0440創る名無しに見る名無し
2020/01/11(土) 02:32:05.89ID:eI8s64EH俺のスタイルは余裕だった。図体もでかく、常に優位に立っていると思っている。
仮に本心がそうじゃなくとも、いつも精神的に優位な存在としていると思っている。
その保証のために他人が必要だ。試合でも、敗者がいるから常に安心してきた。
でもそれも不安定に成りつつある。 自分が優位なのに、相手が焦ってくるのが
嬉しい。例えば圧勝している試合。大差がついてもう決着がついてるのに相手が
必死で戦う姿。 僕はいっつも馬鹿にしてたし、その状態を同僚と大喜びして
からかえるのが好きだった。 どこか、頭ののろまな僕がからかえる、そんな
心境。 大差のついたマラソン。 送れて走ってくる奴は馬鹿だ。 ドンビリの
奴を「がんばれー!」って。 『なにが頑張れだ』ずーっと思ってた。 口に出すの
恐い? のろまなバーカ、 ってデブ、ブタによくいってたな。
そんな僕は医学部に行った同級生に『スポーツによる不安障害』といわれる。
優位を確認しないと、生きていけないらしい。 気付いたら、昨日も
20年前の知り合いの家の前にいた。 そのデブがいい快感を与えてくれるんだ。