。存在の濃度が桁違いだ。
イシュタルが警告を発した。
「気を付けて、相手は一人であって一人ではない、無数のアスタロトの集合体。
そして……あれは"世界”を断ち切る鋏アトロポス――!
やられたら跡形もなく消滅する……というより最初からいなかった事になる!」
手始めとばかりに、前衛にいるエスさんとイーゼさんに巨大な鋏で切りかかってきた! >「そう来たか――かくなる上は、『遍在する神《ユビキタス》』――」
アスタロトはエスペラントの攻撃により、今度は無数の自分を召喚し始めた。
一気に迎撃してくる複数のアスタロトに対して、地面が派手に抉れる斬撃と衝撃波で人数の多くを切り刻み吹き飛ばした。
だが何時もと明らかに様子が違うエスペラントは突然憎悪と怒りに支配されていた感情が無くなったように消えて
元の状態に戻る。
(なんだこれは…)
気が付けば剣を握っており、いつの間にか周囲の地面や壁が激しく抉れている。
自分が何をしていたのかを思い出そうとしていた最中
そしてイーゼが壁ドンとやらをしている光景を目の当たりにする。
>「……。わたしは”時読みの巫女”イシュタル。お願い、アスタロトを止めて……」
>「イシュタル……まだ残っておったのか! 邪魔をするな!」
>「わたしの予言の力の正体は未来の自分と交信する力。
その予言の力をもって天空都市だったころのローファンタジアを導いていました。
その力は年月を重ねるほどに際限なく増していき、ついにはあらゆる存在するかもしれない未来……”可能世界”の自分と交信するまでに至った。
そしてどの道を選んでも最終的には絶望、それを悟ってしまったとき、わたしは憂鬱の枢要罪アスタロトと化した――
でも、わたしのいない未来の中に、もしかしたら希望はあるのかもしれない、だから……」
「まるでパンドラの箱……と言いたい所だ。ならば君が居なくなれば希望は無くなってしまうかも知れない…
そんな物は証明しようが無い、故は人はいや僕は足掻く」
フォルテは諦めるには早いと言う。
その通りであり、エスペラントはイシュタルの話をパンドラの箱のような証明するには誰にも分からない故に
足掻き、前へと進み続ける。 止まることは出来ないのだと、そう思った時
<悪なる右手>はいつの間にか巻き付いていた茨が消えており
そしてある事を思い出す。
>「コインが投げられる 現実が生まれる
世界が動き出す 暫し居場所を探す
サイコロが転がる 現実が生まれる
世界が動き出す 軈(やが)て答えを探す」
>「黙れ……黙れ黙れ! どうせ絶望に至る未来など最初から断ち切ってやる!」
フォルテが可能世界のロンドを謳い始め、アスタロトは一人に戻り巨大な鋏を出現させる。
その力は明らかに普通では無い
>「気を付けて、相手は一人であって一人ではない、無数のアスタロトの集合体。
そして……あれは"世界”を断ち切る鋏アトロポス――!
やられたら跡形もなく消滅する……というより最初からいなかった事になる!」
「なるほど、それは確かに厄介だしかし―僕はそれでも立ち向かう」
イシュタルの警告を聞いても決して怯まず、イーゼと共に差し迫る完全に己という存在を消滅させる攻撃が来るというのに
一切の焦りも無かった、そしてその一撃はそのまま切り裂いたように見えた。
「絶望に至る未来を変える、いや変 え て み せ る!」
アトロポスは引き裂かなかった、その言葉のように周囲を変幻させるように切り裂かなかった。
エスペラントの周囲には普通では見えないが良く見ると時に透明であり、時に白みになるが色が定まらない力が働き鋏を阻む。
<ローディングライズ!伏契、変幻の力>
<悪なる右手>は同じように時に透明であり、時に白みになるが色が定まらない状態を表示していた。
これは明らかに<悪なる右手>が起こしているのは明白であり、その力の正体は変幻。ただ存在するだけでも周囲の存在に変化を促す性質の力。
なぜそれを彼が使えるのかというのか
思い出して欲しい彼は八乙女山にて変幻のアインソフオウル伏契を倒し、<悪なる右手>のデフォルトである強奪の力の副作用として実を咲かせた。
そして彼は伏契の力である変幻の欠片を手に入れたのである。
だから彼は自らの周囲の存在に変化を促した…それは絶望の未来であっても諦めない事
例えそれが自分の手の届く範囲であろうと、"世界”を断ち切る力に明確に抗うエスペラントの力として阻んだ。
「絶望の未来を変幻(かえ)る力を――使わせてもらうぞ変幻のアインソフむオウル」
いつの間にかフツノミタマから禍々しい和弓に変わり、一つの巨大な矢を放つが分離し
アスタロトは鋏でなぎ払うものの、その内の数本を体に突き刺す事に成功させ
領域を発生させる機能を一時的に強奪し、使えなくすると同時に欠片の収穫が出来る下地を整えた。
「さぁ、反撃の狼煙の始まりだ!!」 良江さんはアスタロトへ向かって言った
「やめて下さい、私のお腹の中にはすでにあの人の子供がいるんです」 >「絶望に至る未来を変える、いや変 え て み せ る!」
>「絶望の未来を変幻(かえ)る力を――使わせてもらうぞ変幻のアインソフむオウル」
>「さぁ、反撃の狼煙の始まりだ!!」
エスペラントの反撃が始まり、
続いてイーゼも剣を抜いた。
エスペラントは未来を変えられると信じている。
フォルテも輝く未来に続く隠しルートがあると信じている。
イシュタルもそうだ。
明るい未来のためには自分が消えても良いと覚悟していた。
敵でさえあるアスタロトでさえも
絶望の未来に至るくらいなら皆に消えろと言った。
キンっ!
硬質な音が鳴り響く。
イーゼの剣とアスタロトの鋏が交差する。
じわじわと押し込められるイーゼの剣。
「くっ、俺様は弱い人間だぜ。エスペラントみてぇに未来を変えてみせるとか断言なんてできやしねぇ。
だがよぉ。たとえ未来に絶望が待っているとしてもよぉ。
今を精一杯やって後悔だけはしたくねぇんだなぁ!」
イーゼに志はない。
それは人生の目的を決めても、
この世界はその通りにゆくような甘い世界ではないからだ。
ゆえにできる限りやったあと、結果に妥協する。
最後にたどり着いた場所が、夢見ていた場所と納得する。
そこが絶望の世界だとしても、積み重ねてきたことの結果ならば後悔はない。
「なあ、終わりにしようぜ。アスタロト。
もうこれ以上、お前が苦しむ必要はねぇんだからよ……」
アスタロトの体に突き刺さった矢が痛々しい。
すでに未来を変える力をエスペラントは持っている。
賢いものならそれを一瞬で悟るはずだ。
「これは仮定の話なんだけどよ。次の瞬間俺様はお前に消滅させらてもかまわねぇんだよ。
それはやるだけのことを俺様はやったからだ。
負けるのは、ただ俺さまの力が弱ぇだけだったってこと。
ようするによ。俺様みてぇな人間もいるってことだぜ。
だから、なんにも気にすんな……」
さみしく笑うイーゼだった。 その戦場をコンビニ店員が走り回る
「お弁当温めますか?」
アスタロトは頷いた イーゼ「トイレ貸して下さい」
店員「こちらでお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」
イーゼ「お持ち帰りで」 >「絶望の未来を変幻(かえ)る力を――使わせてもらうぞ変幻のアインソフオウル」
>「さぁ、反撃の狼煙の始まりだ!!」
「ふんっ、所詮借り物の力で儂に抗おうなどと……な、に……!?」
数本の矢が突き刺さり、アスタロトは明らかに戸惑いを見せた。
そして歌い続けるこちらに視線を向け――
「世界の狭間で僕は 終わらない夢を見ている
数えきれない 不連続の波
躱しながら ただ記憶を巡る」
「貴様かあッ!! ”妖幻”!!」
やっば、バレたか! 物凄い勢いでこちらに切りかかってくるアスタロト。
オレの力は単体ではどうしょうもなく弱い。
が、自分で言うのも難だが味方の力を届かせるフィールドを作る事にかけてはちょっとした腕前だ。
次の瞬間金属音が鳴り響き、イーゼさんの剣がアスタロトの鋏を受け止めていた。
>「くっ、俺様は弱い人間だぜ。エスペラントみてぇに未来を変えてみせるとか断言なんてできやしねぇ。
だがよぉ。たとえ未来に絶望が待っているとしてもよぉ。
今を精一杯やって後悔だけはしたくねぇんだなぁ!」
>「これは仮定の話なんだけどよ。次の瞬間俺様はお前に消滅させらてもかまわねぇんだよ。
それはやるだけのことを俺様はやったからだ。
負けるのは、ただ俺さまの力が弱ぇだけだったってこと。
ようするによ。俺様みてぇな人間もいるってことだぜ。
だから、なんにも気にすんな……」
競り合いながらも次第に押されていく剣。
逃げて! そう叫びたくなるのを堪えて歌い続けた。 「アスタリスクは道を示す 偶然は身を潜める
アスタリスクはただ答える 命題は解決する
アスタリスクは道を示す 必然は身を潜める
アスタリスクはただ哀れむ 存在は否定される」
非情にもイーゼさんは競り負け、無慈悲な刃が彼の存在を断ち切らんとする。
空虚な金属音が響き渡る――
しかしイーゼさんは依然としてそこに立っていた。
床に落ちたのは――アスタロトの鋏の方だった。
――こうなってしまっては致し方が無い。イシュタル……後は頼んだぞ
最後の瞬間、彼女が全てから解放されたような表情をしていたのは気のせいだろうか。
あらゆる可能世界を網羅していたはずの完全性故にほんの僅かな誤差から綻びが広がり存在が崩壊するに至ったのだった。
床に落ちた鋏も間もなく消え、そこにはただ黒い宝珠だけが残った。
「あ、私は……」
消えずにその場に残されたイシュタルは戸惑っていた。
「きっとアスタロトから切り離されたんだね。絶望する程の予言の力はもう無いはずだ」
真っ黒だった周囲の様子が、いつの間にか見えるようになっていた。
宙に浮かぶ巨大な宝石、その下にあるのは操縦席のような何か。
「本当に……なんとお礼を言っていいことか。
思い返してみれば……あの男の干渉を受けてからでした、わたしの予言の力が際限なく増大しはじめたのは。
思い出しました。私のすべきことは――」
イシュタルは先ほどまでが嘘のような確固たる足取りで歩みを進め、操縦席に座る。
「皆さん揺れるので気を付けてください、天空都市浮上します――」
そう言って彼女は勢いよくレバーを引いた。 イーゼはお持ち帰りした袋を落とした
周囲にウンコの臭いが広がる アスタロトは、とっさに鋏ではなくウンコ入お持ち帰り用紙袋を拾うのであった アスタロトはウンコを両手に塗りたくって相手に対峙した。 >「皆さん揺れるので気を付けてください、天空都市浮上します――」
と、イシュタルトが言う。
それにたいして
「んあ〜」
と、イーゼの今にも頓死しそうな声が響き渡るのだけど、
もちろん実際にはそんなことはなくって
でも本人の気分てきには
喜ぶべき心持ちでさえも隠蔽されてしまうような
鬱のような、ねっとりとした気持ちが
もにゃもにゃと襲いかかってきていたのだった。
「俺様は、なにが起きたって後悔はしねぇんだ」
そんなつもりでいるはずだったイーゼ。
でも今のイーゼには、イシュタルトにアスタロトの影をみて
ざわざわした気持ちが芽生えはじめている。
「……アスタロト」
最後にアスタロトは解放されたような顔をしていた。
それが唯一の救いではあるのだけど、消えたということにかわりはないのだ。
「どこいったんだよ?アスタロト」
イーゼの声は悲しみに揺れていた。 >>イーゼの声は悲しみに揺れていた。
それは、せっかくお持ち帰りしたアレをアスタロトが使ってしまったからだ。
イーゼ「お腹すいた」 イーゼ「お腹すいたんじゃぁぁぁぁ」
イーゼたまらず獣身化。全身から体毛が生えてきた。 >「どこいったんだよ?アスタロト」
虚空に消えるかと思われたその問いに答えたのは、イシュタルだった。
「そうですね……この時間軸の視点から言えば消滅した、ということになるでしょうが
帰ったとも言えるかもしれません、それぞれの世界に……」
「そうだね……そうだといいね」
そんなしんみりとした会話をよそに、容赦なく天空都市は浮上。
ついでにどこをどう変形したのか知らないが、立っている床がせりあがったのだろう
もはや管制室と化した星霊教団1Fに戻ってきていた。
母さんがやたら説明的な台詞で驚いている。
「な、なんじゃこりゃあああああ! そうか、憂鬱の枢要罪を倒して天空都市が再起動したのか!
イーゼ、うまくやってくれたようだね」
「あ、やっぱ秘密の隊の隊長って本当だったんだ」
「とりあえず大きな”セカイ”を持つ者を検索してみますね」
イシュタルがコンソールを操作すると、モニターに映し出された世界地図上にいくつか光る点が現れる。 アスタロトがイーゼと競り勝ったように思われたが
イシュタルに任せて消えた。
<憂鬱の力を回収しました>
悪なる右手はアスタロトの憂鬱の欠片を回収した後
全身から大量の血が噴出し、エスペラントは倒れる。
本来であれば彼の力ではないアインソフオウルの力を無理に引き出し使っている
その代償あるいは反動が起こるのは当然。
「一部を使っただけでこれか―」
いや、むしろこの程度なら安い物だろうと呟いて
意識が混濁し、完全に気を失う。
イーゼやフォルテ達の会話などまるで頭に入らず
倒れた彼は天空都市の医療ルームに運ばれることとなる。 >「そうですね……この時間軸の視点から言えば消滅した、ということになるでしょうが
帰ったとも言えるかもしれません、それぞれの世界に……」
>「そうだね……そうだといいね」
それは救いの言葉なのだけど
今のイーゼには届いたのだろうか。
>「な、なんじゃこりゃあああああ! そうか、憂鬱の枢要罪を倒して天空都市が再起動したのか!
イーゼ、うまくやってくれたようだね」
>「あ、やっぱ秘密の隊の隊長って本当だったんだ」
>「とりあえず大きな”セカイ”を持つ者を検索してみますね」
「あ、ああ」
イーゼの魂の入ってない返事。
イシュタルがコンソールを操作すると、モニターに映し出された世界地図上にいくつか光る点が現れる。
「…すまんが、疲れたぜぃ。風にあたりたい」
イーゼはふらふらと歩いて行くと
天空都市の城壁からしばらく遠くを見つめる。
そしてふと下を見ると医療棟が目にとびこんできた。
(そういやエスペラントには苦労をかけているな。
あとで酒でももってってやるか…)
※
「そういや酒ってどこで売ってんだ?つうかエスペラントって酒を飲むのかね。
無難に甘いもんでもいいかな」
イーゼはジャスコ的なところへと歩を進めた。
その時だった。
地震のような衝撃。
「な、なんだよ!?また落ちんのかよ!」
街の人たちは恐怖心で固まっている。
イーゼは都市の異変に街の境界線まで疾駆し驚愕する。
「な、なんだありゃぁ!!?」
天空都市の操作ミスか、はたまた謎の敵との遭遇か? そしてイーゼはマジカル★AK47を撃ちまくるのでした。 フォルテたまらず奇声をあげながら下半身全裸で廊下を走り回る ><憂鬱の力を回収しました>
「やったね! ……ってちょ!?」
突然ぱったりと倒れて医療ルームに運ばれていくエスさんであった。
>「そういや酒ってどこで売ってんだ?つうかエスペラントって酒を飲むのかね。
無難に甘いもんでもいいかな」
「飲むよー、でも今はポ○ションの方がいいんじゃないかな」
等と言いながら、イーゼさんと共にちょっと前までジャ○コだったイ○ンモール的なところに向かう。
イ○ンに入ろうとした矢先、直下型地震のような衝撃。
>「な、なんだよ!?また落ちんのかよ!」
>「な、なんだありゃぁ!!?」
街の縁まで行き、目を凝らしてみる。
空間に断続的に走るノイズ――そこには何も見えないが、確かに”何か”があった。
それもこのローファンタジアに匹敵する程、否、もしかしたらもっと巨大な何か。
呆然としているうちに、巨大なクレーンのようなものが伸びてきて、イ○ンを鷲掴みにして持ち去った!
「ああっ、なんてことを!!」
これは色々な意味で由々しき事態だ。
イ○ンとは地方都市住人のテーマパークであり心のオアシスなのである!
いつの間にかピロウ&リーフのNPCコンビが出てきて解説コントを始める。
「これはもしかしてもしかすると……伝説の都市”ミストロード”……!
滅多に姿を見せない蜃気楼の街のため別名ゆめタ○ンとも呼ばれています!」
「突然のこの暴挙……! これはつまりゆめタ○ンが枢要罪に乗っ取られたということですか!?」
「その可能性はありますね。そしてイ○ンとは元々食品スーパー。
この事から推理するとゆ○タウンを乗っ取った枢要罪は……」
「暴食……ですね!」
「うーん、どこまで間に受けていいんだろう……」
途方に暮れるオレであった。 >「その可能性はありますね。そしてイ○ンとは元々食品スーパー。
この事から推理するとゆ○タウンを乗っ取った枢要罪は……」
>「暴食……ですね!」
>「うーん、どこまで間に受けていいんだろう……」
「いや、暴食の可能性は大だぜ。食品スーパー大人買いの度が過ぎやがる。
とりあえずは警戒体制をとりながら追跡の作戦をたてようぜ。
だがあくまでも戦闘を開始するのは、
エスペラントの回復をまってからだ」
いきなり隊長らしいことをいうイーゼ。
そして会議室。
「また暴食が食料を狙って現れることがあったらその時がチャンスかもな。
それが数時間後か数日後かはわからねぇが、
それまでにエスペラントが回復していてくれたら助かるのだが」
その時だった。
「食料庫の中に、大量の爆弾を隠して、
食料を食べようとしたら
暴食を爆死させればよいのですっ」
白い小さな顔の少女が、
小窓から首だけを出して覗いていた。
ショートヘアーの小さい子だった。
それをみたイーゼは眉根を寄せて
「それは、えげつねぇぜ。
それに爆弾じゃ死なねぇと思うし…
つか、お前だれだ?」
「ずがたかぁいっ!」
少女は目をつりあげながら
フォルテの首筋に果物ナイフを突きつけていた。
「私のゆうことを聞かないものは、殺しますっ!」
突如、カオスと化す会議室だった。 知事は、基本的なキノコスペースの絶対戦略、長期間で不眠不休の内周の水道管経路を計画中だが、普段より苦しい暑さならば半分は金額に合わせ、ルール変更で市街地に万能型スプリンクラーを50年体勢で設置数52,931個所確保で頑張りますと訴えたが、 布団を干していたことを忘れ、気がついた時は雨でダメに 突如乱入してきた少女に果物ナイフを突きつけられる。
「ひぃいいいいい! お助けぇええええええ!!」
>「私のゆうことを聞かないものは、殺しますっ!」
「沸点低すぎィ!」
そこに刑事っぽい格好をした人が乱入してきた。
「事件は会議室で起こっているんだ!」
刑事っぽい人は少女から華麗に果物ナイフを奪い、取り押さえる……
と思いきやその流れで二人は組体操っぽいポーズを決める。
「申し遅れました、こっちの小さいのがローファンタジアの知事、そして私が副知事です」
「この街知事いたんだ!」
巨大企業やカルト宗教が権力を握った近未来ファンタジーにおいて、すっかり影が薄くなった知事や市長が一応存在するのは割とよくある話である。
「知事、爆弾もいいですがここは我々の科学技術で開発した万能型スプリンクラーで
キノコ胞子を散布して食糧庫をキノコまみれにしてやりましょう!」
「なるほど……絶対的なキノコスペースの確保というわけだな!
赤字に白いぶち模様の美味しそうなキノコで充満した食糧庫をこれみよがしに置いておけば
必ずやおびきよせられるに違いない!」
という感じで突如現れた知事&副知事になんとなく場の空気を持っていかれ……
外から狙いやすい位置にキノコで充満した食糧庫を設置して再び襲撃があるのを待つこととなった。
ついでに食糧庫内にはトンスルとかいうお酒も配備。
口には出さないが誰もが思っているであろう、「本当にこんなんでおびきよせられるのか……!?」と!
最近どっかの知事の政治資金私的流用か何かのニュースで持ちきりだったが
どこの世でも知事に権力を集中させると碌な事がないのである。 医療ルームに運び込まれ、念のために精密検査や悪なる右手による観測・データ収集により
更なる詳細を直に調べるべきとの見解に至ったサンジェルマン伯爵や関る者達は此処にやって着ていた。
当のエスペラントは意識の混濁が見られ、依然として意識と無意識の中を彷徨い続ける
その最中に見る夢は、弱者が徹底的に淘汰される弱者必滅を掲げるそんな地獄。
しかしそれは何かの予兆か偶然か…それは突然消えて目が覚める。
「お目覚めのようだねエスペラント君」
目が覚めればサンジェルマン伯爵が第一に声を掛けられたエスペラントは
手を握ったまま眠っていた静葉を見つめた後
「どのくらいまで眠っていた?」
「約一日だね、意識不明だったが脈や心電図には異常は無かったから経過観察してたが」
サンジェルマン伯爵は眠っていた時間について答えた後
「君、体調が何かおかしくないかい?」
「…何も無いと言いたい所だが、傷の治りが余りにも遅い」
「それは<悪なる右手>による身体に負担が掛かっているのとその影響だね
だけどそれだけじゃないだろう?」
「何が言いたい?」
「君はそのせいで暫くは子供を作る事が出来ないだろう。
数百か数千年かはわからないがね、直接君を見た限りはそれほどの負担が掛かっている」
サンジェルマン伯爵はそれだけだと良いがね、と付け加え
「これからも<悪なる右手>による代償により、あらゆる影響が出続けるかもしれん。
はっきり言ってしまえば枢要罪全てを倒すまでに君は生きていられるかは断言できない」
「それでもやるさ」
「君は他の世界なら死なんて関係なく目的を遂げるまで戦わされるがこの世界ではそれは出来ない
死ねば<悪なる右手>を使う限り、それに吸収される以上一つしか命は無いのと同義なのはわかっているのかい?」
「分かっている、だが枢要罪と戦う手段はこれしかないのなら迷うまでも無い」
「君がそのつもりならば仕方あるまい、ならば今は止めない。
しかし近くで行動と観察は常にさせてもらうぞ」
「好きにしろ、制止するつもりは毛頭無い」
サンジェルマンはやれやれとしながらも
エスペラントは暫く身体を横たえたまま静かにしていた。
その一部始終は静葉ももちろん聞いていたが敢えて黙る。 「本来、枢要罪は単体で一国を壊滅させる程の力を持つ。
暴食という言葉の意味を考えれば、策も無く人口密集地に誘き寄せるのは危険な相手はあるまいかな。
アスタロトがローファンタジアを滅ぼさなかったのは、ただ憂鬱という外側に向かい難い属性だったからに過ぎぬぞ」
イシュタルが食糧庫に入ってくると、婆くさい喋りでおびき寄せ大作戦に懸念を示す。
急に彼女の喋り方が変わったのは、敬語の若い女性NPCが三人もいるとキャラ被りする! 口調変えろ! 婆に戻れ!
と、リーフやピロウから足をギュウギュウ踏まれながら圧力をかけられたせいである―――――嘘だが。
「とはいえ、対抗する術がないわけでもない。
この世界にはかつて枢要罪と同格の存在もおったのだ。
遥かな太古に強大な八魔と戦い、共に滅びたと伝えられる守護者たちがのう。
もし彼ら―――八大竜王の力を現世に蘇らせることができれば、今後の戦いも有利に進めることができようて。
竜王の居場所? ネットの無い時代ならいざ知らず、今の世ならいくらでも伝承や文献を集められるはずじゃ」 食料庫にはトッポギ、サムゲダン、キムチ、チゲ鍋、辛ラーメンがいっぱいだ 庭でギターを燃やして、燃えかすを食べた。塀の上から侵入してきた黒い野良猫と目が合ったから、あくる日の晩御飯はカレーにしたのだけど、まだ今日であくる日ではない為、カレーは食べていなかった。喉が渇いていた。知らない男とキスをした。 リーフは何やら勝ち誇った顔だ。
「済みませんね、皆さん。
流れの読めない新人が適当な事を言って。
ほら、作戦の邪魔だからさっさと出てって下さい。
なんだか、お通夜みたいな雰囲気になっちゃったじゃないですか」
イシュタルはピロウに引っ張られ、食料庫から退場させられた。
今後、彼女が熾烈なNPC業界で生き抜いていけるのかは不明である。 「俺は、リーダーのジョン・スミス大佐。通称ハンニバル。奇襲戦法と変装の名人。俺のような天才策略家でなければ、百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん」 >284-289
数日後――エスさんはとっくに目覚めていたが、当然のごとく(?)キノコ作戦では枢要罪がおびきよせられる気配は無い。
「事件は会議室で起こっているんだ!」
という副知事の一声で再び作戦会議がはじまった。
机の上にはよりどりみどりな韓国料理。
庭でギターを燃やして騒いでいる人やら自称天才策略家やら知らない人が約数名混ざっているが深く考えない事にする。
BBA口調に戻ったイシュタルが、八大竜王めぐりによる戦力増強を提案し、リーフに止めらる。
それを見て、やはりアスタロトは消滅したのではなく、彼女の中に統合されたのだろうと思う。
「うん、今後もロリBBA路線でよろしく。
それはそうとオレはイシュタルの言う事は一理あると思うな。八大竜王尋訪アリかも。
このまま暴食と戦うにしてもおびき寄せるのはやめてこっちから乗り込んだ方がいいのかな……」 猫語なんざ存在しない。怒り、寂しい、苦しいの3つ程度。
自然界で声を出すってのは、致命的なんですよ。そこにいるってのを教えることになるからね。
ですから、基本的に動物は鳴かない。感情は尻尾やひげなんかで表現する。
だからいわゆる猫語がどうのってのは嘘。
これ、いなりずし界の常識。 そういえば、半リセットで各章ダイジェストは読むとかえって混乱するものになってしまった 会議室では「ピカチュウゲットだぜ」とか「あっちにヤドランいたよ」とか、
謎の台詞を言いながらスマホを弄る人が続出していた なぜか今まで判然としなかった知事の姿かたちが、霧の晴れるように明らかとなった
どうやら女性のようだ 「枢要罪は滅多なことが無い限り乗り込んでくることはあるまい」
作戦会議の最中にエスペラントは発言する。
「奴等は我々にわざわざ猶予を与えている以上は余程の事が無い限りは動くつもりはないと見るべきだ」
裏を返せば枢要罪はそれほどの余裕があるということであり
此方にはその時間は逆に言えば余り無い
「この際だ、こちら側が有利になるのであればそれは使わない手はあるまい?
故に八大竜王の力は確実に必要だ、枢要罪と戦ったのであれば対策も練られるほどの情報もあるかもしれない」
我々はどこまで行っても不利な状況に変わりなく、情報も足りない
余りにもこの状況はとても不味く、枢要罪との埋められる差は可能な限り埋めない限り
枢要罪を全て倒すなんて事は実質不可能に近い。
「私は出来る事をしないで全滅など御免被るからな、お前たちがしないのなら
私一人でも八大竜王を探す」
このままでは話していても埒が明かず反対多数でも一人で行動するつもりだと
自分の意見を話し、口を閉じる。 そんな中、今春上京してきたばかりの短大生・矢野舞花(やの まいか)がシノギゴロシのアルバイトを始めた。
彼女は全然乗り気ではないようだが、強引に前スレと繋げるための宿命には逆らえなかった。
元々居た矢野統爾は惑星メルキアのウド幕府とやらに赴くことになったため、結局新スレでも舞花が主役を張ることが決まった。 >「私は出来る事をしないで全滅など御免被るからな、お前たちがしないのなら
私一人でも八大竜王を探す」
エスさんは八大竜王の探索に乗り気のようだ。
「そうと決まれば早速場所の絞り込みだ。
解析班、あらゆる検索システムを駆使して八大竜王がいる可能性のある場所の候補をあげて!」
一言で言うとググれということである。
ちなみに解析班というのはリーフ、ピロウちゃん、イシュタルあたりのNPC達のことだ。
「見てください、魅惑の8大パワースポット巡りだってー」
「それは楽しそうですね」
「おお、凄まじいフォースを感じるぞ……!」
いつの間にかイメチェンしていた知事も加わり、優秀な解析班の解析は進む。
「場所は……トキオですね。現在の情勢はっと……シノギゴロシアルバイト募集中!
なんでしょう、これ」
ということで、八大竜王の手がかりを求めてトキオに降り立った。
ローファンタジアから出た瞬間……
「タンクローリーだっ!」
空からタンクローリーが落ちてきた! >「そうと決まれば早速場所の絞り込みだ。
解析班、あらゆる検索システムを駆使して八大竜王がいる可能性のある場所の候補をあげて!」
>「場所は……トキオですね。現在の情勢はっと……シノギゴロシアルバイト募集中!
なんでしょう、これ」
「……」
八大竜王の手掛かりはトキオにあるとのことだがこの世界のトキオについては何もしない。
いや正確にはほぼ同じ可能性は高いが、この世界の世界守護者委員会の拠点や繋がりが存在しているのかさえ不明である。
此処は自分の知っていることが変わっている故にそれが確実にあるとは断言できる保証はなかった
そしてトキオに向けて天空都市は動き始めた。
だが突然タンクローリーが空から落ちてくるが
天空都市の防衛システムに阻まれ届く前に凄まじい爆発をする。
破片が向かってくるもそれもバリヤーで弾いたようだ。
「さすがに防衛システムもしっかりしているな」
そう呟いた後、天空都市はトキオに向けて移動して二日
トキオがある場所に辿り着くが其処には帝都トキオは存在していた。
だが着陸しようと近づくと其処は帝都トキオは無く突然切り取られたような真っ暗な空間に吸い込まれる。
吸い込まれた天空都市の目前には
「帝都トキオを発見。しかし周囲に多数の艦隊と飛行物体が確認されており、現在戦闘の真っ只中と思われます」
「それはどういうことだ!?」
エスペラントはその言葉を聞いて驚いている
帝都キョウトが攻撃を受けているのだしかも見た限りは
「船と飛行物体に関しては細かく見る限りまったく同じ物ではない物があるがこれは……」
まるで何処かの国が連合を組んで襲い掛かるあるいは戦争をしているみたいだと思った。
そしてこの戦いはまるで
「複数の国と戦争をしているのか…?」
艦隊の異なる国旗が建てられているのを見て彼が知る地球という場所であった多くの国と国の戦い、世界大戦というべき物が行われているように見えた。 >「複数の国と戦争をしているのか…?」
「まさか、八大竜王の力を狙って様々な勢力が押し寄せているのか!?」
「……分かりません。
ググったところによるとSMAPA解散の影響で様々な勢力に攻め込まれたのかもしれません」
トキオを守護するグループのうちの表向きの頂点はその名の通りTOKIOだが
SMAPAといえばTOKIOを凌駕する裏ボス的存在、実質最強と言われていたグループである。
ただでさえたくさんのパワースポットを抱えているトキオのこと
最強の守護者が解散してしまったとなれば、こうなるのもあり得ない話ではない。
「なんの、ステルスモード起動、バリア展開……一気に突破するぞ!」
「ぐぎゃあああああああああああ!!」
イシュタルの華麗な操縦により、ローファンタジアは無事に帝都に着陸した。
着陸した一行を、トキオのリーダーが出迎える。
「よく来てくれた。帝が会いたいとおっしゃっているので皇居まで一緒に来てくれ」
案内されるがままに付いていき、行き着いた先はどう見ても雑居ビルだった。
「皇居……?」
戸惑いながらも先導されるままに、雑居ビルの中に入っていく。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています