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スポーツ総合スレ
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0001創る名無しに見る名無し
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2010/08/14(土) 17:28:00ID:95LtTUF3
小説でも絵でもスポーツに関連してればなんでもアリ
雑談もお待ちしてます

前スレ:スポーツをテーマにした小説を書くスレ
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226658606/
0103創る名無しに見る名無し
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2010/11/18(木) 20:40:46ID:I3/QV3fW
そんな事より
あの広島が…ついにFA選手の獲得に乗り出したみたいですよ
0105創る名無しに見る名無し
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2010/11/18(木) 23:57:03ID:I3/QV3fW
横浜の内川と今日交渉だとか

ソフトバンクも手を挙げそうだけど
西武の細川が本命&多村の動向次第みたいだね
0107創る名無しに見る名無し
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2010/11/20(土) 23:04:42ID:ZLUNv90/
いつも野球の話ばっかだけど
Jリーグでは名古屋グランパスが初優勝らしいです
0109創る名無しに見る名無し
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2010/11/21(日) 19:24:01ID:LOHjtNyX
というわけでキックベース部とかどうだろ
まずルールを統一しないといけないが
0110創る名無しに見る名無し
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2010/11/21(日) 21:05:36ID:LOHjtNyX
部活モノじゃなくて、その町全体でキックベース盛んとか…
んで5〜10人でチーム作って地区内のリーグに参加みたいな形でも良いかも
0111創る名無しに見る名無し
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2010/11/21(日) 21:13:57ID:LOHjtNyX
そうだな
町の名前は夢ヶ森(ゆめがもり)町で

…相変わらず若い世代無視だなおい
0112創る名無しに見る名無し
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2010/11/21(日) 23:54:24ID:LOHjtNyX
まあいいや
なんかネタ思いついたら
ちょこちょこ書いておこう
適当に使って下さい
0113創る名無しに見る名無し
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2010/11/22(月) 14:09:13ID:K5n2MHnx
>>110

ここはS県H市夢ヶ森町。
――夢ヶ森商店街
かつては賑わいを見せたこの商店街も
不況や大型ショッピングモールの進出により
過疎化が進みつつあった。
そんな折、町内会長の提案で始まったキックベース大会が思いのほか盛り上がる。
そこで会長は考えた。
このキックベース熱を冷ましてはならないと。
そしてキックベース大会をこの町の名物にしようと。

「ここに、夢ヶ森キックベースリーグ(YKL)の開幕を宣言する!」

0114創る名無しに見る名無し
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2010/11/23(火) 15:04:14ID:iBBj9Z1W
アジア大会で女子サッカー日本代表が優勝しました

女子サッカーって…何かあったっけな
0118創る名無しに見る名無し
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2010/11/28(日) 17:44:33ID:A3vTeWAA
bjリーグのチームがいつの間にか16に増えてる…しかも来年また増えるらしい
島根スサノオマジックって名前がやたら気になるなー…つか島根にチームがあるんだ
0119創る名無しに見る名無し
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2010/11/29(月) 21:08:23ID:DEKzOvpi
なんでも最終的には各都道府県に1チームずつの
計47チームを目指すそうな…>bjリーグ
0121創る名無しに見る名無し
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2010/12/01(水) 23:40:35ID:jsEyM8Ib
内川→ソフトバンク
森本→横浜
に移籍する事が決まったようで

今年のストーブリーグはソフトバンクが優勝かしら
0123創る名無しに見る名無し
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2010/12/04(土) 23:18:07ID:aPAk1nat
>>113
なんか思いついた

☆小林飯店ブラックドラゴンズ
・夢ヶ森商店街にある中華料理店、小林飯店の従業員5名によるチーム。
「チームが試合に勝った翌日は全メニュー半額!」を謳い文句に連戦連勝の強豪。
0125「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第五話
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2010/12/12(日) 13:09:52ID:jW//ENwf
1/9
 東京シャイニングヴィーナス対千葉スティンガーズの練習試合は、3回裏まで終わって
7‐0とシャイニングヴィーナスが大量リードしていた。
 なお、この練習試合は両チームの得点如何に関わらず7回で終了となっている。

 千葉スティンガーズは4回から竹本真美子、野々宮美優、戸田理利子のセットアッパー
三人組、通称“TNTトリオ”を順番に繰り出す予定だ。
 まずは4回表、竹本真美子がマウンドへ。マリア=ドゥリトルに続いてこれまた速球派
の右腕だ。球速こそドゥリトルにには劣るものの、豪快なフォームから腕が千切れんばかり
に強引に投げ込む姿が印象的である。
 なお、千葉ファンの間では「もげるほど腕を振る」ところから「もげたん」と呼ばれて
いる。

「……速い。無理」
 4回表。東京シャイニングヴィーナスの先頭打者だった2番の川原恵美はかすりもせず
三振に倒れた。
「う〜ん。詰まらされてしまいました〜」
 続く3番の大木姫子はレフトフライに倒れた。
「何やってんねん。まかせんかい」
 ツーアウトから4番の御堂あづさがセンター前ヒットで出塁し、三者凡退は免れた。
「セッシャもスケダチいたしたくソウロウ」
 あづさに続けとばかりに初球を打った5番のエイミー=マクスウェルだが、ボール気味
の速球に押されてショートへのフライを打ち上げてスリーアウト、チェンジとなった。

 竹本の好リリーフで初回の大量失点がもったいない展開に……えっと、先発した投手は
誰だったか忘れてしまったが、まあいいか。
0126「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第五話
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2010/12/12(日) 13:10:54ID:jW//ENwf
2/9
 そして5回裏、シャイニングヴィーナスのマウンドには、依然として先発の末永陽子が
上がる。末永はここまで4イニングスでスティンガーズの打線をヒット2本、四球1個で
無失点に抑えている。

 この回の千葉スティンガーズの攻撃は、7番の大内澄子から始まった。
 かつては首位打者にもなった巧打者だが、近年は衰えを隠せず。スタメンを外れる事も
しばしばである。とは言え、「まだまだ若いモンには負けへんで」と気を吐く場面も度々
見せる。
 そんな大内が末永の速球を打ち返し、センター前に運んだ。ノーアウトの走者が出る。
 さらに、8番の橋詰が送りバントを決め、ワンナウト二塁となる。

「おハナ! 代打いくぞ、準備だっ」
「あ、はーい」
 千葉の松芝監督が、ベンチに座る新人選手に声をかける。
 おハナと呼ばれたその選手の名前は高島はな。
 弱冠15歳でプロ入りした“天才少女”だ。
「じゃあ、行ってきまーす」
 元気良くベンチを飛び出す高島。そしてヘルメットをかぶり、バットを持ち、左打席に
入った。
 その時、シャイニングヴィーナスのキャッチャー丸山みのりがタイムをかけ、マウンド
に向かっていった。
「末永さん、警戒してくださいです。この回から球のキレが悪くなってるです」
「あんな毛も生えてないようなガキには負けねーよ」
「生えてないかどうかは野球とは関係ないと思いますですが」
「んな事はわかってるって」
 ぺちっ。末永は丸山の頭を軽く撫でるように叩いた。
「アピールの為にもここは無失点で切り抜けましょうです」
「当然だろ。しっかり捕れよ」
「はいです」
0127「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第五話
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2010/12/12(日) 13:12:44ID:jW//ENwf
3/9
 丸山みのりは元気良く返事をし、ホームベースに戻った。そして、左打席に立つ高島に
声をかける。
「あの、毛は生えてるですか?」
「はい?」
「いえ、なんでも無いです」
「え?」
 いったい何のことだろうと思った高島だったが、すぐに気持ちを切り替え、ピッチャー
の投球に集中した。

 丸山は低めにミットを構えた。カーブのサインを送ると、末永はこくりと頷いた。
 末永の投じた球は、空中に弧をえがいてキャッチャー丸山のミットに吸い込まれた。
 高島はそのカーブを微動だにせず見送った。審判の右手が上がる。まずはストライク。
(見極めたですか。それならば……)

 末永さんの球種は基本的にストレートとカーブだけです。この二つを高低、内角外角と
投げ分けさせないといけないです。とは言え、投げたら行先はボールに聞いてくれという
大雑把なコントロールですので、これは結構キャッチャー泣かせです。
 さくらさんや英子さんはその点、投球術に幅がありますからリードしがいのある投手な
のですけどね。
 でも、末永さんはストレートに力のある投手ですので、それを軸にして組み立てること
ができるのは強みです。まあ、偶に棒球(ぼうだま)になることがあるのが玉にキズなん
ですけど……。

(次、高めのボールになるストレートです)
(オッケー。揺さぶろうって事か……慎重すぎる気もするけど)
 末永は2球目を投げた。サイン通り、高めに外れる威力のあるストレートだ。
 打席の高島は、思わずバットを出したが、あわてて止めた。
「おっと」
「スイングです!」
 丸山は三塁塁審にアピールした。三塁塁審の右手が上がる。カウントはツーストライク
になった。
0128「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第五話
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2010/12/12(日) 13:14:08ID:jW//ENwf
4/9
「う〜ん、まいったなぁ〜」
 一旦打席を外し、軽く素振りをする高島はな。とは言え、言葉ほど追い込まれてる様子
は無い。
 素振りを終えると、高島は再び打席に戻った。
(ツーナッシングですから、ボール球で様子見です)
 末永はストレートをアウトローに外した。が、高島が見送ってカウントは2ストライク
1ボールになる。
(ちっ、次で勝負だ!)
(はいです!)
 勝負球は高めのストレートを選択した。末永にとって最も直球の威力の出るコースだ。
 末永が4球目を投じ、高島も負けずにフルスイングで迎え撃つ。
 キーン。鋭いスイングでバットに当てるものの、ボールは打者の後ろに飛んだ。

「うわっ、チョー速いね」
 驚いた表情で打球の行方を追う高島はな15歳。
「よく当てましたです、高島さん」
 割と本気で関心している丸山みのりだった。
「おハナでいいよ。なんかみんなそう呼んでるし」

 5球目、丸山は今度は低めのストレートを要求。
 追い込まれている高島はバットを合わせた。またもやファール。今度は三塁側にボール
が転がっていく。
「なんか疲れてきたんだけど」
「じゃあ三振してくださいです、おハナさん」
「えー、そんなのイヤに決まってんじゃん」
 だったら、これです。丸山は今度はカーブを要求した。
 末永は、要求通りに高めから低めに落ちるカーブを投じる。
「いただきっ☆」
 待ってましたとばかりに、高島がカーブを狙い打った。
 打球は三塁線へと飛ぶ。そして、フェアグラウンドに落ちた。
 レフトの中本寛子が打球を追う。その間に、二塁ランナーの大内が三塁を回って一気に
ホームへと還って来る。ようやくスティンガーズに1点が入った。
「いぇーい♪」
 二塁に達した高島は高々とピースサインを掲げた。
0129「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第五話
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2010/12/12(日) 13:15:50ID:jW//ENwf
5/9
「さぁ、おハナに続けよ!」
 千葉のベンチから松芝監督の声がグラウンドに響く。よく通る声だ。
 そして打順は1番に戻って西浦はづき。
 西浦は初球からセーフティーバントを試みる。
 ボールは三塁線へと転がった。サードの御堂あづさが右手で掴んでファーストへ。
 だが間に合わず、セーフ。これで一塁三塁とチャンスが広がった。

 打席には2番の早坂絵梨菜。
 強く地面に叩き付けた打球はワンバウンドで前進守備をしていたショート小宮の頭の上
を越えた。高島が生還して2点目が入る。
「大丈夫です。まだ2点です」
 丸山みのりがナインに檄を飛ばした。

 3番のシュワルツが左打席へ。
「ここでホームランを打てば一気に3点ですの、そしたら2点差ですのっ」
 気合を入れるシュワルツ。本名はシャルロッテ=ヴォルフガング=フリー(以下略)。
「打たせるかよっ」
 マウンド上の末永が意気込む。ところが、ここで末永のコントロールが乱れる。結局、
シュワルツにフォアボールを与えてしまう。
「や〜の〜。打たせてくれませんですの〜」
 バットを置いて一塁へ歩くシュワルツ。本名はシャルロッテ=ヴォルフガ(以下略)。
「というわけでモラちゃん、後はよろしくですの!(ビシッ」
 シュワルツはこれから打席に向かうモラレスに敬礼のポーズを見せた。

「ハイ。モラちゃんデス」
 一死満塁となって千葉の4番、ジュリア=モラレスが右打席へ。
 千葉スティンガーズの誇る強打者であり、ホームランを打った後のパフォーマンスでも
おなじみ、子供からお年寄りにまで人気のベネズエラ出身選手だ。
(うーん……ホームランだけは、避けるです)
 キャッチャーの丸山は低めにミットを構えた。
 モラレスにとって低めは得意なコースなのだが、逆に力んで空振りを取れるコースでも
ある。
 丸山はストライクゾーンから外れる、バットが届かない所へのカーブを要求した。
 マウンドの末永は小さく頷き、セットポジションから投球を開始する。

 だが、その一球は少し高めに浮いてしまった。
「イタダキマース」
「だめです〜〜」
 丸山みのりの叫びもむなしく、強打者モラレスのバットが振り抜かれる。
0130「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第五話
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2010/12/12(日) 13:17:07ID:jW//ENwf
6/9
 鋭い打球がレフトスタンドに突き刺さった。満塁ホームランだ。
 主砲の一撃に、よっしゃー。一気に逆転するぞ。と盛り上がる千葉ファン。
 対する東京ファンは、まだ一点リードだ。慌てる事は無い。と静観している。
「コントロールミスですか」
「だな。この回から明らかに乱れている」
 東京側のベンチでは、栗田監督と久山投手コーチが相談している。

 対する千葉側のベンチでは、打撃コーチの松塚勇造が声を荒げた。
「いけるいける、絶対いけるぞ! ガンガンいこうぜ!」
 その声に乗せられたのか5番の森口、6番の堀田が続けてヒットを打つ。
 追い詰められたマウンド上の末永。その額からは汗がしたたり落ちていた。
 一死走者一塁二塁で打席にはこの回の先頭打者だった大内が再び立つ。
 “5回の壁”。末永の頭にふとそんな言葉が浮かんだ。
 昨シーズンも5回付近で連打を浴び、結局最後まで投げきれずリリーフ陣に後を任せて
ばかりだった。
 かと言ってエースの大咲さくらのように序盤は力をセーブしたり、球数を計算した投球
は技術的にも性格的にもできないのだが……。
 東京のベンチは動かない。シーズン中ならば交代でもいいが、練習試合という事もある
のか、栗田監督は腕を組んでグラウンドを見つめるだけ。

 ボール。ボール。ボール。ボール。――ボールが4つでフォアボールだ。
 これで再び満塁になり、打席には8番の橋詰祐美。
「末永さん……」
「だ、大丈夫……ふぅ」
 その時だった。今まで腕を組んで戦況を見守っていた栗田がベンチを出て、グラウンド
に姿を現した。そして、主審に向かって歩いていく。
「えっ……ウソだろっ。交代?」
 驚く末永を無視し、栗田は主審に交代を告げた……。
0131「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第五話
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2010/12/12(日) 13:18:37ID:jW//ENwf
7/9
「選手の交代をお知らせいたします。サード、御堂に代わりまして、三島。背番号33」
 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ。観客席から歓声があがる。
「な、なんでウチなんですか!」
 意表を突かれた御堂あづさが栗田に駆け寄る。
「まあ練習試合だし。1本打ったからもういいだろ」
「それはええですけど、なんでこのタイミングなんですか……」
「すまん。忘れてた!」
 んなわけ無いやろ。とあづさは思ったが、まあええわ。とベンチに戻った。
「えっと、エラーだけはしないようにがんばりますっ!」
「ん。でもあんまりきばんなや」
「はいっ」
 あづさにポン、とお尻をたたかれ、グラウンドへと駆けていく三島みらい。東京ファン
ならずとも目が離せないゴールデンルーキーの初お披露目である。

(フォアボールの後の初球はストライクを取りにくるのがセオリー……もらった)
 右打席の橋詰は試合再開の初球を思い切って引っ張った。
 その打球はサード強襲の痛烈なヒット性の当たりだった。サードの守備に入ったばかり
の三島みらいがこの打球をバックハンドで掴み、目の前の三塁ベースをしっかりと踏む。
 さらに流れるようなスローイングで一塁へ送球し、ダブルプレーが成立した。
 なんと、三島みらいが交代で登場した後わずか一球でピンチを脱した。

「やはりな。野球界には昔から“代わった所に打球が飛ぶ”という格言があるからな」
 名采配だと言わんばかりに栗田が力説する。
「んなもん。たまたまやろ」
 ベンチに座り他にやることも無いあづさがとりあえずツッコんだ。

「ふぅ……助かったぜ、三島」
「はいっ。でもっ、今のは打ち取った打球でしたからっ」
 末永の感謝の言葉に、みらいは笑顔で答えた。
0132「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第五話
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2010/12/12(日) 13:19:53ID:jW//ENwf
8/9
 6回裏。東京のベンチは城之内真緒をマウンドに送った。球界でも珍しい左のアンダー
スロー投手だ。
 大学時代には東京六大学リーグでも登板し、男子選手相手に三振を奪った事もある。
 ちなみに、昨シーズンはチームの守護神として堂々たる成績を残した。
「よろしくおねがいしまーす(ペコリ」
 左打席にはこの回の先頭打者、高島はなが立っていた。5回裏に代打で登場し、6回表
の守備では大内に代わってレフトの守備に就いていた。

「左対左……セオリーなら投手有利だが……」
 栗田は一つ前の打席でヒットを放った高島はなを警戒していた。
 彼だって元プロ野球選手だ。一目見れば打撃センスの良さくらいは解る。

(今のうちにプロの厳しさを教えてあげるです)
 キャッチャーの丸山はあらかじめ栗田から城之内登板の意図を聞いていた。
 左のアンダースロー投手である城之内真緒の武器はシンカーだ。独特の変化をするため
に、特に左打者にとっては非常に打ちづらい。
 城之内はゆったりしたフォームから、ストライクゾーンの端を使って攻めた。その投球
はさながらシーズン中のようだった。
 しかし、打者の高島はこの厳しい攻めに対して対してしつこくカットする。
「このバットコントロール、ただものでは無いな」
 栗田は高島の打撃センスに改めて目を見張った。いや、相手チームの選手を褒めている
場合ではない。こういうタイプの打者は球威の無い城之内にとっては厄介な相手だ。
 8球目がワンバウンドし、カウントは2‐3になった。ここでバッテリーは次の一球に
決め球のシンカーを選択、空振り三振を狙っていく。
 城之内が9球目を投げた。ボールは、左打者の膝元へと揺れて落ちていく。対する高島
は果敢にバットを振る。
(よしっ。三振だ……)
 ピッチャーの城之内は心の中でガッツポーズをした。
 ところが、高島のバットはシンカーを捉えた。その打球はファーストの小松田の頭の上
を越え、ライトを守るマクスウェルの前にポトリと落ちる。

「うわっ。当たっちゃったよっ」
 打った高島はとぼけているのか、一塁ベースへ駆けながら驚きの言葉を漏らす。
 ルーキーにプロの洗礼を浴びせる事には失敗した城之内と丸山のバッテリーだったが、
気持ちを切り替え後続を断った。
0133「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第五話
垢版 |
2010/12/12(日) 13:21:14ID:jW//ENwf
9/9
 そして7回表、東京の先頭打者は5回の守備から途中出場している三島みらい。
「4番サード、三島」のアナウンスには一段と大きな拍手が起こっていた。
 一方、千葉の投手はなんとエースの黒河ちひろがマウンドに。
 シーズン前とは言え、そのボールは直球、変化球共に一級品だ。
 結局、注目された三島みらいのプロ入り初打席は三球三振に終わった。

 最終回、7回裏のマウンドに満を持して東京のエース大咲さくらが立った。
「みのりちゃん。なんだか久々な気がするんだけど、気のせいよね?」
「はい、気のせいです。さくらさん」
「大丈夫よね? 私、忘れられてないわよね?」
「何を言ってるですか? さくらさん、落ち着いて下さいです」
「うん。わかってるわ、みのりちゃん。さあ、バリバリ投げるわよー」
「はいです!」

 大咲さくらは、千葉スティンガーズ打線を三人で抑えた。
「え、それだけ!?」
 はい。それだけです。
 試合は7‐6で東京シャイニングヴィーナスが千葉スティンガーズに勝利した。

 つづく。
0134125
垢版 |
2010/12/13(月) 00:09:05ID:nJHMoI1A
連投規制により書き込めなかったのですが、
投下終了です。

それにしても盛り上がりませんね
0136創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/17(金) 23:59:44ID:0PwmyOuw
ふと思ったが
エロ要素抜きの
女子相撲漫画って無い気がする
0137創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/18(土) 08:24:23ID:GHHBP5ym
ていうかエロ漫画で見たことあるんだよな女子相撲漫画
つまり需要はあるってことなのかしら?
0138創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/19(日) 05:17:12ID:XE4+ixUx
現実とは逆に土俵が男子禁制になっている世界の話なら
何の問題も無いんだろうか

となると必然的?に
主人公が男であることを隠して女だらけの相撲部に…
という話になるのかなあ
0141創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/19(日) 18:20:07ID:XE4+ixUx
>>139
・小暮山大門
自らを魔界よりの使者だと公言する東海大相撲高校相撲部顧問。部員からは閣下と呼ばれている。
相撲を通じて世界を制圧する予定だとか。
その顔は断じてメイクではない。
0142創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/19(日) 21:06:06ID:XE4+ixUx
>>138
N〇Kで夕方から(現実とは逆で女だらけの)大相撲を
生中継してるのか…

一方でアマチュア相撲はスポーツブラとスパッツの着用が許可されてるから
恥ずかしくないもん!
0143創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/19(日) 21:47:45ID:XE4+ixUx
>>138
主人公(♂)が相撲部に入るきっかけを考えてみようかな

まあ色々なパターンがあるよね
ベタなのは誰かの意志を継ぐって形か
あるいは元々別の目的で入ってたけど訳あって…って形かな
0144創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/21(火) 16:08:43ID:Aj80lcBH
>>143
主人公に双子の姉がいて、相撲部のある高校に行く予定だった
ところがある日、姉と庭で稽古をしていた主人公が
たまたま勝ってしまい、以後姉は引きこもりに…
責任を感じた主人公が姉の代わりに姉が入る予定だった相撲部へ入部を決意する
というのはどうだろう
0145創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/23(木) 00:19:23ID:HV2fzt0p
>>139
・藤ヶ峰千代乃
東海大相撲高校相撲部3年
高校相撲界に君臨する女王
必殺技の猫だましで幾多の力士を土俵に沈めた
完全無欠のクールビューティー
0146創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/24(金) 22:27:24ID:PEKjU7E7
>>138
高知県代表・青龍義塾高校

読みは「しょうりゅうぎじゅく」
モンゴルからの留学生を集めて躍進中の新鋭校
0149創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/26(日) 07:01:39ID:WdZOqdFK
元横浜ベイスターズの古木が出るとか出ないとか>Dynamite!
プロ野球ファン的にはカブレラvsローズとか見てみたいw

あと今日は競馬の一年を締めくくる有馬記念ですね
0151創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/12/26(日) 22:04:16ID:WdZOqdFK
相撲以外にも空手やらボクシングやらプロレスやら様々な選手が集まってやる
異種格闘技戦がキャットファイトというイメージですね
むしろアンダーグラウンド的な雰囲気?
0152創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/01/04(火) 05:37:53ID:XAixh7KA
保守
0153創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/01/08(土) 21:27:04ID:BGF1pDE0
>>150
都内の某所にあるイベントスペース
そこはキャットファイトが開催されていた
主人公はレスリングの有力選手だったが判定に抗議して審判を殴り、その場から逃走、生きる為にキャットファイトに参加
しかしそこには色々な罠があった
こういう話もありそうだ
0154創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/01/24(月) 03:26:26ID:0IlDWtf8
あげ
0155創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/01/25(火) 13:55:39ID:jUy8kj0Y
規制解除っと…
さて、どうしましょうかね
0156創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/01/25(火) 22:50:42ID:jUy8kj0Y
来期のタイガースは
久保田→小林宏→球児(藤川)で
KKKリレーになるようで
これに左の川崎を加えるとKKKKに!
…クワトロKやないか…
0158創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/01/25(火) 23:24:42ID:Py6fDA/w
キャットファイトって名前の響きの割に実際出てくるのが熊とかゴリラばっかりでガッカリした事あるw
0159創る名無しに見る名無し
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2011/01/26(水) 18:29:20ID:v5q8uBok
>>153
負けたら輪〇みたいなシチュエーションしか思い浮かばないw

えーっと…健全な方向でいきましょう
0160創る名無しに見る名無し
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2011/01/26(水) 21:35:34ID:v5q8uBok
>>159
格闘技の細かい知識は無いので
イベントのシステムでも考えようかな
あくまで叩き台という事で…

・参加者はプレイヤー(男性女性共に可)とファイター(女性のみ)に別れて登録されます
・ファイターに登録するとカードが発行され、プレイヤーはオークションによってカードを手に入れます
・プレイヤーが持つ事ができるカードは1人5枚までです
・対戦はプレイヤー同士で行われ(1、3、5回戦があります)、プレイヤーが選んだファイターが登場し戦います
・対戦に勝つとプレイヤーは相手のカード(ファイター)を手に入れる事が出来ます
・試合に勝ったファイターは相手の戦績に応じた賞金を手にします
・試合に敗れて相手が不要だと言ったファイターはオークションに掛けられます
・カードの売買は特定の場所で主催者を通じて行う事ができます
0161創る名無しに見る名無し
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2011/01/26(水) 23:24:25ID:lemUeNBh
>>160
非合法の地下リングかな
自衛官や警官が潜入してそうだ

あとコスプレもありかな
セーラー服やカラーガードでのキャットファイトもありそう
0163創る名無しに見る名無し
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2011/01/27(木) 23:49:07ID:sPUjj6Ft
試合の無い時間帯はウェイトレスとかもするわけですよ
でもレスリング一筋の女の子なんてそんな仕事したこと無いし
「背高いし肩幅広いしこんな服着れないよぉ」って恥ずかしがったりするんじゃないかなー…とか
0164創る名無しに見る名無し
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2011/01/28(金) 22:35:54ID:+EwJzsy3
他のキャラも考えよう
不良をボコボコにしたために高校を退学になり
「強い奴に会いに行く」とだけ言い残し実家を出た少女
タイで出会ったムエタイの現役王者から本場の技を学んで日本に帰ってきた彼女だったが
制服を着れるからという理由でコスプレ格闘バーで働いている…みたいな
0165創る名無しに見る名無し
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2011/01/30(日) 07:46:12ID:YG3uV5wl
オリンピックで金メダル確実と言われながら銀メダルに終わって
日本中から物凄いバッシングを受けた元天才柔道少女とか

何を間違えたのか古武道系アイドル="こぶドル"として売り出された、
由緒正しき古武道の達人の一人娘とか

他にも色々といるんでしょうな
0169創る名無しに見る名無し
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2011/01/31(月) 23:39:24ID:XKKV+Fwq
というわけで
明日からプロ野球はいよいよキャンプインです
0171創る名無しに見る名無し
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2011/02/01(火) 08:42:29ID:dKfRjbhT
超絶技巧 と 世界最速技術64ビート の融合
@http://www.youtube.com/watch?v=cLbWRxOmJ10
Ahttp://www.youtube.com/watch?v=8B9BGJ-O6XM
Bhttp://www.youtube.com/watch?v=aMOI_94eTaA

世界一位 128ビートドラム
@http://www.youtube.com/watch?v=BA3xWue5ua8
Ahttp://www.youtube.com/watch?v=bBUcRzpytdY
Bhttp://www.youtube.com/watch?v=zMh8Lnn1iSU

400 BPM 16ビートドラム 史上初の実現
http://www.youtube.com/watch?v=BfYP71zuLZQ
0175創る名無しに見る名無し
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2011/02/06(日) 02:18:13ID:r39arhN5
>>173
店によるんじゃないか?
まあ、バーって言っても、格闘技とか流してるような
所は、そんなに堅苦しい感じではないんじゃないかとは
思うけど、行った事が無いんでわからないw

役にたてなくてすまんね。
0176創る名無しに見る名無し
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2011/02/06(日) 12:37:49ID:3+/xcKa7
>>175
いえいえ、わざわざありがとうございます
まあ、創作に繋がればラッキーくらいなノリの雑談ですので
0178創る名無しに見る名無し
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2011/02/17(木) 18:02:59ID:KnBVVB2F
プロレスを書きたいのに、裏を知っている自分が邪魔をして、
リンドリみたいな熱い展開を書ききれない・・・。
0179創る名無しに見る名無し
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2011/02/18(金) 23:46:14ID:Sm9Vui6T
久々に投下します。
0180「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第六話
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2011/02/18(金) 23:47:46ID:Sm9Vui6T
1/9
「そうそう。明日のイベント、監督は出ないんですか?」
「イベント?」
「はい。オープニングファンフェスタの事ですけど」
「あー……聞いて無いな。何のことだ」
「毎年この時期に、開幕戦で戦う両チームの選手とファンが球場前に集まるイベントが
あるんですけど」

 女子プロ野球リーグのレギュラーシーズン開幕戦を一週間後に控えたこの日、東京都内
にある専用グラウンドでの練習が終わって帰るところだった東京シャイニングヴィーナス
監督の栗田永一は、同球団のエースである大咲さくらから開幕前イベントの話を聞いた。
「ふーん。そうなんだ」
「あ。興味無いんですか?」
「そういうわけでは無いんだが……」
 栗田は複雑な気分だった。
 新監督だと言うのに球団のイベントに呼ばれてないだなんて……。

「おーい。さくらー、何しとん? 帰ろうやー」
 栗田とさくらが歩いているところに、チームの主砲である御堂あづさが近づいてくる。
「あ、あづさちゃ……ちょっと、どこさわってんのよっ」
「おっと、スマンスマン。手が勝手に動くねん」
 あづさはさくらに後ろから抱きついた。いやいや、手が勝手に動くとか病気だから。
しかし、さくらも満更ではない様子だ。
「おい、お前ら……何やってんだよ」
「あ、カントク。おったんですか」
「御堂……俺ってそんなに存在感無いのか?」
 栗田は、さっきの事がまだ引っかかってるようだ。
「じょ、冗談ですやん」
 あづさは苦笑いし、さくらから離れた。
「監督……? どうしたんですか?」
 沈んだ表情を浮かべる栗田に対し、さくらはが尋ねた。
「ん? ああ、何でもないよ。寮に帰ろうか」
 三人は練習場を後にし、シャイニングヴィーナス選手寮(栗田もここで生活している)
へと戻った。
0181「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第六話
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2011/02/18(金) 23:49:00ID:Sm9Vui6T
2/9
 ここ東京都江東区有明に10年前に完成したトーキョーベイスタジアム有明(有スタ)
は東京シャイニングヴィーナスのホーム球場であり、一週間後には横浜ブルーマーメイズ
とのレギュラーシーズン開幕戦が開かれる。
 球場前に設置された特設ステージには開始予定時刻30分前には既に人だかりが。
 とりあえずイベントが始まるまでしばし待つことにしよう。

 それから30分後、司会者と思われる男性がステージの中央に姿を見せた。
「さぁー。皆さんお待ちかねッ! 東京シャイニングヴィーナスと横浜ブルーマーメイズ
の選手達の登場ですッ!!」
 わああああああああああっ。特設ステージの最前列に陣取った両球団のファンが歓声を
上げると、その後ろを歩いていた通行人の一部が「おっ、なんだなんだ」とその足を止め、
ステージの方へと顔を向ける。

「はいはい。皆さん落ち着いて。それではッ、順番に登場願いましょうッ!!!」
 わー。わー。少し自重しながらも声と拍手で囃し立てる両球団のファン達。
 と、その時だった。会場にメロディが流れる。
 そして、ステージの衝立の裏側からアイドルっぽい衣装を着た女の子が現れた。
 さらにそのアイドルが歌い始めると、一部の観客のテンションが上がっていく。

「あれ? なんで急にアイドルショーみたいになってんだ?」
 つぶやいたのは栗田だった。なんだかんだ言いながら見に来てるじゃないか。

 ここからおよそ5分間の熱唱とダンスが続く。しばらくお待ちください。
 ・
 ・
 ・
「みんなー、声援ありがと。ミウミウの新曲“恋は直球ストレート!”来週発売だよっ。
私のファンなら最低十枚は買ってねっ☆ 初回限定特典は――」
 いやいやいや、この期に及んで宣伝かよ。なんという図々しいアイドルだ。と、栗田は
心の中でツッコんだ。
0182「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第六話
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2011/02/18(金) 23:50:54ID:Sm9Vui6T
3/9
「まずは横浜ブルーマーメイズのエースと言えばこの人しかおりますまいッ! みんなの
ミウミウこと浅沼美羽だッ!!」

「どうもー、浅沼美羽でーす。開幕戦は完封するから、しっかり応援してねっ☆」

「おーッと! 早くも完封宣言が飛び出したーッ!」
 観衆の横浜ファン及び浅沼美羽のファンから声援が上がる。
 一部からはブーイングが聞こえるが、多分東京のファンだろう。まあ気持ちは解る。

「ボケーっ。おんどれのワンマンショーとちゃうねんぞっ、無駄に尺取んなや!」
 ステージに大音量の関西弁が響き渡る。この声は栗田も聞き覚えが……。
 御堂あづさがいてもたってもいられない様子で衝立の向こうから飛び出して来た。
「おっと、つづいてはッ! シャイニングヴィーナスの誇る超・長距離砲、御堂あづさの
登場だーーッ!! ちょっと打ち合わせとは違いますが、盛り上がれば良しッ!!」
 それで良いのか司会者の男よ。
「良いんですッ! さあどんどん参りましょうッ!」
 司会者の男に促され、ぞろぞろとステージに集まる両チームの選手たち。

 東京シャイニングヴィーナスからは、お馴染みの大咲さくら、御堂あづさ、大木姫子、
小宮奈美、三上英子、丸山みのり、三島みらいの7人だ。
 対する横浜ブルーマーメイズからはエース浅沼美羽を筆頭に、関内史織、宇働美和子、
五十川亜樹、矢尾つかさのリリーバーカルテット、通称“SWAT”の4人、さらに主砲
として期待される栃原かなえ、スピードが自慢のリードオフマン屋城昴(すばる)が顔を
揃えた。

 それから、両球団の選手が左右に分かれてイスに座り、お互いに今シーズンの抱負など
を語り合った。
 小粋なジョークなども交え、会場がいい感じに暖まってきたところで、司会者の男が
トークを切り上げた。
「ここで、両軍の皆さんに前哨戦として対戦していただきたいのですがッ! 何か提案は
ございますでしょうかッ!」
 無茶ぶりにも程がある。そういうのは事前に決めておけ、と栗田は思った。
「おっと、早速手が上がりましたッ。浅沼美羽さんッ、どうぞッ!」

「この場で野球というわけにはいきませんから、野球拳で対決というのはどうですか?」
 浅沼美羽はニヤリと笑って言った。や、野球拳だと!?
0183「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第六話
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2011/02/18(金) 23:54:19ID:Sm9Vui6T
4/9
「な、な、なんとッ。浅沼選手からの提案は、ドキッ! 女だらけの野球拳大会だッ!」
 司会者の男のセンスは、少し古かった。
 だが、最前列のファン達は「おおっ」と沸き上がる。
「馬鹿馬鹿しい……やってられないわ。どうしてそんな事……」
 大咲さくらが浅沼美羽の提案を即座に却下する。
「あれあれー? 敵前逃亡ですかぁー? 日本一の球団が聞いてあきれますね〜」
「なんやて? 誰が逃げる言うたんや」
 浅沼美羽の挑発にアッサリと乗ってしまう御堂あづさ……。
「じゃあ、決まりですねっ☆」
 してやったり、と言わんばかりに浅沼美羽は満面の笑みを見せた。なんだか楽しそうだ
なコイツ。

「よっしゃ、ほんなら行くで! 準備はええな、奈美!」
「なーっ、なんで私なんスか!」
 と、小宮奈美が示し合わせたかのような大袈裟なリアクションを見せる。
「シャイニングヴィーナスの切り込み隊長と言えばお前しかおらんやろ」
「それもそうっスね……ってマジっスかぁー!?」
 奈美の叫び声が、春の空に虚しく響いた。

「それでは参りましょうッ! 青龍の方角ッ! 平成の蒼い稲妻ッ、小宮奈美ッ!」
 名前が読み上げられた奈美は、しぶしぶながらステージの中央に足を進める。

「白虎の方角ッ! 歌って踊れる速球派アイドルッ、浅沼美羽ッ!」
 とびっきりの営業用スマイル(¥0)と共に手を振りながら美羽もステージ中央へ。

 ミウミウ! ミウミウ! ミウミウ!
 鳴り止まぬミウミウコール。会場は完全に浅沼美羽寄りだ。対する奈美はいきなり劣勢
を強いられる事になった。
 そんな奈美に三上英子がそっと近づいてアドバイスを送る。
「奈美っち、野球拳は強い者が勝つんじゃない。勝った者が強いんだ」
「み、三上センパイっ、テキトーな事言わないで下さいっス」
「うふふっ、すでに勝負アリですねっ☆」
 美羽は白い歯を見せて余裕綽々といった表情だ。
0184「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第六話
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2011/02/18(金) 23:55:28ID:Sm9Vui6T
5/9
「プレイボールッ!」
 わー。わー。ついに開幕の前哨戦となる(?)野球拳大会の火蓋が切られた。
 第一戦。東京・小宮奈美対横浜・浅沼美羽。
「野球するならッ、こういう具合にやらさんせッ。投げたらッ、こう打ってッ。打った
ならッ、こう受けてッ。ランナーになったらッ、えっさっさッ。アウトッ! セーフッ!
よよいのよいッ!」
 ……これ、長いな。つーか、歌ってるのか?

「ジャンッケンッホイッッ!!」
 奈美はパーを出した。だが、
「残念でしたねー、小宮さんっ」
 対する美羽の繰り出した手はチョキだった。
 ハサミは神を切り刻む。
「勝者ッ、浅沼美羽ッ!」
「イエーイ☆」
 勝った美羽は指の形をVにしたまま頭上に掲げた。会場のボルテージが上がっていく。

「ふむ……流石は横浜のエースだ。奴のあのチョキの強さ、侮れんな」
「英子さん、解説っぽく言ってますけど意味わからないですから」
 さくらはしたり顔で解説(?)する三上英子にさらっとツッコんだ。

「うぅ。負けたっス……」
 へぼのけ、へぼのけ、おかわりこい。敗れた奈美に代わって、あづさが前に出た。
 なお、今回は本家野球拳のルールに基づき、脱衣はありませんのでご了承ください。

「しゃあないな。仇はとったるさかい、見といてや」
 奈美は「かたじけないっス」とあづさに告げ、後ろのイスに腰掛けた。
「がんばってくださいっ。御堂先輩っ」
「おう」
 あづさはみらいの応援に答えた。

「よろしいですねッ! 青龍の方角ッ! 球界の女番長ッ、御堂あづさッ!」
 誰が女番長やっ。清楚で可憐な美少女スラッガーやっちゅうねん。とか何とかたわごと
を吐くあづさをスルーして、司会者の男は進行に徹する。これがプロの仕事だ。

「白虎の方角ッ! 陸(マウンド)に上がったリアルマーメイドッ、浅沼美羽ッ!」
 名前を呼ばれた美羽は、相変わらずの取って付けた様な笑顔で、軽く返事をした。
0185「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第六話
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2011/02/18(金) 23:57:24ID:Sm9Vui6T
6/9
 第二戦、東京・御堂あづさ対横浜・浅沼美羽。
「野球するならッ(都合により割愛されました)ジャンッケンッホイッ!!」
 あづさの繰り出した手はパーだった。
 そして、美羽もパーを出した。

「あいこ……だと!? ……なるほど、両者の実力が拮抗しているという事か」
「いや、同じ手を出しただけですから……」
 英子は解説を続けた。さくらはそろそろ付き合いきれないといった様子だ。

「あいこでぽんッ!」
 試合は続行された。あづさと美羽は今度は双方共にチョキを出し、再びあいこに。
「浅沼のチョキに対して一歩も引いてない……ふふっ、流石はあづさだ。その実力は伊達
じゃないな」
「良く見てくださいです。チョキの指の開き具合では浅沼さんにも負けてないです」
「ふむ。この勝負、長期戦もありうるな」
 さくらに代わり英子をフォローする丸山みのり。チームの正捕手であり、投手陣の性格
はだいたい把握している。拾えないトークがあるものか、構えたミットで受け止める。
「何なのよ……あなたたち」
 そして、さくらはそんな2人のやりとりを見て呆れている。

 試合続行。あづさと美羽は今度は共にグーを出した。
「しつこいですよー、御堂さんっ」
「それはおんどれやろっ、とっとと負けろやっ」
「さあッ、ヒートアップしてまいりましたッ。ドンドンいきましょうッ」

 あいこでぽん。あづさはパーを出した。対する美羽の手はグーだった。
「よっしゃー! 仇は取ったで!」
「あぁ〜ん。負けましたぁ〜」

 へぼのけ、へぼのけ、おかわりこい。浅沼美羽は退場し、横浜側は2人目の栃原かなえ
がステージ中央へ。
 例によって脱衣はありませんが、どうしてもミウミウの裸体が拝みたい方は“浅沼美羽
1st写真集「ほわすと!」”をお買い求め下さい。勿論大事なところは隠しているが、
セミヌードを披露し話題になった一冊だ――以上、宣伝乙でした。
0186「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第六話
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2011/02/18(金) 23:58:51ID:Sm9Vui6T
7/9
「青龍の方角ッ! 清楚で可憐な球界の女番長ッ、御堂あづさッ!」
 称号が採用されたようです。でも女番長は相変わらずなんですね……。
「白虎の方角ッ! ハマのホームランプリンセス、栃原かなえッ!」
 栃原かなえ。高校時代から“御堂あづさ2世”と注目されていた右の強打者だ。守備も
御堂あづさと同じくホットコーナー(三塁)を守っている。

「直接対決ですね。正々堂々とやりましょう、あづささん」
 かなえはニッコリと微笑んだ。彼女にとって御堂あづさは憧れの人である。
「よっしゃあ、負けへんよ」
 改めて気合いを入れるあづさ。同じポジションの先輩として、ここは負けられない。

「とっちぃー、勝たなきゃダメだよっ! わかってるよね?」
 栃原かなえの後ろから声がした。前の試合であづさに敗れた浅沼美羽だった。
「み、美羽さんっ。が、がんばりますからっ。えと、その……」
 そう返事をしたかなえは何故か背筋を伸ばし、顔もどことなく引きつっている。
「今はウチと栃原の勝負の最中やで。外野は黙っとき」
「えっ、わ、私ですかっ? あづささんっ」
 あづさの言葉にうろたえたのは大木姫子だった。普段はおっとりとした様相なのだが、
試合になれば打って変わって走攻守三拍子揃った外野手に一変するのだが……ん、外野?
「なんや、ヒメ」
「す、すいません。おとなしくしていたつもりだったんですけど……」
 そう言うと、姫子は口をつぐんだ。何だったのだろうか。
0187「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第六話
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2011/02/18(金) 23:59:57ID:Sm9Vui6T
8/9
 第三戦、東京・御堂あづさ対横浜・栃原かなえ。
「―――よよいのよいッ! ジャンッケンッホイッ!」
 勝負は一瞬で決まった。あづさの拳が、かなえの二本指を砕いた。←比喩です。
「はぁ……流石はあづささんですね。まだまだ私の力は及びません」
 かなえは素直に敗北を認め、座っていたイスへと戻った。
「んもう〜。とっちぃはしょうがないなぁー。後でおしおきだからねっ☆」
 後ろで見ていた美羽が、かなえに冗談を飛ばした。

「青龍の方角ッ! とどまるところを知らぬ女子野球界の巨砲ッ、御堂あづさッ!」
 ここまで立て続けに2人を倒したあづさが歓声に答える。
「白虎の方角ッ! ハマの爆走クローザーッ、矢尾つかさッ!」
 わああああっ。横浜の三人目として名前を呼ばれたのは、同球団の不動の守護神として
君臨する矢尾つかさ……だったのだが。

「ちっ。何であたいなんだよ。屋城、お前が出ろよー」
 矢尾つかさは露骨に嫌がっているようだ。
「私は……子供の頃からジャンケンだけは勝てないのだ……」
 屋城昴は昔を思い出した。鬼ごっこの時はいつも自分が鬼だったな、とか。給食で余り
のプリンやアイスクリームをゲットすることができなかったな、とか。
「マジかよー、メンドくせーなー」
 やっぱり矢尾つかさはやる気が無いようだ。
「まあまあ、そう言わずに」
「そうだよー。最後はやっぱりストッパーにビシッと締めてもらわないと」
 関内史織と五十川亜樹に促され、やおら立ち上がる矢尾つかさ。いかにも気だるそうに
見える。
 とは言え、勝負事となると話は別だ。その目は勝負師の目へと変わった。

 第四戦、東京・御堂あづさ対横浜・矢尾つかさ。
「――――ジャンッケンッホイッッ!」
 つかさは、伝家の宝刀フォークボールを彷彿させるチョキを繰り出した。
「くっ……」
 勝負あり。あづさの出した手は、パーだった。
0188「GirlsBaseballClassic〜スタジアムの女神たち〜」第六話
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2011/02/19(土) 00:01:55ID:Sm9Vui6T
9/9
 両チームの三人目が登場し、いよいよ最終戦が行われる。
「青龍の方角ッ! スーパースターのDNAッ、三島みらいッ!」
 一段と大きな声援に包まれて三島みらいが立ち上がった。
「白虎の方角ッ! 横浜の総大将ッ! 矢尾つかさッ!」
 つかさは腕を組んで仁王立ちしている。威風堂々といった感じだ。

「え、えと……よ、よろしくお願いします……」
 みらいが恐る恐る握手を求める。スポーツマンシップにのっとった行動だ。
 だが、対するつかさはそれを「フッ」と鼻で笑う。
「悪いけど、あたいはそういう馴れ合いは嫌いなんだよ」
 すかさずみらいのファンからブーイングが起こった。いいぞもっとやれ。

「試合前から熱くなってきましたッ! それではまいりましょうッ!」
 最終戦、東京・三島みらい対横浜・矢尾つかさ。
 百戦錬磨の守護神に、怖さを知らない黄金ルーキーが挑む。そんな構図だろうか。
 実はみらいは内心ビビっているのだが、なんとか耐えている。何それかわいい。
「野球するならッ――――よよいのよいッ! ジャンッケンッホイッッ!」
 みらいの繰り出した手は、パー。だが、つかさの手はまたしてもチョキだった。
 やはり、パーではチョキにはかなわないのか……。
 圧倒的な力の差を見せつけられた格好となった。

「勝負ありッ! 勝者、矢尾つかさッッ! したがってッ、横浜ブルーマーメイズの勝利
ですッ!」
 わああああああああっ。横浜ファンから歓声が上がる。
「ふっ。逃げ出さなかった事だけは、褒めてやるぜ」
「本番では……リ、リベンジさせてもらいますっ」
「へっ。負けねえぜ」
 グラウンドでの再戦を誓い合うつかさとみらいの二人だった。
 みらいは今度こそはと握手を求めたが、またも拒否されてしまった。

 イベント終了後……。
 選手寮の食堂での夕食時、今回もあまり目立たなかった大咲さくらが三島みらいに話し
かけた。
「みらいちゃん、リベンジするとか言ってたけど、開幕戦でみらいちゃんの打席があるか
わかんないわよ」
「お、大咲先輩っ。それを言ったら台無しですよぉ……」

 つづく。
0190創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/19(土) 00:16:59ID:HQze+6k0
>脱衣はありませんので
ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおお

ってかじゃんけんしてるだけなのに盛り上がりすぎだw
0192創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/20(日) 01:29:10.89ID:k8qf5uCm
ほうほう
0193創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/22(火) 23:41:06.30ID:B8iJl7cn
http://imepita.jp/20110222/849330

横浜ブルーマーメイズのエース
浅沼美羽(ミウミウ)を描いてみました。
0199創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/28(月) 22:56:16.42ID:ZDqpn4p7
横浜スタジアムでミルキィホームズが始球式するらしいな…
チケットとグッズの抱き合わせ販売もあるんだって
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